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2005.05.30

ノンフィクション『境界に生きた心子』

シナリオライターのネットワーク『プラネット・ラボ(P-Labo)』の仲間、稲本雅之さんが今年出版された本です。

kyokai 『境界に生きた心子』

著者: 稲本 雅之

税込価格:\1,470 (本体:\1,400)
出版:新風舎
サイズ:B6判 / 215p
ISBN : 4-7974-3913-0
発行年月:2005.2


境界性人格障害の女性と恋人として過ごした日々、その実体験を真実のままに描いたノンフィクション作品。
  http://www.creatorsworld.net/shinko/flash/

数年前に自死してしまった境界性人格障害の恋人のことを書いている・・・昨年だったか稲本さんにお会いした時にそう話されていた。

正直、私は稲本さんにそんな過去の恋があったことにビックリした。
稲本さんにお会いするのはほとんどプラネット・ラボ関連の飲み会やパーティー。稲本さんはいつもどこでもマイペースで静かに飲んでいる印象の強い人だ。

私はシナリオライターデビューする前から稲本雅之さんのお名前だけは記憶していた。というのも、勉強中に教科書代わりに読んでいた月刊『ドラマ』誌にシナリオライター奮闘記のような漫画を描いていたのが稲本雅之さんだった。

5、6年前、P-Laboに参加させていただいて初めての飲み会で稲本さんにお会いした時、「もしかしてこの人が?」と例の漫画のことを話したら、やはりあの漫画の稲本さんだった。脚本家の前は漫画家志望だったそうだ。

そして今年2月、『境界に生きた心子』出版直後、早速、amazonに注文した。
しかし、まだ読んでいない。

実はauの携帯用に書いた『闇夜の花』(現在配信中)はある自己愛性人格障害の人間が引き起こした事件をベースにした脚本です。
参考:自己愛性人格障害に関しては下記HPをご覧下さい。
 http://homepage1.nifty.com/eggs/ )

『闇夜の花』に登場するその人物も実在の人物で、過去数年に渡って私はその人間の言動を見てきたが、ことごとく自己愛性人格障害の特徴と一致する言動が見られた。
私はその人がなぜそこまで歪んでしまったのか、その人の抱える「見えない原因」に強い関心を抱いた。

その人の言動で公私共に悩まされた何人もの人たちに会い、その人に振り回されていた間の苦しみを知り、ますますその問題から離れられなくなった。
警察に相談しても、弁護士に相談しても、結局は「相手は異常者だから相手にするな」といわれ、耐えるしかなかった被害者たち。
モデルとなった人物は今も健在。いつ、何のきっかけで、誰がターゲットとなって公私ともども生活を掻き回されるか分からない・・・
私にできることは、そんな人物が現実に存在することを知ってもらうこと=書くことしか出来ない。

そんな思いで『闇夜の花』に取りかかっている時に稲本さんの『境界に生きた心子』が出版された。だから『闇夜の花』が脱稿するまでは、あえて読むことを避けてきた。
物書きの(あくまで個人的に)サガとして、良いフレーズを見つけたら使いたくなるもんなぁ。
それを避けたというわけで・・・

『闇夜の花』が脱稿した今、じっくりと読ませていただきます。
稲本さんの渾身のノンフィクション、皆さんもぜひ読んでみてください。
 

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コメント

TB & コメント、どーもでした。
私は、以心伝心するかなと思ったのでコメントの方は勝手省略しておりました。(^^;
(いい加減な奴です。>自分)

私も稲本さん、ドラマ誌のマンガで覚えてたクチです。(^o^)

投稿: 虹父 | 2005.06.01 21:08

却ってお気遣いさせてしまってすみません(^_^;)

「ぼくうみ」なんとか映像になったらいいですね。
最近「I am Sam」を観て、一人一人違うんだと
いうことを改めて確認しました。

投稿: ラブママ | 2005.06.02 08:29

 「境界に生きた心子」を書きました、稲本雅之です。
 この度は拙著のご紹介をしていただき、本当にどうもありがとうございます。m(_ _)m
 立て込んでいたためにご挨拶とお礼がすっかり遅くなってしまい、大変申し訳ありませんでした。m(_ _)m

