<近松門左衛門・浄瑠璃作りの秘訣
「虚実皮膜論」
「芸といふものは実と虚との皮膜の間にあるもの也」
有名な「虚実皮膜論」(普通は「きょじつひまくろん」と読むが、原本には
「きょじつひにくろん」と振り仮名があるという)の文句です。
芸は、実際に似せて演じるが、同時に美化する。
ある御所方の女房が、恋人と寸分違わぬ姿をした木像を作り、彩色させたところ、
あまりに似すぎて、かえって興ざめ、恋もさめてしまったそうだ。
実際すぎても、いけない。
「虚(うそ)にして虚にあらず、実にして実にあらず、この間に慰(なぐさみ)
が有るもの也」
虚と実との微妙な境目にこそ、芸の面白さがあり、観客は魅了されるものである。
浄瑠璃の文章も、その心得を忘れてはならない。
http://homepage2.nifty.com/hay/hiketu.html より
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