映画『グリフターズ 詐欺師たち』
コン・ムービーといえば『スティング』。名実ともに、まさに娯楽映画の最高傑作だろうね。新しいところでは『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』や『オーシャンズ11』もコン・ムービー。
ところで、CATVを導入した頃にチャンネルを合わせると、なぜかよくやっている映画が『グリフターズ 詐欺師たち』だった。この映画、見始めると途中で眠ってしまい・・・の繰り返しで4度目くらいにやっと全編通して見た。
監督: スティーヴン・フリアーズ
製作: マーティン・スコセッシ etc.
製作総指揮: バーバラ・デ・フィーナ
原作: ジム・トンプソン
脚本: ドナルド・E・ウェストレイク
出演: ジョン・キューザック/ アンジェリカ・ヒューストン
アネット・ベニング
【内 容】
舞台はロサンジェルス。23歳のロイは一見おとなしそうな好青年だが、実はケチな詐欺師。14歳でロイを生んだリリーは、母親らしいことは全くしてやらず、ロイは8年前に家を飛び出したままだ。
競馬のノミ屋で働くリリーはアメリカ中の競馬場を転々としている。
ロイの恋人マイラは、色気仕掛けを得意とする、これも詐欺師。
年の差がそれ程ないリリーとロイは、親子でありながら一歩間違えれば男と女の関係になりかねない。
物語は、この母と息子と恋人の危ない三角関係を軸に、“グリフターズ”の生き残りをかけた騙しあいが展開してゆく。環境と人間関係が引き起こす心理状態の変化にスポットを当て、それらをハードボイルド・タッチで描いた快作。実に、映画的な画調、卓越した演出力、そして映画全編に渡る冷めたアイロニカルな切り口。これは文句なしの娯楽作品であると同時に、人間の奥底にひそむ感情を鋭く暴いた第一級の心理劇である。
「allcinema ONLINE」解説より
【感 想】
初めて全体を通して見終わって、その“結末”に呆然としてしまった・・・
いくらなんでも、そ、そんな・・・日本じゃ多分絶対、あんな結末は作れない、というか作らないだろうな・・・
う~む、この映画、コン・ゲームというより、ケチな詐欺を働くチンピラの兄ちゃんを巡る母と恋人の争奪ドラマ?
アンジェリカ・ヒューストンはやけにクールでプライド高そうな母親(詐欺師なんだけどね)、ジョン・キューザックは甘いマスクで女心をくすぐる純真な青年(詐欺師なんだけどね)、アネット・ベニングは俗悪だけどチャーミングな恋人(一番詐欺師に見えた)・・・それぞれの設定や心理的駆け引きは面白かったけど、結末があれじゃあ・・・なんかスッキリせん!(ネタバレになるのでこれ以上書けない・・・)
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