セントへの2通の手紙
7月7日、永い眠りについたセント。
7月8日、大好きな公園の緑に囲まれながら、空に昇っていきました。
手作りの可愛い骨壷に入って帰ってきたセント。
仕事に行く時もセントと離れているのが辛くて、遺骨と遺髪をいつもお母さんの胸に。
セントへ(7月13日)
セント、お前がいなくなって、ラブ姉ちゃんと二人だけの家の中はとても静かすぎる。
キッチンに行けば、お前はいつもお母さんの足元をウロウロしておこぼれを狙っていた。
お風呂場では、いつも脱衣籠をひっくり返して、お母さんのパンツや靴下を咥えて逃げた。
お母さんがこっそり何か食べていると、お前は必ず嗅ぎつけて、気がつくと大きな目で「ちょうだい」とお母さんを見つめていた。
おしっこはちゃんとトイレトレーで出来るのに、ウンチだけはトイレトレーの外。なので、ウンチはラブ姉ちゃんとセントのウンチが区別できて、「お~、今日も立派な良いウンチしたね」と言うとちょっと誇らしそうな顔をしたセント。
お前がいた頃は、叫び声や怒鳴り声や笑い声がいっぱい溢れていた。
今、あまりにも家の中が静かになったので、ラブが可哀想になって家の前の道に散歩に行った。いつもラブとセントとお散歩した道。
そしたら、セントがいないことがますます悲しくなって、泣きながら歩いていた・・・
お母さんは毎晩、眠る時、最後にセントを包んでいた二枚のバスタオルを抱いて寝ているよ。右側にラブ姉ちゃん、左側にセントのバスタオル・・・そしたら、悲しさと寂しさがちょっとだけ治まるような気がするんだ。
分かっているよ。これからお母さんがしなければならないこと。
ラブ姉ちゃんのためにも、めそめそし過ぎずに仕事頑張るから。
見ていてね、セント。
セントへ(7月8日 空へ昇るセントへ渡した手紙)
生後三ヶ月でお母さんのところへ来たセント。
それから8年近く。セントとラブ姉ちゃんとお母さんとでいろんなところへ行ったね。
富士山、山中湖、河口湖、十和田湖、相模湖、秩父、城ヶ島、それから九州のおばあちゃんにも会いに行ったよね。
どこへ行っても、セントは皆を、知らない人までも和ませ笑わせた。
いつもチョロッと出ている舌が可愛くて、誰もが思わず微笑んでしまう。
セントは人に可愛がられる天才だったね。
セントと出会え、セントのお母さんになれて、とても幸せだったよ。
お母さんが一番辛くて、苦しい時期、お前はいつも傍にいてくれた。
病気で体が動かなくなって、外に出られずお散歩にも行けなかった時、お前はお家の中を元気に動き回り、お母さんを励ましてくれた。
セントは神様がお母さんに送ってくれた天使だと、その頃から感じ始めた。
お前はクッシング症候群という難病になっても、奇跡的な強い生命力で頑張る姿をお母さんに見せてくれた。
やっぱり、セントは神様がくれた天使だったんだとお母さんは確信したよ。
毎日、一日二回ご飯の前に、お空の神様にお祈りを続けたよね。
セントがあんまり頑張っていたので、お空の神様が「もう頑張り過ぎなくてもいいよ」と呼び戻してくれたのかな。
やっと楽になったんだね、セント。
お母さんは、お前がいなくなって胸が張り裂けそうなほど悲しくて、涙が止まらない。
動かなくてもいい、そこに在るだけでいい。眠ったままのセントを一生お母さんの傍に置いておきたい。でも、それはお母さんの勝手な願望。
ならば、いっそのこと、お前を抱いて一緒に 虹の橋 を渡りたい・・・
しかし、お前は一人で虹の橋に向かって旅立たなきゃならないんだよね。
お母さんはセントから言葉に出来ないほど多くのものをもらった。
今、お母さんはセントにありったけの愛をあげるよ。
いつかきっとお母さんもそこに行くから、それまで、健康で食いしん坊のセントに戻って、他のわんちゃんたちと仲良く遊んでいてね。
その時までの、さよならだ。
よく頑張ったね。
そんなセントはお母さんの誇りだよ。
そして、ありがとう、セント。
ありったけの愛を込めて、お母さんより。
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