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2011.05.26

井上ひさしさん&坂本九さんの貴重な直筆に緊張・・・

先日、日本脚本アーカイブズ・メルマガ連動企画の件で、奥山侊伸さんと打ち合わせを。


奥山侊伸さんは、芸能界でこの人を知らない人はモグリか全くの新人・・と言われるほど、業界では知名度の高い放送作家。かの秋元康さんの師匠としても知られている。


なんだけれど、実は私、約三年前、日本脚本アーカイブズで委員としてお目にかかるまで、奥山侊伸さんのことは存知上げなかった。

(・・・私はモグリだったのか・・・coldsweats01

テレビ制作はドラマやバラエティ、情報などジャンルによって制作担当がきっちり分かれており、ドラマ畑まっしぐらだった私はバラエティ方面との接点がほとんどなく、よってテレビ画面に登場する放送作家の方々(昔は青島幸男さんとか高田文夫さん、影山民夫さん、今では鈴木おさむさんとか)くらいしか知らなかった。


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Q:脚本家と放送作家って?

A:厳密な定義はないようだけど、現実的には下記のように使い分けられている。
  pen ドラマの台本は脚本(シナリオ)と呼ばれ、ドラマ作家は脚本家(シナリオ
     ライター) といわれる。

  pen ドラマ以外(クイズ番組などのバラエティ、情報番組、ドキュメンタリーなど)
     の台本は構成台本であり、作家は構成作家とか放送作家といわれている。



会議でお会いする奥山さんは、独特の存在感を放っていた。
ムダなことは喋らない。が、会議がヒートアップして混迷してくると、タイミングよく一言呟く。
その一言が思わず笑ってしまうようなウイットに富んだ一言で、ヒートアップした空気を上手くクールダウンしてくれる。


この人はタダモノではない!


それで、調べてみたところ、やはりタダモノではなかった。

昭和33(1958)年 北海道より上京。ジャズ喫茶やジャズバンドなどでバイト。
           その時知り合った前田武彦氏のアシスタントや青島幸男氏の
           アシスタントを経て、放送作家に。

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 2010年度日本脚本アーカイブズ 文化庁への調査・研究報告書のオーラルヒストリー
でマエタケ氏と奥山さんは久々に師弟対談している。



昭和46(1973)年 作家集団『ペンタゴン』設立を経て、昭和48(1975)年 大橋巨泉
           事務所に放送作家として所属。

昭和59(1984)年 放送作家集団DNPを設立。企画・制作及び放送作家のマネー
           ジメント、若手育成などを手掛け、現在に至る。


係わったテレビ番組は『シャボン玉ホリデー』から始まって『巨泉×前武 ゲバゲバ90分』『11PM』『8時だよ!全員集合』『ザ・ベストテン』『オールナイトフジ』 『世界まるごとHOWマッチ!!』『アッコにおまかせ!』 『ものまね王座決定戦』などなど。

バラエティにおける伝説のプロデューサー・井原高忠氏や故秋元近史氏と共に、奥山さんはテレビの黄金時代【※ 「テレビの黄金時代」(文春文庫版) (キネマ旬報社版)小林信彦編・著】を駆け抜けた放送作家だったのだ。


奥山さんのスゴさはそれだけではない。
作詞家であり歌手であり作家であり現役DJであり、さらに立川談志の立川流に入り、2000年5月には『立川侊志ん』の名前まで手に入れ、同年の9月に国立演芸場で『立川侊志ん命名記念落語会』を行い、今でも落語家としての活動もしている。


今回のメルマガ連動企画は、そんな日本バラエティの生き字引・奥山侊伸さんにバラエティ番組の裏話と同時に日本のテレビの歴史を語っていただこうというもの。


打ち合わせでお話ししているだけで、次々といろいろな番組のエピソードが語られて尽きない。


そして、スゴイものを見せていただいた。

3月の大地震で仕事部屋の本棚が崩壊、部屋中に散らばった本や資料を整理していたら次々に貴重なものが出てきたという。


な、なんと、井上ひさしさんからの直筆の葉書!
消印は1979(昭和54)年となっていた。
井上ひさしさんは『ひょっこりひょうたん島』の作家として有名だが、1969(昭和44)年から始まった『巨泉×前武 ゲバゲバ90分』では奥山さんと一緒にコントを書いていたそう。

それから坂本九さんが自分で作詞作曲した曲の手書きの歌詞。
編曲の楽譜もできており、次のコンサートで歌う予定だった。しかし、その歌を歌うことなく坂本九さんは飛行機事故で御巣鷹山に散った。

井上ひさしさんの葉書と坂本九さんの手書きの歌詞・・・両方とも個性的でありながらとても丁寧な字で書かれており、あまりに貴重なものであり、緊張して持つ手が震えそうだった・・・。


そんな奥山侊伸さんのお話を6月末からのメルマガで配信していく予定です。
乞うご期待を!

