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2009.06.16

京都河原町ジュリー伝説

読み始めた都市伝説の本の中に、“横浜メリーさん”と並んで、懐かしい人を発見!

その名は、“京都河原町ジュリー”。

といっても、当時、あの人に、“京都河原町ジュリー”なんて名前があったとは知らず、とりあえず“レゲエのおじさん”と呼んでいたような気がする。

090616kawaramachijury2_2  前から見たら、極太のドレッドヘアで、お顔はじめ全体が長年の垢が積もり積もって薄黒い。

このおじさんが動くと、モーゼの十戒で海が割れたように、人並みがサーっと割れる。

京都河原町での存在感は抜群だった。

私は結構、このおじさんを見かけたほうかもしれない。

京都の短大を出てブラジルの幼稚園に就職予定が諸々の事情で中止になって、大学の紹介である法人に勤め始めたんだけど、どうしても馴染めず数ヶ月で辞め、大学のクラブ(フォークソング)の先輩の紹介で入社したのが河原町三条の音楽プロモートの会社。

この会社はオフィスとプレイガイドが河原町を挟んで分かれていたために、チケット管理の仕事をしていた私は日に何度もオフィスとプレイガイドの間を往復していた。

それでおじさんを見かける機会が多かったというわけ。


一度、あと半歩というところでおじさんと大衝突しそうになったことがある。

よそ見をしながら歩いていて、ハッと立ち止まったところ、目の前に真っ黒い大きな塊があった。
その黒い塊は、なんと京都河原町ジュリーのゴテゴテに固まった後ろ髪だった・・・。
前から見たらドレッドヘアだけど、後ろから見たら黒い塊。

私の嗅覚は人と比べるとどうも鈍感らしいんだけど、この時ばかりは鈍感でよかったと思った。


おじさんは、私が東京へ転居する前後あたりに亡くなったらしい。

保健所に保護されて風呂に入れられ髪を切られた。しかし、そのせいで風邪を引いてしまい、ついには亡くなってしまったと知人から聞いたような気がする。


実際は、ある冬の寒い朝、円山公園のベンチで、体中に新聞を巻き付けて息絶えているところを、巡回中の警察官が発見。
京都新聞の夕刊には、『さようなら、河原町のジュリー』という見出しで、かなり大きな 死亡記事が掲載されたという。

ジュリーの亡骸は市の職員によって火葬、京都市内の寺に無縁仏として安置され、最後まで本当の名前は知られることはなかったそうだ。


が、諸々の伝説を残した京都河原町のジュリー


「昔は大会社の社長だったけど、会社が倒産してルンペンになった」
「実は円山公園の桜の木の下に大金を隠し持っている」
「恋人に先立たれたショックで狂ってしまった」
「ジュリーに会ったら、幸せになれる!」
「ジュリーは、実は、少林寺の達人である」
「ジュリーは、ルンペンは仮の姿で、実は、大富豪である」   などなど。


そんな噂の根底には日本古来から伝わる貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)の影響があるのかもとは都市伝説の著者のコメント。

貴種流離譚とは、折口信夫が日本における物語文学の原型として論じた概念で、『もともと高貴の家に生まれた者が理由あって不幸の境遇に置かれ、その恵まれない境遇の中で旅や冒険をしたり巷間で正義を発揮する』という話型。


ふ~む、なるほど。


横浜メリーさんは、ドキュメント映画になったり、舞台のモデルになったりしているけど、京都河原町ジュリーに関してはいまだ闇の中。


ホームレスのカリスマ・京都河原町のジュリー、死して伝説を残す。
死後20年以上経っても、語り継がれているって、改めて、すごい人です。



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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです。私はメリーさんと、4回ぐらい、遭遇してます。
しかも横浜じゃないのです。五反田〜品川の山手線で、まず1回。
混雑した電車で、メリーさんの近くが空いてたので、なんとなく。
この時が最初で。その後、銀座(職場)で3回、すれ違ってます。
上司が横浜山手のヒトで、鉄仮面とかメリーさんとか、言ってた。
メリーさんも、結界を張るらしく。周辺に、ヒトがいないのです。
今考えると、特殊なメークだが。ヤマンバとか、そう変わらない。
彼女を取り巻く、空気感、雰囲気が、まるで「違う」んですよね。

投稿: たまり | 2009.06.17 20:33

お久しぶりです。

へ~っ、メリーさんって普通に電車に乗って銀座まで
お出かけしてたんですね。

銀座とメリーさん・・・想像したらなぜか昭和の銀座が
見えてくる。

化粧という仮面と一緒に時代も背負ってた人だったん
ですねぇ。

それにしても4回遭遇、しかもヨコハマじゃないところでsign02
昔、横浜の友人たちの話でメリーさんのことは
聞いていたけど、私も会ってみたかったな。

投稿: ラブママ | 2009.06.19 07:33

はじめまして

ふと 思い出して
「河原町ジュリー」を 検索してたら このブログに 辿り着きました

25年程前
当時の 同僚が "河原町"を省いて
ジュリー、ジュリー と呼んでいて
別の同僚が 沢田研二さんのファン だった為
「いや〜ん やめてよ!!"河原町"付けて呼んでちょうだいよ」などと
言い合ってました

投稿: すーゃん | 2010.04.11 23:39

すーゃんさま

朝から大笑いさせていただきました。

やっぱ河原町のジュリーは偉大、まさに伝説の人ですからねぇ。
ますます出自を知りたくなったなぁ(笑)


投稿: ラブママ | 2010.04.12 11:35

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