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2013.03.29

【文章入門講座~タロットカードで表現力を磨く】興味津々・・・ユニークで楽しい講座!

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3月24日(日)は日本放送作家協会の文章入門講座vol.02「タロットカードで表現力を磨く」の見学へ。

(←当日の市ヶ谷の桜)

見学といいながらも、最初から最後まで、私もしっかり受講、勉強させていただきました。


Tarot

タロットといえば、かつてハマった時期があって、友人たちからは「アタル!」といわれていたことも。

タロットはカードの絵に魅力があって、一枚一枚に物語を感じます。

←今でも「The Rider Tarot Deck」版持ってますよ。

長く触ってないけど、でもお気に入りの本と同じで、家の中に一セットないと寂しい存在、それが私にとってのタロットカード。

占いによって何かが変わるということはないけど、占いから出てきた言葉は、物事を考えるときのヒントにはなります。

で、この日の講座のカリキュラム
1】タロットカード全般の解説
2】カード「DEATH(デス)」の解説
3】プロット(構想)に関するアドバイス・意見交換
4】シノプシス事例紹介
5】課題の案内(映像や小説などをイメージした、1600字以内のシノプシスを提出)

タロットカードについての解説は人気占い師の愛新覚羅ゆうはん さん。

ラストエンペラーで有名な愛新覚羅家に連なる家系だそうで、カリスマ性を感じさせながらも上品でたおやかな美しい女性でした。

約二時間の内にカードの解説や、カードからイメージするプロットについての発表とアドバイス、そして、後半はストーリー作りと発表・・・と盛りだくさんの充実した内容。

受講生は放作協の教室にほぼ満杯。
みなさん、社会人でそれなりに経験を積んでおり、また“文章を書く”という目的意識もハッキリしている。
短時間のうちに作ったストーリーなのに、各人の個性が発揮された面白い作品が多くて、それにはとても感心しました。

この文章入門講座は、いろんなゲストをお招きして、楽しく文章力UPが学べる講座です。
第一回(2月)は短歌、第二回(3月)はタロット、第三回は4月27日(土)予定。

詳細は下記よりご確認ください(現時点で詳細は未定)
  日本放送作家協会セミナー


5月後半からは新進の若手落語家さんを招いて、落語から学ぶ脚本・台本術講座を企画しています。
落語ファンもそうでない人も、シナリオライターや放送作家を目ざしている人もそうでない人も、誰でも参加可能です。

ナマの落語が聞けて、しかも学べるという一石二鳥の楽しい講座、乞うご期待を!
詳細が決まり次第、お知らせします。

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2013.03.28

杉並アニメーションミュージアムへ:アニメを観て、遊んで、学んで・・・時間が足りないくらい面白かった!

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先週、荻窪の『杉並アニメーションミュージアム』へ。

杉並区には20年近く住んでいたけど、『杉並アニメーションミュージアム』の存在は知らなくて。やっとやっと行ってきました(平成17年3月開館




アクセスなど詳細は down
http://www.sam.or.jp/home.php

杉並会館3階のエレベーターが開くと、ハクション大魔王 の巨大フィギュアがお出迎え。 また、受付の背後の大きな円筒にはアニメキャラやその制作者、声優さんたちのサインが ぎっしり。 (3階フロアのみ撮影可でした)

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コーナー①日本のアニメの歴史 壁面一杯に日本のアニメの作品年譜。また時代に応じた旧型テレビ数台の画面にその時代のアニメが流れ・・・
『エイトマン』とか懐かしかったですよ、はいっ。
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コーナー②アニメが出来るまで
ガンダムシリーズで有名な富野由悠季監督の経歴紹介とデスク再現、さらに作画監督や美術監督の机を再現。
またセルアニメーションができるまでの過程を、映像を使って分かりやすく解説。

声優の仕事に挑戦できるアフレコ体験コーナーもあります。
このコーナーでは効果音をつける体験もできて、効果音で結構、ひとり遊びできました(笑)
 

