映画『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の続編『ミレニアム2 火と戯れる女』
【ストーリー】・・・ネタバレ含む・・・
そんなある日、ビュルマンのパソコンに不法アクセスしたリスベットは、彼女が報復と警告の意味をこめてビュルマンの腹に彫った『私は卑劣なサディストのブタです』という刺青を彼が消そうとしていることに気がつく。
急遽、スウェーデンに帰国したリスベットは、ビュルマンの家に忍び込み、偶然見つけた彼の銃を突きつけて再び警告する。
(前作で、リスベットは再三、性的虐待をするビュルマンから自分の身を守る目的で、彼がリスベットをレイプするシーンをビデオで隠し撮りした。そして、ビュルマンが買春やレイプなどできないようにその腹に『私は卑劣なサディストのブタです』という刺青を入れた)
このままではリスベットの言いなりになるしかない。そう考えたビュルマンはザラという人物に連絡。
一方、ミカエル・ブルムクヴィスト(ミカエル・ニクヴィスト)の雑誌『ミレニアム』では、闇の人身売買と少女売春問題を取り上げることになった。
ところがダグとミアが自宅で射殺される。犯行現場に残された銃からリスベットの指紋が検出された。続いてビュルマンも自宅で射殺死体で発見される。銃弾がダグらを射殺した銃のものと判明。
リスベットは二つの犯行の容疑者として指名手配される。
ミカエルはパウロにリスベットの所在を突き止めて欲しいと依頼。
パウロのボクシング仲間の情報からニーダーマンがドイツ国籍で、かつてハンブルグのジムにいたことや遺伝子の異常による先天性無痛症という特異体質のまるでロボットのような無敵の男だと分かる。
ミカエルは、ダグが殺される直前に電話で言っていた名前「ザラ」について調査を始める。
1993年、ザラが12才になる自分の娘にガソリンをかけられ火達磨にされるという事件が起こった。その娘というのがリスベットだった。
この事件が明るみになってザラの存在や彼との関係を知られることを恐れた特別分析班は、リスベットの口を閉ざし社会から幽閉するために彼女を精神病院に閉じ込めた。
“リスベットには精神障害があり、彼女の発言には価値が無い”と思い込ませる為に徹底的に無能力者のレッテルを貼ったのだ。リスベットが未だに精神不安定な“無能力者”として後見人がついているのも、ザラを含む闇の特別分析班の陰謀からだったのだ。
93年当時、ザラを担当していたビョルクの報告書(ビョルク文書)には、テレボリアンが偽の鑑定書を作成した経緯などが記録されていた。
『ミレニアム』の記者たちの取材では、特別分析班の関係者がザラの少女買春の組織とも深く関わっていたことが明らかになってくる。
ニーダーマンに襲われたミミが入院している病院にリスベットが密かに会いに来た。その時、落としていった鍵をミミはミカエルに渡す。
『ミレニアム』の記者からの電話で、ニーダーマンのゴッセベリヤの住所が分かった。
母とリスベットの人生を奪った父・ザラチェンコ。復讐のために今度こそザラを殺す・・・過去、リスベットが成し遂げられなかったことを改めて成就させるために。
ニーダーマンに捕らわれたリスベットはザラから意外な事実を聞かされる。ニーダーマンはハンブルグの女に産ませたリスベットの異母兄だというのだ。、
掘った墓穴の前でザラはニーダーマンにリスベットを殺すように命じた。
しかし、早朝、驚異的な執念と生命力で墓穴から抜け出したリスベットは、小屋にいるザラに向かって斧を振り下ろした・・・。
【コメント】
前作はミカエルが受けた少女失踪事件を二人で解決するのがメインストーリーだったが、今作は前作でフラッシュで挿入されていたリスベット自身の過去がテーマになっている。
よってリスベットが殺人容疑で指名手配されるところから、ストーリーは動き出す。
で、息もつかせず最後まで見させる面白さ。
一瞬、疑問も湧いたりする。例えば、先天性無痛症って、これ実際には大変な病気だったような。全く痛みを感じないので骨折しても気がつかず、切られたり突かれたりしても気がつかない。なので傷を放置して命を落とすことも。
しかし、ニーダーマンってば、プロボクサーに殴られてもアザ一つできずまるで人造ロボット・・・んなバカな!と思いつつ、ストーリー展開に引きずられて見てしまう。
見終わって、すぐ続きが見たくなり、即『ミレニアム3』を視聴!
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コメント
リスベットがザラにガソリンをかける場面が疑問。
灯油ならともかく一般家庭にガソリンがありますかねえ、、
リスベットが高度なハッキング記述の持ち主という設定(これは前作から)ですが、いつ、どのようにブレイグと知り合ったのか、というあたりが説明不足。
外国の話なので風習の違いは有ると思いますがガソリンの部分は違和感を覚えます。
投稿: 10show | 2015.03.05 21:09