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2003.06.08

ジャンムージャン神父の言葉

     ぼくは、自分が脳死となったら、もう延命の治療はやめて、自分の臓器で他人の命を
     救う道を選ぶね。
     インドのある地方では、カトリックの司教団が、臓器提供の登録をしているよ。
     臓器の遺贈は、キリスト教の愛の行為だという自覚にもとずいてね。
     
     臓器移植という治療法は、最高の治療法じゃないかもしれないね。
     ずっと未来にはね、人口臓器ができて、心臓でも肝臓でも腎臓でも、機械で置き換えら
     れるかもしれないね。
     でも、人間の能力には限りがあるから、神様の作った臓器と同じものは永久にできない
     と思うね。
     心臓や肝臓や腎臓など神の作った傑作中の傑作でね、これは脳死者から移植するのが
     最高だと思うね。

     いろいろな議論はあるけどね、脳死は死だとぼくは、ぼくだけは思うよ。
     だから脳死となって霊魂のはなれたぼくの肉体は完全な死体ね。
     ぼくは死体には興味がない。
     だって死んだあと霊魂は天国へ行き、死体には残ってないもの。
     霊魂のない肉体は神様にお返ししたい、
     だから、それで誰かの命を救えるならば、素晴らしいことだと思うよ。

                    『生きている心臓』加賀乙彦著 講談社

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