 拙著に関心を持っていただき、とても嬉しく思っています。
 前から伺っていましたが、清水さんも人格障害の人との関わりがあったのは、何かのご縁でしょうか。

 僕は au の携帯を持っていないので(携帯そのものを持っていないσ(^^;))、「闇夜の花」を拝見できず誠に残念です。
 いつか読める機会を楽しみにしております。

 それにしても、良いフレーズを見つけたら使いたくなるからと、拙著を読むのを控えておられたなんて、全くもって恥ずかしさの極みです。(・_・;)
 失望,落胆されるのが落ちだろうと、穴に入りたい気持ちです。

 それから、虹父さん(レインボーおやじさん)と共通のお知り合いだったというのも、実に奇遇です。
 人は色々なところで繋がっているものなんですね。(^^)


 人格障害の人は確実に増えているのでしょう。

 拙著を読まれた読者の方で、ご自身もボーダーだという方や、ボーダーの方のお母さんやお姉さんなどから、お手紙やメールを何通もいただいています。

 とても共感・感動したとか、癒しや救いになったとか、ボーダーの人の心の中が分かったとき少しずつ受け入れられるようになったとか、冥利に尽きる感想をいただきました。
 拙著を書き残すことができて、少しでも人の心に伝わることができて、本当に良かったと思う次第です。

 一方、ボーダーご本人の中には、拙著が自分とダブって読むのが辛かったとか、非常に傷ついたり不快だったという方もいます。
 ボーダーの人は、どんなに気遣った言葉にも傷つくときは傷ついてしまうので、そういう両極端に分かれるのが、正にボーダーの人の特徴なのだと思います。
 それでもやはり一番辛いのはご本人なのでしょう。

 ボーダーに対する理解や治療研究が進み、それらの人たちの苦しみが少しでも和らいでいくことを、心から願わずにはいられません。
 拙著が僅かでもその一助になることができたら、それほど光栄なことはありません。

 拙著が一人でも多くの人の目に留まり、胸に届いていくことを祈っています。
 どうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m

投稿: 稲本 雅之 | 2005.06.05 15:36

稲本様

コメントありがとうございました。
先日、「境界に生きた心子」一気に読ませていただきました。

やはり「使いたいフレーズ」ありましたよ(笑)

いろいろと感じることが多々ありました。
早速に感想を書きたいところなんですが、今、仕事の方がちょっと大変で・・・

後日、改めて感想を書かせていただきますので、よろしくお願いします。

投稿: ラブママ | 2005.06.07 06:46

 「境界に生きた心子」を読んでいただき、どうもありがとうございます。m(_ _)m

>やはり「使いたいフレーズ」ありましたよ(笑)

 どこですか?(^^;)

 感想、楽しみにしております。

投稿: 稲本 雅之 | 2005.06.08 01:53

来週あたりになると思いますが、楽しみにしててくださいね。

(楽しみにされるようなものが書けるかどうか自信ないけど^_^;)

投稿: ラブママ | 2005.06.09 10:27

 ご無沙汰しております。(^^)
 σ(^^;)もついにブログを開設しました。
 「境界に生きた心子」の紹介をしています。
 ご覧いただければ幸いです。

 トラックバックもさせていただきました。
 清水さんの自己愛性人格障害のシナリオを紹介させていただきました。

 今後とも是非よろしくお願いいたします。m(_ _)m

投稿: 稲本 雅之 | 2005.12.03 21:07

トラックバックとコメントありがとうございました。
お礼が遅くなってしまいすみません

なんだかんだで師走になってしまいました(^_^;)
そろそろ宿題を・・・と思っていますので。

投稿: ラブママ | 2005.12.06 08:16

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境界に生きた心子という本を読みました。 漫画家であり脚本家でもあり、以前パソコン [続きを読む]

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 シナリオライターの清水喜美子さんが、「境界に生きた心子」を紹介してくれました。  清水さんとは、インターネット上のシナリオライターのグループ「プラネット・ラボ」の会員として知り合いました。  清水さん自身が自己愛性人格障害の人の取材をされており、拙著に関心を持ってくれました。  下記のページで紹介されています。 http://see-saw.way-nifty.com/diary/2005/05/post_c334_1.html  実に多岐に渡る話題を掲載しているホームページ..... [続きを読む]

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