2009.07.05

そして天使になった・・・

あれから一年。
天使になったセントが旅立った日が間もなくやってくる。
その日のことを思うだけで、いまだに胸が締め付けられるほどに悲しい・・・


そして、あの人も天使になった。と、そのようにしか表現できないその人の死。


1990年以降の彼は、(ニュース映像などで)見るたびに痛々しかった。

しかし、どんな時も彼の音楽とパフォーマンスは素晴らしかった。
一度流行ればいつでもどこでも彼の音楽が流れていたので、彼のアルバムは買ってまで持っていない。


そんな私が唯一、買いに走ったアルバムがWe Are The World

We_are_the_world アル・ジャロウ 、ウィリー・ネルソン、ウェイロン・ジェニングス、キム・カーンズ、クインシー・ジョーンズ、ケニー・ロギンス、ケニー・ロジャース、ジェフリー・オズボーン、ジェームス・イングラム、ジャッキー・ジャクソン、シンディ・ローパー、シーラ・E、スティーヴィー・ワンダー 、スティーブ・ペリー、スモーキー・ロビンソン、ダイアナ・ロス、ダリル・ホール&ジョン・オーツ 、ダン・エイクロイド、ディオンヌ・ワーウィック、ティト・ジャクソン、ティナ・ターナー、 ハリー・ベラフォンテ、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース、ビリー・ジョエル、ブルース・スプリングスティーンベット・ミドラー、ポインター・シスターズ、ボブ・ゲルドフ、ボブ・ディランポール・サイモン、マイケル・ジャクソン、マーロン・ジャクソン、ライオネル・リッチー、ラトーヤ・ジャクソン、ランディ・ジャクソン、リンジー・バッキンガム、レイ・チャールズ

当時、これだけのミュージシャンが一堂に会して一つの曲を歌うなんてほとんど夢のような話だった。青地が聴いてみたかったミュージシャン。


改めてユーチューブで映像を見たら、なんとベット・ミドラーがバックコーラスannoyshock
俳優組のダン・エイクロイドもだ。それからバンド・エイド提唱者のボブ・ゲルドフも超ベテラン歌手・ハリー・ベラフォンテもバックコーラス。

それから、ディオンヌ・ワーウィックとウイリー・ネルソンが並んで歌を歌っているなんて、絶句するほどすごかった。

ということで、当時にしてはとてつもなく贅沢な曲だったんですね・・・



マイケル一人の収録バージョン




先週は、アニメーション映画の歴史を辿って1980年代に遡って古いアニメーションをたくさん観た。
ついでに、気になっていたアニメ作品「攻殻機動隊」や「アップルシード」「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(ティム・バートン)も。

そして、マイケル・ジャクソン死亡のニュースが流れる渦中に観た「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のかぼちゃ大王・ジャックの最後の歌の歌詞に弾かれるような思いがした。


かぼちゃ大王としてハロウィンタウンのすべての人に絶賛されているジャック。
しかし、ジャックは何かが満たされない。
やがてジャックは偶然クリスマスタウンに行き、そこで何が足りないのかに気がつく。
陽気で明るく楽しい『クリスマス』がハロウィンタウンにはないのだ。


ジャックはハロウィンタウンに『クリスマス』を作ろうとする。そして自分がサンタクロースになろうとするが・・・


その計画に失敗したジャックが歌う歌。

  (A)
  僕は何てことをしたんだ 取り返しのつかないことを
  僕は何て愚かだったのか すべてを失ってしまった
  僕は何を考えていた 何もかもぶち壊しだ
  あらゆることが間違っていた
  何てことをしたんだ 取り返しのつかないことを
  ほら穴深く身を隠したい
  百万年後に人が見つける
  塵と化した僕と一枚の金属の板を
  刻まれた言葉は“哀れなジャックここに眠る”

  (B)
  でも、決して悪気があったわけじゃない
  誰も分かってくれないけど 本当なんだ
  僕はみんなを喜ばせようとしただけ
  それが失敗しただけだ
  そうさ、いいんだ。
  僕は精一杯頑張った。
  すばらしい体験をした。
  少しだけ空も飛べた。
  語り継がれるような物語も残した。
  そして、いつからかずっと見失っていた
  自分を取り戻せたじゃないか

  (C)
  僕はジャック カボチャの王様だ
  そうとも僕はカボチャの王だ
  次のハロウィンが楽しみだ
  悲鳴を起こす新しい方法も浮かんだ
  とことんみんなを脅してやるぞ

  まだ間に合うかな
  すべて元に戻さなきゃ




ティム・バートンはすごいと思う。天才だ。
「シザーハンズ」「ステイン・ボーイ」「オイスター・ボーイ」などなど、いつも異型のキャラクターを使い、“人は完全じゃない”、“だから自分と違うものを認め合おう”、そして異型だとしても“そのままでいいんだよ”と訴える。


このジャックの場合も、自分に足りないものを欲しがり、自分ではないものになろうとして失敗。

上記の歌の(A)の部分は、交流分析(TA)的に言うと「I am NO
(B)で「I am Yes」に切り替わり、(C)では見事に取り巻くすべての現実を肯定して、そこで新たに生きる力強さが歌われている。



マイケル・ジャクソン
彼は何に、そしてどんな自分になりたかったのだろうか?


ジャックが最後に在りのままの自己肯定(居直りとも言う)をして、自分らしく生きようとしたように、彼もそのままの自分を肯定できたら、もっともっと長生きできたのではと思えてならない。


彼は天上では天使になり、地上には“語り継がれるような物語”と作品を残した。


やっと安らかに、ありのままの自分で眠れるのかも・・・・・

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2009.06.03

やはりすごい、アースマラソン

間寛平さんのアースマラソンの昨日の特番、見ていてもらい泣きしてしまった。

千葉・鴨川を出発してからの日記とビデオはほとんどチェックしている。

清志郎さんの訃報が届いた日、寛平さんはショックと悲しみがギュッと詰まったようなコメントを出されていた。


昨日の特番では、訃報の電話を受けている寛平さん、電話機を持ったまま叫ぶように号泣する寛平さん、立っていられずに座り込んだ寛平さん・・・その姿が短い時間だけど映されており、清志郎さんを亡くした寛平さんの痛いほどの悲しみがひしひしと伝わってきた。




それでも、残されたものの人生は続く。
歩き、そして走り続けなければならない。


テレビ放映は時間内でアースマラソンの意味と意義をちゃんと伝えるために構成作家によりプログラムが構成されている。


しかし、日々UPされる寛平さんの走りはまさにライブ。
ちょっとばかり時差はあるものの、毎日毎日のライブの出会いを見るにつけ、なぜかジワリと涙ぐんでしまうことが多々ある。


旅をすることの最大の楽しみは出会い。
もし、またいつか同じ道を通ることがあったとしても、同じ出会いは二度とない。

ましてや、ヨットとマラソンで世界一周なんて二度とチャレンジできることではない。
ということは、寛平さんは一生に一度の出会いを日々重ねている・・・。
見知らぬ人たちが、寛平さんを探して応援に来てくれる。


ただ、淡々と好きなことを一生懸命やっているだけの寛平さん。
でも、その姿が多くの人の心を動かしている。


昨日、「パンプキン」を嬉しそうに連呼する寛平さんを見て、なんば花月で寛平さんの“引きずり女”を初めて見た時の衝撃を思い出した。(引きずり女、映像で見るのと実物では全然、存在感も迫力も違う!)



寛平さん、あなたは、喜劇人としてもひとりの人間としてもスゴイい人です!



そういえば、なんば花月の楽屋にご挨拶に行った時、楽屋ロビーに明石家さんまさんがいたけど(ほかにもたくさん吉本の芸人さんがいたと思うけど、さんまさんしか記憶にない)、なるほど仲がいいんだ。







    foot    foot    foot    foot    foot

アースマラソンにインスパイアされて、これまでの自分の旅を整理してみようかという気になった。
まずは世界旅行から。
写真などのUPはかなり時間がかかるので、すでに整理されている旅の記録だけでも先にUPしておきます。

写真や思い出などは、時間がある時に埋めていこうと思ってます。

Something else』 → 「World Wander Travel --世界ぶらり旅--」

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2009.05.11

だるま食堂

 09daruma
ウッウッ、せっかくのチャンスだったのに、見逃してしまった。

気が付いたら『笑点』は終わっており……crying

録画セットしておくべきだったと深く後悔。


実は私、矢島美容室の隠れファンでありまして。
母・マーガレットのノリさん、ほんと、歌うまいよね。
一度聴きはじめたら、目を逸らすことが出来なくなるほど、歌のレベルは高いと思う。


ちなみに、「ニホンノミカタ -ネバダカラキマシタ」も「SAKURA -ハルヲウタワネバダ- 」も作詞は脚本家の遠藤察男さんだと。知らなかった……。



で、で、矢島美容室の元祖的存在が だるま食堂 だと教えてもらった。

それが昨日の昼前。ホームページを見たらなんと、昨日の「笑点」にご出演とある。
なんたる偶然!


