『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
『惑星ソラリス』の後に見たんで、な〜んにも考えずに、ただ楽しめた(笑)
2002年 アメリカ
監督:スティーブン・スピルバーグ
原作:フランク・アバグネイル
脚本:ジェフ・ネイサンソンだ。
出演:トム・ハンクス、レオナルド・ディカプリオ、クリストファー・ウォーケン、
マーティン・シーン、ナタリー・バイ
10代でわずか数年に400万ドルを荒稼ぎ。世界26カ国をまたにかけ、
飛んだ距離は320万キロ。1960年代、世界中を騒がせた実在の詐欺師・
フランク・アバグネイルの自伝の映画化。
主人公フランク・アバグネイルJr.は、両親の離婚のショックから
家を飛び出し、生きるために小切手詐欺を思いつく。その時、
彼はまだ16歳。さらに彼は、ある種の職業が無条件に人の信頼を
得ることを発見する。パイロットの制服は、銀行の顧客係も夜の女も、
本物のパイロットさえも欺き、ゲームのように簡単に多額の現金が
手に入る。これに味をしめたフランクは医師や弁護士になりすまし
次々に小切手の偽造を繰り返して巨額の資金を手に入れる。
エスカレートする犯行にFBIが動いた。捜査官カール・ハンラティは
犯人逮捕に燃える。しかし、犯人はアメリカ大陸の東へ西へ、ついに
はヨーロッパへ。巧妙な手口に翻弄されながら、ハンラティは、その
幼い犯罪者になぜか痛ましさを覚え、「保護してやりたい」という
奇妙な感情を抱き始める……。
まさか、そんなに上手く次々に騙せるんかいな?!・・・と思って
しまいそうだけど、原作者の実体験がもとにあるから説得力があるん
だよね。
彼が次々に詐欺をやる根本的な動機・・・
崩壊した家庭をもう一度復活させたいという願い。
この少年の強い思いは父と会うシーンや、母の生活を垣間見るシーンで、
分かり易いくらいにこちら側に見せてくれる。
両親の離婚が子供の心に残すトラウマ・・・それを知って欲しいとの
原作者の思いはこの映画にきちんと描かれていたと思う。
ディカプリオは『ギルバート・ブレイク』が最高。それ以外は?なん
だけど、この作品はまあまあかな。
トム・ハンクスは無条件に安心してみていられる。
でも、この作品で一番よかったのは、父親役のクリストファー・ウォーケン。
『ディア・ハンター』で強烈な存在感を見せてくれて以来、好きな役者
さんだけど、なかなか印象に残る映画がなかった。でも、この作品
では久々にクールで、かつ演技派のクリストファー・ウォーケンに
再見できたようで嬉しかった。
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