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2013.04.24

DVD『ポン・ジュノ アーリーワークス』

前からどうしても見たかった『ポン・ジュノ アーリーワークス』
amazonマーケットプレイスで定価より少しだけ安かったので、思い切って購入。

『ほえる犬は噛まない』 (2000)、『殺人の追憶』 (2003)、『グエムル-漢江の怪物-』 (2006)、『母なる証明』 (2009)などで今や韓国を代表する監督の一人ボン・ジュノ監督。

監督デビュー前のショート作品3本と6人のインタビュー。

『支離滅裂』 (1994) 31分
韓国映画アカデミーの卒業制作作品。
三つのエピソードとエピローグの四部構成。

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▼エピソード1: ゴキブリ
神妙な顔で本を読んでいる大学教授。読んでいるのは実はエロ雑誌。講義中、教授部屋に忘れたテキストを取ってくるよう女子学生に頼む。が、が、机の上に出しっ放しのエロ雑誌のことを思い出した! 女子学生に見られては大変。先に部屋に戻ってエロ雑誌を隠そうと必死で走る教授。しか~し、女子学生に先を越されてしまった。あわや・・・の瞬間、手元にあった本を投げる。宙を飛ぶ本。上手くエロ雑誌の上に着地、エロは隠された! 何があったのかと驚く女子学生に「つ、机の上に、ゴキブリが・・・」 

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▼エピソード2: 路地の外で
早朝、大きな家の門の前でジョギング姿のおじさんが新聞配達の勤労青年に声をかける。「君、大変だね、この牛乳を飲みなさい」と。走り去る親切なおじさんに感謝して牛乳を飲む青年。その時、その家の奥さんが門から出てきて、牛乳泥棒となじられ、新聞を解約すると怒鳴られる。ジョギング姿のおじさんは実は毎朝ジョギングしながら他人の門の前に置かれた牛乳を盗み飲みする常習犯の新聞論説委員。
理不尽な仕打ちに頭にきながらも新聞配達を続ける青年。曲がりくねった迷路のような路地を走っていると何度も何度も例の嘘つきおじさんと遭遇。そのたびに必死で新聞青年から逃げる新聞論説委員・・・。

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▼エピソード3:苦痛の夜 
後輩と飲んで酔っぱらってしまうエリート検事。タクシーが捕まらずバスに乗ったはいいが寝込んでしまい、慌てて降りたものの場所が分からず迷子状態。突然、便意をもよおしトイレを探すが、トイレがないっ! 焦って公園の建物の陰にしゃがみ込んで・・・とそこを管理人のおじさんに見つかり怒られる。管理人のおじさんから「地下室でやれ! 出したものは新聞紙でくるんで自分で始末しろ!」といわれ、地下室に追いやられる。ムッとなったエリート検事は地下室にある電気炊飯器に目が留まる。用を足し地下室から出てきたエリート検事はなんともスッキリした顔。ラストにクローズアップになる電気炊飯器の意味とは・・・。

▼エピローグ:TVの座談会番組
エピソード1~3で登場した大学教授、新聞論説委員、エリート検事が現代韓国の社会問題=性風俗の乱れ(エロ雑誌の横行など)や倫理観、道徳観の乱れ(万引き、立ちションなどへの非難)をしかつめらしい顔で痛烈に批判している。

一方、女子大生も新聞青年も管理人のおじさんも、TVの座談会番組の画面をあとちょっとで見そうで・・・結局見ないまま終わり・・・。

いやはや、どのエピソードもユーモアと皮肉に満ちていて面白い。
権力者側にいる人間と一般庶民を対比しつつ、綺麗なお題目を並べ立てる権力者たちの私生活での愚行を浮かび上がらせることで、彼らの欺瞞性をユーモアに包んで描いている。

『フレームの中の記憶たち』 (1994) 5分
韓国映画アカデミーに入学してすぐの課題作品。
課題:尺は5分、5ショットで作ること。

大好きな犬がいなくなってしまった。どうしてもあきらめ切れない少年は、いつか戻って来てくれるのを門を開けて待っている・・・。
(以下、ブログ主採録)
シーン① 家の前
      少年が学校から帰ってくる。門の中に空の犬小屋がある。
      犬の名前(パンウル)を呼ぶ少年。
      少年、パンウルを探して門から出て、外へ。
      (カメラは門の前に固定のまま)
シーン② タイトル パンウルの写真

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シーン③ 草原(夢)
      パンウルを探して丘の上からやってくる少年。
      時計の音。犬の鳴き声。
      少年がカメラのほうに近づいてくる。
      犬の鳴き声が大きく聞こえてくる。
          (カメラ固定のまま)

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シーン④ 少年の部屋(夜) ベッドの上

      ベッドの上で寝返りを打って目を覚ます少年。
      犬の声が気になって、窓を開ける。
       パジャマのまま部屋を出て行く少年。
      ×  ×  ×
      部屋の窓から、道路に出た少年の姿が見える。
      暗い道を行ったり来たりして、あきらめ切れない少年。
      ×  ×  ×
       少年のデスクの上にはフォトスタンドに入ったパンウルの写真。
       時計の音。

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シーン⑤ 家の前(朝) 
      門が閉ざされている。鳥の声が聞こえる。
       門が開き、登校の支度をした少年が出てくる。
       少年、空のままの犬小屋を寂しそうに見つめる。
       やがて、門を閉めて学校へ向かう。しかし、直ぐに戻ってくる少年。
            門を開け、もう一度犬小屋を心配そうに見つめる。
            そして、門を開けたまま学校へ行く。
       開かれた門から空の犬小屋が見える。犬の帰りを待ちわびるように・・・。
エンドロール 少年の写真 犬小屋の前の少年  夢の中の丘

