『ペコロスの母に会いに行く』(監督:森崎東)を観に行く!
朝一で吉祥寺バウスシアターへ。
この劇場では現在『ペコロスの母に会いに行く』 は朝(10時45分~)1回のみの上映なので(12月27日まで)、早めに家を出る。
午後からは佐藤雅道監督(映画『いとしのエリー』『はいからさんが通る』 など)らと打ち合わせなので、その前にどうしても観ておきたかった。
というのも『ペコロス』には森崎東監督の監督補として佐藤監督も参加しており、長崎ロケのエピソードなど前から聞いていたので、その結果としての作品をぜひ観ておきたかったというわけ。
『ペコロスの母に会いに行く』
2013年
監督:森崎東
原作:岡野雄一
脚本:阿久根知昭
出演:岩松了、赤木春恵、竹中直人、加瀬亮、原田喜和子、大和田健介、松本若菜、原田知世、宇崎竜童、温水洋一、根岸季衣、長澤奈央、渋谷天外、春風ひとみ
製作:「ペコロスの母に会いに行く」製作委員会
【ストーリー】
長崎生まれの団塊世代、岡野ゆういち(岩松了)は、漫画を描いたり音楽活動をしたりと趣味にうつつを抜かし、仕事に身が入らないダメサラリーマン。
http://movie.walkerplus.com/mv51242/ より
【感想】
親が段々ボケてくる・・・親本人にはボケの自覚はない。
大変なのは、その周りの人間だ。
親がどんどん変わっていくのを、どう受け止めるか?
その受け止め方を教えてくれるのがこの作品。
親の加齢による変化・・・
それは私の家とて例外ではない。
九州の85歳になる母は、今でも画家という仕事を持ち、「絵を描いている時が一番幸せ」という。
しかし、それ以外の日常生活ではかなり物忘れが激しいらしく、母と同じ敷地内に住み、毎日母と顔を合わせている妹によると、認知症が始まっているのかもとのこと。
妹は、時に母にイライラすることもあるらしい。
そして、この妹の良い所は、すぐにそんな自分を反省できるところ。
「どうしても、元気な頃の母さんと比べて、“母さんしっかりしてよ”と思ってしまい、ついイライラして厳しく叱ってしまう」
という。
九州と東京とで、滅多に帰省せず、電話でしか母と話さない私は「電話ではしっかりしてるよ」と暢気にしていられるが、毎日毎日、母と接している妹はそうはいかないようだ。
今のところ、妹とは以下のことで合意している。
「嫌なこと、辛いことはどんどん忘れてくれていいんじゃない。楽しいこと、嬉しいことだけ覚えててくれれば、母自身も回りもハッピーだし」
今はまだそう言って笑っていられるが、もし、もっと進めば・・・
周りの人間にとって、親の変化という現実を受容することが最も難しいことではないかと思う。
その受容の仕方のひとつを明るく、ユーモラスに教えてくれるこの映画を、ぜひ妹にも勧めてみようと思う。
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