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2013.04.21

NHK放送博物館&愛宕神社へ

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見ておきたかった三つの博物館のうち、三つ目のNHK放送博物館 へ。
(他の二つは東京国立近代美術館フィルムセンター杉並アニメーションミュージアム

行ったのは4月の上旬、遅ればせながらのUPです。

文京区白山での診察(血圧も正常。どこも異常なし!)が終わってから都営三田線で御成門駅まで一本。

御成門駅から芝郵便局、慈恵会医大病院前の道を通って放送博物館のある愛宕山までテクテクと約10分。

まだ桜の花が残っていて、お花見が出来そうな愛宕山でした。

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1階展示フロア:放送のはじまり

①高柳式テレビ復元模型

“日本のテレビジョンの父” 高柳健次郎氏が製作したテレビが復元され、当時と同じ「イ」の文字が。

1926年(大正15、昭和1) 浜松高等工業学校の高柳健次郎が電子式テレビ受像機(ブラウン管テレビ)開発。「イ」の字を表示させた。

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以来、テレビの研究が進められて、1940年(昭和15)アジアで初めて東京で開催予定だったオリンピックでテレビ中継の予定でした。

しか~し、1938年(昭和13)日中戦争に突入。オリンピック開催を返上(幻のオリンピック)したため、テレビ本放送計画も取り止めに。

そして、実際に本放送が始まったのは1953年(昭和28)。2月1日午後2時「NHK東京テレビジョン」が放送を開始。半年後の8月28日には「日本テレビ」が初の民放としてテレビ放送を開始。

当時の白黒テレビ(14インチ)は175,000円もしたとなっ!

放送初日のNHK受信契約数は866件、受信料は月額200円!

大卒の初任給が8000円~9000円でテレビ一台給料約2年分。ラーメン一杯35 円、米10 キロ680 円の時代で、庶民には手の届かないテレビでした。

ちなみに<NHK最初の番組は歌舞伎中継。
日本テレビは放送開始の翌日8月29日に後楽園球場から「巨人×阪神」のナイターを初生中継。


②進化する放送技術最前線

NHK放送技術研究所は、昭和5年に設立され、2010年で80周年。その最新の研究成果が展示されている。


③放送開始当時の再現スタジオ

放送開始時代に使用された「ダブルボタンマイク」やスピーカーなど展示。

         (大正時代のラジオ放送風景 左:ラジオドラマ、右:都おどり)

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中2階展示フロア 愛宕山ホール、体験スタジオ、藤山一郎作曲ルーム

愛宕山ホールでは大型スクリーンを生かした多彩なイベントが行われます。体験スタジオでは、アナウンサーになったつもりでニュースを読んでみてください。藤山一郎さんの資料は、作曲部屋を再現した中に展示されています。

①愛宕山ホール

この日は愛宕山講談会が開催されており、無料で講談の実演が聴けたのだけど、時間がなくて私はパス。ん~、聴いてみたかった・・・

②体験スタジオ

実物の放送機器を使ってアナウンサーやカメラマンの体験ができるほか、放送で使っているお天気カメラを操作して東京のパノラマ映像を楽しむこともできる。

平日の午後で入館者も少なく、結構、ひとり遊びができました。

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③藤山一郎 作曲ルーム

歌手、作曲家として“ラジオ体操の歌”などを数多く手がけた藤山一郎氏の“作曲部屋”を再現。


2階展示フロア 放送の歴史

ラジオ放送の誕生から、今日のデジタル放送時代に至る放送の歴史をさまざまな放送機材や受信機・受像機の実物資料による体系的な展示で紹介しています。

①ラジオ放送の始まりと広がり

ラジオ放送の開始から「玉音放送」による終戦までの放送機器と文献などを展示。

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②放送の民主化と発展

終戦とともにマイクが国民に開放され、「のど自慢」やクイズなど新番組が数多く誕生。
テレビ放送開始までのラジオ黄金時代。

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③テレビ実用化に向けて

幻の東京オリンピック(昭和15年)テレビ中継に向けての、戦前のテレビ研究・開発・実験放送時代を紹介。

④テレビ放送開始と普及

テレビの本放送が始まり、各家庭に次第に普及。
1959年(昭和34)皇太子御成婚を機に受信者数が激増(テレビ普及200万台突破)した時代。

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⑤テレビ技術の進歩

1964年(昭和39)東京オリンピックを契機として衛星中継やカラー放送が急速に発達し、新開発の放送機器が活躍。
その後、衛星放送やハイビジョン放送も始まり、高度情報化時代へと移っていく。

⑥ミュージアムシアター

放送の歴史をコンパクトにまとめた「放送のあゆみ」や5.1chサラウンドによるデジタル・ハイビジョン映像を上映。


3階展示フロア 放送が伝えるもの

日本で放送が始まってから80余年。放送の歴史を物語るさまざまな資料を通して、放送開始当時の様子や、報道・スポーツ・教育・教養・娯楽番組のあゆみを振り返るコーナー。

①放送のあけぼの

1925(大正14)年仮放送に続き、愛宕山から、日本初のラジオ放送開始。
このコーナーでは、放送草創期の歴史をたどる。

②正確な時を伝える

「報時時計」を中心に、「ドラ」や「チューブラベル」など、時を知らせた機器を展示。
実際に鳴らしてみることができる。

③暮らしを守る・時代を伝える

国民の生命と暮らしを守る災害報道、世界を結ぶネットワークを駆使して各地の動きを瞬時に伝えるとともに、時代を的確に捉え、文明間の相互理解や対話を促進することにも大きく貢献してきた放送について。

④感動を共有する

「一流の技と人間ドラマ」。スポーツ中継は、同時性と臨場性という、放送の特性が最も活きる分野。ここでは高校野球からオリンピックまで、興奮と感動を伝えたスポーツ番組の歴史をたどる。

⑤放送で学び・はぐくむ

放送は教育の分野でも限りない可能性を持っている。
子どもからお年寄りまでを対象に、いつの時代も、最新の技術を駆使し優れた番組を伝えてきた番組について。

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⑥豊かな文化を伝える

ドラマや芸能番組など、娯楽番組は人々の心に潤いをもたらすだけでなく、豊かな文化を次代に伝える役割も果たしている。
このコーナーでは、番組制作で活躍した効果の道具にも触れることができる。

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⑦スタジオから家庭まで

放送初期からデジタル・ハイビジョンの時代まで、スタジオで活躍したカメラやマイク、家庭のラジオやテレビなどを展示。
一部の機器は、映像を出し音も聞こえるようになっている。

4階展示フロア 放送のライブラリー 紅白・大河ドラマコーナー

○NHKが放送してきた番組が検索で視聴できるテレビ閲覧コーナー
○博物館の図書資料や放送史関係の資料が閲覧できる閲覧室
○紅白歌合戦と大河ドラマで実際に使われた衣装や小道具、台本などの資料展示。

閉館時間の午後4時半まで、約3時間。駆け足で全コーナーを回ったけれど、音声を含む貴重な資料がたくさんあって、楽しめたと同時にとても勉強になりました。

入館は無料なので、お時間のある時に、ぜひどうぞ!


放送博物館を出てすぐの愛宕神社へ。

愛宕神社の階段は、あまりの急勾配に、見ただけで頭クラクラ・・・
階段を一気に登れば出世できるとか。何人かの人がチャレンジしてました。

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左の写真の中に、絶対“売れない”ものが混じっています。

さて、 どこに?  なに?

答えは この下 ↓











 

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とてもお行儀のいい

上品なにゃんこ様もいましたよ








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