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この日、打ち合わせしたのは四谷の喫茶『ロン』。

新宿通に面したこの喫茶店、入ったのは初めてだった。

というのも、東京で初めて住んだ家は麹町三丁目の一戸建ての借家で、四谷三丁目のスーパー丸正まで京都から持ってきた原付きバイク(ラッタッタ)で新宿通を走って買い物に通っていた。

ということは、この『ロン』の前を何度も走っていたわけだけど、昨日に至るまで、ここに喫茶店が在るということさえ知らなかった。


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中はごく普通の喫茶店。
しかし、今は「普通の喫茶店」が貴重らしく、純喫茶を愛するマニアたちにはとても有名な店らしい。

二階にも行ってみたかった。今度はぜひ二階に。





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四谷丸正に買い物に行った時のこと。
一階で休憩していた上品そうなおばあさんとちょっとしたキッカケで言葉を交わした。
おばあさんは「上でお茶でも飲みません?」と言ってくださった。上にお茶を飲めるところがあるとは知らなかったもので、おばあさんと一緒に上の階へ。

初対面同士、いろいろ話をしていて分かったこと・・・娘さんのご主人=婿はな、なんと映画評論家の荻昌弘さんだった! まだまだ荻昌弘さんがご健在の頃。

私がシナリオの勉強を始める前だったような。
まさに一期一会の出会いでした。

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奥山さんから、四谷「わかば」の有名なたいやきをいただき、帰宅して早速食した。

「殿方は頭から、ご婦人は尻尾から・・・」がお勧めらしいが、それぞれ頭からと尻尾からを試してみる。





薄い皮に尻尾までアンコたっぷりで、どっちも美味しかった!!!


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2011.05.19

脚本アーカイブズの(多分、きっと、明るい)未来

平成17年(2005年)に日本脚本アーカイブズが発足してから6年。

放送脚本・台本のアーカイブの重要性を訴え続けてきた日本脚本アーカイブズですが、やっとやっと、国もその重要性を認めてくれて、文化庁と国会図書館とで放送脚本・台本の収集・保存・利活用に動いてくれることになりました。

先進国の中でも遅れを取っていた放送脚本・台本のアーカイブですが、ここに来てやっと、先進国に向かって一歩を踏み出すことになりました。


記者発表 以下全文
http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/archive_kyotei.pdf


国立国会図書館と文化庁との協定について
~我が国の貴重な資料の次世代への確実な継承~


                       平成23年5月18日



 本日、国立国会図書館と文化庁は、我が国の貴重な資料の次世代への確実な継承に関して協定を結びましたので、お知らせいたします。
                      (同時発表:国立国会図書館)

1.概要

 国立国会図書館と文化庁は、我が国の貴重な資料の次世代への確実な継承を目指し、歴史的・文化的価値のある作品や資料等について、その所在情報の把握や目録の作成、収集・保存、活用等について、一層緊密な連携・協力を行っていくことにしました。
(詳細は別紙[
※注:下記]をご参照ください。)


2.目的・意義

 歴史的・文化的価値のある作品や資料等は、我が国の歴史や文化等の正しい理解のために欠くことのできない貴重なものであり、将来の創造活動の基礎をなすものです。
また、ひとたび消失すると再び入手することは不可能です。

 このため、国立国会図書館と文化庁は、歴史的・文化的価値のある作品や資料等の
適切な収集・保存及び活用等について、一層緊密な連携・協力を行っていきます。


3.当面の具体的な連携・協力分野

①テレビ・ラジオ番組の脚本・台本
②音楽関係資料(過去に我が国で出版された楽譜等)
③マンガ、アニメーション、ゲーム等

 なお、今後も、連携・協力内容の充実について検討していきます。


                 (お問い合わせ先)
                 文化庁文化部芸術文化課
                 電話:03-5253-4111
                 FAX :03-6734-3814
                 メール :geibun@bunka.go.jp