のはずだったんだけど、残念。


諦め切れなくて、Youtubeで探したら、画像ありました。

なるほど、元祖っぽい………………shine







余談:ゴスペルといえば、マヘリア・ジャクソン。

京都にいた頃、最後の来日コンサートで生歌を聴くことが出来た。
地の底から湧いてくるような圧倒的な声量に、聴いていて自然に涙が込み上げてきた。
人間の体そのものが比類なき楽器であり、感動の震源たりうると確信した一瞬だった。

マヘリア・ジャクソンの生歌を聴けたことは、私の人生の中の大きな出来事の一つに入る。

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2009.04.27

ネットで観られるパブリックドメイン映画

先週は資料として映画史初期の頃の作品をたくさん鑑賞。

学生たちに見てもらう映画を選んでいて、私自身がとても勉強になった。
こんな機会でもないと、1900年前後の作品なんて改めてじっくり見ることはないもんね。

世界初の職業映画監督といわれるジョルジュ・メリエス(1861年~1938年)の無声映画作品13作品。

09boyage_to_moon2  09boyage_to_moon

中でも代表的なのが1902年の映画『月世界旅行』(上写真)
美術がとてもシュール。
もとマジシャンらしく、映像のマジックで当時の人々を驚かせようという喜びの意思がどの作品からもひしひしと感じられる。



09karigari さらにシュールだったのが『カリガリ博士』(1920年独)

監督:ロベルト・ヴィーネ
脚本:ハンス・ヤノウィック

撮影手法、美術、メイク、衣裳、演技…どれをとっても革新的。ドイツ表現主義はすごい。
もちろん、物語構成も練られており、観ながらシナリオ採録してしまった。




ホラー映画の元祖といわれる『カリガリ博士』は著作権の切れたパブリックドメイン
その他のパブリックドメイン作品も含めて下記で観ることが出来ます。

月世界旅行』(1902年 フランス )
製作・監督・脚本:ジョルジュ・メリエス
  http://www.alz.jp/221b/archives/000673.html 

大列車強盗』(1903 アメリカ)
製作:トマス・エジソン
監督・脚本・撮影:エドウィン・S・ポーター   
   http://www.alz.jp/221b/archives/000680.html

カリガリ博士』(1919 ドイツ)
監督:ローベルト・ヴィーネ
脚本:ハンス・ヤノヴィッツ、カール・マイヤー 
  http://www.alz.jp/221b/archives/000674.html


戦艦ポチョムキン』(1925 ロシア)
監督:セルゲイ・ミハイロヴィチ・エイゼンシュテイン
脚本:ニーナ・アガジャノヴァ・シュトコ
   http://video.google.com/videoplay?docid=-7296988958997169032


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2009.04.23

『10ミニッツ・オールダー』 公式読本

西葛西TFC シナリオゼミ初授業終了。

10minutesolderbook_2 帰宅したら『10ミニッツ・オールダー 公式読本』が届いていた。

一昨日注文したばかりなのに早っsign03

内容をざっと見たところ、ちょっと期待はずれ。
15作品の内、1本くらいはシナリオ採録、もしくは構成が書かれているのではと期待してたんだけど。


気に入った作品、自分で採録しろってことか……。
10分作品だし、時間がある時にやってみようかと思う。

監督についてや作品解説はしっかりと書かれているようなので、改めてちゃんと読みま~す。

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『10ミニッツ・オールダー』 究極のショートフィルム

借りたままになっていたDVDをようやく観た。

『10ミニッツ・オールダー』……10分間のショートフィルム・オムニバス。
な、なんと贅沢な内容だことっ!

10minutesolderred_2 『10ミニッツ・オールダー RED』
監督:アキ・カウリスマキ
   :ビクトル・エリセ
   :ヴェルナー・ヘルツォーク
   :ジム・ジャームッシュ
   :ヴィム・ヴェンダース
   :スパイク・リー
   :チェン・カイコー

10minutesoldergreen『10ミニッツ・オールダー GREEN』
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
   :マイク・フィギス
   :イジー・メンツェル
   :イシュトヴァン・サボー
   :クレール・ドゥニ
   :フォルカー・シュレンドルフ
   :マイケル・ラドフォード
   :ジャン=リュック・ゴダール

ジャン=リュック・ゴダールは10分間のショートフィルムの依頼に「1分のものを10本作る」と言ったそう。さすが。

どの作品も、10分の中にその監督らしさがぎゅっと詰まっている。

本日は時間がないので詳しい感想はいずれ鑑賞ブログにUPしますが。

インスピレーションをいただく宝庫のようなオムニバス作品集だった。
中でも、チェン・カイコー監督の作品は現代中国の一面をユーモラスに悲しく描き、心に残った。

日本人監督が入っていないのが、ちと淋しいね。

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2009.04.17

DUEL 激突!

一昨日からスピルバーグの『激突!』、何度も見直した。

やはり、面白い。

映画の勉強を始めたばかりの1年生への一番最初の脚本の授業に、どの作品をメインに話すかなかなか決まらなかった。

昨年の先生は『タイタニック』らしい。

私は私らしくスタートさせたい。


そしてやっと昨日、決定。第一回目の授業は『激突!』だ。

スピルバーグ、24才の時に撮った出世作(最初はTV作品→映画として外国配信)

短期間、低予算でもこれだけの作品が作れる。

リチャード・マシスンの原作・脚本があったからこそだね。

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2009.04.10

月刊ブログ3月号エンターテイメント編

いやはやいやはや、またまたご無沙汰してしまい、すっかり『月刊ブログ』になってしまいました。
梅の季節から、気が付いたら、な、なんと、桜ももう終わりかも……

ずっとUPしようと思っていた私的エンタメ系、とりあえずUPしておきます。

3月のエンタメ
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お誘いがあり、舞台『PW-PRISONER OF WAR』を観ました。
舞台演出家として著名な鐘下辰男さんの作・演出。
台本の構成はもとより、舞台空間の使い方、照明、舞台装置、どれをとっても圧倒され、そして目からウロコ。すごい作品でした。

私にとって驚きであり、嬉しかったのは出演者に仁科貴さんがいた!
仁科貴さんは一目で誰の息子さんかわかるほどお父さんの川谷拓三さんにそっくり。
私が脚本を書いた1997年の『のんちゃんのり弁』(TBS系昼ドラ)、1998年『のんちゃんのり弁2』で主人公・渡辺典子さんの弟役でレギュラー出演されていた。

その頃は、まだ役者さんになり立てで、撮影時にいつも大汗をかいていたのが、役者としてとても初々しく感じたものだ。

それから10年余、堂々たる役者さんになられて、舞台でも個性的な存在感を見せていた。
なんだか、甥っ子の成長を喜ぶ叔母さんの心境だったりして(笑)


『PW』を見に行った次の日、アースマラソンで太平洋をヨットで横断していた間寛平さんがようやくロサンゼルスに上陸のニュース。

日本を発った時から気になって、時々、アースマラソンの公式ブログをチェックしている。
寛平さんも『間寛平少年物語』(関西テレビ)のドラマを書いた時、少年時代を過ごされた高知県宿毛市の山間の地を訪れたり、寛平さんにお会いしてお話を聞いたり、またなんば花月の寛平まつりの舞台を拝見したりで、全くの他人とは思えず、いつも気になる存在なのだ。

ある意味、理屈を超えた生き方をしている寛平さん。
太平洋上の寛平さんのブログを読みながら、ふとアメリカ・ネバダ州を目指してヘリウム風船で消えてしまったあの風船おじさんのことを思い出して不吉な思いに捉われたりで、ただただひたすら「とまったら死ぬ男」=寛平さんの無事を祈り続けておりましたです。

             アースマラソン応援バナー

なので、ロサンゼルスに無事到着には心からホッ。
ただいま寛平さん、アメリカ縦断・ロッキー山脈爆走中。
先は長い、ガンバレィッ!!!!!!dash






今年に入って、DVDのレンタル枚数がパタッと減ってしまった。

『ストーリーアナリスト ハリウッドのストーリー分析と評価手法』という本を去年からぼつぼつ読みはじめ、今年に入ってDVDで観た映画をその分析手法で分析してみようかと思ってしまったのが停滞の原因。

分析のためには何度か見直さなければならないので、一度見終わったからとすぐに返却できなくて、長く手元に借りっぱなしってことに。以前なら月に6枚借りていたところが今は2枚に。
1カ月定額制なので何枚借りてもOK、また1枚をどんなに長期間借りてても定額以上の延滞金は発生しない。

う~む。私にとってはどちらがBESTなのか?
見終わると同時に分析して、サッサと次を借りる。それが理想的とは分かってるけど。

現実問題として、ブログに未UPの作品が70本近くになろうとしている。
単純な感想さえ未UPな訳で、分析などはとてもそこまでできっこないかなぁ。
無理をせずに、とりあえず出来ることからやるっきゃないか。

というわけで、最近見た映画DVD

『ハムレット ゴーズ ビジネス/マッチ工場の少女』 (フィンランド)
  監督・脚本・製作:アキ・カウリスマキ
  とくに『マッチ工場の少女』は静かな衝撃が走るほど深い作品だった。

  不幸が不幸を呼び、どんどん不幸の極みに……というとまずは『西鶴一代女』
  (田中絹代主演・溝口健二監督・依田義賢脚本)を思い出す。はじめてこの映画
  を見た時はショックだった。これほど転落に次ぐ転落で救いがない映画というのは
  はじめてだったような気がする。

  『西鶴一代女』はこれでもか、これでもかというほど何度も何度も不幸の坩堝が
  襲ってくるが、『マッチ工場の少女』は70分の映画で不幸にハマっていくストーリー
  ラインもシンプル。それだけに深く心に突き刺さるものがあった。

『あの子を探して』 
  監督:チャン・イーモウ(張芸謀)
  プロの役者を一人も使っていない作品。でも、観終わって泣いていた。
  13才の代用教員の少女が、教員としてどんどん変化、成長していく姿が描かれ、
  そのひたむきさに心揺さぶられる。
  この作品も、構成や時代背景などちゃんと分析しておきたい作品。
  

『靖国 YASUKUNI』
  監督 : 李纓
  話題を振りまいたこの映画、ようやっとちゃんと観た。
  見た限りでは、なぜあれほど反対派が過剰反応したのか訳わかんね。

  なぜなら、全体の3分の2は靖国の現実を映しているだけで、一水会顧問の
  鈴木邦男さんが言ったようにまさに「愛日映画」といっても過言ではない。

  もし、反対派がカチンと来たとしたら台湾の人々のくだりか。
  たとえどんなに短い映像でも、作った人間からのメッセージがより強く感じられる
  部分かも。私はそう感じた。
  ただ、観る人の思想信条、立場によって受け取るメッセージはさまざま。

  なのに右方向からしか取ったドキュメントしか認めないなんて、それこそ変だよ。

『青の炎』
  監督・脚本:蜷川幸雄 主演:二宮和也
  原作のテーマに惹かれて観たんだけど、松浦亜弥が出るたびにまえけん(前田健)
  のあややが重なり、困った。

  そういう意味で、あややの特長を完璧に押さえたまえけんはすごいと思った。
  あ、映画の感想にはなってないか……。 
  

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2009.03.01

「おくりびと」からのメッセージ

遅ればせながら、第81回米アカデミー賞 外国語映画賞『おくりびと』&短編アニメ映画賞『つみきのいえ』 W受賞、おめでとうございます!

