気分はシシュフォス・・・
9月に入ってからデータ整理の日々。
約5万件のデータを使用目的によって整理し直すわけだけど、現在ネット公開を目的にした約3万7000件のデータ点検・修正作業進行中。
別目的のデータ整理が1週間ほどでできたので、さほど時間はかからないと思っていたが、それが大間違い。甘かった・・・
元データは一見したところ必要項目の記入がきちんとされている。
しかし、問題は数年に渡り、複数人で記入しているため、各自が自分のルールで記入している。
なぜそんなことになってしまったのか・・・
最大の問題は、データ作成の開始時点にあると思う。
何のためにそのデータを取るのか、集めたデータをどのように使うのか・・・そんな基本中の基本のことが抜け落ちたまま、とりあえず“記録”してきたのだ。
1件1件は漏れなく必要項目を満たしており、貴重な情報が“記録”されている。
その“記録”が約5万件集まり、いざデータを取るとなると、まず記入書式を統一するところから始めなければならない。
やり始めると、これが大仕事。全角を半角に一括変換・・・その程度の修正だと楽勝なんだけど、何しろ記入者により書式が違うので単純に一括変換が出来ず、結果、一件一件点検、修正していくしかない。
1週間もあれば出来ると思っていたのに、もう10日近くかかりっきり。
約3万7000件×10数項目の点検、修正作業・・・
“完璧”を求められているのではなく、“できるだけ正確”なデータにすること。
ということで、毎日毎日、その作業をしていると、なんだかシシュフォスの苦行と重なってきた・・・。
【シシュフォスの神話:神々の怒りを買ったシシュフォスは、大きな岩を山頂に運ぶという罰を受ける。ところが彼が岩を山頂に運び終えたその瞬間に岩は転がり落ちてしまう。そしてまた、岩を山頂に運び・・・果てしのない作業を繰り返すシシュフォス・・・】
データ作成やデータ整理の作業そのものは嫌いじゃない。
データの一件一件は“事実”であり、“事実”を“事実”のままに記録するデータ作成・整理作業は“感情”を必要としない分、とても気持ちが楽。
シナリオの仕事は、どちらかというとその逆。
シナリオを書く際にも構成という計算は必要。しかし、書く内容はイマジネーションという極私的な感情が必要とされる。ライターの個性が見えないシナリオはあり得ない。
データの仕事とシナリオの仕事は相反するものを求められているような気がするが、私は両方とも好きっ。
クリストファー・ノーラン監督の映画『メメント』の中で、10分間しか記憶が保てない前向性健忘の主人公は「記憶より記録」だといい、重要な事は自分の体に刺青で彫り込んでいく。
記憶は極私的感情に基づき、記録は客観的事実。
その両方ともが大切であり、面白い。
9月に入ってデータ整理の合間の息抜きに見た映画は約18本?!
何だかんだいいながら、平均1日1本は観ている・・・(えっ、そうなんだと驚!)
毎日毎日、Excelばかりに集中していると、だんだん欲求不満になってくる。
早くExcelを閉じて、Wordに思いっきり書きたい!
本来の仕事への欲求を掻き立ててくれるデータたちに感謝して、早くシシュフォス状態から脱却したい~!
※画像:http://plaza.rakuten.co.jp/insight/2010/ より
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コメント
記憶よりも記録・・確かにですね。
投稿: 吉田けい@マーケティング | 2012.10.03 19:00