女の子版『スタン・バイ・ミー』……『旅するジーンズと16歳の夏』&『旅するジーンズと19歳の旅立ち』
『旅するジーンズと16歳の夏』 (2005年 アメリカ)
監督:ケン・クワピス
原作:アン・ブラッシェアーズ
脚本:デリア・エフロン
出演:アメリカ・フェーレラ、アンバー・タンブリン、ブレイク・ライブリー、アレクシス・ブレーデル
【物語】
カーメン、ブリジット、リーナ、ティビーは共に育ち、喜びも悩みも分かち合ってきた仲良し4人組。16歳の夏、別々に旅に出ることになった彼女たちは、ある日全員にぴったり合う不思議なジーンズを見つける。
【感想】(FBより)
『アグリィ・ベティ』のアメリカ・フェレーラが出ていたので何気に見始めたんだけど、気がついたら泣いてました。
母親たちが同じマタニティ教室に通い、生まれた時から仲良しの女の子4人組。16歳の夏休みに生まれて初めて4人が別々の場所で過ごす事になる。
◇サッカー選手で一見、自由奔放なブリジットは、自殺した母のことで心に傷を抱えたまま、メキシコのサッカー合宿へ。
◇祖父母が住むギリシャに行った内気なリーナは、まるでロミオとジュリエットのような恋に遭遇、
◇演劇を勉強しているカルメンは、離婚して離れて暮す父の元に、
◇映画監督を目指す皮肉屋のティビーは「みじメンタリー」と名づけたみじめな人々のドキュメンタリー映画の資金を稼ぐために地元のスーパーでアルバイト。
母の死を乗り越えられない女の子や大人の勝手で離婚した父への怒りを内面にたぎらせる女の子、また、勝手にドキュメンタリー撮影の助手を名乗り出た小生意気な12歳の女の子をもてあましたり……彼女たちの心の動きがびんびん伝わってきてストーリーから目が離せません。
特に、12歳の女の子のエピソードは、ここにこんなエピソードなんて“反則じゃ!”と思うほど泣かせられました。
女の子版『スタン・バイ・ミー』といわれるほどの秀作。
1月23日までGyao!で無料視聴できます。
『旅するジーンズと19歳の旅立ち』 (2008年 アメリカ)
監督:サナー・ハムリ
原作:アン・ブラッシェアーズ
脚本:エリザベス・チャンドラー
出演:アメリカ・フェーレラ、アンバー・タンブリン、ブレイク・ライブリー、アレクシス・ブレーデル
【感想】(FBより)
前作から3年後、大学生になった彼女らの夏休み。
『アグリィ・ベティ』は前作とこの作品の間に始まってます。
この作品でも女の子たちの悩みと成長がしっかりと描かれています。
◇ブリジットは、これまで避けてきた自殺した母の死と改めてしっかりと向き合います。
◇手ひどい失恋をしたリーナは、新しい恋を手に入れるけれど……
◇体型や見た目のコンプレックスから自分は舞台の裏方向きと思い込んでいたカルメンは、彼女の内面を発見してくれる人と出会うが……
◇前作で出会った彼とラブラブのティビーだけど、妊娠の可能性に怯えはじめ、自分がわからなくなる……
悩み、迷った時に、背中を押してくれるのは大切な4人の友達。
今作も、生や死や、恋や愛、家族の問題などがちりばめられとても良い作品です。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 今年は読む、書くをもっと!(2021.01.01)
- アニエス・ヴァルダ監督 ドキュメンタリー映画『顔たち、ところどころ』(2020.07.18)
- 『仮面/ペルソナPERSONA』(1966)と『魔術師』(1958)(2020.03.13)
- 名優マックス・フォン・シドーさん(2020.03.13)
- 映画『ある少年の告白』(2020.03.03)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント