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2005.12.11

境界性人格障害(7)

自分がそうだったのか、そうでなかったのかは専門家の診察を受けたわけではないので、わかりません。
振り返ってみて、そうだったのかな・・・とは思いますが。

★自傷行為(リストカット)や自殺未遂に関しては、自分から人に話したことはありませんね。他人が聞いて楽しい話じゃないし、その時の「気持ち」を理解してと望むことは無理ですもん(相手を辛くさせるだけだし)

ただ、自分にそんな経験があったので、今の若い子たちでリストカットする子の気持ちは、何となく分かります

きっとその子たちは、自分でも気がついてないけど、「誰よりも生きたい、生きている実感が欲しいと願い、自分の居場所を必死で探している」子たちなのだと思います。

★ダメで愚かで役に立たない自分だけど「ここまで、よく頑張って生きてきたねぇ」と心から自分で自分に言えた瞬間が、私の自己同一性(アイデンティティ)が一つになった瞬間だったと思っています。

 それ以後は、他人と適度な距離を置けることが出来るようになったし、一人の時間を充実させられるようにもなった。
 また、シナリオの仕事の影響もあって仕事上の付き合い以外にはアルコールを飲むことも滅多になくなりました。
 詩を書いていた頃は、お酒を飲まなければ詩を書けなかったけれど、シナリオの仕事をしだしたら、飲んだら書けなくなる(眠くなる)ので自宅ではほとんど飲みません。

 詩を書いていた頃を知っている人は、今でも私を大酒飲みだと思っているようです(^_^;)
 確かにお付き合いで「今日は飲むぞ~」と決めたら、飲むこたぁ飲むけどね(^^ゞ

★親の何気ない一言に長く影響されてきたことについて。
 もちろん、恨んだり怒ったりの気持ちは一切ありません。
 このことで一番強く思うのは「親になるってことはなんて大変なことなんだろう」ってことです。

 親は親なりに、その子のためにと思って一生懸命子育てをしているわけです。しかし、親の言った一言が子供を深く傷つけ、性格までも歪めてしまうなんて・・・親業は本当に大変な仕事です。
 私は幸か不幸か親にはなれませんでしたが、子育てという大変な仕事に取り組んでいる地球上のすべての「親」を尊敬したくなることがあります。(私にできないことをやってるわけですから)
 子育ての結果、どんな人間に子供が成長しようとも(もちろん親子と言えども人格は別々ですが)、親子の絆は永遠だし、親は自分が死ぬまで親としての(心理的)責任を負いますからね。
 そういったことを意識して、日本中のお父さん、お母さんには親業、がんばって欲しい です。

★「苦労してきたんだね」などとたまに言われることがありますが、私自身はそう思ったことは一度もありません。
 なぜなら、私は自分の生きたいように生きてきているから。
 苦労したのは「周りの人間たち」でしょう、多分(^_^;)

 数年前にDV(Domestic Violence)の体験をして、これは心と体が分離するような危機を感じましたが、家庭裁判所カウンセリングの助けを得て、何とか乗り越えました。これがそれまでの人生で一番辛かったことかもしれません。
 私がDVを受けるに至ったことと、境界性人格障害的気質が関連していたのかどうかは、今のところ分かりません。

 とりあえず、良いことも悪いこともすべてひっくるめて、今の私があるということ。
 辛いことだけを自分の中から消してしまうと、私の人生には空白ができてしまう。
 自分の人生に空白を作らないため、すべての出来事を含めて受け止めることで「私が私で在る」ということだと思っています。


 今、境界性人格障害や、リストカットや自殺未遂を含めて自傷行為をしている人たち
 渦中にいると、出口もはけ口もなく辛く苦しいのは分かる

 でも、死んじゃだめだよ

 死にたいと思うエネルギー以上に、心は生きたいと叫んでいるはずだから
 自分の本当の心の声に気がついて欲しい

 
と先輩としては思うのです。

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コメント

 短時間に新たに問題を整理し、密度の高い記事のアップ、敬服します。

 TBさせてもらいましたが、僕のページから何故か反映されず、繰り返し試しても拒否されてしまいました。
 ところが清水さんのこのページを見てみたら、同じTBが3つも……(・_・;)
 どうも機能がうまく働かないことがあるようです。
 重複するTBを削除することはできるでしょうか? 
 また引き続き別の記事をTBさせていただきたいと思っているのですが。

 よろしくお願いいたします。m(_ _)m

投稿: 稲本 雅之 | 2005.12.11 21:19

TBありがとうございました。

重複していた分、こちらで削除させていただきました。

いずれは書かなきゃと思っていたリストカットのことなど、稲本さんのおかげで思いきってUPすることが出来ました。

今後ともよろしくお願いします。

投稿: ラブママ | 2005.12.12 03:52

1~7、ゆっくり読ませて頂きました。m(__)m
特にコメントはしません。っていうか、正直なとこ出来ないです。(^^;
シナリオ業捨てて障害児の親業に専念してしまった変な奴としては、また心中複雑だったりもするなあ。。。

あ、横の欄に本載せてくれてありがとうです。(^o^)v

投稿: 虹父 | 2005.12.15 00:43

> 虹父さん

お久しぶりです。コメントありがとうございます。

物書きとしては、いつか「私のような」登場人物の出る作品を書きたいなと思い続け、現在に至ってしまいました(^^ゞ

実体験を作品化する(普遍化)するって難しいですねぇ。個人的体験・個人的感情の方が勝ってしまうし。

その意味で「僕うみ」は優れた作品だなぁと思っています。

とりあえずマイペースでやっていきますので(^.^)/~~~

投稿: ラブママ | 2005.12.15 07:33

はじめまして。

境界例人格障害について調べていたら、こちらにたどり着きました。

私事ではございますが、先日、お付き合いしている相手から『ドクターに相談したら、お前には境界例の疑いがあると言われた』と告げられました。

近々、精神科にかかる予定です。私自身も疑う余地がないと思ったので。

ブログの記事を拝見させていただき、勉強になりました。

境界例についての記事を載せてくださって、ありがとうございました。

この障害に向き合っていく決心が確かなものになりました。

投稿: ふんふん。 | 2011.08.27 21:59

>ふんふん。さん

はじめまして。

境界例は、病気ではありませんが、強い性格の偏りで
周りの人をかき回してしまうというのは事実でしょう
ね。

自分では気がつかないかもしれませんが、強い自己否定
感(自己嫌悪ではありません)に支配されており、その
自己否定感には、きっと原因があるはず。

例えば、親との関係とか、親のさりげない一言とか。

それが解った時、境界例から開放されます。経験上。

まずはご自分が生き易くなるために、専門家の助けを
得るのもいいかもしれませんね。

知り合いの境界例の人たちは、感受性が強くて、個性的
で、魅力的な人が多いです。
頑張り過ぎない程度に頑張ってくださいね。

投稿: ラブママ | 2011.08.28 00:45

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 12月3日に書いた脚本家の清水喜美子さんが、「境界に生きた心子」を読んでご自分のブログに記事を書いてくださいました。 http://see-saw.way-nifty.com/diary/2005/12/post_6a74.html http://see-saw.way-nifty.com/diary/2005/12/post_4dbd.html http://see-saw.way-nifty.com/diary/2005/12/post_e221.html http://..... [続きを読む]

受信: 2005.12.11 20:42

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