以下、別紙




我が国の貴重な資料の次世代への確実な継承に関する協定



 我が国では、図書、新聞、雑誌、CD、DVD等の出版物は、国立国会図書館に保存され、美術品や歴史、芸術、民俗、産業、自然科学等に関する資料は、美術館や博物館等に保存されている。

 一方、これらの施設において、これまで必ずしも収集・保存の対象とされてこなかった分野の文化的な作品や資料等については、その所在情報が一元的には把握されておらず、体系的な収集・保存がなされていない状況にある。歴史的・文化的価値のある作品や資料等は、我が国の歴史や文化等の正しい理解のために欠くことのできない貴重なものであり、将来の創造活動の基礎をなすものである。また、ひとたび消失すると再び入手することは不可能である。

 このため、歴史的・文化的価値のある作品や資料等が散逸・消失することのないよう、その適切な収集・保存及び活用を図ることが必要である。

 政府は、「文化芸術の振興に関する基本的な方針」(第3次基本方針)(平成23年2月8日閣議決定)において、文化芸術に関する各種の情報や資料の収集・保存(アーカイブの構築)及び活用方法について、国立国会図書館をはじめとする関係機関と連携することとしている。

 一方、国立国会図書館においては、日本の知的活動の所産を網羅的に収集し、国民の共有財産として保存するとのビジョンを掲げている。

 これらを踏まえ、国立国会図書館と文化庁は、これまで必ずしも体系的な収集・保存がなされてこなかった歴史的・文化的価値のある作品や資料等について、その所在情報の把握や目録の作成、収集・保存、活用等について、一層緊密な連携・協力を行っていくこととする。

 一層緊密な連携・協力に取り組むにあたっては、これまでのそれぞれの分野における取組も踏まえ、当面、特に以下の3分野について、具体的な連携・協力を推進することとする。

1.テレビ・ラジオ番組の脚本・台本について、国立国会図書館と文化庁は、連携・協力して、所在状況や保存方法等に関する調査研究を行うとともに、過去の重要な資料の保存について検討する。

2.音楽関係資料について、過去に我が国で出版された楽譜等に関する所在情報に関し、国立国会図書館と文化庁は、連携・協力してデータベースを作成し、国立国会図書館においてそれを広く国民に公開し、その活用を推進する。

3.マンガ、アニメーション、ゲーム等のメディア芸術について、国立国会図書館と文化庁は、連携・協力してそのアーカイブの構築を推進する。


 この協定の締結を証するため、本書2通を作成し、双方が押印の上、各自1通を保有する。
                   平成23年5月18日
                   国立国会図書館総務部長 田屋 裕之
                   文化庁次長 吉田 大輔





                       

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2011.05.16

ありふれた幸せ

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先日、九州の妹から地元で獲れたお米と野菜が届きました。


その他に手作りのお漬物とか自家製イチゴジャムとかも。


原発事故の影響を心配して、少しでも安心安全なものをとの気持ちが嬉しい。


何を作ろうか・・・と嬉しい悩み。


そして・・・・・



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なすの煮浸し(+ほうれん草・ちくわ)とレンコンの甘酢炒め。

1105066白菜は一挙に半分を一夜漬けに。


出汁昆布がなかったので塩昆布を代用。
以前もらって保存していた妹手作りの赤唐辛子もプラス。

減塩の美味しい一夜漬けが出来ました。


あれこれ考えた結果、ごく普通のありふれたお惣菜になったわけだけど、安心・新鮮・・・それが最高。




ついでに、妹手作りのジャムを使って・・・

市販のヨーグルトにジャムを加えて、泡だて器でホイップしてから容器へ入れて、約2時間冷凍庫へ。

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イチゴヨーグルトシャーベットの出来上がり。

イチゴのツブツブ感がしっかり残ったシャキシャキの手作りシャーベット。美味しかったheart04

これはテレビでやっていた簡単シャーベット。
イチゴジャムにはペクチンが含まれているため、冷凍しても固まらずにジャキシャキになるんだそう。

今年の夏は手作りシャーベットだねscissors

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書かなきゃ始まらない

5月15日、プロ・アマ混成の朗読脚本の会(名称未定)発足。

発足メンバーはプロ(脚本家・放送作家)2名とシナリオ勉強中のアマ3名。


アマの3名はとにかく映像・舞台が大好きで、そのうちの1人は舞台観劇月約10本、年間100本以上も観ていて、自分も書きたいという意欲満々の人。
他の2人も書くことへの意欲は負けず劣らず。