まるで一篇の詩のような作品。
たった5分、しかも5カットのみで、犬を愛し待ち続ける少年の心がひしひしと伝わってくる。
ポン・ジュノ監督の少年時代の記憶を作品にしたのだそう。


『白色人-WHITE MAN-』 (1993) 19分
大学時代に、学校の枠を超えた映画サークルの仲間たちと作った作品。

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白色人=ホワイトカラーのサラリーマンのこと。
エリートサラリーマンが、ある日、駐車場で、一本のちぎれた指を拾った。なぜか愛着がわいて、常に持ち歩く。その指で電話のプッシュボタンを押したり、パソコンのキーボードを叩いたり、ギターを弾いたりといろいろ使ってみる。やがてちぎれた指が落ちていた理由が分かる。どうやら犯罪がらみで切り取られたよう。しかし、サラリーマンはそんなことにも無関心で、最後には指に飽きてポイっと犬の前に投げ捨ててしまう・・・。

ソン・ガンホ主演の『大統領の理髪師』(2004監督:イム・チャンサン
)を見た後に知ったんだけど、韓国のヒエラルキーでは肉体労働者よりもホワイトカラーのほうが上。さらに肉体労働者の中でも理髪師は地位が低かったそう。儒教思想が日本よりも強く残っている国なので、職業によるヒエラルキー意識も日本よりは強いのかもしれない。

そんな国民意識を背景にした作品で、庶民の憧れである高級マンションに住むホワイトカラーの行動を通して、エリートの異常性をブラックユーモアで描いている。

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冒頭から主役のエリートの異常性を突きつけてくれる。な、なんと金魚鉢の金魚に・・・。
また、どこに行くにも車で移動している主人公が、車が故障したために歩いてマンションまで帰る羽目に。庶民を見下ろすように聳え立つ高級マンション群に向かって歩き始めたはいいが、いつの間にか猥雑とした市場に迷い込み、迷路のような細い道をひたすら歩く主人公・・・。
そんなふうにエリートサラリーマンと庶民生活との対比もきっちりと映像で描かれている。


ショート作品3本を見て、デビュー前から光る才能の持ち主であったことがよく分かった。



インタビュー 全98分

movie ポン・ジュノ監督
movie チェ・ヨンベ 製作者
movie パク・キョン 韓国映画アカデミー校長
movie シム・ソンポ 「殺人の追憶」脚本家
movie パク・ヘイル 俳優
movie キム・レハ  俳優

抜 粋

ポン・ジュノ監督インタビュー
Q:日ごろどのように人間観察を?
A:シナリオを書く時は、自分のあらゆる感覚を開いておこうと心がけています。
  そうすることで、小さな刺激から大きなアイデアが得られます。
  身の回りのほんのささいなことや、流しがちなことに気を向けます。
  電車の中で、隣の人たちの会話にも耳を傾けます。
  そんなところからインスピレーションを受けます。
  「支離滅裂」と「ほえる犬は噛まない」には、日常から得た小さなアイデアが
  いくつも盛り込まれています。

パク・キョン韓国映画アカデミー校長インタビュー
 監督に必要な要素は
 ◆イメージを描く能力(絵がうまい)
 ◆物語を作る能力(ストーリーテリングがうまい)
 それをポン監督は持っている。

※もともと広告デザイナーだったヒッチコックは「脚本と、それに基づく絵コンテが出来上がれば、もうそれで私の映画は撮る前にすでに完成している」といった。

ポン・ジュノ監督は幼い頃から絵を描くのが好きで、漫画家になりたいと思っていた頃もあったそうだ。

黒澤明監督もはじめは画家になることを志していた。
天才と言われる監督たちは、イメージ力とストーリーテリング力、この二つを生まれながらに持っているのでしょうね。

        

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2013.04.23

オムニバス映画『20のアイデンティティ』

韓国映画アカデミーが20周年を記念して製作したオムニバス映画集。
ホ・ジノ監督やボン・ジュノ監督ら同校出身の監督20人が作った5分余りのショートムービーが20本。
2004年の第17回東京国際映画祭では<20のアイデンティテイー/異共>として上映されたそうな。

     

イゴン(異共) 1

①大きな木の下で~異共 Under a Big Tree
[監督] パク・キョンヒ  [時間] 6分52秒
[出演] チュ・サンミ(メイク),ファン・ジョンミン(料理師),イム・スルレ(犬の主人)
まだ恋人と呼ぶには中途半端な段階にあるけど,心は惹かれている男女が,木の下で会う。しかし,お互いの心が分からない。ちぐはぐで緊張した時間が流れる・・・
 
※TVドラマ「シティーホール」(2009)で市会議員ミン・ジュファ役のチュ・サンミが出演。

②Sutda(ソッタ)
[監督] キム・ウィソク  [時間] 8分47秒
[出演] キム・スヒョン(私),ウ・ヒョン(ウ社長),ナム・ムンチョル(トンボ)他
人生の勝負の賭けに出てみる。成功する人がどれくらいいるのか。だが、私の人生 に諦めはない。20枚の札を使った花札<ソッタ>。20歳で<ソッタ>を学んだ主人公は、20歳の頃が懐かしい。(「賭博場は、また別の人生」の縮小版 )

③ランナーズ・ハイ A Runner's High
[監督] キム・ソヨン  [時間] 5分39秒
[出演] カン・ジュウォン(イゴン),キム・ヨンジェ,キム・インジュ他
一人で走る恍惚の境地のような自分の充足的快楽が、突然他者の視線と会った時・・・
 
