映画『トーク・ツー・ハー』
監督・脚本: ペドロ・アルモドバル
出演: レオノール・ワトリング/ハビエル・カマラ
ダリオ・グランディネッティ/ロサリオ・フローレス
カエターノ・ヴェローゾ
ジェラルディン・チャップリン/パス・ベガ
【内 容】
公式HPより
病室の清潔な白いベッドの上で、アリシア(レオノ-ル・ワトリング)は事故で昏睡状態となり深い眠りの中にいた。だが、彼女はひとりではない。看護士のベニグノ(ハビエル・カラマ)が、4年間、眠り続ける彼女の髪や爪の手入れをし、体を拭き、クリームを塗り、服を替える。彼女に日々の出来事や感動的な舞台や映画について語りかけるベニグノは、他人からは解らなくとも、2人の間に確かなコミュニケーションの存在を感じている。
一方、女闘牛士であるリディア(ロサリオ・フローレス)もまた、競技中の事故によって昏睡状態で入院していた。彼女の恋人であるアルゼンチン人のマルコ(ダリオ・グランディネッティ)は、突然の事故に困惑し、彼女の傍らで泣き、ふさぎこんでいた。
互いの境遇を語り合ったベニグノとマルコの間には、いつしか厚い友情が生まれていった。
ベニグノの盲目的とも言える揺ぎない愛は、誰も予想だにしなかった悲劇と奇跡を招き、それぞれの運命を大きく変えてゆく・・・。
【感 想】
観終わって、とにかく切なかった・・・
愚直ともいえるベニグノの愛。ここまで愛されたら、もしかしたら怖いかもしれない。でも、一度はここまで愛されてみたい・・・なんて。
マルコの愛も切ない・・・(真実はどうだったんだろうか)
相手を知りたい、理解したい、自分の愛を知って欲しい・・・なんとかコミュニケーションを取ろうと人はジタバタする。
でも、コミュニケーションは“言葉”だけではないのだということを、この映画は教えてくれる。
私はレンタルビデオを借りる時、とにかく“あらすじ”を読んで決める。なので、たまたま借りたこの作品と『オール・アバウト・マイ・マザー』が同じ監督の作品とは気がつかなかった(^_^;)
アルモドバル監督の作品は「欲望の法則」(1987) 、「神経衰弱ぎりぎりの女たち」(1987)を観ているが、どの作品にも言えるのは、観終わったあと、いつも軽い混乱が残っているってことかな。
混乱が静まると、ジワーッとテーマが沁みてくるんだよね。
個人的には・・・
ブランド物にはこだわらない私が、唯一大好きなブランド『シビラ』が映画の中に出てきた!
ちょっと嬉しかった。
あ、それから久々に観たジェラルディン・チャップリン、いい感じで歳を重ねてますね。
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