意欲はあっても、書かなきゃ始まらない。
まずは上演を目標の脚本作りからスタートすることに。


原資ゼロからの出発であり、大掛かりな上演は難しいかもしれないが、逆に身軽な分、自由がある。


作品が出揃ったら、個々の個性に応じて、音楽や映像など様々な媒体ともジョイントしてみたい。


プロ・アマ問わず、お互いに刺激し合って面白い作品が創れればいいな。

 
ファーストプロジェクトのテーマはあえて設定しなかった。
大自然災害に加えて大原発災害という最悪の悪夢の渦中。
この共通体験はきっと、作品に反映されるはずだから。


長く細くこの活動が続きますよう・・・



(c) .foto project

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2011.05.13

雨上がりの朝に

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 今年もマツバギクが咲きました。

 ほとんど手入れもせず、時々、水をやる程度だけど季節が来るとちゃんと咲くんですね。

 このマツバギクは、昨年2月、ラブを亡くして以来、自分の気持ちを何かで埋めたくて、買ってきて植えた花。

 植えて、咲いて、枯れ、また咲いて、枯れて・・・自然のサイクルは “巡る命” を教えてくれます。



 東京の空にも降り注ぐ放射性物質が、自然の巡りを破壊しませんように・・・


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2011.05.09

舞台『サダオのサダメ』~ベイビー・ドン・クライ~

4月30日 舞台『サダオのサダメ』~ベイビー・ドン・クライ~ 

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 2008年初演  『サダオのサダメ』
 2009年続編  『サダオのサダメ』
              ~新たな旅路~
 2011年最新作『サダオのサダメ』
              ~ベイビー・ドン・クライ~

 出演/ 曽世海司  平野勲人  佐藤繁
      北村悠  島根さだよし  Kいち
      (日替わりゲスト)藤沢瀬里菜

 作・演出  吉村ゆう

 企画・製作  劇団たいしゅう小説家

 会場    萬劇場(大塚)

 



 四谷のシンポジウムが終わってから大塚へ移動。

 吉村ゆうさん作・演出の『サダオのサダメ』へ。

 吉村さんのお芝居を前に見たのは、モト冬樹さん主演の『WEL-COME to パラダイス』・・・ってことはもう数年前。
 久々の吉村さんのコメディにワクワク!


 期待に違わず、面白くて、上手いッ!!!

 人間関係のサスペンスで観客の気持ちを導入し、笑わせてホロリさせて笑わせてほっとさせる。
 脚本に描かれた伏線がすべて見事に効果的に使われており、さすが!
 それに、役者さんの個性と演出が息ピッタリ。

 ゲイのカップルの愛の話でありながら、爽やかで、ワンシチュエーションの舞台の面白さをたっぷりと味わえました。





 実は今、朗読脚本のグループ企画を立ち上げようと計画中。
 自分たちで書いた朗読脚本を音楽や映像とジョイントさせて上演できないものかと。

 その意味で、こういう舞台を書いてみたい!と良い刺激もたっぷりいただきました!

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緊急シンポジウム 「原発事故とメディア」へ

遅ればせながらUP。
先週、緊急シンポジウム 「原発事故とメディア」へ行ってきました。

    日時:2011年4月30日(土)午後1時30分~4時30分
    会場:新宿区立新宿歴史博物館講堂

    基調講演:広河隆一さん(フォトジャーナリスト)

     パネリスト:渡辺実さん(防災・危機管理ジャーナリスト)
              後藤政志さん(元東芝原子炉設計技術者)
            寺尾克彦さん(福島放送労働組合)

    コーディネーター:砂川浩慶さん(立教大学准教授)