④イノセンス Innocence
[監督] オ・ビョンチョル  [時間] 10分26秒
[出演] チョ・ウンスク(女)他
3度の結婚式と3度の葬式。途方もない金額の保険金、そして遺産。3人の夫の死 には1人の女の巧妙な純粋が隠されている。
作品の中の女主人公の純粋を、観客は全否定するだろう。女主人公の純粋を認めないから、すなわち<異>。
だが、 相変らず現実的にその女主人公の疑惑(純粋)を立証できず、女主人公 が主張する純粋に共感するので、これが直ちに<共>

※TVドラマ「夏の香り」(2003)のオ・ジャンミ役、「バラ色の人生」(2005)オ・ミジャ役のチョ・ウンスクが主役。

⑤Fucked Up Shoes!!
[監督] ユ・ヨンシク  [時間] 6分20秒
[出演] キム・イングォン(従業員),パク・チオ(派手な女),ソ・ジノン(労務者)他
互いに違った理由でカルビ店に集まった人々。20足の靴が置かれている。ひとりのミスで靴の組み合わせが変わるけれど・・・。
 
⑥20の質問 Twenty Questions
[監督] イ・スヨン  [時間] 4分46秒
[出演] チェ・ドンムン(ホームレス男),チョン・ジョンミョン(男),イ・ウネ(女)
ガールフレンドと別れて地下鉄の駅に入ってきた男。みすぼらしいホームレス男との言い争いに巻き込まれて,20の峠(20の質問をして事物の名前を当てさせるゲームの一種)を始める。都市の真中で突然にぶつかった現代版スフィンクスの話。
 
⑦20歳法 The Twenty's Law
[監督] チョ・ミノ  [時間] 7分33秒
[出演] ポン・テギュ,チャン・ジュヨン,ファン・ソクチョン他
戦争による人類の没落を防ぐため,男性は20歳までしか生きられない二十歳法が通過する。反戦を風刺したSFコミックアクション。
 
⑧21へ To The 21st
[監督] チャン・ヒョンス  [時間] 6分52秒
[出演] ナム・ジヨン,チェ・ハンナク,ユン・ソンビン,シン・ジェリム他
携帯電話文字メッセージを通した誘引,そして続く連続殺人。貴重な20歳の記憶を最も残忍で凄惨な時間として記憶する怨鬼。彼女の携帯電話を利用した誘惑と殺人。しかし,彼女の復讐は,今から始まる。

※イ・ビョンホン&チェ・ジウ主演の映画『誰にでも秘密がある』(2004)のチャン・ヒョンス監督作品。

⑨Pass Me
[監督] キム・テヨン  [時間] 8分40秒
[出演] チョン・ヘジン,チョン・ソギョン他
バスに乗った1人の女性が道端の風景をカメラで撮っていて,あるカップルの喧嘩を見る。そして建物上からカップルの男の頭上にボールが落ちる瞬間,シャッターを押すと世の中が急に止まってしまう・・・。

※チョン・ソギョンは映画『夏物語』(2006)『最高のパートナー』(2008)『40minutes』(2009)に出演のベテラン俳優。TV『明日に向かってハイキック』(2009)でセギョンとシネ姉妹のお父さん役も。

⑩アローン・トゥゲザー Alone Together
[監督] ホ・ジノ  [時間] 8分7秒
[出演] ユン・ジンソ,キム・ヨンジェ
1人の女性が家に入ってきて衣類をまとめ,以前ビデオで恋人と撮った姿を見て涙を流した後,去っていく。 しばらくして女性が去った家に帰ってきた男。やはりビデオを見て涙があふれ・・・。

※『八月のクリスマス』(1998)や『四月の雪』(2005)『ハピネス 』(2007)のホ・ジノ監督作品。
 主役は『オールドボーイ』(2003)『親切なクムジャさん』(2005)『愛してる,マルスンさん』(2005)出演のユン・ジンソ。


イゴン(異共) 2

⑪20 Twenty
[監督] パク・キヨン  [時間] 4分41秒
[出演] キム・イヌ
20回目の誕生日を迎えた男女の話。これから繰り広げられる人生に対する震え,恐れ,期待感・・・。
 
⑫秘密と嘘 Secrets And Lies 
[監督] ミン・ギュドン  [時間] 8分0秒
[出演] リュ・スンボム(私),チェ・スジン(義母),チェ・ユンソ(婚約女)他
心の中の姦淫のきわどい楽しみを満喫しなさい。フィアンセのお母さんが私を襲った。私はどうするのか?
 
※リュ・スンボムは最近見た映画『品行ゼロ』(2002)で主役を。
  チェ・ユンソはTV『頑張れ!クムスン』(2005)でクムスンをいじめる意地悪美容師役。

⑬Looking for Sex(
愛を探して
[監督] イ・ヨンベ  [時間] 3分25秒
[出演] (アニメーション)
出会うもの全てがエロチックモードに転換する幻想に捕われた主人公。いよいよ一生一代の相手と遭遇する。彼らが繰り広げる愛のゲームの中に快楽と権力が入り乱れる。
 
⑭Race 
[監督] クォン・チリン  [時間] 14分24秒
[出演] チャン・ソギョン(ミノ),キム・ナンフィ(ナンヒ)他
ルームサロンで会った男女の中の違った考え。表面には愛してるというが,2次会の費用を出さないつもりの男と,2次会の費用をもっと多くもらおうとする女・・・。
 
⑮20mmの厚み Twenty Millimeter Thick
[監督] イ・ヒョンスン  [時間] 6分9秒
[出演] ヨム・ジョンア,チェ・ウンソク,オ・ウンテク,チョン・ジヨン
ビジュアルを通した劇的な反転。ホヨンとソンジュは,カフェの窓の外で喧嘩しているように見えるカップルの姿を見て,男女関係の話を交わし,結局意見が対立して彼らも喧嘩するようになる。

