映画『回路』
ホラー系を3本続けて観た。
『回路』
2001年
監督・脚本:黒沢清
プロデューサー:清水俊/奥田誠治/井上健/下田淳行
出演:加藤晴彦/麻生久美子/小雪
有坂来瞳/松尾政寿/哀川 翔
風吹ジュン/武田真治/役所広司
【内 容】
Amazon.co.jp より
OLのミチの同僚が突然自殺をし、それ以降彼女の周囲の人物が次々と姿を消していく。同じころ、大学生・亮介のパソコンのインターネット画面に「幽霊に会いたいですか」という不気味なメッセージと映像が届けられる。やがて両者の事件はシンクロし、恐るべき事象がふたりに襲いかかっていく。
『CURE』で現代ホラー映画の旗手となった黒澤清監督が、満を持して演出した大胆かつ実験的魅力に満ちた作品で、ある種、集大成的な色合いも感じられる。
パソコンが死者の世界にアクセスしているという設定からして秀逸だが、それ以上に、いわゆる人間の恨みなどとは別次元に存在する、リアルな恐怖そのものに真っ向から取り組んだ姿勢に喝さいを贈りたい。
【感 想】
発想は「なるほど」と思ったんだけど、脚本と構成の雑さが気になって気になって・・・
映像と音で恐怖を煽ろうとしているのは分かるけど、ちっとも怖くなかった。
もし映像で観たままの脚本をコンクールに出したなら、一次か二次で落選するだろうと思ってしまった(ーー;)
脚本は面白かったのに、映像化したらこうなってしまったんだろうか?
最大の欠点は、人間が描かれていないこと。
個人個人の深さだけでなく、人物と人物の係わり方も中途半端。
評価の高い監督さんだし、すばらしい作品も作っているらしいので、この監督の違う作品もちゃんと観てみます。
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