『おくりびと』の脚本、小山薫堂氏は売れっ子の放送作家で、映画脚本はこの作品が初めてとのこと。


日本映画の昨年08年の興行収入は、洋画を上回り過去最高の1158億5900万円(前年比22.4%増。洋画興収は789億7700万円で、前年より23.9%減)
http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY200901290316.html より


日本映画が元気になっているのは嬉しい!
さらにアカデミー賞のW受賞で、日本映画の存在感が世界に示せたことは素晴らしいと思います。


『おくりびと』がなぜアメリカのアカデミー賞選考委員たちに支持されたのか?
それについては、アメリカ在住の作家・冷泉 彰彦氏が彼のメルマガ記事の中で分かりやすい分析をしています。

(前略)

一つ象徴的なエピソードがあります。今週発表されたアカデミー賞候補作の中で、作品賞と外国語映画賞でそれぞれに有力になっている『ベンジャミン・バトン、数奇な人生』と『おくりびと』は驚くほど似通った世界を表現している作品なのです。

生と死の問題に真っ正面から相対していること、人の一生ということへの無限の愛おしさを表現しようとしていること、言葉の力の限界を悟りながら静謐の中に豊かな情感を描き込んでいること、そうした点でこの二作は対になる作品とすら言えます。

例えば、『おくりびと』の中で本木雅弘の演じた主人公が、人生の転機にあたって庄内平野の橋の上から河を見下ろす場面が何度かあります。

また『ベンジャミン・バトン』では、ブラッド・ピットが演ずる主役が大西洋の日の出を見に行くシーンが数回あります。

そのどちらも、ほとんどセリフのない静謐な時間を演出しているのですが、その時間のクオリティはほとんど等質なのです。(何故そこに行くかという理由も全く共通です)

文化の成熟ということで、日米は極めて近い場所に立っているということを物語っているエピソードです。

(以下略)
         from 911/USAレポート / 冷泉 彰彦
        第393回 「オバマ就任、そして日米」 2009-01-24 より

冷泉氏は日米のパートナーシップは成立するかというテーマの記事の中で、文化の成熟度においては日米は極めて近いということを示すために、『ベンジャミン・バトン、数奇な人生』と『おくりびと』を引用しているのですが、上記を読むと、『おくりびと』がアメリカの人々の感性にも十分受け入れられる作品であるということがよく分かります。


個人的には『おくりびと』受賞後の、本木雅弘さんのコメントに深く感動しました。
原作に出会ってから15年間、その作品の映画化を諦めなかった本木さん。

映画にしてもテレビにしても、作品にしたいと思う素材(原作や事実)との出会いは大切。
脚本家をしていると、多くの素材と出会い、好運にも作品として実現したものもあれば、企画が通らず作品化を諦めてしまう素材も数知れず。

そんな中、どんなに作品化が難しくても、どうしても諦めきれない素材がある。


実は、私には大事にしている二つの素材がある。
一つは6~7年前から、もう一つは10年近く前からどうしても「捨てられない素材」であり、昨年、両方とも作品化させるチャンスがあったんだけど、一つは最終の企画会議で上手くいかず、もう一つはシナリオ2稿まで書いて資金の問題などなどで頓挫してしまった。

それでも、今後もいろいろな方法でなんとか作品化したいと思っている。

それは、その素材の中に、私自身の生きてきた体験や人生に対する考え方と重なるものがあり、また、世相や時代が変わってもその素材の中に人にとって普遍的なメッセージがあると信じているから。

物書きとして、そこまでこだわれる素材と出会ったことは、本当に幸せなことだと思っている。


そんな私にとって、本木さんが原作と出会ってから15年目にして『おくりびと』を完成させたということに、映画人としての本木さんの素晴らしさ、そして「こだわれる素材」と出会ったことの幸せ、諦めないことの大切さなど、大事なことをたくさん教えられたような気がする。

私も、諦めずに頑張りますからっ!

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2009.01.30

「日本映画大学」2011年春 開校予定

日本初の映画専門単科大学「日本映画大学」が2011年に開校予定だそうです。
(引用文の太字は管理人)


国内初の“映像単科大学”、来年3月に申請へ 
09年1月29日(読売新聞)

 川崎市麻生区で廃校となる小学校を活用、映像関連では国内初の単科大学「日本映画大学」を開校させる準備が始まる。

 同区で専門学校「日本映画学校」を運営する学校法人「神奈川映像学園」が廃校の校舎などを約1億2800万円で購入、約1万7000平方メートルの敷地を月約140万円で賃借する契約について覚書を3月に同市と交わし、2011年春の開校を目指す。

 同法人は「映画人を育成し、映画の保存や撮影技術などの研究機関としての役割を果たしたい」としている。

中略

 同法人の構想では、大学には「映画学部映画学科」を設置。白山小の3階建て校舎など約4300平方メートルの建物を中心とした敷地を「白山キャンパス」とし、現在の日本映画学校を、大学の開校後に「新百合ヶ丘駅前キャンパス」とする。

 白山キャンパスでは、主に1、2年生向けの教養科目や語学の授業を行うほか、映画スタジオを新設。実際のセットで、照明技術や演出、演技指導などを受ける。
 また、3、4年生は新百合ヶ丘駅前キャンパスで、映画に関する専門科目などを学び、映画に関する資料を保存・検索する技術開発や、古い作品を鮮明な画像でよみがえらせるデジタル技術の研究なども行う。

 来年3月に文部科学省に大学設置の申請を行い、許可されれば、1学年の定員を約160人として、同10月以降に学生を募集する。

 同法人などによると、映像関連学科を持つ大学や専門学校は、日本大芸術学部映画学科(定員140人)や立命館大映像学部映像学科(同150人)など全国に約90校あるが、単科大学が実現すれば国内初という。

中略

 大学の母体となる日本映画学校は1975年、映画監督の今村昌平さんが映画界の若手育成を目指し、「横浜放送映画専門学院」として横浜市西区に開校。86年に現在地に移転し、名称を日本映画学校に。現在、2~3年制の映像科や俳優科に約520人の学生が学ぶ。卒業生には映画「フラガール」(2006年)の李相日監督やタレントの南原清隆さんらがいる。

その他関連記事

日本初の映画専門単科大学創立へ 11年4月開校目指す 09/1/28(朝日新聞)

「日本映画大学」、2011年春の開校目指す 09/1/29 (j-castニュース)

  j-castニュースの記事には下記のような文章があります。               

   同広報部は「映画に関する技術を教える教育だけでなく、映画のアーカイブの研究も行っていく。

 総合芸術の映画にとって、美術、音楽、演劇に対する教養は大事なことですし、その入り口を教えたい」とはやくも意気込んでいた。

先進諸国の中でも、日本は放送・映画に関するアーカイブの取り組みが遅れているけど、映画専門の単科大学で映画・放送文化を社会資源として保存・活用する研究が進むというのは大歓迎ですね。

ちなみに、龍谷大学では黒澤明監督作品のデジタルアーカイブ化が進められているよう。

日本映画の巨匠・黒澤明監督に関する資料を龍谷大学がデジタル化します
                                 2005/03/22

 龍谷大学は、株式会社黒澤プロダクション(横浜市緑区・代表取締役:黒澤久雄氏)と共同し、黒澤明監督に関する貴重な写真や台本、創作ノートなどをデジタル・アーカイブ化することとなりました。
 本学では、黒澤監督の作品を学術資料ととらえ、1つの映画作品として結実していく過程を、黒澤監督の自筆創作ノート、現場写真・映画スチール写真、そして完成稿としての映画台本などの資料を余さずデジタル化していきます。
 黒澤作品を学術資料として教育の場で活用すると共に、新しい知的財産として位置づけていくことを目指します。

 アーカイブ化をするのは、映画作品のスチール写真や撮影現場での黒澤監督のほか、幼少期から晩年までのプライベート写真など約4200枚、映画化されていない約20作を含む約70タイトルの台本、作品に関するノートや所感を記したノート約40冊や直筆のメモ類約1000枚など。
 文部科学省学術フロンティア推進事業として2001年に採択され、シルクロードの仏教壁画復元などに実績のある「古典籍デジタルアーカイブ研究センター」の岡田至弘・理工学部教授が中心となりデジタル保存を進めます。

 龍谷大学では、世界的にも貴重な黒澤明監督のコンテンツをデジタルアーカイブ化で現状のままで保存すると同時に、学術資料として教育の場で活用する予定です。
 さらに、これらのデジタルコンテンツを活用することで、次世代映画人の育成にも寄与できるものと考えております。

 なお、デジタル化したコンテンツは、日本SGI株式会社(東京都渋谷区・代表取締役社長・CEO:和泉法夫氏)が保管し、運営していきます。

関連サイト
龍谷大学理工学部情報メディア学科

映画人の個人資料としては完璧に近いアーカイブ化ではないでしょうか。


日本脚本アーカイブズでは日本で放送・公開された、すべての脚本・台本のデジタル化と同時に現物保存にも力を入れています。
そして、日本脚本アーカイブズのデジタル化は東大大学院との共同研究が動き始めたところ。

ところで、先日、ある映画関連企業に取材に行ったところ、その企業は自社制作の作品に関してはすべてデジタル化して保存しているとのこと。デジタル化のためのシステム開発費を聞いてびっくりしました。億の単位です……
過去の自社作品を会社の資産として大切に保存・活用しようとするその姿勢、素晴らしいです。

将来的には大学や企業、図書館、資料館など日本全国の放送・映画デジタルアーカイブ機関とネットで繋がれば、他の先進諸国にもひけをとらない日本の放送・映画デジタルアーカイブズ・ネットワークが出来上がります。

その日が早く来ますよう……。



おまけ
こんな大学もあったのね(笑)

東映映画大学が発足!略して“トーダイ”校長には俳優の石橋蓮司
                     2008年10月2日(シネマトゥデイ)

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CMに小野君&サスケさん発見!