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コーナー③
 これからの日本アニメ
進化するデジタルアニメの現状を制作現場から最新のデジタル技術とともにレポート。
映像と文字パネルで説明が。時代は明らかに3Dですね。
 
コーナー④ アニメの原理
参加型展示としてゾートロープなどアニメーションの原理が体験できるしかけがあります。
   ↑
とサイトの説明にはありますが、フロアマップのこの場所にこのコーナーはなかった・・・と思う。実は、このゾートロープが一番見たかったものなんだけど・・・。

古い撮影機材はあったけど、もう一度行って確かめて来よう。
 

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コーナー⑤
デジタルワークショップ
コンピュータを使用して、色塗りや編集などのアニメのデジタル制作を体験できるコーナー。
パソコンごとにブースで仕切られていて、子供たちが簡単にパソコンでアニメ体験できるように画面構成がいろいろ工夫されている。
ここでも、面白くて、ついついかなりの時間、ひとり遊び(笑)

壁面にアニメ映画のポスターが貼られてたけど、その中に山田火砂子監督「明日の希望」を発見!
 
コーナー⑥企画展
年3~4回代表的な作品、キャラクター、クリエイターに焦点をあてその世界を紹介。

2012年12月19日(水)~2013年4月14日(日)
『アニメーション美術監督 小林七郎展 -空気を描く美術-』を開催中でした。
アニメシアターでは小林さんの作品「少女革命ウテナ」「のだめカンタービレ巴里編」「探偵オペラ ミルキィホームズ」を上映(上映時間はプログラム を確認してください)
コーナー⑦アニメシアター
歴史的な作品やアートアニメから、人気作品まで幅広いアニメ作品を上映。
上映時間はプログラム を確認してください)

この日はミッキーマウスの生みの親としても知られるアブ・アイワークス(1901~1971年)の二作品。
「ハンプティ・ダンプティ」('34) 約6分
  ハンプティ・ダンプティJr.とガールフレンドのイースターエッグ。
  2人がデートを楽しんでいるところに黒い髭をたくわえたバッド・エッグがやってきて・・・。
  丸いタマゴの三角関係。愉快なドタバタ短編アニメーション。
「風船の国」('35) 約6分
  人も、木も、町も、全てがゴムの風船で出来ている“風船の国”。
  のどかな風船の国である日、大事件が・・・! 
  な、なんと風船の強敵・森に住む針山男が風船の国に侵入してきたのだ・・・。

この日の観客は、10代の外国人の少年とそのご両親、そして私だけ。
平日の昼間だったので、館内も入館者はちらほらでした。
 
コーナー⑧アニメライブラリー
映画やドラマアニメ、書籍などアニメーション資料の他、アニメ現場に携わるクリエイターのインタビュー映像を閲覧できる。

ふと目に留まったアニメ映画『白蛇伝』。ストーリーは知っているが作品は未見だったので、これはもう見るっきゃない!
というわけで、即視聴を申し込んでライブラリーのブースでしっかり見ました。

『白蛇伝』(1958)79分
中国の四大民間説話のひとつ『白蛇伝』を題材にした、日本最初のカラー長編アニメ映画。
製作:大川博(東映動画)
脚本・演出:藪下泰司
台詞構成:矢代静一
声の出演者:森繁久彌、宮城まり子

絵も美しく素晴らしいのだけれど、森繁久彌と宮城まり子の二人だけですべての人物を演じ分けており、それがまた素晴らしかった。森繁さんの若々しい声に惚れ惚れ。

またこの作品は人物の動きをトレースしてアニメ化する「ライブアクション」の手法で作られており、水木襄や松島トモ子、当時東映に入社したばかりの佐久間良子らがライブアクションに起用されたという。(Wikiより)

※ディズニーの世界初カラー長編アニメ映画『白雪姫』(1937)もモデルの動きをカメラで撮影し、それをトレースしてアニメーションにする「ロトスコープ」の手法で作られている。

 「ロトスコープ」はディズニーのライバルでもあったフライシャー・スタジオのマックス・フライシャーにより考案された手法で、短編アニメ映画『インク壺の外へ』(1919)で初めて商業作品に使用された。

視聴を終えて担当の人と少しお話できたのだけれど、ライブラリーの視聴時間は基本一人30分(連続テレビアニメ約1本分)とのこと。

この日は平日(火曜日)の昼間(12時半くらいから16時くらいまで)で、来場者がまばらだったので映画1本まるまる見ることが出来たけど、学校の授業が終わってからの時間や土、日、休日はアニメDVDを見る子供たちでかなり混むらしい。

その意味では、ゆっくり効果音で遊べたり、ワークショップで楽しんだり、長編映画もじっくり見られたし、ラッキー!でした。

ライブラリーの目録の中に、ポケモンの故首藤剛志さんの追悼集があることを発見。
再訪してゆっくりと読んでみたい。

  ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

この日は午前中は渋谷のNHK放送センターにて第36回テレビドラマの大賞「最終特快」の試写へ。
午後からは『杉並アニメーションミュージアム』へ。
夜は吉祥寺でS監督と映画のシナリオの件で打合せ。
朝から夜までびっしり動いた。


で、最後の最後に漫画みたいな事件を起こしてしまった。
吉祥寺駅のホームで発車間際の電車に飛び乗ろうとして・・・

左手にスプリングコート、右手にバッグを持った手を先に電車の中に入れたんだけど、ドアが無常にも閉まってしまった。
体が挟まれたなら、異常を感知してドアは完全には閉まらなかっただろうけど、体のほうはドアから締め出されて、気がついたらコートだけがドアに半分挟まったまま。

ワッ!と焦ってコートを引っ張ったけど、電車は動き出し、一瞬、私も引きずられそうに・・・。なので、とりあえず、コートを掴む手を離しましたさ。

半分、挟まったままのコートを呆然と見送るおバカなワタシ・・・

近くにいた若い女性が気の毒そうに「大丈夫ですか」と声をかけてくれた。
ホームにいた駅員さんもすぐに来てくれて、次の三鷹駅とかその次の駅にすぐ連絡してくれた。

とりあえず我が最寄り駅・東小金井に帰って駅前のバーガーショップでコーヒーを飲みながら連絡待ち。

あのコートには思い出が。
某事件について一人でロサンジェルスに個人取材に行った時、唯一の自由時間に連れて行ってもらったアウトレット。そこで見つけたアン・クラインの格安コートだったんだよね。

1月に財布を落として結局見つからないままなので、悪い予感がひしひしと襲ってくる。
もし、見つからなかったら「それまでの縁だったと諦めるしかないなぁ」と自分に言い聞かせる。

と、と、と、ありました、電話が! 三鷹駅に届けられていると。
直ぐに三鷹駅に直行。無事、コートと再会できました!

挟まったコートを三鷹駅に届けてくれた人、吉祥寺駅で声をかけてくれた人、駅員さん、みんなみんなありがとうございました。

これからは、発車間際の無理な乗車はいたしません。猛反省しましたです。

かくて、ワタシの波乱万丈の長い長い一日は終わった。
(溜息)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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2013.03.08

映画『母なき子』:南田洋子さん、22歳の溌剌とした美しさ!

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『母なき子』

製作  日活
製作年 1955年(昭和30年)(89分・35mm・白黒)
監督: 堀池清
脚本: 新藤兼人、高橋二三

出演:南田洋子、 三島耕、亀谷雅啓

写真:昭和30年日活移籍第一作『沙羅の花の峠』で主役を演じ、思春期女優のイメージを一転させた頃の南田洋子さん。『母なき子』は移籍第二作目か?



