ボクシング、初めての生観戦! そしてボクシング映画のこと
ひょんなことからボクシング試合のチケットをいただき、このチャンスを逃すとボクシングの生試合を見る機会はないだろうな……
ということで10月20日(金)後楽園ホールに行ってきました。
日中国交正常化45周年記念
DANGAN198 日中親善試合
こういうタイトルの試合があるとは知らなかった・・・
日中友好はこんな形でも進んでいるのですね。
まず、前座的?な若き国内ボクサーのデビュー戦が5試合(4R)。
この日、総武線が新小岩だかで人身事故があったため運転休止! 後楽園ホールへは中央線快速で四谷まで行き総武線に乗り換えて水道橋下車のつもりだったんだけど、さてどうしたものか・・・。
で、思い切って中央線快速で四谷の次のお茶の水まで行き、総武線新宿方面行に乗り換えることに。
動いているかどうか情報がなかったので不安だったんだけど、この判断はバッチリ正解! ちょうどお茶の水から新宿・三鷹方面に折り返し運転が始まったばかりだった!
そんなこんなでちょっと遅れて会場に到着。
第3試合が始まっていました。
デビュー戦、もしくはデビューしたばかりの若者たちの試合を見ていて、なんか胸が熱くなりました。
戦っている選手はもちろんだけど、なにより一人の選手を全力で支えているセコンドやトレーナーなど選手を支える人々の全力の姿に心を打たれました。
また、お客さんの年齢層が予想外。
90歳に近いような超高齢のおばあちゃんや小さな子供まで、なんと年齢層の広いこと。
その理由も分かって来た。子供や孫のためにおじいちゃん、おばあちゃんをはじめとして家族が応援に来ている!
一人の選手のために、多くのサポーターが支えている・・・それがボクシングなんだなぁと実感!
さて、いよいよ日中親善試合。
メインイベント含めて全7試合。
プロを目指してボクシングを始めたばかりという知人によると、この日の観客の半分は中国の人々らしいとのこと。客席はほぼ埋まっており、日中の応援合戦もあったりして、とても盛り上がった雰囲気で、この試合を見れてラッキーでした。
で、試合はというと・・・始まって間もなくの試合でパンチを食らった中国選手がニーダウン。いやいや、ニーダウンって本当に一歩もまともに歩けなくなるんだと分かった!
次の試合では1R、数10秒で日本選手がKnock Outされ、中国選手のKO勝ち。日本選手、起き上がれないまま運ばれて行ったみたい。
ニーダウンも、KOも一瞬の一発のパンチで決まるってこと実感できたよ。
後の試合は日中互角のファイトで、すべての試合が面白かった!
もし、知人がプロデビューしたら、わたしもサポートファミリーの一人として再びここに来るだろうな。
プロになれるかどうかは始まったばかりで未知だけど、目的に向かって努力しする道程が大事なんだよね。数年後に結果がどう出たとしても、きっと大切なものが残るよ。頑張れっ!
【おさらい】
これまでに観たボクシングの映画をちょっと整理してみよう。
『若者のすべて』(イタリア/フランス)1960年 監督・脚本:ルキーノ・ヴィスコンティ
出演:アラン・ドロン、レナート・サルヴァトーリ、アニー・ジラルド
耽美派と言われるルキーノ・ヴィスコンティ監督の若かりし頃、ネオリアリズモの作品。
イタリア南部からミラノへやってきた貧しい一家。次男シモーネはボクシングで一躍ヒーローとなるが、やがて娼婦ナディアと堕落の道へ。兵役ののちミラノへと戻った三男のロッコ(アラン・ドロン)はナディアと偶然出会い、惹かれ合う。そしてロッコもボクサーになり成功するが・・・。ボクシングと一人の女性を巡る兄弟の愛憎がじっくりと描かれた心に残る良作。
『ロッキー』1976年 監督:ジョン・G・アヴィルドセン
主演・脚本:シルヴェスター・スタローン
俳優としてオーディションに50回以上失敗していたスタローンは「モハメド・アリ対チャック・ウェプナー」戦をテレビで見て、結果として負けたもののアリを一度はダウンさせたウェプナーに感じるところがあり、3日間で脚本を書き上げたという。
スター俳優を使うことを条件に高額の脚本料を提示されたが、スタローンは自分が主役をすることを譲らず、脚本・俳優とも悪条件のもとで製作が開始された。お金の誘惑にも負けず、信念を曲げなかったスタローンを成功に導いた作品。
『レイジング・ブル』1980年 監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ポール・シュレイダー、マーディク・マーティン
出演:ロバート・デ・ニーロ、キャシー・モリアーティ、ジョー・ペシ
実在のミドル級ボクサー、ジェイク・ラモッタをロバート・デ・ニーロが演じきった傑作。
一人の無敗のボクサーの、名誉と金と女からの転落人生を、全編白黒の映像でクールに描く。この役作りのために体重を27kgも増量させて臨んだデ・ニーロの演技はデニーロ・アプローチとして今や伝説に。この作品でデニーロはアカデミー主演男優賞受賞。
マネージャーである弟(ジョー・ペシ)との兄弟愛や葛藤もじっくり描かれています。
その他にも、チャップリンやバスター・キートンもボクシング映画を撮ってます。
『チャップリンの拳闘』 1915年
チャップリンの短編集の中にもボクシング作品がありました。
『拳闘屋キートン』 1925年
バスター・キートンのこの作品は、マ-ティン・スコセッシ監督が『レイジング・ブル』を撮った時に何度も見て参考にした作品。
偉大な無表情役者・キートンが、この作品では珍しく怒り心頭で相手ボクサーに反撃するらしい。キートンの主要作品は観ているがこの作品は未見。ぜひ手に入れて観たい!
※2017/10/24 動画等加筆
チャップリンとキートンの作品はYoutubeで全編観られた。
多分、パブリックドメイン作品。
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