キーラ・ナイトレイの歌が最高!映画『はじまりのうた BEGIN AGAIN』
『はじまりのうた BEGIN AGAIN』 2013年 104分 アメリカ
監督・脚本:ジョン・カーニー
出演:キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、アダム・レビーン、ヘイリー・スタインフェルド、ジェームズ・コーデン、シーロー・グリーン、キャサリン・キーナー
音楽:グレッグ・アレキサンダー
【Logline】
恋人に裏切られた失意のシンガーソングライターが、落ち目の音楽プロデューサーと出会うことで、音楽を通じて運命を切り開いていく物語。
【Story】
自作の曲が映画に採用された恋人のデイヴ(アダム・レヴィーン)とともにイギリスからニューヨークへやってきたシンガーソングライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)。しかし、デイヴの浮気が発覚、彼と暮らす部屋を飛び出て、友人のミュージシャン、スティーヴ(ジェームズ・コーデン)を頼る。
スティーブは失意のグレタを励まそうとライブバーに連れていき、彼女を無理やりステージに上げる。
そこに偶然居合わせた落ちこぼれの音楽プロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)はグレタの才能に惚れ、彼女にデビューの話を持ちかける。
ところが、その録音はニューヨークの街角で行うという。
セントラルパークやチャイナタウン、橋の下、路地裏、ビルの屋上、地下鉄のホームなど、グレタのゲリラレコーディングは続いていくが、この無謀な企画が小さな奇跡を起こし始める。
やがてアルバムが完成したその日、誰も予想できなかった最高のはじ まりが待っていた……。
【コメント】
「君は美人だし、きっとヒットする」
というマーク・ラファロに対して
「顔が関係あるの?音楽に大事なのは耳よ。目じゃないわ。私はスターを夢見たジュディ・ガーランドとは違う。悪いわね」
と名刺を突き返す気難しいシンガーソングライターのキーラ・ナイトレイ。
「君が本物だと思うアーティストは誰だ?」と聞かれ即座に答えたのは「ディラン」。
すると「あいつこそ印象重視だ。髪型にサングラス、10年ごとに変えてる」。
確かに映画『アイム・ノット・ゼア 』 (2007)では6人のイメージの違うボブ・ディランが登場している(女優ケイト・ブランシェットが演じたボブ・ディランが一番カッコ良かった!)
『はじまりのうた』は音楽業界のバックステージものとしても面白かった。
また第一幕の構成がちょっと凝ってる。
グレタとダンの出会いが、時系列を戻して、それぞれの立場から描かれているのだ。
また、キーラ・ナイトレイが歌う曲はすべて彼女自身が歌っている。
冒頭にギター一本で歌う『Lost Stars』から彼女の歌声に魅了された。
こんなに生き生きと可愛いキーラ・ナイトレイは『ベッカムに恋して 』(2002)以来かも。
劇中歌『Lost Stars』は第87回アカデミー賞の歌曲賞にノミネート。
マーク・ラファロはなぜかどの作品を見ても『刑事コロンボ』のピーター・フォークとイメージが重なる。
アネット・ベニングとジュリアン・ムーアがレズビアンカップルを演じた『キッズ・オールライト 』(2010)だけはなぜかすごくカッコ良く見えたんだけどねえ。
『はじまりのうた BEGIN AGAIN』 ふわっと幸せな気分になれるいい作品でした。
Netflix で視聴。
dTV は+課金で10月30日まで視聴可。
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