(※以下ネタバレあり)

【ストーリー】
今は亡き関西の浪曲師京丸の娘富子(南田洋子)は、むかし父の弟子だった安吉(清水一郎)の媒酌で、東京の自転車工場で働いている省二(三島耕)と結婚したが、まもなく良人には先妻との間に武(亀谷雅啓)という子供がいると判り、びっくりして大阪へ逃げ帰った。

ある日、アル・サロの女給で親友の光枝(東谷暎子)と働き口を相談していると、省二が死んだ通知に慌てて上京したところ、誰も武を引き取ろうとしないので富子が連れて帰るよりほかはなかった。

武の生母を探してやりたいと、富子は武と一緒に安吉の東京新芸術座に加わり地方巡業に出たが、鶴見で興業中、結婚詐欺で訴えられそうになった光枝が駆け込んだ。

その晩、些細なことで富子に叱られた武は表に飛び出し、杉本巡査(三橋達也)に送られて来た。親切な杉本巡査は婦警の前田友子(高田敏江)と相談して武に養子の口を見つけたが、富子は首を横に振った。

やがて武の生母の居所が判った。鈴代(利根はる恵)というその女は月賦販売の外交員で、金の亡者だという評判だった。

すったもんだの挙げ句、遺産つきの条件で鈴代は承知した。安吉の甥明(近藤宏)が、鈴代から月賦で買った電気洗濯機を質に入れて、金を工面してくれた。
富子は武をつれて鈴代のアパートへ出かけるが、急に思い直して引き返し、潮来巡業に参加した。

興業は大入りだったが、脱税が露見して安吉と明はブタ箱に入れられた。
富子はさきに一座をドロンした月之助(明智十三郎)と春菊(高友子)を、自分が辞めることで復座させてやり、鈴代の許へ出かけた。

やっと武を置き去りにして安吉の家に辿りついた富子が省二の写真に向かって、恨み言をいっていると思いがけなく武が帰って来た。
富子は武を抱きしめて、お父ちゃんのお墓参りに岩手へ出かけるのだった。
http://movie.goo.ne.jp/movies/p27506/comment.html より

【コメント】
東京国立近代美術館フィルムセンターにて上映。

昭和30年、当時22歳の南田洋子さんが夫の死によって、突然、前妻との子供を押し付けられて、右往左往しながらも、実母以上に子供と心を通い合わせるというシリアスな役を溌剌と演じています。

この翌年に『太陽の季節』(1956年古川卓巳監督)、次の年に『幕末太陽傳』(1957年:川島雄三監督)で女優としての人気を不動にしました。

昭和30年頃の蒸気機関車や、大阪や東京の下町、そして、まだ浪曲が娯楽のひとつとして人々を楽しませていた頃の風景などがフィルムに焼き付けられています。

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映画『地獄の劍豪 平手造酒』:日本映画の映像美に改めて感動!

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『地獄の劍豪 平手造酒』

製作   日活
初公開年月 1954/10/19
上映時間   105分・35mm・白黒

監督: 滝沢英輔
脚本: 菊島隆三 
助監督: 中平康
音楽: 大森盛太郎 


出演 
(役名)
辰巳柳太郎 (平手造酒)
山田五十鈴 (お吟)
宇野重吉 (近藤彌市)
南寿美子 (みよ)
島田正吾 (千葉周作) 
山形勲 (山部幾之進) 

【ストーリー】

『國定忠治』と同じく、菊島隆三脚本、日活と新国劇のコラボレーションによる時代劇。

(※以下ネタバレありです)

千葉周作(島田正吾)の師範代山部幾之進(山形勲)との立合いに、平手造酒(辰巳柳太郎)は一本を先取しながら喀血のため勝を譲った。

数日後二人は路上で相対して真剣を抜き、造酒は山部を漸り、道場を破門された。

酒と女と脅喝のすさんだ日々を、彼は下総笹川在に送っていた。
酒屋の息子仙太郎(
大山克巳)は、愛する娘みよ(南寿美子)の忠告もきかず、やくざを気どって繁蔵一家に出入りしていたが、助五郎一家の者達を蹴ちらした造酒を仲間に入れようとする。
造酒はそれを聞入れなかったが、ふと知りあった旅の女お吟(
山田五十鈴)に心をひかれた。

