映画『誰も知らない』を観た
子供たちの心はいつも空に向かって伸びている
ひとりぼっちのキャッチボールは
空へ向かって投げる
すると、ほらちゃんと空は投げ返してくれる
ボールを君の手の中へ
彼女にもらったジュースの缶も
空に向かって放り上げてみる
嬉しい気持ちが詰まっているジュースの缶
神様にも見せてあげよう
道端に咲いている花の種
カップ麺の容器に植えた
雑草だけれど
空へ空へと伸びていく・・・
途中で命が尽きたならば
そっとそっと、土に返してあげよう
大空に飛び立つ飛行機が見える場所で
ゆっくり眠るんだよ・・・
君の事を誰も知らない
だけど、ちゃんと生きているよ、ボクの心の中に。
構想15年
撮影に1年
登場人物の誰をも、その在り方を否定もせず肯定もせず
家族の在り方を、絶対化もせず、相対化もせず
客観的映像でありながら、人間への愛に溢れている。
だからこそ、観終わったあと、大きな宿題を与えられたような気持ちがいつまでも残る・・・
この映画は自宅で見た。
11日、スカパー180chは一日『誰も知らない』を繰り返し放映。
夜11時30分からの最終回を見ることができた。
ペイパービューで1回1575円・・・映画館まで行く交通費などを考えたら高くないと思って。
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コメント
…でしょう。私もそうだった。あとに、ずーと残る。
エンターティメントじゃなく、残虐シーンもない。
でも「映画」のもつ力を、久しぶりに感じた。
ハリウッド映画だけが、映画の基準じゃない。
映画を観て楽しみたい人、頭を空っぽにしたい人や、
映画ごとき作り物で「考えされられたくない」人は、
「あてはずれ」なのかもしれないけどね。
投稿: たまり | 2004.10.18 09:14
たまりさんちへTBさせていただきました。
現実に起こった事件はもっと悲惨な部分があったようですね。
(子供の死の部分で・・・)
でも悲惨さをそのまま描くなら、それはドキュメント。
周りがどんなに悲惨と決め付けようと、カメラは一生懸命生き
ている子供たちを暖かい目で追っている。
この映画には、人間に対する「救い」のメッセージがちりば
められていると感じました。
実は、あとで見た「キルビル」と「座頭市」のあざとさが耐
えられなかった・・・この映画のあとに見るのが間違ってい
た(苦笑)
投稿: ラブママ | 2004.10.18 17:12