    主催:メディア総合研究所/開かれたNHKをめざす全国連絡会


◆基調報告 広河隆一氏① 約13分
       http://www.ustream.tv/recorded/14370665 
◆基調報告 広河隆一氏② 約30分
       http://www.ustream.tv/recorded/14370938
◆基調報告 広河隆一氏③ 約20分
              http://www.ustream.tv/recorded/14371478
◆ ~ パネルディスカッション① 約30分
◆パネルディスカッション② 約50分 
              http://www.ustream.tv/recorded/14372372 
◆パネルディスカッション③ 約45分 
              http://www.ustream.tv/recorded/14372880

 四谷駅から会場に向かい始めたところ、先に会場に着いていた知人から電話。すでに立ち見も一杯でもう会場に入れないらしい。よって、知人は諦めて帰るとのこと。

 映画「COVE」シンポジウムの例もあるので、入れなくてもいいから行くだけ行ってみようと、新宿歴史博物館へ。
 途中、入場を諦めて帰る人たちとすれ違う。かなりの人数。

 それでも、とにかく会場に到着。やはり入れない。
 せめてレジュメだけでももらって帰ろうと思いコピーが届くのを待つ。
 で、遠方からわざわざ来た人もかなりいるみたいで、ロビーで音声だけでも聞けないかなどと交渉が始まる。
  先にも書いたけど映画「COVE」の時も会場には入れなかったけど、音声だけでもとお願いして、その結果、ロビーのモニターで映画とシンポジウムを見ることができた。
 なので、諦めずに交渉の輪に加わったところ、手を挙げた十人余だけだったら近くの事務所で音声だけ聴けるようにしてくれるとのこと。

 ということで、みんなで事務所に移動。着いたのは民放労連の事務所だった。

 USTREAMで生中継しており、広河隆一さんの基調講演を後半から視聴。

 チェルノブイリに50回以上行っているという広河さんのチェルノ・ルポ、それに今回の福島原発事故の現地ルポはUSTREAMやYoutubeでかなり観た。

 なので、今回は生の話が聞けることを楽しみにしていたんだけど、民放労連でモニターの準備などで時間がかかってしまい、広河さんの基調講演はまともに聴けず残念。

 パネルディスカッションは、まずパネリスト一人一人が自己紹介を兼ねて挨拶。

 元東芝原子炉設計技術者の後藤政志さんもUSTREAMやYoutubeでかなり視聴しており、動画で見た通りの、ブレのない語り口。

 パネルディスカッションは時々、厳しいブ゙ーイングが入ったりして、時々荒れ模様。

 特に、今回の震災では日本テレビのコメンテーターとして局に詰めていたという防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実さんはマスメディア側の人間として認識されてしまったのか、時に激しいブーイングに晒されていた。


 テレビ出演を求められた後藤さんは、あらかじめ作られたシナリオ通りの発言しかできなかった、自分の意見を言おうとしても、司会者がシナリオ通りまとめようとして、自由な意見が言えなかったことを明かした。
 「ここ(テレビ局)は自分のいるべきところではないと思った」という言葉が鋭く突き刺さった。


 また、 福島放送のアナウンサーでもある寺尾克彦さんは今回の震災の取材の応援に駆り出されたという。そして、ローカル局とキー局の取材体制の違いについての話が意外だった。
 というのも、ローカル局の場合、地元に密着した取材で放射線を浴びる量も当然多くなる。なので、取材に入る範囲については局から××キロ以内には入るななどの制限があった。しかし、キー局の人間は一度取材に来て、サッと帰っていける。被爆量を気にしなくてすむのだという。
 地元局はキー局より深い取材をしているものと思い込んでいた私としては、その話は本当に意外だった。


 タイトルでありテーマである「原発事故とメディア(報道)」について、この一回だけではどうしても話し足りない印象だった。

 全体を通して感じたのは、今回の震災による原発事故で国民の間に脱原発・反原発の意識がすごく高まっているということ。

 四ッ谷駅まで一緒に帰った中高年の2人の女性は原発のことをすごく勉強しており、そのうちの1人、千葉から来たという女性は前日の明治大学で行われた小出裕章氏の講演にも行ったとのこと。


  それから、多くの人がマス・メディアの報道に大きなフラストレーションを抱いているということを強く感じた。
 事故を過小評価しようとする政府の発表をそのまま追認、まるで政府の広報であるかのごときマス・メディアの在り方への怒りと苛立ちがブーイングになったのではないだろうか。

【参考】

     宮嶋茂樹 情けないアリバイ工作取材

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