喀血して道に倒れた造酒を、繁蔵(
秋月正夫)は用心棒に雇い、延命寺の離れで静養させた。病に苦しむ彼も、お吟の手厚い看護で、次第に健康を取り戻した。

或る日、殺された山部の弟平八郎(宮本昿二朗)が造酒を狙ったが、危くその難を免れた。
その同じ日、お吟の昔の夫朝吉(清水彰)が刑期を終えて彼女を訪ねた。
お吟の心が完全に造酒のものであるのを知りつつ、彼はなお女を帰してくれと泣いて頼むのだった。

嫉妬と不安に心乱れた造酒は朝吉を斬りすてた。
お吟は家出し、造酒は再び病の床に倒れた。

そのころ繁蔵一家は助五郎一家と出入りが起り、造酒は狂ったように相手を斬りまくった。争いの最中に彼は助五郎の用心棒近藤彌市(
宇野重吉)に合った。

近藤は造酒と争いをさけ、お吟が渡し場にいる事を教える。
造酒には再び生きる希みが明るく湧いた。
だが時すでに遅く、不覚にも背後から槍でさされ、重傷の体でお吟を求めてよろめきつつ、辿りついた流れの中に死んで行った。 【キネマ旬報データベースより】

【コメント】
東京国立近代美術館フィルムセンターにて上映。

トップシーンの千葉道場での立合いの映像に圧倒された。
何がって、日本の木造建築家屋の屹然としたシンメトリーの美しさに!

他のシーンでも、木と紙で作られた日本家屋の美しさを改めて知った。
撮影時の昭和29年の風景には電信柱や電線などの人工物は一切なく、全編を通して白黒映像の中の美しい日本の風景に魅了された。

また、自分の記憶ではすでにおばあさんの年齢だった山田五十鈴さんの美しいこと。
当時、山田五十鈴さんは37歳とのこと。
とても可愛くて溌剌としていたみよが23歳の南寿美子さんだったと後で知ってビックリ。


あ、もうひとつ驚いたのは・・・
平日の昼間なので観客はほとんどいないのでは? と思っていたのは大誤算。
高齢男女の映画ファンで会場の半分くらいは埋まっていた!
すばらしい!


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2013.03.07

東京国立近代美術館フィルムセンターへ :よみがえる日本映画 vol.5[日活篇]で名作二本観た!

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昨日は検診を終えて文京区白山から東京国立近代美術館フィルムセンターへ。

白山駅近くの、いつもの気になるお店の看板の下で何かがカラカラ回っている?

気になってそばに行ってみたら、看板の下に置いてあるPR用の撮影用カメラの歯車が風でクルクル回っていた。

何度も通っているのに、今頃になって気になるなんて・・・。

というわけで、白山から日比谷、銀座と乗り換えて約30分で京橋の東京国立近代美術館フィルムセンター に到着。




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1年以上前から一度は行っておきたいと思っていて、やっとやっと辿り着いた感じ。

7階常設展の「NFCコレクションでみる日本映画の歴史」 へ直行。

時代ごとに章で分類、映写機をはじめ日本映画の歴史を語る様々な資料が展示されていた。

【章構成】
Ⅰ 日本映画のはじまり 映画前史~1910年代
Ⅱ サイレント映画の黄金時代 1920年代
Ⅲ トーキー革命へ 1930年代
Ⅳ 戦時下の日本映画 1930年代後半~1945年
Ⅴ 第二次大戦後の黄金時代 1945年~1950年代
Ⅵ 日本映画のひろがり 1960年代以降[展示室ロビー]
Ⅶ 日本のアニメーション映画

