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2012.09.01

「嘘」がテーマの映画といえば・・・

ストーリーを展開させるための要素の一つとして「嘘」や「秘密」はよく使われる。
「嘘」がテーマだったり、効果的に使われた作品をあげるときりがないかも。

例えば、 「トッツィー」「ミセス・ダウト」「トランス・アメリカ」はそれぞれの事情のために性別に嘘をつく(男→女)

「ライアー・ライアー」は嘘つきが嘘をつけなくなるという設定。

「マルホランド・ドライブ」「インランド・エンパイア」「メメント」はその複雑な構成のため虚実混乱、観客が騙されてしまう。

「テープ」 (イーサン・ホーク、ユマ・サーマン主演)も嘘がインパクトある使い方をされていた。

古典作品では「羅生門」 (黒澤明監督)や「街の灯」 (チャールズ・チャップリン)も。


そんな中、私の好きな作品で「嘘」と言えば・・・

「グッバイ、レーニン」
 舞台はベルリンの壁崩壊前後の東ベルリン。心臓病の母にショックを与えないため、ベルリンの壁が崩壊したことを隠そうとする息子は周りの協力を得て次々と嘘を・・・。 

「やさしい嘘」
 旧ソ崩壊後のグルジアを舞台に、都会へ出稼ぎに行った孫が心配でならないおばあちゃん。家族たちはそんなおばあちゃんのために孫からの嘘の手紙を出し続ける・・・。

「聖なる嘘つき その名はジェイコブ」
 ナチス占領下にあったポーランド。そこのユダヤ人居住区「ゲットー」に住んでいる元パン職人のジェイコブ(ロビン・ウィリアムズ)は、みんなに希望を与えるために・・・。

「ライフ・イズ・ビューティフル」
 北イタリアに駐留してきたナチス・ドイツによって強制収容所に送られてしまう家族。母と引き離され不安がる息子に父・グイド(ロベルト・ベニーニ)は嘘をつく・・・。


  激動する時代背景を舞台に、大切な人、家族を守るためにつく嘘は、優しく切なく、感動の余韻を残してくれます。

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