三次元マスクのCMを見た途端、一目で「わぁっ、小野君だ!」と分かった。

目を見ただけで分かるなんて、さすが先輩でしょう! エッヘンsmilegood

小野孝弘さん は郷里の高校の後輩で役者さん。頑張ってますね。先輩として嬉しいよnotes


さらにさらに、アリコのCMになんと「うぁ~、サスケさんだぁ!」

サスケさんは愛媛県出身の双子のデュオフォークシンガー(大垣カツ(兄)&大垣タカ(弟))

初めて出会ったのは15年くらい前。愛媛県宇和島出身の詩人→宇和島出身の若い役者さん→サスケさんというルートで知り合った。

私自身は宇和島には縁もゆかりもないのに、なぜか昔から宇和島ルートの知人が何人かいて、なぜかみんな芸術家肌で熱い人ばかり。
サスケさんも、独特の“我が道を行くオーラ”を持ったお二人で、親しいわけじゃないけど、なんだか気になるアーティストだった。

一度、お年賀のやり取りが途絶えてしまい、たまに、どうしているんだろうな……と思っていたところ、女優の松井紀美江さんが出演していた松井誠さんの舞台のホームページを見ていたら、な、なんとサスケさんが誠オフィス所属の歌手になっていることが判明。

この偶然に驚いたのなんのって……

そんなこんなで、サスケさんとは長く会っていませんが、CMで元気そうなお姿を拝見。
改めて、頑張ってるんだなと思い、元気をいただきました。

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2009.01.05

米ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』とアニメ『TREEDOM』

movie昨日、ようやくお年賀の葉書とメールを送り終えて、やっと『24 -TWENTY FOUR-』のDVD12枚にチャレンジ。

かねてから噂の『24 -TWENTY FOUR-』。いつかまとめてみようと思いつつ、気がついたらSeason6までDVDが発売されていた。
とりあえずはSeason1からということでBOX12枚をお正月半額割引でレンタル。
ひたすら見続けましたです。

さすが、アメリカのテレビドラマ。飽きずにぐんぐん見させますねぇ。

CATVでアメリカのテレビドラマを見ていて大体共通しているのが、主役、脇役、ゲストなどの抱えている複数のエピソードが絡み合いながら、テンポ良くかつスピーディに展開していく点。

『ER緊急救命室』は有名だけど『ダナ&ルー  リッテンハウス女性クリニック』も同じような全体構成で、この作品はウーピー・ゴールドバーグがプロデュースに加わっていることもあり、割と熱心に見てました。

『24 -TWENTY FOUR-』も構成はまさにアメリカTVドラマ。
しかし、リアルタイムドラマというアイデア、練られた人物設定や予想を次々と裏切るストーリー展開はさすが。
他のドラマでは安易に感じるスプリット画面(画面の多分割)もこの作品では違和感なく、むしろ緊張感を高めるのに最適だった。

まさにエンターテイメントに徹した作品で、全Season見たくなってしまった。



movieU.G.サトーさんのアニメ作品を改めて拝見。
セリフは一切ないアニメだけど、U.G.サトーさんのイラストがそのまま動き出した感じで、自然破壊などのメッセージが言葉なくして伝わってくる作品。すごいなぁ。

アニメ『TREEDOM』
http://www.kt.rim.or.jp/~ugsato/jpn/anilist-j.html

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2008.12.15

映画『テープ』&『スターマン』など

DVDで『テープ』『スターマン』を観る。

どちらも、たまたま読んだあるシナリオ術の本に引用されていた作品。

『テープ』は出演者三人だけの密室劇。
高校時代の出来事をめぐって男女3人の記憶と真実が錯綜し、密室というシチュエーションが緊張感をより高めていく……。
1幕ものの舞台を観たイーサン・ホークが惚れ込んで、映画化が実現したという。

カメラマンは二人。そのうち一人はリチャード・リンクレイター監督自身で、デジタルビデオを駆使して撮影したそう。

密室劇というと『十二人の怒れる男』が有名だが、『十二人の』は撮影期間二週間。
『テープ』は登場人物三人だけで撮影期間は一週間。(リハーサル三週間)

イーサン・ホーク、ロバート・ショーン・レナード、ユマ・サーマン・・・三人の演技も素晴らしい。イーサン・ホークとユマ・サーマンは夫婦共演だが、この作品から三年後に離婚している。
ユマ・サーマンは不思議な美しさをもった女優さん。本当に奇麗。

『スターマン 愛・宇宙はるかに』は大人版ET?だとか。
1984年製作なので主役のジェフ・ブリッジスがとにかく若い~っ!
ジェフ・ブリッジスの人間の姿を借りた宇宙人の演技は、さすがでした。

 

Lipen1x_

昨夜はフィギュアを見るべきか、サッカーを見るべきか迷い、メインでフィギュアを見ながら、時々、サッカーって感じ。

結局、フィギュアは三日連続見てしまった。
ミシェル・クワンが好きでフィギュアを見はじめたんだけど、腰から下に安定感のあったミシェルの時代に比べて、浅田真央ちゃんやキム・ヨナ選手のトータルの身体のバランスの奇麗なこと。

ダイナミックさを増してきた真央ちゃん、うっとりするほどしなやかで優美なキム・ヨナ・・・心では真央ちゃんを応援しながらも、どっちが勝っても納得するしかない。

一瞬のミスが大きく勝敗を分けるスポーツ。一回性の究極のドラマ。
だから、見だしたら止められないんだよね。

真央ちゃん優勝、ガンバ大阪勝ってよかったhappy01good

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2008.12.08

サム・シェパード『埋められた子供』など

なんてことでしょうcoldsweats02 って感じ。

20年近く前に買ったまま積読だったサム・シェパード戯曲『埋められた子供』をようやっと読み終えた。

これまで何度も手にとって読み始めたんだけど、数ページから先に進まなかった。
何でも読み始めたら早いほうなんだけど、たまにどうしても入っていけない本ってのがあるんだよね。

以前から、ある話を書きたいと思っていて、そのタイトルを考えるに『埋められた子供』と似たようなタイトルになってしまう。なので、ご本家のサム・シェパードの戯曲の内容をどうしても知っておきたくて、ようやっと一気に読んだというわけ。

このタイトルだけで、読者・観客の関心を最後まで引っ張っていくとはすごい。
舞台はある一家の居間。出演者は父親を中心としてその妻と息子二人、孫とその恋人。みんな心あるいは身体に傷を負っている。
家族の中の圧倒的なコミュニケーションの断絶に、読んでいて、どんどん気持ちが重くなっていく……。
この作品は1979年にピューリッツァー賞を、さらにオビー賞受賞の作品。

映画『パリ、テキサス』(1984)を見て脚本・出演のサム・シェパードを知り彼が戯曲も書いていることを知って『埋められた子供』を購入したんだが、サム・シェパードはもともと戯曲の作家で『パリ、テキサス』までに相当数の戯曲を書いていた人だとは知らなかった。

サム・シェパードが戯曲を書くきっかけになったのはベケットの『ゴドーを待ちながら』だという。
『埋められた子供』の後書きでそのことを知って、ちょっと嬉しくなった。
私もシナリオ勉強中に『ゴドーを待ちながら』を読んでショックを受けたもの。こういう不条理劇を書きたいと憧れたもので、今でも『ゴドーを待ちながら』は私にとっては戯曲の№1だ。

Lipen1x_

slateDVDで映画『憑神』『サトラレ』を見る。
 感想は出来るだけ早く☆サロンのほうへUP予定。

annoy千葉県東金市の保育園児成田幸満ちゃん(5)死体遺棄事件の犯人が捕まって
 よかった。情報が途絶えていたので迷宮入りになるのではと心配していた。
 テレビに映った犯人の顔を見た途端に、もしやと思ったが、当たっていた。軽度の
 知的障害者だという。
 両方の親にとってもより辛い事件になってしまったような気がする。

Lipen1x_

      Umeraretakodomo1

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2008.12.01

東京大学先端科学技術センター准教授・福島智氏

深夜、たまたまテレビをつけたら、福島智さん とお母様の姿が画面に映った。

NHKの「課外授業 ようこそ先輩」の再放送「みんな生きていればいい」だった。


福島さんにお会いしたのは、もう十数年前。

1995年に放送された金曜エンタテイメント・ドラマ『おふくろシリーズ11 おふくろの逆襲』 (主演:浜木綿子、松岡昌宏)は福島さんの原作を基にしたドラマで、その取材のためにお話をお伺いしたのが初めてだった。

その時、福島さんは「デブのデフ(deaf)です」とよく通る明るい声で自己紹介された。

深夜の画面には、声も体型もあの時とほとんど変わってない福島さんがいた。

しかし、福島さんの社会的立場はあの頃と比べて格段に変わっている。

いくつかの大学の非常勤講師をされ、その後、金沢大学の助教授、2001年からは東京大学先端科学技術センター准教授に。
そして、2008年10月に教授になられている。

福島さんは、日本で初めて大学へ入学した盲ろう者であり、世界で初めて常勤の大学教員となった盲ろう者だ。



ん、あらら、NHKのHPで番組名を確認したら、准教授・・・・・
なんと、本放送は2008年6月22日で、この「みんな生きていればいい」が、日本賞グランプリを受賞。そのアンコール放送だったのだ。
なので、6月時点での准教授になっていたのだと納得。



ドラマ『おふくろシリーズ11 おふくろの逆襲』では、盲ろう者である息子とのコミュニケーション手段として指点字を発見した母、その母子の絆が障害を乗り越えていく原点になる……というテーマのドラマだったんだけど、ノンフィクションドラマではないので、当然、ドラマ的に脚色された部分があり、純粋に福島智さんの自伝的ドラマとはいえなかった。


そんなドラマだったが、福島さんには取材にとても協力していただき、盲ろう者の集会にも何度か取材に行き、撮影時は指点字の指導で福島さんはわざわざ撮影現場にも来てくださった。

そのドラマ脚本を書くに当たって、大きな心残りは、お母様にお会いしないままだったこと。


深夜のテレビの画面に福島さんと並んで映っていたお母様は、とても若々しく、息子さん同様にとても生き生きとお話しなさっていた。

この課外授業で、福島さんが子供たちに伝えたかったことは……

人間にとって大切なのはコミュニケーション
そして
みんな生きていればいい
ということ。


今、私もしみじみ思っている。

生きていることにわざわざ価値を見いだそうとしなくていい。

生きていること自体に価値があるのだから。

業田良家さんのコミック『祝福屋福助』の中の言葉だけど。


ということで、福島さんの今後のご活躍、お祈りしています。

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2008.11.28

久々にDVD三昧

溜まっていたDVDを一挙にまとめ鑑賞。

『TOKKO-特攻-』 、『HARUKO』 、『パフューム~ある人殺しの物語』
プロデューサー氏からお借りしていたTVドキュメンタリー『佐藤真の贈り物~「我が家の出産記録」』
ドラマケーションの指導プログラムDVD2枚


『TOKKO-特攻-』
は9月末にぽすれんでやっと借りることが出来たのに、ゆっくり観る時間が取れなくなって2ケ月も経ってしまい、やっと観たcoldsweats02 (定額料金内なので遅延金は無し)

『パフューム~ある人殺しの物語』
はかつて夢中で一気に読んだ原作の映画化作品。やっと観ることが出来た。



で時間がある時にとまだ『See-Saw☆サロン』にUPしていないDVDのUP準備。
昨年後半から約1年半(ゲッcoldsweats02sweat01)に観た作品が約120本shockshockshock
私にとって、観た作品を整理しておくことは仕事の上でも大事なことなので、コツコツと感想を書いてUPしていく予定です。

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2008.10.06

耳に痛いテレビへの苦言

面白ければ何をやってもいいわけではない!
バラエティ化した報道番組はいまや古代ローマ時代の「サーカス」と堕した

(SAPIO 2008年9月24日号より)

 以下見出し。

 最近、ニュース番組がやけに騒がしい。横並びの浮ついた五輪報道が終わっても、そのノリは変わらない。いまやバラエティ番組と見紛うほどに、毎日がお祭り騒ぎのような有り様なのだ。高崎経済大学教授の八木秀次氏がこの現状に警鐘を鳴らす。



この記事を読んで・・・

う~む、なるほど、
確かにぃ ・・・



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2008.06.23

舞台『今宵ふたりでバーボンを』

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舞台『今宵ふたりでバーボンを』  

 6月19日(木)~23日(月)
 松井紀美江
さん出演の舞台です。

 詳細はコチラをごらん下さい。

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2008.06.10

偶然にも最悪な青年・・・

レンタルしていた4枚のDVDのうち期間限定半額の2枚を前夜見終わった。

市川崑監督の『億万長者』とイギリスのサスペンスホラー『穴(2001)』
(『億万長者』は予想を裏切る面白さで、びっくり。笑って考えさせられた。感想はいずれライブドアブログへ)

そして次の日の早朝、残りの2枚を見た。
草彅くん主演の『ホテル ヴィーナス』、そして『偶然にも最悪な少年』

以前から見たいと思っていた『偶然にも最悪な少年』をたまたま見たんだけれど、それから間もなく、携帯電話に流されているニュースで秋葉原の無差別殺人のことを知った。

改めてテレビのニュースを見て、愕然・・・

なぜ? なぜ? なぜ?