最大の目的は古い脚本・台本の実物を見ること。
ありました、ありました。

桂田阿彌笠脚色台本 『忠孝美談宮島仇討 元和三勇士』(1915年)
              『忍術破り 天童神力丸』(1917年)


和紙に和綴じの手書き台本。

その他にも、

寿々喜多呂九平直筆台本 『江戸怪賊伝 影法師』(1925年、二川文太郎監督、阪東妻三郎主演)とか純映画劇運動の提唱者・帰山教正監督の『父よ何処へ』(1923年)の 撮影台本、脚本に川端康成も参加したという衣笠貞之助監督『狂つた一頁』の脚本原稿、撮影メモなどなど。

それから『日本シナリオ史 上・下』で新藤兼人さんが当時の国民を夢中にさせたと書いていたフランスの『怪盗ジゴマ』の原作本も!

一つ一つに感動しながら見ているとあっという間に時間が経ってしまった。

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3時からと7時からの二本の映画もしっかり観ておきたかったので、正味2時間余では日本映画の歴史の展示物は半分くらいしか見られなかった。

企画展「西部劇(ウェスタン)の世界 ポスターでみる映画史Part 1」は全く時間なかったし、図書室にも行ってみたかったし、ぜひ、もう一度行かねばっ!

展示品の解説書『展覧会 映画遺産─東京国立近代美術館フィルムセンター・コレクションより─』(1900円)を購入して、大ホールへ。

15:00~
『地獄の劍豪 平手造酒』(日活)(105分・35mm・白黒)

19:00~
『母なき子』(日活)(89分・35mm・白黒)

すご~く勉強になった一日でした!

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2013.03.05

映画『幸せパズル』:50歳からの自分探し・・自分が変われば世界も変わる!

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2010年アルゼンチン・フランス

監督・脚本:ナタリア・スミルノフ


出演:マリア・オネット、ガブリエル・ゴイティ、アルトゥーロ・ゴッツ、ヘニー・トライレス



【ストーリー】

夫と2人の息子の幸せが生きがいの専業主婦マリア。
50歳の誕生日にプレゼントされたジグソーパズルに思いがけない才能を発揮。
パズルの面白さを知ったマリアは、ある日、ゲーム店で目にした「パズル大会のパ-トナ-募集」という広告に応募し、家族に内緒で富豪の独身紳士ロベルトと会う。

マリアの才能に気がついたロベルトはパズル大会の基本ルールから優しく教えてくれ、マリアは家族に内緒で彼とペアを組み、ゲーム大会出場を目指し練習を続ける。


そして、思い切って全国大会出場を家族に打ち明けるが、夫には一笑に付され、自分のことしか頭にない息子たちからは相手にされない中、ますますパズルにのめり込んでいく。

果たしてマリアとロベルトは国内大会で優勝できるのか?
マリアとロベルトの関係は? マリアと家族の関係は?




【コメント】

レンタル屋さんで女性主人公の作品を探していて見つけた映画。
『ルイーサ』と同じく、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスを舞台にした作品でした。

アルゼンチンは、昔の日本みたく主婦は家庭を守るものという男尊女卑的な家庭観があるらしい。

マリアは良妻賢母の見本のような女性。
せっせと料理を作り、バースディケーキを焼き、部屋一杯のお客様をもてなし、一人で台所とお客様の間を往復するだけのマリア。
誰の誕生パーティーかと思ったら、なんとマリアの誕生日!
それでも一切愚痴は漏らさない、なんとも忍耐強い母。