⑯隣人 Neighborhood
[監督] ファン・ギュドク  [時間] 4分54秒
[出演] パク・ウジン,ソル・ウィヒョン,チェ・イェウォン,チェ・ドレサ
都心アパートの森,その中で愛とファンタジーを夢見る男と女。彼らは,薄い壁を間に置いてお互いの存在を知らない。(ビデオダンス,最も原初的な人間言語の動作(踊り)を映像で再解釈する。)
 
⑰オー・マイ・ベイビー Oh My Baby
[監督] チョン・ビョンガク  [時間] 7分33秒
[出演] イ・ジョンウク(私),チェ・ヘソン(女先生)、チャン・ホウォン(ナレーション)他
子供の背丈の視線で自分が片思いする女性をナレーションで紹介する。車椅子に座 り不便な手つきで茶を飲む障害者女性。ひょっとして私に対して笑ってくれたのではないのか? 心ときめく私は、声は子供のようだが、車椅子に乗っている障害者男性。

⑱モバイル・クィ-ン It's Different On Mobile Queen
[監督] イ・ヨンジェ  [時間] 10分9秒
[出演] キム・ヘナ(モバイルクイーン),パク・サンウク(ヨピ男)他
<MOBILE> 一つの疎通道具を越えて21世紀式自我。20歳に代弁される,そして携帯電話を取り除いては論じられない最近の若い世代(親指姫と呼ばれる)の文化的断面。

⑲2時 At 2 O'clock
[監督] キム・テギュン  [時間] 6分2秒
[出演] チェ・ソンジュン(チンファン),イ・チョンア(チラン)他
明け方2時,あたかも島のように卑俗に閉じ込められている都市の中のコンビニエンスストアー。二人の男女の話が始まる。

※『火山高』(2001)などの監督キム・テギュン

⑳シンク&ライズ Sink & Rise
[監督] ボン・ジュノ  [時間] 6分13秒
[出演] ピョン・ヒボン(売店主人),ユン・ジェムン(馬鹿な父),チョン・インソン(娘)

ソンサン大橋の下,漢江沿いにある売店に貧しくて疲れているように見える父娘ジェムンとインソンが,ゆでタマゴを買うか,インスタント菓子を買うか,世代差から何だかんだ言い争う。ゆでタマゴが水に浮かぶというジェムンの突然な話を聞いた売店主のヒボンは,売店生活20年でそんな話は初めてだといって,急に二人は,ゆでタマゴを水に浮かべる賭けに突入する。

※『ほえる犬は噛まない』 (2000)、『殺人の追憶』 (2003)、『グエムル-漢江の怪物-』 (2006)、『母なる証明』 (2009)などで今や韓国を代表する監督の一人ボン・ジュノ監督のショート作品。

 ピョン・ヒボン:ポン・ジュノ作品の常連俳優。
 ユン・ジェムン: 『グエムル-漢江の怪物-』や『母なる証明』に出演。その他『あいつの声』(2007)『優雅な世界』(2007)にも。芸能界を引退した島田○介さんに似てると思うのは私だけ?


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20本の作品の中で、一番安心して見られ、さすがと思ったのはやはりポン・ジュノ監督のシンク&ライズ
冒頭、売店で食べ物を選ぶ父娘の様子から、二人の生活状況が想像できる。そこに絡んでくる売店主。「子供に嘘を教えるな」という売店主と「嘘じゃない」と言い張る父親。
意地とメンツがぶつかり合って、さてその結果は?
ポン・ジュノ監督の父娘への愛が感じられる終わり方に、思わず声を上げて笑いたくなるようなユーモラスな作品。

その他では・・・
⑫秘密と嘘 Secrets And Lies 
 ちょっとエロチック? どうなることか・・・と心配しつつ、フィアンセのお母さんの誘惑から逃げ切りホッ・・・が、ラストの一言でズッコケ。ショートムービーらしいオチが効いた一本。

⑰オー・マイ・ベイビー Oh My Baby
 身障者の恋をテーマにしたドキュメントタッチの作品。車椅子の女性の孤独さや、そこに現れる男性の映像で、寄り添う心のイメージが映像で表現されており、リアルとイメージが上手く表現されていたと思う。

⑱モバイル・クィ-ン It's Different On Mobile Queen
 若者たちにとって、携帯がなければ生きていけないのは日本でも韓国でも同じらしい。
 そんな若者文化の一面を切り取った現代批評が込められたコメディ。
 倫理的にどうかと思うような表現もあるが、構成的には、終われる立場から追う立場への転換など上手く描かれていると思う。


あとの作品に関しては、う~む・・・・・・・・・・・・・・・・・・・好き好きと言うことで。

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オムニバス映画『Jam Films 』&『Jam Films 2』&『Jam Films S』

4月は、以前から手元においておきたかったオムニバス・ムービーDVD何本かが格安で手に入った。

『Jam Films 』シリーズはなんと3本まとめてヤフオクで950円で落札!
レンタル落ちだけど、観るには十分です。

共通したテーマ設定をあえて行なわず、それぞれの監督が「一番撮りたい」と思ったものを追求したオリジナル・ショート・フィルムの競作映画「Jam Films」シリーズ。