取り押さえられた犯人である青年は、私の目にはいわゆるオタクには見えなかった。
どこにでもいそうな、フツーの青年。

その後の報道で、本人は携帯掲示板に自分のことを“不細工”と書いていたらしいが、ニュースの映像を見る限りでは、本人が思うほど“不細工”じゃないし、フツーの青年。

もしかしたら、彼はその他大勢に埋もれたその“フツー”の自分ってのが、一番ガマンできなかったのかもしれない。

リアルの事件を前にすると、『偶然にも最悪の少年』がそれほど最悪には思えなくなる。

私は、人の人生を活性化し豊かにするためには“お祭り”が必要だと思っている。
“お祭り”といっても、都市や地方のイベントのことではなく、たった一人でもできる“お祭り”のこと。

ワクワク、ドキドキする高揚感・・・
それによって体中の血の巡りが良くなり、細胞に酸素が行き渡り、今と少し先の未来が楽しみになってくる。

“お祭り”とは誰かと会って美味しいものを食べる約束をすることであり、お芝居や映画を見に行くことであり、サッカーを見に行くことであり、また小旅行を計画することであり・・・そんな計画・目的を持つことが、すなわちワタシ流“お祭り”。

ということは、人が日常フツーにやっていることなんだけど、そこから少し非日常的なことをワタシは“お祭り”と思っているわけで・・・“お祭り”なんて大げさかもしれないけど(笑)

で、『偶然にも最悪の少年』を観ていて、後半、自分なりの“お祭り”を見つけられてよかったよかった、と好意的に少年たちを見ることができた。

自殺したお姉さんの死体を東京から博多まで運ぶという、とんでもない“お祭り”だったけど、目的を持った少年・少女は俄然、生き生きとし始めた。

少年が、なぜ刹那的にフワフワ生きているのか、国籍の問題や家庭環境や学校でのいじめなども原因の一つとして描かれていた。
一見突飛なお姉さんの死体を九州まで運ぶ目的も、ハッキリと明らかにされた。

映画を観終えたら、そこに描かれた少年・少女の心の隙間がちょっとだけ見え、「なるほどな、そういうことだったのか」と(全部は分からないが)少しは感じ納得することができる。

イギリス映画の『穴(20001)』も、いったい穴の中で何が起こったのかと、サスペンスタッチでストーリーが進んでいくが、やがて、真相が見えてくる。
人の心の闇にある深い深い穴・・・その奥で渦巻く狂気・・・
結局は、その真相が真犯人の口から語られる。

「ああ、なるほどな、そういうことだったのか・・・」と映画を観終えて納得する。

しかし、日曜日、秋葉原で起こった事件は、いまだ何一つ納得できない。

今、犯人の青年から感じる声は・・・

「おい、誰か、オレを見てくれ! オレ、ここにいるんだぜ! 頼むから誰か気がついてくれよ!」

そんな叫び声。

でも、きっと、普通に暮らしている人々だって、同じ叫びは心の奥底に内包していると思う。

不特定の誰かを振り向かせるために、不特定の命を奪う・・・

何でそうなってしまうんだろう。

「ただ、人を殺したかった」
「死刑になりたかった」

何がそうさせるんだろう。

今我が家では、セントがクッシング症候群という難病と闘いながら生きており、来週にはラブが乳腺腫瘍で片側乳腺の全摘出手術をすることになっている。
経済的にはもうギリギリ・・・
でも、この小さな命を見捨てることはできない。

それほど、命の重さは大きいもの。

自分の命を大切にできないものは他人の命をも軽く扱い
他人の命を大切にできないものは自分の命をも軽く考えている。

命に対する愛おしさを生育歴の中で学べなかった犯人、彼も辛く苦しい人生を抱えていたのかもしれない。

しかし、しかし・・・

どうしても死にたいのなら、密かにひとりで死んでくれ!

7人ものかけがえのない命を奪った後では遅いけれど・・・
偶然にも最悪の青年に出会ってしまった、被害者の方々にご冥福を祈り心から合掌。

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2008.05.05

舞台『今宵ふたりでバーボンを』

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                 (クリックで拡大)

私が初めて演出させてもらった舞台『木更津灯台』で主演した松井紀美江さん。
松井さんは、サスペンスドラマや昼の帯ドラマなどで名バイプレイヤーとして活躍する女優さんで、仕事への取り組み方など、私の尊敬する女優さんでもあります。
お時間あったら、ぜひご覧下さい。

舞台『今宵ふたりでバーボンを』

作・演出/オカヨウヘイ    企画/HOT CAST
出演/松井紀美江 由利尚子 本田真大 五十嵐めぐみ
日時/6月19日(木)~23日(月)  会場シアター風姿花伝
料金/前売り 3000円  当日 3500円  
ご予約・お問い合わせ/(株)愛企画
TEL:03-3423-4416  
FAX:03-3470-3204

     ※会場地図など詳細は下記の画像をクリックしてご覧下さい。
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2008.04.09

映画『靖国』・・坊主憎けりゃ袈裟まで憎い?

『プログ・しだらでん』に下記UPしました。

  ●備忘録:映画「靖国」に政治圧力! & 映画『靖国』 予告編 

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『映画 日本国憲法』をご存知だろうか?

 昨年12月、初めて 「映画人九条の会」第2回交流集会 へ参加した時のこと。
会場で販売されていた書籍やビデオの中から、あまりにもダイレクトなタイトルに惹かれて購入したDVD。

 帰宅してそのDVDを見るまで、会場で私の隣に座っていた大きくて優しそうな外国人がこの作品の監督・ジャン・ユンカーマン氏だとは気がつかなかった。

 米国人で、流暢な日本語を話し、映画人九条の会代表委員でもあるジャン・ユンカーマン監督。

 この作品は、日本の『平和憲法』について世界の歴史学者や政治学者、人権運動家や映画監督などにインタビューしたドキュメント作品だ。
 GHQ民政局で憲法草案作成に携わった女性、ベアテ・シロタ・ゴードンさんもインタビューに答えている。

 女優・吉永小百合さんは、この映画に対して下記のようなコメントを寄せている。

  日本が世界一強力ですばらしい武器を持っていることを知っていますか。
  それは憲法第9条です。「映画 日本国憲法」をみて下さい。
  世界一の武器の秘密を教えてくれます。
                                吉永小百合(俳優)


 この映画だけでなく、ここ数年、外国人の撮った日本に関わる作品が続いて話題になった。

2005年
 「あんにょん・サヨナラ」


 日韓共同ドキュメンタリー。日韓共同で靖国神社の問題に取り組んだ世界初の
 ドキュメンタリー。
 
釜山国際映画祭で最優秀韓国ドキュメンタリー賞受賞。
 山形国際ドキュメンタリー映画際2005アジア千波万波特別招待作品

 監督は韓国の金兌鎰(キム・テイルKim Tae-il)氏

 恥ずかしながら、私はこの作品のことは知らなかった・・・

2006年
 「硫黄島からの手紙」

 監督: クリント・イーストウッド、製作: クリント・イーストウッド、スティーヴン・スピル
 バーグ、ロバート・ロレンツ、製作総指揮: ポール・ハギス

 紛れもないハリウッド映画。

2007年
  『TOKKO 特攻』

 日系二世のアメリカ人、リサ・モリモト監督作品。
 リサは日本に住んでいた叔父が「カミカゼ」パイロットだったことを知って驚き、アメリカで一般に信じられている「カミカゼ」のイメージの真実に迫りたいと思う。

 カナダのトロントで開催された北米最大のドキュメンタリー映画祭でプレミア上映され、大きな反響を呼んだ。北米の人々が持っていた「カミカゼ」のイメージとまったく違うものがそこにあったから。それだけではなくこのドキュメンタリーは、日本人が持っている従来の「特攻隊」のイメージをも変えるものだった。そこで急遽日本公開が決定されたという。

 外務省系のジャパン・ファウンデーション(独立行政法人国際交流基金)の制作助成作品。


  『ヒロシマナガサキ』

  日系三世のアメリカ人、スティーヴン・オカザキ監督作品。
 
広島、長崎への原爆投下から60余年を経た今、“原爆の被害に対する認識と関心を世界に呼び起こしたい”と、監督自身が日本で500人以上の人に会い、取材を重ねた。
 14人の被爆者、原爆投下に関与した4人のアメリカ人の証言を軸に、貴重な記録映像や資料を交え、広島と長崎における原爆投下の真実に迫る。
 被爆者の想像を絶する苦悩と真正面から向き合い、25年の歳月かけて完成された渾身のドキュメンタリー。

  アメリカのケーブルテレビ局・HBOドキュメンタリーフィルムの援助により製作。




 外国人の撮った上記の作品に、“上映中止”に追い込まれるような事態は起こっただろうか?