夫はマリアをちゃんと愛してくれているが、毎日の家事の合間にふと忍び込む空しさ・・・。
そんなマリアが出会ったのがジグソーパズルだった。

ジグソーパズルによって広がっていくマリアの世界。

マリアの変化に気がつき「最近きれいになったな」と嬉しそうに言ってくれるだんな様。
おおっ、だんないい人じゃん。日本の男はそんなふうに妻を褒めんでしょう。

「君のやり方でやればいいんだよ」とマリアに優しくパズルを教えてくれる大富豪の独身紳士。
おおっ、羨ましぃ。他と違ってもありのままを受け止めてくれる男性なんて。

ドイツの世界大会に向けて頑張ったマリアが出した結論は・・・。

最後に大切なことを感じさせてくれて、ハッピーな余韻が残る作品でした。

ジグソーのピースを探すマリアを見ていると、失くした欠片を探すシェル・シルヴァスタインの絵本『ぼくを探しに』を思い出した。

しかし、それよりもピタッと来るのは韓国ドラマ『雪の女王』で数学の天才ハン・テウン(ヒョンビン)が最終回で語る・・・

「昔、愛した女性からなぜ数学が好きか聞かれた時、答えがあるからと言った。でも、それは違っていた。数学が好きなのは、答えを探す過程が幸せだから・・・」

というようなことを言っていたけど、マリアのジグソーパズルも同じだなぁとしみじみ。
1つ達成してもさらにより難しい上のレベルの問題が待ち構えている。

達成感を求めてチャレンジし、答えを探す過程がなにより大事なんですね。

   

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映画『ルイーサ』:愛猫の埋葬資金を稼ぐため!人間嫌いのどん底60歳女性の大変化!

Luisa

2008年 アルゼンチン・スペイン

監督:ゴンサロ・カルサーダ
脚本:ロシオ・アスアガ
製作:オラシオ・メンタスティ、エステバン・メンタスティ、アントニ・ソーレ、ハウメ・ソーレ
出演:レオノール・マンソ、ジャン・ピエール・レゲラス、エテル・ロージョ、マルセロ・セレ

【ストーリー】

ブエノスアイレスで猫のティノと暮らすルイーサ。
夫と娘を失ったつらい過去をひきずりながらも、仕事を2つ掛け持ちして規則正しい生活を送っている。
人付き合いも人ごみも大嫌い。

ある朝、ティノが死に、同じ日に仕事を2つとも解雇される。
手元に残ったのは、わずか20ペソ(約500円)!

途方にくれながらも、初めて降りた地下鉄の駅でヒントを得て、
ティノの埋葬費を稼ぐため、ついに行動を開始する。 (公式HP より)





【コメント】

この脚本は、アルゼンチンのメトロビア(地下鉄会社)主催の地下鉄を舞台にした長編脚本コンクールで大賞を獲得した作品。

人間の変化を描くのがドラマ。その意味では、ティノを亡くすまでのルイーサと、その後、ティノために埋葬費を稼ぐ決心をしてからのルイーサの変化が見事に描かれている!

特に冒頭、ルイーサの日常とキャラクターを描くセットアップ部分が、ユーモアを交えて無駄なくテンポよく描かれており秀逸。

デヴィッド・フィンチャー監督の『セブン』の冒頭、ベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と、血気盛んな新人刑事ミルズ(ブラッド・ピット)のキャラクターが対照的に描かれており、メトロノームの規則正しい音で眠りにつくサマセットの描写に彼の内面が表されていて、すごい!と思ったが、『ルイーサ』の冒頭はそれに匹敵するくらいに素晴らしい!


アパートの人のいい管理人さえ係わりを拒絶していたルイーサが、愛猫の埋葬費用という目的に向かって、どんどん自分を解放していく様子に、なんだかとても元気付けられ、ハッピーな気分にさせてくれる作品でした。

犬にせよ猫にせよ、その家族のために必死になる気持ちって、ほんとうに分かる!

