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2004.03.21

ネットから離れて

昨日はいろいとあって、書きかけたメールもそのままに、まる1日、
ネットから離れていた。

その1日の間にいったい何があったのだろう?
某ホームページの一部が表示されなくなっている。

一部のネット中毒者の中には、ネットの中で誇大な自分を作り上げ、
虚像と実像の区別がつかなくなっている人もいる。

そんな人は強力なエネルギーで、自分の虚像の世界に人を引きずり
込もうとする。

そんな人間に翻弄されそうになりそうな時・・・
一時的にせよ、ネットを離れるしか自分の心身を守るすべはなくなる。

私がネットを離れざるを得なくなる時・・・きっと私の本能的な危機感
が「離れろ、離れろ」と叫んでいる時なのかもしれない。

ネット上で発言したことに対しては、もちろん全責任を追う。
責任を回避するつもりは毛頭ない。

ネットって、これほど便利な世界はないけど、同時にこれほど
厄介な世界はないね。

アメリカ滞在中、私はパソコンに触れる機会を持たなかった。
あえてパソコンから離れてみた・・・といってもいい。

異国語のテレビ番組は、まるで音楽と一緒。
いろんな意味をこちらに押し付けては来ない。
そういった意味では、パソコンからの情報もなく、テレビからの
情報もない時間を1週間余り持つことができた。

この間に私は異国のホテルの部屋で2冊の本をじっくりと読む
ことができた。
情報に追い立てられることのない時間・・・
じっくりと自分がここにいることの意味を考えることのできる時間だった。

私がそんな思いに浸っている間・・・
ネットの世界では、それぞれの人の思惑が飛び交い、状況は
どんどん変化していた。

また、それらの思い思いの書き込みの一つに、私の取材は大きく
阻まれてしまった。
それを基点に起こった事態に・・・正直、私は取材対象の卑劣さに
悔しさの余り、一人、ホテルの部屋で声を上げて泣いた。

しかし、だからといって、私は迂闊な書き込みを責めることはできない。
何を書こうが自由な世界・・・それがネットであり、書き込んだ人
は自分の権利を使用しただけなんだから。

むしろ私はパソコンを持参しなかった自分を責めた。
私が旅行中、終始、ネッ上の問題のやり取りをきちんと追跡して
いたなら、こんなことにはならなかったかもしれないのに、と。

やはりネットは便利であり、かつ厄介なツールだ。

ネットで始まった事件だから終始ネットに釘付けになっている
べきだった・・・のか?
否、だからこそネットの泥沼から離れて、別の視点から問題を
見直すべきだった・・・のか?

いまだにその結論は見えない。

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