 『映画 靖国』に対して公開前の試写を要求した国会議員は、「政治的意図のある映画ではないか」と疑義を呈し、そのような映画に政府が資金援助する事を疑問視して、映画を見せろと迫ったという。

 『映画 靖国』は、文化庁所管の独立行政法人・日本芸術文化振興会より平成18年度芸術文化振興基金、記録映画、募集分の助成対象に採択されて750万円の公的助成金を受けた映画だ。

 映画『TOKKO 特攻』も外務省所管のジャパン・ファウンデーション(独立行政法人国際交流基金)の制作助成作品である。

 アメリカ人監督の作った映画『TOKKO 特攻』には黙んまりだったのに、中国人監督の作った『映画 靖国』はなぜ事前検閲するのか?

 中国人監督だからと、頭から反日というフィルターで見ているとしか感じられない。

 この『映画 靖国』は日本芸術文化振興基金の助成だけでなく、韓国釜山国際映画祭アジアドキュメンタリーネットワーク基金の助成作品でもあり、日本、中国、韓国の3カ国の協力により、真のアジア友好を目指す合作映画として製作されている。

 この作品に疑義を呈した議員達からみれば、中国に韓国が加わった作品となれば反日という言葉以外に想像力が及ばないのだろう。

 見る前に決め付けるな!

 といっても、政治と芸術の境界がつけられない人々にとっては、そんな言葉は無駄のようだ。

 作品がどうよりも、中国人監督の作った作品に日本が助成金を出した・・・それだけで頭に血が上っているらしく、何を言っても・・・坊主憎くけりゃ袈裟まで憎いらしい。

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2008.03.15

備忘録:『ゆれる』『親切なクムジャさん』など

最近見た映画DVDの中でも『ゆれる』『親切なクムジャさん』は見ごたえがあった。
一方は、罪人となった兄に対する揺れる心、一方は13年間冤罪で囚われていた罪人の一瞬の揺るぎもない復讐心を描く。
『親切なクムジャさん』は1回観ただけでは分からない部分もあるが、観終わって両作品とも構成、ストーリー、映像とも衝撃的で心に残る作品だった。

0803yureru 『ゆれる』

製作年 : 2006年

監督 ・脚本: 西川美和

出演 : オダギリジョー 、 香川照之 、 伊武雅刀 、 新井浩文 、 真木よう子




0803_kumujya3 『親切なクムジャさん』

製作年 : 2005年
監督: パク・チャヌク
脚本: パク・チャヌク  チョン・ソギョン

出演者: イ・ヨンエ 、 チェ・ミンシク 、 クォン・イェヨン




資料倉庫『See-Saw☆サロン』に未UPの作品が溜まりすぎてしまった……coldsweats02

2年前から短期指導に行っている映画学校で、生徒に指導する際、いろいろな映画作品を引用することが多い。

『See-Saw☆サロン』にあらすじや感想をUPしている作品は、だいたい記憶にインプットされているので引用しやすい。
そういう意味で、資料倉庫の存在意味はあるなぁと思っている。

この4月から別の学校で前期の脚本指導をすることになった。
資料倉庫、そろそろ整理しなくては……
確定申告が終わったら、毎日一本づつでもUPしていこうかと思っている。
(あくまで予定sweat01

【備忘録:未UP作品】

★親切なクムジャさん
★愛しのローズマリー
★ドリームガールズ
★Mr.Pのダンシングスシバー 
★アタック・ナンバーハーフ
★アタック・ナンバーハーフ 2 全員集合!
★ゆれる
★ハサミを持って突っ走る
★勝手にしやがれ 
★気狂いピエロ 
★シムソンズ 
★キトキト! 
★チャーリーとチョコレート工場 
★明日があるさ スペシャル 
★人間の條件 第6部 曠野の彷徨
★人間の條件 第5部 死の脱出 
★人間の條件 第4部 戦雲篇 
★人間の條件 第3部 望郷篇 
★人間の條件 第2部 激怒篇 
★人間の條件 第1部 純愛篇 
★白昼堂々
★想い出を売る店 
★天国までの百マイル
★ニコラス・ケイジのウェザーマン 
★カンゾー先生 
★ベティ・サイズモア
★ほえる犬は噛まない
★独裁者
★市民ケーン オーソン・ウェルズ
★グランドホテル
★夜逃げ屋本舗2
★大夜逃 夜逃げ屋本舗3
★エデンの東 
★憂鬱な楽園
★ぷりてぃ・ウーマン
★ニューヨークの王様 
★プラダを着た悪魔   
★マスク   
★ジム・キャリーのエースにおまかせ! 
★フラガール
★地下鉄(メトロ)に乗って   
★フライ,ダディ,フライ   
★MONDAY   
★ホールドアップダウン   
★セプテンバー11(イレブン) 
★ジダン 神が愛した男   
★ゲロッパ! GET UP   
★バス男   
★トイレ、どこですか?   
★ファーザーズ・デイ   
★オーロラの彼方へ 
★微笑みに出逢う街角 
★カビリアの夜   
★イブラヒムおじさんとコーランの花たち   
★輪舞   
★ベロニカは死ぬことにした 
★フェリーニ 大いなる嘘つき 
★ホテル・ルワンダ   
★もし、あなたなら~6つの視線 
★パッチ・アダムス コレクターズ・エディション   
★県庁の星   
★続 一ダースなら安くなる 
★一ダースなら安くなる   
★嫌われ松子の一生   
★小さな贈りもの   
★ベリースタートっ! 
★私が私であるために   
★モーターサイクル・ダイアリーズ   
★サイダーハウス・ルール   
★佐賀のがばいばあちゃん 
★アトミック・カフェ   
★硫黄島からの手紙   
★ジャック
★パッチギ!   
★ヴェラ・ドレイク 
★チャンス   
★サイモン・バーチ   
★マイ・レフトフット   
★2番目に幸せなこと   
★スパニッシュ・プリズナー   
★アリ・G

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2008.02.16

きらめく新星・女性監督たち

映画界の巨星・市川崑監督がお亡くなりになり、BS・CSで追悼放送が組まれているとのこと。

一番最近、市川監督の作品を見たのは昨年か一昨年か『どら平太』『かあちゃん』
市川監督は、喜劇タッチのものからシリアスなもの、叙情的な女性映画、時代劇、ミステリー、そしてドキュメントとあらゆるジャンルの作品を作り続けた監督だったんですねぇ。

ちょうど、市川監督の訃報が報じられた翌日、企画中のドキュメンタリーの取材でプロデューサー・K氏と終戦の頃の福岡市のお話を伺うために、巣鴨にお住まいの高齢の方をお訪ねした。

その帰り、市川監督の話から、かつての映画界の状況などK氏からいろいろとお話を伺うことができた。

一見派手そうだけど、不安定な映画の仕事・・・そんな仕事を長く続けられている先輩方は、どんなに歳をとってもどこか青年の面影があり、本当に素敵だと思う。

一方、映画の方の打合せには今週から若いプロデューサー・M氏が加わって、連日、昼過ぎから夜まで脚本の直し打合せが続いている。

そのM氏のお奨め作品が横浜聡子監督の『ジャーマン+雨』

0802german002
ユーロスペースでの上映を終えて、
現在は吉祥寺バウスシアターのレイトショーで
上映中とのこと。
神奈川でも上映しているみたい。

この横浜監督の事を調べていて知ったんだけど、CSの日本映画専門チャンネルでは『映画をつくる彼女たち』という特集で1970年代生まれの女性監督6人の特集をやっている。


巨星はおちてしまったけれど、新星が次々と輝きを放っている・・・

映画は不滅ですね。

今週は打合せに取材に加えてセントの通院で連日かなりクタクタ。
でも、どれもみんなやり甲斐あるし、なにより楽しいし、私もまだまだ頑張らなくちゃです。

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2008.02.12

映画『人間の條件』5部・6部

    5 6

映画『人間の條件』、やっと完結編まで見終えました。

全編を通して、戦争が、軍隊が、いかに“人間”を壊していくのか・・・
人間にとって最後に残るものは何か・・・

また、戦争によって翻弄され続ける女達の運命・・・

そういったことが、克明に描かれていた。

“徴兵制”を安易に口にする人々には、この映画を見て欲しい。

徴兵制は、やがては、このような戦争に突き進むための布石にしかならない。

現代人の“精神を鍛えるため”ならば、徴兵制という最悪の選択ではなく、もっと他に方法があるはずだから。

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2008.01.09

映画『人間の條件』

年末年始、なんか異常に「お笑い」系の番組が多くなかった?

ここのところ、ずっとお笑いブームといわれているが、テレビに出ている「お笑い」の人たち、彼らの本業であるはずの「芸」をほとんど見たことがない。

例えば、出始めた最初の頃は好きだった青木さやかさん。
切れキャラで売っていて、最初の頃は切れて反論する言葉の中にドキッとしたり、共感できたりする言葉があって、彼女の出る番組はよく見ていた。

しかし、写真集を出した辺りから、「芸」ではなく「キャラ」だけを売るようになったように感じる。
包装紙だけ面白そうで、中身がなかったら、あとは捨てられていく運命・・・

「芸人」ではなく「タレント」になってしまった青木さんを今は見たいとは思わない。

青木さんだけでなく、一見、「キャラ」は面白いけど「芸」を感じさせない「お笑い」系の人が多いんだよね。

なので、いま時の「芸」のレベルってどんなもんなんだろうと、昨年末は「M1グランプリ」の後半から見てみた。

ついつい、「お笑い」の中に「毒」を期待してしまうのだが、そういう意味では期待はずれ。

たけしさん、さんまさん、紳介さんのように、しっかり残っていける人たちが何人いるんだろう、なんて余計な心配をしてしまう。

結局、年末年始は「お笑い系」「歌番組系」を避けて、「K1」とか「駅伝」とかのスポーツとドキュメンタリーしか見なかった。

そして、やっと本題です。

年末にDVDで映画『人間の條件』1部、2部を見た。

  1   2

続いて、今年の初めての映画鑑賞は『人間の條件』3部、4部。

  3  4

この映画のことは昔から知っていたが、見る機会がなかった。
今になって、終戦直後の引揚げの様子が描かれた映画はないものかと探していて、ふと、この映画を見てみようという気になった。

1・2部を一気に見る。

これまで、日本の戦争映画はそれなりに見ているつもりだけど、その中でもこれは重い作品です。

正月早々、重い作品もなぁ・・・と思いながらも、続きを観らずにいられなくて、3・4部が届くと早速一気に。

普通の戦争映画では、2時間前後の中に登場人物たちのヒューマニズムとの葛藤などが部分的に描かれ、軍国主義に潰されていくものだが、この作品は、これから観る予定の5・6部までを通して主人公・梶の軍国主義VSヒューマニズムとの葛藤が延々と描かれている。

