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2013.05.11

東京芸術座アトリエ公演『満月』:民話ファンタジー・・大切な人を“みおくる”準備はできていますか?

Mangetsu1

東京芸術座アトリエ公演『満月』

作: 大垣 肇
演出・潤色: 北原章彦
音楽: 栗木健


出演
A班:手塚政雄、小田原美保、江部 茜、笹岡洋介、森 路敏、中屋力樹、細根和博
B班:梁瀬龍洋、浅利倫映、齋藤 彩、神谷信弘、榎本邦尚、冨永隆德、小川拓郎


◆日程:5月9日(木)~13日(月)
◆会場::東京芸術座アトリエ(練馬区下石神井)

料金等詳細はコチラ


Mangetsu2

【ものがたり】

今宵は中秋の名月、
深い山あいに住むテル爺とヒサ婆のもとに、
愛娘が帰ってくる満月の夜。

待ちわびるテル爺と
なぜか不機嫌なヒサ婆。
『肉入り団子こさえねば、娘は帰ってこん』と言い張るヒサ婆。

”ケンケラケン”という“もののけ”が棲む森の中、
満月に照らされた松の老木が見守る中で、
テル爺とヒサ婆は愛娘咲子に再会することができるのか?

ユーモラスな佐賀言葉を使った、こころ温まるものがたり…


【感 想】

内容が全く予測できないまま、ものがたりは始まった。

佐賀の山中で山守りとして暮らす
テル爺とヒサ婆。
お月見団子を作るヒサ婆とテル爺のユーモラスでテンポの良い会話で、愛娘・咲子の帰りを待ちわびる両親の話かと思いつつ・・・それにしては何でヒサ婆は「肉入り団子」にそれほどこだわるんだろう? と仕掛けられた疑惑(サスペンス)にはめられて気持ちはすっかり物語の中に。

そこに、欲に駆られた猟師・ゲン十が手下のヤセ七を従えて登場。
ゲン十は噂のもののけ“ケンケラケン”を仕留めて一旗あげようと野心満々。
このゲン十と
テル爺の会話の中で、観客はやっと咲子にまつわる意外な事実を知る。「肉入り団子」の謎も解明。

と、思いきやさらに意外な事実が、さらにさらに・・・とドンデンに次ぐドンデンで次々に観客の予想を裏切ってくれる。

優しい優しいモノノケと欲に駆られた人間ども・・・本当の妖怪はどっちじゃ?
人間は心の隅にいつも妖怪を飼っているのかもしれない。
例えば映画『セブン』で描かれたような強欲、傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、暴食、肉欲などのモノノケ(妖怪)・・・

う~ん、深いなぁと思いつつ見ているうちに、せつないせつないラストへ・・・。

「大切な人を“みおくる”準備はできていますか?」
その言葉の意味がジーンとしみてくる。



オリジナルの民話風のファンタジーだが、とてもよく練られた脚本で、演出もテンポある展開と全体にちりばめられたユーモラスな味付けで全く飽きることがなく結末へ。

お琴のライブ演奏があったりと、音楽や効果ももとても印象に残った。

なにより、ゲン十を演じた我がFB友だちの神谷信弘さん、素晴らしかった。
見た目もキャラも骨太の
ゲン十を見事に演じきっており、さすが役者! というのも、私の知っている神谷さんはとても細くてスラッとした体形で知的雰囲気のあるお方。それが荒々しく粗雑で野心満々のゲン十なんだもんね。

開演15分前くらいに行ったところ、ほぼ満席に近く、最前列が空いていたのでそのど真ん中に座る。舞台と客席の境がないのでもう目の前で役者さんがお芝居しており、指一本の動きまでよく見える。

そんな位置で見ていたものだから、ゲン十はいつも下から見上げる感じ。それで気がついたんだよね。
ゲン十のメイクした神谷さんって、元ジャイアンツの駒田徳広に似てるっ!!!
東京に転居して初めて行った後楽園の巨人戦で(当時のツレが巨人ファンだったのよね)、初登場満塁ホームランを打った駒田選手。それ以来、駒田さんのファンなんですわ。

演技の力量はもちろんだけど、新たな神谷さんの魅力を発見して満足の舞台でした!
ステキな舞台、ありがとうございました。
4


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コメント

神谷さんのFBからお邪魔しています。
ご感想を読ませて頂き、不思議な物語の中にちょこっと浸ることが出来ました。 goodありがとうございます!(◎´∀`)ノ

投稿: ミ来 | 2013.05.11 12:34

超亀レスで申し訳ありませんcoldsweats01

コメントありがとうございました。

投稿: ラブママ | 2013.08.14 19:59

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