映画『マッチスティック・メン』
監督:リドリー・スコット
製作総指揮:ロバート・ゼメキス
脚本:ニコラス・グリフィン、テッド・グリフィン
原作:エリック・ガルシア
出演:ニコラス・ケイジ、サム・ロックウェル
アリソン・ローマン、ブルース・マッギル
ブルース・アルトマン
【内 容】
病的な潔癖症に悩む詐欺師ロイ(ニコラス・ケイジ)と、その相棒のフランク(サム・ロックウェル)は、ペテンで商売を営むパートナー同士として、上々の成果を上げている。そんな2人の生活に現れた、ロイの実の娘アンジェラ(アリソン・ローマン)。14歳になるアンジェラには、詐欺師としての隠れた才能があることが明らかに。彼ら3人を中心に、精神科医、カモとなる大富豪、スーパーのレジの女、元妻、と一大シナリオの上に役者は揃った。
力強いプロットとともに物語に深みと感動を加える、役者達の演技合戦とも呼ぶべき確かな人物描写。ひねりの利いたユーモアと予測不可能なドラマ、そして誰の予想をも軽々と越えるラスト。映画史に残るであろうリドリー・スコット一世一代の企みを、全て解けたあなたを待つものは、果たして何か…!?冴えわたる監督のセンスが強烈な余韻を残す極上のエンターテインメントが、ついに日本に上陸する―!
公式HPより
【感 想】
matchstick-menというのは、スラングで「詐欺師」のことだそう。
まず、病的潔癖症男を演じたニコラス・ケイジが思いっきり笑わせてくれる。
詐欺の規模も、先に見た『コンフィデンス』とは違い、日本でもよくある「懸賞に当たりました!」詐欺というとても身近な詐欺なので、詐欺テクの裏側を見せてもらっているようで「なるほど、なるほど」と笑ってしまう。
さらに、14才の娘が出現して以後、けなげな父親を演ずるニコラス・ケイジにホロリとさせられる。
この娘によってどんどん変わっていく父・ニコラス・ケイジの怪演はお見事というしかないほど、素晴らしい!
ニコラス・ケイジという役者さんがますます好きになりました。
虚構を真実に見せかけることを仕事とする詐欺師が、“娘”という他者を鏡にして、自分の中の真実に気がついていく
・・・そういった意味ではコン・ムービーというよりヒューマン・コメディといったほうがいいかも。
ストーリーには当然、どんでんが用意されているんだけど・・・ラストは人によって賛否両論らしいけど、私はとても微笑ましくて、後味の良い結末だったと思う。
一番騙されたのは、14才の役をやったアリソン・ローマンにかも。絶対、14才に見えるもんな・・・(笑)
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