権力側に立った途端に、安易に「徴兵制」を口にする某知事にはぜひ観てほしい作品だと思う。

そういえば、「お笑い系」出身のこの知事も、年末年始、テレビによく出ていたねぇ。

「タレント」本業、「知事」副業なんてことにならないように・・・。

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2007.10.28

映画『ホワイト・オランダー』

以前から気になってぽすれんのリストに入れていた映画『ホワイト・オランダー』

ぽすれんの全作品半額期間なのでやっと借りて見た。

タイトルのホワイト・オランダーとは白い夾竹桃のこと。
それは強く美しく咲くために毒を放つ花。
主人公の母であるイングリッド(ミシェル・ファイファー)を象徴する花だ。

強烈で独善的だが、美しくカリスマ性を持つアーティストである母・イングリッド。

自分の正しさに絶対的な自信を抱き、殺人さえも後悔していないと言い切る強い母。

離れて暮らす娘が他人の色に染まっていくことに耐えられない母は、「誰にも心を許すな」と刑務所の中から娘をコントロールし続ける。

母が殺人で終身刑を宣告されたため娘・アストリッドは3人の里親の元を転々とすることになる。
そして女たちが、単純な善意から自分を引き取ったのではないことがわかってくる。
孤児を育てることに、過去の罪滅ぼしの意味を見出している最初の里親。
夫にかまってもらえない孤独を、アストリッドで埋め合わせようとしている2番目の里親。
そして、引き取った子供たちを従業員のように扱う3番目の里親。

彼女たちの利己的な思惑は、時にアストリッドをとまどわせ、傷つけることもある。しかし、同時にアストリッドは、3人の女性たちの苦しみや悲しみを理解し、愛にもさまざまな形があることを学んでいく。

「大人になることは、自分の親が完璧な人間ではないと知ること」

そして、ついに娘は親離れの宣告を・・・

誰もが一度は通らなければならない親離れ・子離れの時。

親子の血の絆は一生切れることはない。

しかし、子はいつかは親から離れ、一人の人間として自分の足で自分の人生を歩まなければならない。

親が他を寄せ付けない独善的価値観を持ち、子供を自分の分身、自分の所有物の一部と思い込んでいればいるほど、親離れしようとする子供は胸を刺されるほどの辛い痛みに耐えて、親の独善的愛情を断ち切る努力をしなければならない。

今、世間を騒がせているあの家族のことがふと浮かぶ。

家族を背負って一人で記者会見に出た長男。
健気だと思うと同時に、父親によるマインドコントロールは解かれていないと感じた。

強烈で独善的だが、カリスマ性を持つ父。
自分の正しさに絶対的な自信を抱き、反則さえも後悔していないと言い切る強い父。
息子たちが他人の色に染まっていくことに耐えられない父は、「誰の指導も信じるな」とリングの外から息子たちをコントロールし続ける。

なんか、バッチリ当てはまるなぁ・・・

「大人になることは、自分の親が完璧な人間ではないと知ること」

だとしたら、あの息子たちが大人になる日は、いつか来るのだろうか・・・

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2007.10.24

名作の力

最近、名作といわれる作品を立て続けに見直した。

チャップリンの『独裁者』・『殺人狂時代』・『ニューヨークの王様』、オーソン・ウェルズの『市民ケーン』、G・ガルボ主演の『グランドホテル』、そして昨日はエリア・カザンの『エデンの東』 。

自宅でDVDを見る時、必ずメモを取りながら見る。
メモの用意をしながらも観終わったら一行もメモってなかった作品もあれば、何枚にも渡ってメモを取っている作品もある。

昨日観た『エデンの東』もしっかりとメモを取った作品だ。
あまりにも有名な作品で、ずいぶん昔に観たっきりだったけど、今、改めて観るとジェームス・ディーンの魅力はもとより、親子愛や家族についてのテーマが心にひしひしと迫ってくる。

時代を経ても色あせない普遍的なテーマを描き、同時に映画的に当時としては斬新な手法で作られた作品・・・それが名作として生き残っている所以なんだろうな。


ところで、最近観た中で一番腹が立った作品といえば『ジダン 神が愛した男 』 。
もちろんジダンという選手が好きだからこそ、ずっと観たいと思っていた作品だったんだけど、これって『作品』といえるかどうかさえ疑問・・・!

高解像度カメラを含む17台のカメラを駆使して撮影された新感覚ドキュメンタリー?

そんなの関係ねぇ!!!

確かにジダンらしいプレーもあるにはあったけど、ほとんどが動いているジダンを延々と追っているだけ。
ジダンがどんなに天才的で素晴らしい選手だったのか、観終わったらジワッとでも心に残る作品にしてくださいよ、って感じ。

動いているジダンを観るだけでもウットリ・・・という熱烈ジダンファンにはこれでいいのかもしれないけどねぇ・・・。

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2007.05.27

映画の感想 4本UP

『See-Saw☆サロン』に下記作品の感想をUPしました。

Enpitu02  ガウディ アフタヌーン

Enpitu02 グラスハウス

Enpitu02 NANA -ナナ-

Enpitu02 男たちの大和 YAMATO

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2007.04.06

映画の感想など毎日UP中

観た映画DVDの感想が溜まってきたので、今回は1日数本づつ自動UPするよう設定しました。

12日まで毎日、数本づつUPしてますので、お時間のある時にどうぞご覧ください。

 ↓

『See-Saw☆サロン』 http://blog.livedoor.jp/lovemama1/

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2007.01.18

今年初

昨日は舞台『明るい結婚式の挙げ方』(新宿文化センター)へ。

佐藤雅道監督の初舞台演出作品。
佐藤監督とは住まいが同じ中央沿線で近いということもあって、たまにお会いして四方山話で飲んだりしている。
昨年後半、今回の作品の台本を読ませていただき、感想などお伝えしている。なのでかなり楽しみにして新宿へ。

出演者はいくつかの俳優養成学校の生徒さんたち。
ゲスト出演者に大森うたえもんさんと津山登志子さん。

全体的には・・・
う~む、演劇学校の発表会・・・って感じ・・・かな。
初舞台の生徒さんたちも多かったとか。

しかし、誰にでも“初めて”はあるわけだし、そこからどう伸びていくかが問題。
表現法も発声も今はまだアマチュアとプロの中間くらいだけど、その中からどんな役者さんが育っていくのか楽しみ。

それにしても大森うたえもんさんはさすがプロ。舞台上でも安定していたし余裕があったし、ギター一本の歌も良かった。

終演後、佐藤監督にご挨拶して、会場で落ち合った役者のO君と同業のK氏と三人、新宿で飲む。
私にとっては今年初めて飲むお酒!
旨かった(^^♪

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2006.11.01

映画『やさしい嘘』


Depuis_quotar_est_parti_1 See-Saw☆サロンにUPしました。

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2006.09.01

映画「グエムル 漢江の怪物」

0608guemulehanguannokaibutsu 先日、試写会に行ってきました。
この作品は富士フィルムのETERNA500、REALA500Dをメインに使っているということで(私には技術的なことは分からんが^_^;)、富士写真フィルム本社での業界向け試写会。




【ストーリー】
ソウルの中心を流れる漢江(ハンガン)の河川敷。
ある日、民衆が憩うその河川敷に突如出現した正体不明の巨大生物。
多数の見物人を襲って姿をくらましたこの怪物<グエムル>に、河川敷で売店を営むパク一家の孫娘ヒョンソがさらわれてしまう・・・。

韓国政府は<グエムル>が致死性のある危険な伝染病ウィルスの宿主だという声明を発表、厳戒令を敷く。
ヒョンソの生存を信じる、一家の長男であり父親のカンドゥ(ソン・ガンホ)は、妹のナムジュ(ぺ・ドゥナ)他家族全員で<グエムル>に立ち向かう・・・。

【怪物=グエムルのモデルは俳優の竹中直人?!】
日刊スポーツの記事によると・・・

ポン・ジュノ監督(36)がこのほどインタビューに応じ、動きなどをヒントにしたと明かした。
怪物の姿は予告編でも全ぼうを隠しているが、日本公開を直前に写真も入手した。
竹中直人に、似てる?
ポン・ジュノ監督が、映画の主役である怪物についてこだわった点の1つは「憎めない悪役」だった。
市民を襲う姿は、魚が突然変異したグロテスクなものだが、単におぞましいものにはしたくなかったという。

「ソン・ガンホたち、怪物と戦う家族がちょっと間抜けな一家。そんな一家に逆襲されて、逃げる必要なんてないのにあわてて逃げて転んでしまったりする。ちょっとかわいげのある部分を表現したかったんです」と話す。

そこで、動きのヒントになったのが、竹中や、俳優スティーブ・ブシェミ、ジャック・ブラック、オ・ダルスら日米韓の俳優だった。それぞれ悪役もコメディーもでき、どこか憎めない印象を与える。
ポン・ジュノ監督は「直接、顔を似せたわけではないですが、
動き方など『例えば誰みたいに』という話が出たときに、彼らの名前が挙がった」と打ち明けた。


【公式HP】
http://www.guemuru.com/

【映画「グエムル」で本編を最大60分配信するクチコミプロモーション】
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=79049&media_id=19

【感想】
9月2日から公開なので、あまり詳しくは書けないけど・・・。

家族の絆や、頼りない主人公(ソン・ガンホ)が父親としてたくましく成長して行く姿、役者さん達の熱演はよく描かれていた。

ただ、怪物(グエムル)が今いち受け入れ難くて・・・ユーモラスなのか怖いのか中途半端で・・・。 特撮好きの人が見たら面白いのかもね。

それから、冒頭から(怪物が生まれたことに関しての)説明シーンで始まるのはどうなんだろう。もっと違う構成にすることで、人間の環境破壊・環境汚染に対するメッセージをより強く描けたと思うんだけどなぁ。

しかし、エンターテイメントとしてはすごくお金がかかっているし、俳優さん達の熱演を見るだけでも価値があるかも。あ、特撮好きにはタマランかも(笑)

【試写会終了後】
懇親会があって、知り合いのライターやプロデューサー、それに初対面の某監督やシナセンの生徒さん達とまさに懇親してしまった(笑)

その帰り、同行した中野在住で高校の後輩の役者・小野君と東中野の赤提灯の焼きトン屋さんへ。
店の外の臨時テーブル席でパグ2頭を連れて呑みに来ていた美人姉妹ともと旦那さまと知り合い、犬の話はもちろんいろいろと話が合い(お姉さんはもとミュージカル女優、妹さんは精神科の看護士)男性陣が帰った後、美人姉妹と女ばかり三人で怪物のごとく気炎を上げ閉店まで呑む。

う~む、「グエムル」のおかげでいい一日だった(笑)

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2006.04.01

演劇『南口2丁目銀座 純喫茶こすもす』

昨日は原稿が遅れている中、能率を上げるためには気分転換も必要だ!と自分に言い訳をしつつ、知り合いの 山崎哲史さん が客演されているProject ONE&ONLY『南口2丁目銀座 純喫茶こすもす』を見にいきました。

なにしろ会場は我が家から歩いて10分ほどのミュージアム東京。行かないわけにはいかんでしょう。といっても、この日までミュージアム東京というのが近くにあるって知らなかったんですけどね(^_^;)

初日、会場は満席。
出演者の皆さんの役者としての熱いスピリットが伝わってくる。そのエネルギーしっかりいただきました。

公演終了後、荻窪駅北口の『立ち呑み金魚』の屋根裏部屋へ。
前回舞台を一緒に見に行った佐藤監督、役者の小野孝弘さん、その時出演していた浜野秀昭クン、それに会場で会った本間健太郎さん と私の五人。
本間さんと入れ替わりに、公演でお疲れの山崎哲史さんが来てくれました。

Kingyo2f  
この屋根裏部屋ってのが、正真正銘の屋根裏部屋で、お座布団も4人分しかなくって5人入れば満杯。

何やら密談に使えそうな雰囲気で、密談とは縁のない5人もこの雰囲気はお気に入り。

「屋根裏部屋」って、その言い方だけでなんだかワクワクしない?