Jamfilms1

Jam Films
 
2002年 109分
オープニングCG:原田大三郎
①the messenger -弔いは夜の果てで-
監督:北村龍平
出演:魚谷佳苗、北村一輝、坂口拓

②けん玉
監督:篠原哲雄
出演:山崎まさよし、篠原涼子、山田幸伸、氏家恵、あがた森魚

③コールドスリープ
監督:飯田譲治
出演:大沢たかお、角田ともみ、筒井康隆、ティーシャ、サムエル・ポップ、メクダシ・カリル、アルバート・スミス

④Pandora -Hong Kong Leg-
監督:望月六郎
出演:吉本多香美、篠原さとし、麿赤兒、小柳正貴、飛岡さや

⑤HIJIKI
監督:堤幸彦
出演:佐々木蔵之介、秋山菜津子、氏家恵、高橋愛

⑥JUSTICE
監督:行定勲
出演:妻夫木聡、綾瀬はるか、クリスチャン・ストーンズ、新井浩文、三浦哲郎、福井裕佳梨、栗原瞳

⑦ARITA
監督:岩井俊二
出演:広末涼子
      

Jam Films 2
 2003年 115分

①机上の空論
監督:小島淳二
脚本:小林賢太郎
出演:ラーメンズ、市川実日子、斉木しげる、ルースアン・リース、大木伸夫・佐藤雅俊(ACIDMAN)

②CLEAN ROOM
監督:高橋栄樹
脚本:小林弘利
出演:韓英恵、麻生久美子、角田紳太郎、手塚眞、津田寛治

③HOOPS MEN SOUL
監督:井上秀憲
脚本:石田進之助
出演:須賀貴匡、すほうれいこ、大森南朋、水橋研二、杉本彩、千聖&O-JIRO (PENICILLIN) 他

④FASTENER
監督・脚本:丹下紘希
出演:有岡大貴、嶋田久作、三浦由衣 他


Jam Films S
2005年 118分

①Tuesday
監督:薗田賢次
出演:ZEEBRA、岩堀せり、金井勇太

②HEAVEN SENT
監督:高津隆一
出演:遠藤憲一、乙葉

③ブラウス
監督:石川均
出演:小雪、大杉漣

④NEW HORIZON
監督:手島領
出演:綾瀬はるか

⑤すべり台
監督:阿部雄一
出演:石原さとみ、柄本時生、山崎まさよし

⑥ α
監督:原田大三郎
出演:内山理名、スネオヘアー

⑦スーツ -suit-
監督:浜本正機
出演:藤木直人、小西真奈美、濱田マリ


「Jam Films」シリーズ3本、何度も見てるけど、何度見ても一番面白いのが堤幸彦監督のHIJIKI
キッチュな舞台設定の中、ある貧しい一家に逃げ込んだマザコン殺人犯(佐々木蔵之介)と人質になった年齢不詳の三姉妹。

最初、サスペンスかと思わせて、ヒジキをきっかけにどんどん超ベタな演歌的人情劇に。そして最後は思わず「あららっ!」と声を出してしまいそうなオチ。
殺人犯と三姉妹が真面目に芝居をすればするほど可笑しくて、さすが堤監督!

次に面白かったのが、行定勲監督のJUSTICE
高校の授業で、ポツダム宣言を英語で延々と読み続ける外国人教師。そんな中、校庭を見てニヤけている生徒・東条(妻夫木聡)。女生徒のカラフルなブルマを色分けして“正”の字を書いて数を数えている。が、ついに教師に見つかり・・・。

硬くいえば政治と庶民の乖離ってのがこのショートムービーに凝縮されているようで、お見事!


映画の好みは様々なので、人によってお気に入りは違ってくるだろうけど、シリーズ全18本のショートムービーの中に、きっとお気に入りの一本が見つかるのでは?

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『中級ユーラシア料理店 元祖 日の丸軒』へ:カオスな店内でいただく、無国籍?多国籍?とにかく美味しいお料理!

昨夜は高校の先輩からのお誘いで『中級ユーラシア料理店 元祖 日の丸軒』 へ。

「料理は美味しいけど、すごくユニークな店」とは先輩の言。

中級? ユーラシア料理? 元祖? 日の丸? 軒?
確かに店名からもカオスの匂い・・・・・・・・・・・・・・・・・・

京王井の頭線新代田駅から徒歩1、2分ですぐに見つかりました。
先輩は仕事関係者(NHK)にこの店を紹介されて、そのユニークさの虜になったよう(笑)

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(左の写真は不鮮明なので右は“食べログ”から使わせていただきました)

急な階段を登って店内に入ると、思わず「わ~っ!」
まだお客さんはほとんどいなくて、薄暗い店内なんだけど、カオスな雰囲気がビシバシ。

噂の怪店長ペペ・アンドレ(多分?日本人)さんが厨房から出てこられて「奥の部屋にどうぞ。すぐ電気つけますから」
で、灯りがついた途端に、またもや「わ~っ!」

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左:日本画の技法で書かれた西洋画 
右:ワインメニューの説明をするペペ・アンドレ店長(写真掲載了解済)

ワインとお料理の選択は先輩とペペ店長にお任せ。
ワインのテイスティング後、今までに食べたことのないお料理が次々に運ばれてきました。

ちなみにユーラシア料理というのはペペさんが名づけた名前で、ユーラシア大陸全般のお料理のことだそう。
また“中級”というのは高級でも下級でもないので中級・・・なるほど・・・。

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まずはこの店の定番料理ターメイヤ(エジプト料理)
サクサクとした食感の香ばしいターメイヤ。元々はエジプトのそら豆のコロッケなんだけど、このお店ではニラがたっぷり。
外側はサクサク、中はニラでフワフワ、スパイスが程よく効いていて、不思議な食感でとても美味しかった!

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続いて左:白身魚のムニエル(イタリア料理)
バジルソースがたっぷり乗った白身魚はとてもふっくらとして抜群に美味。

右:タコのトマト煮(イタリア料理)
タコの食感が分からないほどとても柔らかく煮込まれていて、カリカリのバゲットに乗せて食べると、ワインがすすむ!

