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2005.09.18

今、再びの警告『茶色の朝』を・・・

『しだらでん』を書いていると、この国がどこへ向おうとしているのか本当に心配になります。
改めて『茶色の朝』を読み直してみました。
やはりこの国は茶色に染まりはじめているような気が・・・

chyaironoasa

『茶色の朝』
  物語/フランク・パヴロフ(藤本一勇訳)
  絵/ヴィンセント・ギャロ
  メッセージ/高橋哲哉  大月書店 本体1000円

<原書・フランス語版>たった11ページしかないこの寓話は、著者が印税を放棄し、1998年、1ユーロで発売された。2002年4月下旬に行われたフランス大統領選挙の第1回投票で、移民排斥などを訴える極右政党国民戦線党首のジャン=マリ・ルペンが18%の支持を得た時、フランス国営ラジオFrance Interがルペンのインタビューを流す直前に紹介。それを期に、ベストセラー入り。
以来、「現象」、「センセーショナルな本」、「引っ張りだこの小さな本」と形容されたこの本は、2002年の年間ベストセラー2位、2003年は1位に輝いている。

<日本語版>ヴィンセント・ギャロが描いた新作「Brown Morning」14点、哲学者・高橋哲哉のメッセージが加わった日本だけのオリジナル編集。

【内容】



主人公の「俺」はごく普通の平凡な市民。
親友のシャルリーとコーヒーを飲みながらお喋べりするのを日課にしている。

そんなある日、『ペット特別措置法』という法律が出来た。

その国の政府は、茶色の犬や猫のほうがより健康で都市生活にもなじむという
理由で、茶色以外のペットは飼わないことを奨励する声明を発表していた。
さらに街には『茶色の法律』を守ろうとする自警団が現れ、茶色以外のペットを
殺すための毒入り餌も無量で配られていた。

『ペット特別措置法』で、茶色以外の猫は飼ってはいけないというので、黒と白の
ぶちの猫を飼っていた「俺」は猫を安楽死させる。
 (少しだけ胸が痛んだが、すぐ忘れる)
次に茶色以外の犬も飼ってはいけないことになり、シャルリーは黒いラブラドール
を安楽死させた。

お互いにペットを安楽死させた「俺」とシャルリー。
 (少しだけ胸が痛んだ。すっきりしない。しかし、ごたごたに巻き込まれるのは嫌だ。
 仕事はあるし…他にもいろんなことをしなくちゃならない。)

人々は、この出来事にあまり気をとめず、科学者や国の権威筋がそういうなら
「仕方がない」と、この決定を諦めとともに受け入れた。

時は流れ、二人は日課をいつも通りつづけていたが、小さな変化が起こっていた。

いつも読んでいる新聞が廃刊になり、その系列出版社の本が消えた。
茶色以外のペットを排除する政策に批判的な記事を書いていたからだ。

図書館から日常の本が強制撤去された。
人々は話し方を微妙に変えるようになった。いつも言い表わす時、「茶色」をつけな
くっちゃならなくなったからだ。
「茶色の猫」「茶色の犬」「茶色のコーヒー」「茶色の記念日」 ・・・

街は次第に茶色に染まっていった・・・

「(政府の認めた)『茶色新報』も競馬とスポーツネタはましだから」と『茶色新報』を
読むしかないと諦め、さして不自由のない生活に慣れていく「俺」とシャルリー。
たいして変わらない日々の生活がつづいた。

「俺」は新たに茶色の猫を飼い、シャルリ-は茶色の犬を飼いはじめた。
 (「茶色」に守られた安心も悪くないとさえ思い始める「俺」)

でもその時には、さらに新しい状況が生まれていた。
新たに『過去に茶色以外の動物を飼っていたことを犯罪と見なす』法律ができた。
そのため、以前に茶色以外のペットを飼っていた者も逮捕(国家反逆罪)されることに
なり、自警団の摘発がエスカレートしていった。

そして、シャルリ-が逮捕された!
さらに他の友人たちや多くの人々も逮捕されていく。

こんなことになるなんて考えもしなかった「俺」は、やっと後悔する。
最初のあの時、警戒すればよかったのだ。
嫌だと言うべきだったんだ。
抵抗すればよかったんだ。
・・・でも、どうやって?

そしてある茶色の朝・・・夜明け前・・・主人公の家のドアをノックする音がする・・・。



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