オムニバス映画『Jam Films 』&『Jam Films 2』&『Jam Films S』
4月は、以前から手元においておきたかったオムニバス・ムービーDVD何本かが格安で手に入った。
『Jam Films 』シリーズはなんと3本まとめてヤフオクで950円で落札!
レンタル落ちだけど、観るには十分です。
共通したテーマ設定をあえて行なわず、それぞれの監督が「一番撮りたい」と思ったものを追求したオリジナル・ショート・フィルムの競作映画「Jam Films」シリーズ。
②けん玉
③コールドスリープ
④Pandora -Hong Kong Leg-
⑤HIJIKI
⑥JUSTICE
⑦ARITA
Jam Films 2 2003年 115分
①机上の空論
②CLEAN ROOM
③HOOPS MEN SOUL
④FASTENER
Jam Films S 2005年 118分
①Tuesday
②HEAVEN SENT
③ブラウス
④NEW HORIZON
⑤すべり台
⑥ α
⑦スーツ -suit-
「Jam Films」シリーズ3本、何度も見てるけど、何度見ても一番面白いのが堤幸彦監督のHIJIKI。
キッチュな舞台設定の中、ある貧しい一家に逃げ込んだマザコン殺人犯(佐々木蔵之介)と人質になった年齢不詳の三姉妹。
最初、サスペンスかと思わせて、ヒジキをきっかけにどんどん超ベタな演歌的人情劇に。そして最後は思わず「あららっ!」と声を出してしまいそうなオチ。
殺人犯と三姉妹が真面目に芝居をすればするほど可笑しくて、さすが堤監督!
次に面白かったのが、行定勲監督のJUSTICE。
高校の授業で、ポツダム宣言を英語で延々と読み続ける外国人教師。そんな中、校庭を見てニヤけている生徒・東条(妻夫木聡)。女生徒のカラフルなブルマを色分けして“正”の字を書いて数を数えている。が、ついに教師に見つかり・・・。
硬くいえば政治と庶民の乖離ってのがこのショートムービーに凝縮されているようで、お見事!
映画の好みは様々なので、人によってお気に入りは違ってくるだろうけど、シリーズ全18本のショートムービーの中に、きっとお気に入りの一本が見つかるのでは?
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