その他に、ボリューム満点の仔羊のケバブ(イスラム料理:柔らかくてジューシィ!)や特製ナンのピザ(インド+イタリア料理? 濃厚チーズたっぷり!)。

すべてに香辛料が程よく効いていて、本当に美味しかった。

と、先ずは驚きのお店とお料理のことを紹介しましたが、実はこの日の目的は若手女優・高橋弥千(みち)さんと会うこと。

以前から電話で先輩と親しいご夫婦の娘さん・弥千さんのことは聞いており、この日やっとお会いすることになったというわけで。

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高橋弥千さんは北九州市出身。
高校時代から福岡でモデルをやっており、今年大学進学で東京に出てきたのを機に、女優にもチャレンジするのだそう。

身長もあり、全身のバランスがさすがモデル!
そして何より、性格が素直で、かつ物怖じしない強さもある。

女優としては、まだどの色にも染まっていないよう初々しさがあり、芸能界という競争社会で、どんなふうに変化していくのか楽しみ。

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上二枚とも17才(高校生)のときの写真。

弥千さんを挟んで美味しいお料理に楽しいトーク、それにそれに子供の頃の昔話にと話題は尽きず・・・

高校の先輩といっても、同じ町内に生まれ育ち、幼稚園から高校まで同じ学校なもので、子供時代の思い出話はキリがなく、また先輩は長年NHKで美術の仕事をしており、脚本家の知り合いも多く、仕事の話でも盛り上がって、あっという間に終電間際。

先輩にゴチになったうえ、新しい出会いもあり、いい一日に感謝!

これからの若い人と話すと、こっちもうかうかしてられない気持ちに。
高橋弥千さんと、お仕事ご一緒出来る日がくることを願って・・・。




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2013.04.21

都電に乗って落語を聴きに行く!

4且19日(土) やみ鍋の会 に行ってきました。

会場は庚申塚・・・おばあちゃんの原宿で有名な巣鴨地蔵通り商店街をズンズン行った先。
とげぬき地蔵尊高岩寺周辺は二時間ドラマの取材で行ったことがあるけど、庚申塚は初めての場所です。

JR山手線巣鴨駅から歩いてもいいんだけど、大塚駅からだとなんと都電荒川線!で二駅目。都電荒川線は、車で併走したことはあるけど、乗るのは未体験。
この機会に乗るっきゃないでしょう!

ワクワクしながら乗りました!

キャ~、発車する時に本当に“チンチン”と鐘が鳴った!
まさにチンチン電車健在。

唐突に、京都の市電を思い出す・・・(遠い目・・・confident

庚申塚駅は珍しく構内に飲食店(甘味処いっぷく亭&居酒屋御代家)があり、この時間は御代家(みよげ)のみ営業中。

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都電荒川線初体験に心躍らせながら、やみ鍋の会会場へ急ぐ!

開始時間ぎりぎりに到着したけど、ス、スゴイ、中はもう満杯。
20代の若者男女から中高年までお客様がびっしりと約70名。

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やみ鍋の会は月亭方正さん(旧芸名:山崎邦正)を中心に、東西の落語家たちによる落語会で、命名は鶴瓶師匠。

この会のプロデュースをしている放送作家・宮内見さんと5月末の『日本放送作家協会セミナー 市ヶ谷落語塾 ~落語に学ぶ”笑い”の脚本術~』 を企画したため、宮内さんとの打ち合わせも兼ねて、参加させていただく。

この夜のご出演は以下(出演順)

 月亭方正
 古今亭文菊
 三遊亭こうもり
 桂宮治


トップバッターの月亭方さんのマクラはお笑い界の裏話から始まり、お客さんの食いつきは抜群。マクラで乗せてくれて、本題の落語へ。
続いて文菊さん、こうもりさん、宮治さんとたっぷり笑わせてもらいました。

落語は日本脚本アーカイブズで落語会をプロデュースしたり、四谷コタンでの奥山侊伸 (立川侊志ん)さんや立川こしらさん、志ららさんらの落語会に何度か行ったり。
あ、四谷コタンでは、な、なんと、飛び入りでせんだみつおさんの落語を聴いたことも。

久々の落語だったけど、今回は改めて、落語の面白さを感じました。

たった一人で数人の登場人物を演じ分ける落語だけど、その演じ分け方に技量が見えるんだなとしみじみ。

文菊さんの『転宅』のお梅さん、なぜか妙に色っぽかったです!

方正さんはお笑い芸人としてのキャリアが垣間見える落語、今時のイケメン風こうもりさん、そして見た目も芸も迫力ある宮治さん・・・

二次会にも参加させていただき、久々に落語家さんたちやファンの皆さんと楽しくお酒をいただきました! 楽しい時間に感謝!

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NHK放送博物館&愛宕神社へ

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見ておきたかった三つの博物館のうち、三つ目のNHK放送博物館 へ。
(他の二つは東京国立近代美術館フィルムセンター杉並アニメーションミュージアム

行ったのは4月の上旬、遅ればせながらのUPです。

文京区白山での診察(血圧も正常。どこも異常なし!)が終わってから都営三田線で御成門駅まで一本。

御成門駅から芝郵便局、慈恵会医大病院前の道を通って放送博物館のある愛宕山までテクテクと約10分。

まだ桜の花が残っていて、お花見が出来そうな愛宕山でした。

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1階展示フロア:放送のはじまり

①高柳式テレビ復元模型

“日本のテレビジョンの父” 高柳健次郎氏が製作したテレビが復元され、当時と同じ「イ」の文字が。

1926年(大正15、昭和1) 浜松高等工業学校の高柳健次郎が電子式テレビ受像機(ブラウン管テレビ)開発。「イ」の字を表示させた。

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以来、テレビの研究が進められて、1940年(昭和15)アジアで初めて東京で開催予定だったオリンピックでテレビ中継の予定でした。

しか~し、1938年(昭和13)日中戦争に突入。オリンピック開催を返上(幻のオリンピック)したため、テレビ本放送計画も取り止めに。

そして、実際に本放送が始まったのは1953年(昭和28)。2月1日午後2時「NHK東京テレビジョン」が放送を開始。半年後の8月28日には「日本テレビ」が初の民放としてテレビ放送を開始。

当時の白黒テレビ(14インチ)は175,000円もしたとなっ!

