映画『スクール・オブ・ロック』
2003年 アメリカ
監督:リチャード・リンクレイター
脚本:マイク・ホワイト
出演:ジャック・ブラック
ジョーン・キューザック
マイク・ホワイト
【ストーリー】
デューイ・フィン(ジャック・ブラック)は燃える反体制ロックン・ローラー。
ロックバンド『ノー・ヴァカンシー』のメンバーだが、過剰な自己主張とパフォーマンスでお客にも、メンバーにも呆れられていた。
彼は、かつて同じバンドだった親友のネッドの家に同居させてもらっている。しかし、デューイが家賃負担分を支払わないので、ネッドの恋人パティから出て行くよう申し渡された。
デューイはバンド・バトルで賞金を稼いで家賃を払おうと考えるが、『ノー・ヴァカンシー』のメンバーはデューイをバンドから外してしまう。
行き詰ったデューイは、ネッド宛にかかってきた代用教員の仕事に目をつける。名門のホレス・グリーン小学校は、週給650ドルの待遇を申し出た。デューイは自分がネッドに成りすまして、金を稼ごうと考える。
ところが、ホレス・グリーン小学校は、厳格な校長マリンズ(ジョーン・キューザック)の下、規律がすべての世界。適当にやろうと決め込んでいたデューイは子供たちにロックを教え、バンドバトルに出場しようと思いつく ・・・。
しかし、子供たちも一筋縄ではいかない面々だった。デューイは、クラス全員に役割を与え、ロックの授業をはじめるのだった…
原文 http://www.cine-tre.com/contents/spice/287.html より
【感想】
ロックのことしか頭にない、一見,小汚くてむさくるしい音楽バカの偽教師デューイ。授業なんて全くやる気のなかった彼が、子供たちの音楽の授業を盗み見た瞬間、まるで金鉱で原石を見つけたかのように顔が輝く。
義務のように授業でクラシック音楽を演奏する子供たちだが、中には基礎がしっかり出来ている子供も何人かいる。
最初は「お金のため」にバンドを作らせようとしたデューイだが、やがて「お金のため」だけではなく「子どもたちのため」にバンド・バトルを目指すようになる。
授業はすべてロックの歴史などロックのことばかり。
ここまで徹底したロックバカには、もう尊敬の念さえ湧き起こってくる。
大人になるってことは、現実に対してひとつづつ妥協していくこと? 夢を捨てて行くこと?
もし、そうだったとしたら、デューイ・フィンは永遠の子供かもしれない。
とにかく元気が欲しい人、ロックが好きな人、ロックが好きでない人・・・すべての人にお勧めしたい映画。
教室でロック? あの程度の防音じゃバレちゃうよ・・・なんて細かいことは抜きにして、とにかく笑えて元気のもらえる映画です。
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