    

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電車の中で、やはり泣いてしまった沢野ひとしさんの『クロ日記』

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西葛西からの帰り、電車の中で『クロ日記』(沢野ひとし著)を最後まで読み通す。

この本は「よみかき座」の仲間の一人・Mさんがプレゼントしてくれた。

私が未だにラブとセントに心を残していることや、1年以上前から東北大震災の被災動物についての作品を書こうとしていることなど知っていて、昨年の忘年会の時にひそっと渡してくれた本。

電車に乗った時に少しづつ読んでいたけれど、今日は最後まで読み通すぜ!と気合を入れて往復の電車の中で読みきった。

1ページの2/3が沢野さんの絵で1/3が出来事を綴った短文。
両手に乗るほど小さかったラブラドールレトリーバーのクロが、15歳で亡くなるまでの記。

淡々と綴られた沢野さんのクロ観察日記に、一人で笑ったり、頷いたり、犬と暮らしている人には共感できることばかり。

クロが果物大好きと知れば、ああ、ラブもセントも果物大好き、野菜も大好きだったなぁと思い出す。
散歩の気配を感じれば、嬉しくて嬉しくてしっぽ、パタパタも同じ。
暑い夏は、家に残していくのが心配、というのも一緒。

クロの乳がんが見つかり・・・ああ、ラブも・・・

クロが亡くなったという記述は沢野さんらしく淡々と。

1ページ目からクロの成長を見続けてきた読者としては、沢野さんの淡々とした記述に言いようのない深い悲しみを感じ取り、涙がこみ上げてしまう。

沢野さんちは、歴代のわんちゃんの遺骨をお庭に埋めているそう。

私はまだ、ラブとセントの遺骨を手放す気持ちになれない。
できれば、私が死んだ時、一緒に埋葬して欲しいという願いが捨て切れなくて・・・。

でも、やはり埋葬すべきなんだろうか?
そんな宿題をいただいた本でもあった。

Mさん、ステキな本をありがとう!

 
   

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クリス・ジャーガンセンさんのライブ演奏とか、なんだか感動した講師研修会

4日、講師研修会のため久々に西葛西へ。

これまでと同じく東京フィルムセンター映画・俳優専門学校だけの研修会と思って行ったら、会場は隣の東京スクールオブミュージック専門学校?!

な、なんとアニメ・声優専門学校やコミュニケーションアート専門学校など系列グループ合同の講師研究会で、百数十名の講師が出席。
出席していない講師のほうが多いようだから、系列グループ合わせたら出席講師の何倍もの数の講師がいると思われ。すごい!

総長の熱のこもった挨拶などがあり、特別プレゼンテーション。

ここでいきなり、長渕剛さん登場!
といってもご本人じゃなくて、ビデオね。

長渕さんの311復興支援活動に協賛しているとかで、長渕さんが被災地で子供たちや被災者たちと歌う『TRY AGAIN』のビデオが流された。

初めて聞いたけど、迫力ある、良い曲。
なんか、じ~んときてしまいました。

(↓上映されたビデオではないけど、『TRY AGAIN』↓)


次に上映されたのが、学習障害の1つ、失読症(ディスレクシア)の女優志願の学生や東南アジアからの留学生などハンディを持った学生が、卒業を控えて希望の就職先に合格するまでの短いドキュメンタリー映像。
これにもなんだか、つ~んときました。おめでとう!

※失読症(Dyslexia:ディスレクシア):学習障害(LD)の一種。トム・クルーズが有名。スティーブン・スピルバーグも2012年10月にディスレクシアであることを公表している。


さらにさらに、東京スクールオブミュージック専門学校の副校長でギタリストのクリス・ジャーガンセンさんが流暢な日本語でプレゼンの後、な、なんとキーボードの弾き語りでジョン・レノンの『イマジン』を演奏!

(クリス先生のギターレッスン!)



この後の懇親会では、放送作家のM氏や映画・俳優専門学校の小達校長(故・夏目雅子さんの兄上で、故・田中好子さんのご主人)などと1年ぶりにお目にかかり、ご挨拶。

さすがアート系学校。聴覚、視覚、そしてハートに訴える熱い熱い講師研修会でした。

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