放送初日のNHK受信契約数は866件、受信料は月額200円!

大卒の初任給が8000円~9000円でテレビ一台給料約2年分。ラーメン一杯35 円、米10 キロ680 円の時代で、庶民には手の届かないテレビでした。

ちなみに<NHK最初の番組は歌舞伎中継。
日本テレビは放送開始の翌日8月29日に後楽園球場から「巨人×阪神」のナイターを初生中継。


②進化する放送技術最前線

NHK放送技術研究所は、昭和5年に設立され、2010年で80周年。その最新の研究成果が展示されている。


③放送開始当時の再現スタジオ

放送開始時代に使用された「ダブルボタンマイク」やスピーカーなど展示。

         (大正時代のラジオ放送風景 左:ラジオドラマ、右:都おどり)

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中2階展示フロア 愛宕山ホール、体験スタジオ、藤山一郎作曲ルーム

愛宕山ホールでは大型スクリーンを生かした多彩なイベントが行われます。体験スタジオでは、アナウンサーになったつもりでニュースを読んでみてください。藤山一郎さんの資料は、作曲部屋を再現した中に展示されています。

①愛宕山ホール

この日は愛宕山講談会が開催されており、無料で講談の実演が聴けたのだけど、時間がなくて私はパス。ん~、聴いてみたかった・・・

②体験スタジオ

実物の放送機器を使ってアナウンサーやカメラマンの体験ができるほか、放送で使っているお天気カメラを操作して東京のパノラマ映像を楽しむこともできる。

平日の午後で入館者も少なく、結構、ひとり遊びができました。

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③藤山一郎 作曲ルーム

歌手、作曲家として“ラジオ体操の歌”などを数多く手がけた藤山一郎氏の“作曲部屋”を再現。


2階展示フロア 放送の歴史

ラジオ放送の誕生から、今日のデジタル放送時代に至る放送の歴史をさまざまな放送機材や受信機・受像機の実物資料による体系的な展示で紹介しています。

①ラジオ放送の始まりと広がり

ラジオ放送の開始から「玉音放送」による終戦までの放送機器と文献などを展示。

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②放送の民主化と発展

終戦とともにマイクが国民に開放され、「のど自慢」やクイズなど新番組が数多く誕生。
テレビ放送開始までのラジオ黄金時代。

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③テレビ実用化に向けて

幻の東京オリンピック(昭和15年)テレビ中継に向けての、戦前のテレビ研究・開発・実験放送時代を紹介。

④テレビ放送開始と普及

テレビの本放送が始まり、各家庭に次第に普及。
1959年(昭和34)皇太子御成婚を機に受信者数が激増(テレビ普及200万台突破)した時代。

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⑤テレビ技術の進歩

1964年(昭和39)東京オリンピックを契機として衛星中継やカラー放送が急速に発達し、新開発の放送機器が活躍。
その後、衛星放送やハイビジョン放送も始まり、高度情報化時代へと移っていく。

⑥ミュージアムシアター

放送の歴史をコンパクトにまとめた「放送のあゆみ」や5.1chサラウンドによるデジタル・ハイビジョン映像を上映。


3階展示フロア 放送が伝えるもの

日本で放送が始まってから80余年。放送の歴史を物語るさまざまな資料を通して、放送開始当時の様子や、報道・スポーツ・教育・教養・娯楽番組のあゆみを振り返るコーナー。

①放送のあけぼの

1925(大正14)年仮放送に続き、愛宕山から、日本初のラジオ放送開始。
このコーナーでは、放送草創期の歴史をたどる。

②正確な時を伝える

「報時時計」を中心に、「ドラ」や「チューブラベル」など、時を知らせた機器を展示。
実際に鳴らしてみることができる。

③暮らしを守る・時代を伝える

国民の生命と暮らしを守る災害報道、世界を結ぶネットワークを駆使して各地の動きを瞬時に伝えるとともに、時代を的確に捉え、文明間の相互理解や対話を促進することにも大きく貢献してきた放送について。

④感動を共有する

「一流の技と人間ドラマ」。スポーツ中継は、同時性と臨場性という、放送の特性が最も活きる分野。ここでは高校野球からオリンピックまで、興奮と感動を伝えたスポーツ番組の歴史をたどる。

⑤放送で学び・はぐくむ

放送は教育の分野でも限りない可能性を持っている。
子どもからお年寄りまでを対象に、いつの時代も、最新の技術を駆使し優れた番組を伝えてきた番組について。

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⑥豊かな文化を伝える

ドラマや芸能番組など、娯楽番組は人々の心に潤いをもたらすだけでなく、豊かな文化を次代に伝える役割も果たしている。
このコーナーでは、番組制作で活躍した効果の道具にも触れることができる。

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⑦スタジオから家庭まで

放送初期からデジタル・ハイビジョンの時代まで、スタジオで活躍したカメラやマイク、家庭のラジオやテレビなどを展示。
一部の機器は、映像を出し音も聞こえるようになっている。

4階展示フロア 放送のライブラリー 紅白・大河ドラマコーナー

○NHKが放送してきた番組が検索で視聴できるテレビ閲覧コーナー
○博物館の図書資料や放送史関係の資料が閲覧できる閲覧室
○紅白歌合戦と大河ドラマで実際に使われた衣装や小道具、台本などの資料展示。

閉館時間の午後4時半まで、約3時間。駆け足で全コーナーを回ったけれど、音声を含む貴重な資料がたくさんあって、楽しめたと同時にとても勉強になりました。

入館は無料なので、お時間のある時に、ぜひどうぞ!


