映画『ベッカムに恋して』
『ベッカムに恋して』(2002年)
監督・脚本:グリンダ・チャーダ
脚本:ポール・マエダ・バージェス
グルジット・ビンドラ
出演:パーミンダ・ナーグラ
キーラ・ナイトレイ
ジョナサン・リース・マイヤーズ
★いやいや、面白かった。私には珍しく2度見てしまったほど。あ、ベッカムは出てきません(念のため・笑)。ベッカムファンの英国籍インド人の少女が主人公。ベッカムのポスターとそっくりさんのシルエットが出る程度で、ベッカム=サッカーと置き換えると『サッカーに恋して』で内容はピッタリ!
伝統と宗教を重んじて家族を大切にするインド人の文化から見たら、素足を丸出しにして飛び跳ねる女子サッカーなんて絶対に認められない。そんな中、主人公が女子プロサッカー選手を目指して頑張っていくというストーリー。
“お見事!”というほど、次から次にいろんな障害が主人公の前に立ちはだかる。
文化の違い。差別の問題(インド人差別と女子サッカーへの差別)。女同士の友情とその破綻、そして和解。選手と監督の恋(タブーを犯しそうになったり、ライバルが親友だったり)・・・
女の子のスポ根モノと思い、インド人の少女が主人公だとは知らずに借りてきたんだけど、インドの音楽とサッカーがこんなにもマッチするとは知らなかった(笑)
主役のインド人少女役のパーミンダ・ナーグラは黒目に黒髪がすごくチャーミングだったけど、親友で同じFW役の キーラ・ナイトレイはどこかユマ・サーマンに似ていて、見ているだけで魅力的。
何より、二人に恋される監督・ジョー役のジョナサン・リス=マイヤーズが良かった! いつもクールで禁欲的で、しかもチャーミングなジョー監督に私も惚れちゃいました!
ハッピーエンドが物足りないという人もいるかもしれないけれど、気楽に楽しめて元気をもらえるという意味では、この映画はお勧めです。
【その他、ここ1ヶ月前後、ビデオで見た映画】
『スカイハイ 劇場版』(2003年)
監督: 北村龍平 原作: 高橋ツトム 脚本: 桐山勲
出演: 釈由美子/大沢たかお/谷原章介/田口浩正/戸田菜穂
★前半説明過多。早く「おいきなさい!」が見たくて、ちょっとイライラ・・・
『ドッペルゲンガー』(2002年)
監督: 黒沢清 原作・脚本: 黒沢清 、古澤健
出演: 役所広司 、永作博美 、ユースケ・サンタマリア 、柄本明 、ダンカン
★うむ、いまいちテーマが伝わってこない・・・
『チャイニーズゴースト・ストーリー』(1989年)
監督: チン・シウトン Ching Siutung 脚本: ユエン・カイチー Yuen Kai Chi
出演: レスリー・チャン ジョイ・ウォン ウー・マ
★もう古い映画だけど、登場人物の感情の流れが明確でわかりやすく、かなり面白かった。
今は亡きレスリー・チャンが初々しいほど若い!
『ロボコン』(2003年)
監督・脚本: 古厩智之
出演: 長澤まさみ、小栗旬、伊藤淳史、塚本高史、うじきつよし、吉田日出子、鈴木一真
★ストーリーにスポ根モノのような熱さはないけど、でも熱い映画。余分な説明シーンはほとんどなくて、しかもコンテストのシーンが半分以上だけど、その時間経過の中でそれぞれの変化がちゃんと見える。それなりに面白かった。
『ウォーターボーイ 劇場版』(2001年)
監督 ・脚本: 矢口史靖
出演: 妻夫木聡、玉木宏、三浦哲郁、近藤公園、金子貴俊、平山綾
竹中直人、杉本哲太、谷啓、柄本明
★ラストのシンクロシーンは文句なしに感動しました。しかし、いつもながらの竹中節だなぁ。いい加減別バージョンの役者・竹中さんを見てみた~い(笑)
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