« 宮野由紀? どこの誰? | トップページ | 月刊ブログ3月号エンターテイメント編 »

2009.03.10

気分は天気次第?Part2

不快メールが一段落したところで、ふと、あることが気になり始めた。

金曜日、カーラジオを付けたらちょうど国会中継をやっていた。
で、運転しながら何気なく聞いていたら「映画」「オスカー受賞」「コンテンツ産業」などという言葉が質疑の中で出てきた。

一体どんな経緯で、「映画」「オスカー受賞」「コンテンツ産業」という言葉が出てきたのか?
気になって仕方なくなり、改めて調べてみた。


私がたまたま聞いた中継は3月6日(金) 第171回国会・参議院予算委員会。

木庭健太郎(公明)議員の「雇用創出、内需拡大にどう取り組んでいるのか」という質問に対して、現在、“時の人”の二階俊博経済産業大臣が答えたものが、まさに私の耳に残っていた回答だった。


二階経産大臣「(前略)我が国映画オスカー賞を獲得など、日本らしいソフトパワーによる新しい産業分野、いわゆるコンテンツ産業等……」

その前後を加えて二階経産大臣の答えを要約すると

「環境エネルギー政策・医療介護サービス・コンテンツ産業など底力発揮を目標とする三つの柱に、新たな市場と雇用を創出する成長シナリオの策定に全力を傾けている」

ということで、コンテンツ産業は日本の雇用を支える三つの柱の一つになっているらしい。



なぜ、ここまで気になるかと言うと、国がコンテンツ産業をどう捉えているかは日本脚本アーカイブズにとっても、とても大事なことだから。


例えば、韓国は映画・テレビ・アニメなどのソフトパワーを国が明確にコンテンツ産業と位置づけている。なので国の力の入れようが日本とは明らかに違う。

4年前、「第一回東アジア放送作家カンファレンス」で、日本放送作家協会はアジアの国々に“脚本ライブラリー”の設立運動を呼びかけ、脚本アーカイブズ運動ではアジアの中ではリーダーシップを取っていた。

韓国放送作家協会も日本側の呼びかけに関心を示してくれ、日本はこの運動では先輩のつもりでいた。

だが、しかし、気がついたら韓国はわずか3年で「放送台本デジタル図書館」開館を実現させた。
韓国政府が「放送台本デジタル図書館」設立のために10億ウォン(約1億4000万円)を支援したのだ。

開館式に出席していた韓国国会議員の言葉

「私たち議員には、あなた方脚本家が書いたテレビ台本にどれほどの芸術的価値があるのかは分かりません。
ただ、今後二度と放送されない古いドラマの台本には、テレビ資産としての価値があることは容易に理解できますし、そうした希少価値のある台本が保存管理されるセンターができれば有益な文化コンテンツになり得ると判断し、出資をしました。
決して、道楽でやったことではありません」
         
  平成19年度日本脚本アーカイブズ 調査・研究報告書[Ⅲ] 
  市川森一日本放送作家協会理事長 巻頭言 より引用

日本脚本アーカイブズは文化庁の支援事業としての援助金や、場所を提供してくれている足立区の理解・支援などに支えられ、なんとか脚本アーカイブズ事業を維持してきた。
しかし、少ない予算故に専従員を置くこともできず、委員はボランティア(わずかですが有償)、次々に集まってくる脚本・台本の書誌情報入力はアルバイトに頼るしかないというのが現状。


コンテンツ産業を雇用創出・内需拡大の三本柱の一つと考えるのなら、政府はぜひ脚本アーカイブスもコンテンツ産業の一部として力を入れて欲しいものだわ。


日本脚本アーカイブズが脚本のサンプル収集を始めてから4年目、約3万冊の脚本・台本が日本脚本アーカイブズに届いている。
今後、本格的に脚本・台本の収集を呼びかけたら、数十万冊、それ以上の脚本・台本が集まることが予想される。
そのためには建物・収納場所などのハードに加えて多くのマンパワーが必要になる。

Oh~、まさに雇用創出ですよ、日本の国会議員の皆様!





ところで、上記、木庭健太郎(公明)議員の「雇用創出、内需拡大にどう取り組んでいるのか」という質問に対して、二階経産大臣の前に麻生総理が答えているんだわ。

内容は二階さんと同じく環境ビジネス・医療介護ビジネス・コンテンツ産業ビジネスを雇用創出・内需拡大の基本柱とすること。

しかし、麻生さん、コンテンツ産業を語るのになぜか突然、スマートパワーという言葉を持ち出した。麻生さんの中の理解ではスマートパワーというのは(コンテンツ産業の中で)ソフトとハードを含めたものをスマートパワーと理解しているらしい?


ガビ~ンshocksweat01


8日(日)、付けっ放しのテレビから声だけを聞いたので話していたのがどの政治家かは分からないけど、下記のようなことを言っていた。

“麻生さんの漢字の読み違いなんかたいしたことじゃない。麻生さんはオバマ大統領と電話協議した時、通訳を使わずに直接英語で話していた。その時、麻生さんはすごい人だと思った”

やけに英語が喋れる麻生さんに感激しているその言葉を聞きながら、私は「だから、余計、麻生さんが恐いんだよ」と一人突っ込みしてしまった。

だってね、日本語をあれほど誤読する人だもの、英語の単語や用法を勘違いしたり間違ったりして、とんでもない意味になったりって可能性、かなりあると思う。
しかし、英語に関しては、国民のチェック機能が日本語ほど働かない。
それが、恐い~。


もし、麻生さんが国会のコンテンツ産業を語る時に使った麻生流解釈「スマートパワー」を、日米外交の席上で使ったとしたら……失笑を買うか、バカにされるか……

スマートパワーにしてもクールジャパンにしても、意味をしっかり把握しないで、ムードだけで使うのは辞めて欲しいっす、麻生さん。国益のためにもね。


参議院インターネット審議中継 
開会日 : 2009年3月6日 (金) 会議名 : 予算委員会

 ※下の質疑者一覧の木庭健太郎(公明党)さんのところをクリックしたら、
   麻生さん、二階さんの答弁が見れます。

|

« 宮野由紀? どこの誰? | トップページ | 月刊ブログ3月号エンターテイメント編 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/25950/44298103

この記事へのトラックバック一覧です: 気分は天気次第?Part2:

« 宮野由紀? どこの誰? | トップページ | 月刊ブログ3月号エンターテイメント編 »