境界性人格障害(1)
1 自分の生き方がわからない。
2 現実を理解する能力が貧弱。
3 いつも場違いな所にいるように感ずる。
4 自分のすべてを受け入れてもらいたいと望んでいる。
5 感情の移り変わりが早く人間関係が不安定。
6 愛し方が不十分であるという理由で相手を責めたてる。
7 仕事に不満を持ちやすく転職を繰り返す。
8 一見、周囲にうまく適応して見えることもある。
9 自分と他人との境界があいまい。
10 他人への評価が極端から極端へと揺れ動く。
11 人生の価値観や目標が突然変わったりする。
12 キレやすい。
13 二者関係にしがみつく。
14 自殺未遂を繰り返す。
15 アル中、浪費癖、過食、淫乱、ギャンブル狂、暴走行為、薬物中毒
などなど
(「境界例とはなにか」より)
該当する項目はありませんか?
上記は 境界性人格障害 Borderline Personality Disorder(BPD)の特徴です。
境界例(境界性人格障害)になぜ「境界」(ボーダーライン)などという名前が付いたのかというと、最初のころ神経症と精神病の境界領域の症状を指して境界例と呼んでいたからです。 しかし、今では境界性人格障害として一つの臨床単位となっています。
症状は非常に多彩で、一見何の問題もないような人から、アダルト・チルドレンと言われるような症状や、リストカット(手首を切る自殺未遂)を繰り返すケースや、幻覚や妄想を伴って、まるで分裂病かと思われるような激しいものまであります。
全体的には心の不安定さや急激に変化しやすい感情などが特徴です。多数の研究者が、幼いころの母親との関係が原因であると考えています。有名人で境界例と思われる人には、あのダイアナ妃をはじめとして、他にもたくさんいるようです。
人口の約2パーセントが境界例と言われていますので、単純計算しますと、日本では約250万人が境界例の問題を抱えていることになります。
(「境界例とはなにか」より)
原因は「親から見捨てられるという、分離不安」が根にあり、BPDは赤ん坊の頃から始まっているそうです。
親から見捨てられるという、分離不安を煽ることを目的とした脅しを受け取ったとき、子どもはどんな心理状態になるでしょうか。
その心理状態とは、自分が消えてしまうような恐怖感、堪え難い孤立感、悲しみや惨めさ、見放された絶望感、侮辱されたような憤り、不安をもてあそぶ親への憎しみ、いたたまれない気持ち、あまりにも不快でむしゃくしゃするような居心地の悪さ、そういった諸々の感情がないまぜになっています。この心理状態を回避する手段として、以下のようなさまざまなパターンがあります。
自暴自棄型・依存強化型・自己愛型・攻撃型・快楽型
引きこもり型・理想化型から分裂型
では告白しましょう、私は多分、自己愛型を除いたすべての型が混在していた境界例だったような気がします。
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コメント
はじめまして。
稲本さんのブログを読んでやって来ました。
私も自分なりにBPDについて勉強しているのですが、やはり小さい頃からの環境というのは大きいなと思っています。
今後もこちらのブログをぜひ読ませていただきたいと思います。
それでは足跡まで。
投稿: maripon | 2005.12.14 13:46
はじめまして。
ようこそいらっしゃいませ~(^^♪
うちのブログは稲本さんところと違って、日記系で話題はいろいろ、それに仕事の締め切りが近くなると記事やレスの間隔が空いたりと、わりと気ままなんですよ(^_^;)
そんなんですが、どうぞお気楽に遊びにいらしてくださいね。
投稿: ラブママ | 2005.12.15 07:07