北千住、西葛西、東大赤門へ
この1週間で2度、北千住へ。 1月7日(水) 北千住 学びピア5階
イギリス・シェフィールド大学副学長 ドミニク・シェラード教授の講演会へ。
2003年よりシェラード教授が始めたイギリスのシアターアーカイブプロジェクトの概要に関して、いろいろとお話を聞く。
現在、シェラード教授らが調べた1945~1968年の英国の演劇界に関してのオーラルヒストリーは、誰でも大英図書館ウェブサイトにアクセスして知ることが出来るという。
驚いたのは、イギリスでは1968年まで宮内長官による演劇の上演事前検閲があったそうだ。
事前検閲が廃止された後は、すべての公演脚本のコピーを大英図書館に納本するよう定められたが、それが守られていない。そこで、シェラード教授は1968年以降公演された脚本の収集・保存と同時にオーラルヒストリー(インタビュー取材)の記録・保存をしているのだという。
また、このプロジェクトに対してイギリス政府から補助金が下りているという。
その点も日本とは政府の考え方が違う。
イギリスでは演劇脚本を文化遺産・文化資源としてその保存を国が支援しているが、日本では脚本アーカイブズの重要性はまだまだ認識されていない。
先進国の中でも日本が一番遅れているようだ。
お隣の韓国は、日本より一歩遅れて脚本アーカイブズ事業に取り組み始めたが、数年であっという間に「放送台本デジタル図書館」を完成させた。
映像産業を国の主要産業と考えた韓国政府は「放送台本デジタル図書館」設立に10億ウォン(約1億4000万円)支援したのだ。
脚本アーカイブズに関しては、日本も早く先進国に追いつきたいものだけど……。
(イギリスの放送・映画関連の台本・脚本アーガイブズに関しては昨年11月に日本脚本アーカイブズ委員数名がイギリス・フランスへ取材に行ったので、その報告書で知ることが出来ると思う)
講演終了後は、銀座のイタリアンレストランに移動してシェラード教授を囲んでの歓迎会。
日本脚本アーカイブズの関係者だけでなく、久々に会った同業のライター氏たちと終電ギリギリまでワインしっかり飲みましたです。 1月12日(月)祝日だったけど、日本脚本アーカイブズの会議で北千住へ。
たまたまホームページを自分で作っているということで、日本脚本アーカイブズと日本脚本アーカイブズ倶楽部のホームページを作らせてもらったけど、09年度はホームページに加えてメールマガジンも発行する予定で、メルマ担当に。その件に関しての打ち合わせなど。 会議終了後は食事がてらちょいと一杯。と言っても私は低アルコールビールで喉を湿らせた程度。ホントってばホントよ。
(←写真上下は北千住・学びピア21・7階のレストランからの夕景。
上は荒川方面。
下の写真の左側にかすかに富士山が。この日は肉眼でとてもくっきり見えました)
1月13日(火)は西葛西へ。
昨年前期のシナリオの授業を担当した映像専門学校の新年会。
この学校は日本放送作家協会の市川森一理事長が名誉校長で、シナリオの授業は日本放送作家協会の脚本家・放送作家が担当している。
というわけで、新年会は学校関係者の他、顔見知りの同業ライター5名に加えて市川森一理事長もいらしていた。市川森一氏といえば超ベテランの大先輩脚本家。離れたところから拝顔したことはあるけど、隣の席に座って……なんて、最初はちょっと緊張してしまった。
が、シナリオのことを皆でいろいろと話すうちに緊張も解けて、市川先生はとても気さくにいろいろとお話してくださった。
ちなみに、市川先生の作品で私が一番好きなのは『ソープ嬢モモ子シリーズ』。お嫁さんにしたい女優№1だった竹下景子さんがソープ嬢モモ子を演ずるというギャップも新鮮で、毎回楽しみにしていた。今思えば女版寅さんのような作品だったかも。
明日15日は脚本アーカイブズの件で、東大のヒヤリングに参加予定。
東大校内に足を踏み入れるのは初めてなのでちょっと緊張。そしてワクワク。
と、年が明けてから外に出ることが多く、いくつかじっくりと取り組みたい企画があるんだけど、なかなか落ち着かない……。
しかし、外に出れば必ずや新しい出会いや、新しい何かがある。
きっと、マイナスにはなってないはず。
今年は、猪突進で頑張りますです。
あ、今年は初めて禁煙も決意。今、30日間の禁煙プログラム進行中です。
あと25日後には禁煙成功、多分、きっと
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