放送博物館を出てすぐの愛宕神社へ。

愛宕神社の階段は、あまりの急勾配に、見ただけで頭クラクラ・・・
階段を一気に登れば出世できるとか。何人かの人がチャレンジしてました。

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左の写真の中に、絶対“売れない”ものが混じっています。

さて、 どこに?  なに?

答えは この下 ↓











 

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とてもお行儀のいい

上品なにゃんこ様もいましたよcat








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2013.04.19

【市ヶ谷落語塾 ~落語に学ぶ”笑い”の脚本術~(全四回)】ご案内

聴いて、笑って、学べる講座を企画しました。

日本放送作家協会セミナー

市ヶ谷落語塾 ~落語に学ぶ”笑い”の脚本術~(全四回)

 

江戸時代から続く日本の伝統的ストーリーテリング・落語。

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マクラから始まり、本題、オチへと向かう面白おかしいドラマチックなストーリー構成、

人物造形、セリフ、場面の描き方など、若手脚本家や脚本家・放送作家を目指す方々にとって学ぶべきポイントが盛りだくさん。

 

全四回のこの講座では、毎回ゲスト落語家による上演で実際に落語を聴き、演じた噺をベースに落語解説など、脚本としての目線から落語を学んでいただきます。

もちろん、一般の落語ファンも大歓迎!

想像力、コミュニケーション力を高めたい方!
笑いのツボを知りたい方!
ショートドラマのオチ作りの参考にも!

多くの皆さまのご参加をお待ちしております!


※出演日時、以下のように変更になりました(4/28更新)
  日本放送作家協会HPは連休明けに訂正予定です。

 変更前) 6月 7日 桂三四郎
       6月21日 古今亭菊志ん

 変更後) 6月 7日 古今亭菊志ん
        6月21日 桂三四郎


【日時・出演者・内容】

第1回 5月31日(金)ゲスト:立川志の春
                 落語2席 
講演「新作落語の作り方」


第2回 6月 
7日(金)
ゲスト:古今亭菊志ん

                                  落語2席  講演「落語のキャラクター造形」


第3回 6月14日(金)ゲスト:笑福亭瓶二

                                  落語2席  講演「落語ストーリー構成の基本」


第4回 6月21日(金)
ゲスト:桂三四郎 

                 落語2席 講演「らくごえいがについて」


全回 開場18時半 開演19時~21時

 

MC:清水喜美子(脚本家) 宮内見(放送作家)

 

【出演者プロフィール】

立川志の春1976814 日生まれ

米・イェール大学卒業後、三井物産に入社。偶然聴いた立川志の輔の落語に衝撃を受け脱サラ。2002 年に志の輔に入門。 英語力を生かした英語落語にも定評がある。      


古今亭菊志ん1971 年7月4日生まれ

1994年、古今亭圓菊に入門。1998 年に岡本マキ賞、2003 年にNHK新人演芸大賞受賞など巧みな話術で評価が高い。国分太一主演の映画「しゃべれども しゃべれども」では落語監修も務めた。


笑福亭瓶二19691211 日生まれ

1990 年、笑福亭鶴瓶に入門。鶴瓶師匠とSMAP中居くんの番組「ザ・世界仰天ニュース」の 前説で鍛えた絶妙のトーク&枕に定評あり。「親子酒」「ちりとてちん」などの古典落語が得意ネタ。

桂三四郎1982 年2月24 日生まれ

20044 月、桂文枝(当時・三枝)に入門。イケメン落語家として女性に人気。

古典落語を原作として現代に置き換えた映画「らくごえいが」のナビゲーターとして昨年米国でレッドカーペットを歩いた。

清水喜美子(脚本家)
1987年、二時間ドラマ『愛が見えるとき』(YTV)で脚本家デビュー。単発ドラマ、連続ドラマ、昼帯ドラマ、映画脚本、舞台の脚本と演出、漫画原作など作品多数。

宮内見(放送作家)

1991年、新野新に入門。大阪のラジオ番組でデビューの後、1997年、東京に拠点を移す。主宰する作家事務所ワールドパンチラインで「所さんの目がテン」「スーパーJチャンネル」などの構成・リサーチを担当。月亭方正らと落語会「やみ鍋の会」を主催。

 

【料金】

 

 予約/1回

 当日/1回

 4回通し

一 般

 4,000円

 4,500円

 15,000円

学生割引

 3,500円

 4,000円

 13,000円

 ※当日、受付でお支払いください。極力おつりの出ないようご協力お願いします。

 

【場所】

東京都千代田区四番町4-9 東越伯鷹ビル地下1

            (5階に日本放送作家協会が入っています)
最寄り駅:東京メトロ有楽町線「麹町駅」6番出口徒歩4
JR
「市ヶ谷駅」&都営新宿線「市ヶ谷駅」徒歩5

  地図 http://goo.gl/maps/eOuPG

 

【問い合わせ・お申し込み】
下記どちらからでもお申し込みいただけます。

☆一般社団法人 日本放送作家協会 市ヶ谷落語塾係

      i-info@hosakkyo.jp
      ℡ 03(5210)7020

やみ鍋の会

   yaminabe75@gmail.com

   090-3464-8317(宮内見)

日本放送作家協会 http://www.hosakkyo2012.jp/
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  チラシ裏 PDF

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