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2006.01.14

映画『ニュースの天才』

2003年 アメリカ

監督・脚本:ビリー・レイ

【Story】
アメリカのマスコミ界で実際に起こった記事捏造事件を元に描いたサスペンスドラマ。アメリカでもっとも権威のある政治雑誌「THE NEW REPUBLIC」の人気ジャーナリストが次々と放った記事41タイトルのうち、27タイトルが捏造であることが発覚する・・・。

【感 想】
この事件を知らないまま見て、なんとも物足りない印象が残ってしまった。「なぜ、彼は記事を偽造してしまったのか?」その原因が映画の中に描かれていると勝手に期待して見たのだが、そこがいまいちよく分からなかった。

生育歴の中で何か問題があったのではないか?
と思っていたら、彼の生まれ育った環境では弁護士か政治家(医者だっけか?)しかまともな職業として認めてもらえないというプレッシャーがあり、雑誌記者というヤクザな仕事に彼はコンプレックスを持っていた。で、有名になって故郷に認められたくて嘘に嘘を重ねてしまった? というようなことは何となく分かった。

それにしても41タイトルのうち27タイトルも偽造していても、その重大性が分からず、罪意識もなく、最後まで言い訳をしようとする・・・なんとも耐震擬装事件の当事者たちの姿が重なってしまった。

本編を見終わって、特典映像の本人のインタビューを見て、改めて最初から見直して見ると、「一体どこから偽造が始まったのか?」「バレそうになってどうやって嘘をつき通したのか?」など一回目と違う面白さがあった。

ラストの表と裏の二つの「拍手」のシーンに持っていく構成はとてもよく出来ていた。

公式ホームページ

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