Usagi1 荻窪にもう一軒、 『卯(うさぎ)』というすごくお気に入りの店があって、ここの二階も隠れ家みたいで落ち着きます。

『金魚』も『卯』もお料理はすべて、とても美味しいッ!
ただお値段は・・・

【『金魚』で5人分】≒【『卯』で2人分】なので、金欠時には『卯』はパス。やっぱ『金魚』でしょ!

両方とも、2階席は予約していた方が確実です。

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2006.03.06

演劇 『Bye-Bye GAME』

0603byebyegame                   
ACT project Raccoon DOG VOL.Ⅸ

『Bye-BYE GAME』

2006年3月2日(木)~ 5日(日)(6回公演)


場  所  :  麻布die pratze 
作・演出 : POCHI田中
キャスト  : 白川空司・桃乃すもも・駱駝瘤オイル・真我佐助
        山口晴志郎・黒田光彦・川口総司・市田ヲサム
        和風シャーク・沙藍・浜野秀昭・前田司・他

【 内 容 】

土砂崩れで立ち往生したローカル線の列車内。
それぞれの事情を抱えた乗客12人のお話。

【 感 想 】

BBSでは時たま“きさらぎ”のHNで書き込んでくれる浜野秀昭君。
始めて会った時、確か彼はまだ10代だった?
その頃はまだ役者の仕事に進むとはハッキリ決めてなかったよね。

それから数年、浜野くんの舞台を見るのは今回で2度目。
先輩たちに鍛えられて、キャラ作りも発声もちゃんとしていて、私、まるで保護者のようにホッとしたりして(笑)

甘くはないこの世界だけど、自分の望んだ道だったら頑張って歩いて行って欲しい。


で、で、で、お芝居全体としては・・・
この劇団のお芝居は初めてなので、今回だけがそうなのかどうかは分からないけど、脚本も、演出ももう一歩踏み込んで作って欲しかったような気がする。

トータルの構成とキャラ作りがちょっと中途半端な印象。

起承転結や序破急を無視した作りなら、それはそれで面白いとはおもうけど、テンションが最初から最後まで高いままって言うのは、逆に言えば、全体がフラットということ・・・高低や緩急がないままの2時間はちょっとキツイね。

もう9回目の劇団公演だそうなので、次公演に期待!!!

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2006.02.17

演劇『WEL-COME to パラダイス』

welcome_toparadise 劇団たいしゅう小説家 第9回公演
 『WEL-COME to パラダイス』

作・演出:吉村ゆう

東京芸術劇場小ホール2
2006年2月9日(木)~2月19日(日)

welcome_to_paradise2

出演:モト冬樹 菊池麻衣子 

岡田達也(演劇集団キャラメルボックス)
萩野崇 平野勲人(TEAM 発砲・B・ZIN)
首藤健祐(東京ハートブレイカーズ) 石川よしひろ
芽映はるか 鈴木輝美 岡田薫
大木初枝(演劇集団キャラメルボックス) 吉田聡
上南友美 中野幹雄 林部レオナ


【ストーリー】
舞台は、東京近郊の太平洋に面した小さな町、舞網(マイアミ)にある別荘。
地元の人々はこの地をマイアミパラダイスと呼ぶ・・・。

一つの嘘から芽生える友情と・・・
一つの嘘が嘘を呼び、混乱する恋・・・
人間にとって本当のパラダイスとは一体?・・・

笑いの中にも人生の本質をちょっぴり問いかける、
スローライフな町、マイアミを舞台に展開する、
ワンシチュエーション・コメディ!
劇中に出演者自らの生演奏・生バンドを取り入れ(音楽・出演:石川よしひろ)
アメリカンテイストの新しい日本のコメディをお送りします。

【感 想】
全体的にコメディタッチでストーリーは進行するが、その中にも保険金詐欺や慰謝料詐取などのシリアスな話や過去の恋物語などが絡み、笑ってホロリとさせる構成はさすがです。

モト冬樹さん、間の取り方が抜群。コメディには絶対必要なこと。
受けの芝居をしている時は、言葉なくしてその表情や動きだけで必ず笑わせてくれる。
その存在感はやっぱりプロ中のプロだなぁとしみじみ。

菊池麻衣子さんはテレビでもお馴染みだけど、他の役者さんたちのお芝居を見るのは初めてだったが、みんな舞台で活躍している役者さんたちで、見ていて安定感がある。

いい役者さんたちといい舞台を作る・・・
私も再び舞台に挑戦してみたいなぁ、ととても刺激された舞台でした。

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2006.02.04

こまつ座『兄おとうと』

ani_ototo_ch_01 こまつ座第79回公演 『兄おとうと』 

1月19日(木)~2月5日(日)
新宿紀伊国屋ホール

作 井上ひさし
演出 鵜山仁
出演 
辻萬長、大鷹明良、小嶋尚樹、剣幸
宮地雅子、神野三鈴、朴勝哲(演奏)



【内 容】
兄、吉野作造。民本主義を提唱し大正デモクラシーの旗手となった偉大な政治学者。多くの門弟をかかえ人びとの尊敬を集めた。

 おとうと、吉野信次。兄作造より十歳下。東大法学部から農商務省に入り、のちに大臣を二度務めたピカピカの高級官僚にして凄腕の政治家。

 この兄弟、ともに信念固く仕事に励み、獅子奮迅の日々。生涯に、枕を並べて寝たことはほんの数えるほどしかなかった。それも、たまに会えば決まって必ず議論、議論、議論……!

しかも、兄作造を支える賢夫人玉乃と、弟信次に寄りそう賢妻君代は、血のつながった実の姉妹だった……!

2003年に初演。
演出の鵜山仁が読売演劇賞の大賞を、ピアノ演奏の朴勝哲が同優秀スタッフ賞を獲得した音楽評伝劇の傑作。
作者大幅に加筆し、大増補版でお届けする、堂々の再演!

【感 想】
2日、紀伊国屋ホールへ。

歌で幕が上がった。えっ、ミュージカルだったの?! と一瞬面食らう。
これまで井上ひさしさんの舞台は何本か観ているが、ここまで歌を使った作品は初めてのような気がする・・・

最初歌が続いて作品の中に入り込めなかったが、しかし、さすが井上作品。
明治42年~昭和7年の時代を背景に民主主義の父といわれた吉野作造とその弟でガチガチの官僚・吉野信次の対立と葛藤を描きながら、現代への鋭い問いかけがいくつも仕掛けられていた。

「政治の目的は民衆の利益を実現させることであり、政治の最終的な監督は民衆がおこなわなければならない」

天皇主権の「絶対君主制」の大日本帝国憲法下、「民主」という言葉はまだ禁句だった。その時代、吉野作造は政治は国民一人一人の意見や活動を重視すべきだと主張し、「民主」という言葉の代わりに「民本主義」を提唱したという。


井上ひさしさんはとても分かりやすい言葉で、吉野作造のいう民衆の幸せを語っていた。

「三度のごはん、きちんと食べて
火の用心 元気で生きよう きっとね」


貧しくとも、三度のご飯がきちんと食べられるような世の中に。
雨露しのげ、温かい布団に寝られる場所が誰にでも与えられるような世の中に。

そんな先人たちの多くの犠牲を経て手にした民主主義。
この国のトップが平然と「勝ち組、負け組」なんて言葉を使う今の時代、果たして、本当に民衆のための政治が行われているのだろうか?

「兄おとうと」を観ながら、私の気持ちは吉野作造の時代と現代を行ったり来たりしていた。


休憩時間に俳優の永島敏行さんをお見かけして、目が思わずミーハーになってしまう(^_^;)

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2006.01.14

映画『ニュースの天才』

2003年 アメリカ

監督・脚本:ビリー・レイ

【Story】
アメリカのマスコミ界で実際に起こった記事捏造事件を元に描いたサスペンスドラマ。アメリカでもっとも権威のある政治雑誌「THE NEW REPUBLIC」の人気ジャーナリストが次々と放った記事41タイトルのうち、27タイトルが捏造であることが発覚する・・・。

【感 想】
この事件を知らないまま見て、なんとも物足りない印象が残ってしまった。「なぜ、彼は記事を偽造してしまったのか?」その原因が映画の中に描かれていると勝手に期待して見たのだが、そこがいまいちよく分からなかった。

生育歴の中で何か問題があったのではないか?
と思っていたら、彼の生まれ育った環境では弁護士か政治家(医者だっけか?)しかまともな職業として認めてもらえないというプレッシャーがあり、雑誌記者というヤクザな仕事に彼はコンプレックスを持っていた。で、有名になって故郷に認められたくて嘘に嘘を重ねてしまった? というようなことは何となく分かった。

それにしても41タイトルのうち27タイトルも偽造していても、その重大性が分からず、罪意識もなく、最後まで言い訳をしようとする・・・なんとも耐震擬装事件の当事者たちの姿が重なってしまった。

本編を見終わって、特典映像の本人のインタビューを見て、改めて最初から見直して見ると、「一体どこから偽造が始まったのか?」「バレそうになってどうやって嘘をつき通したのか?」など一回目と違う面白さがあった。

ラストの表と裏の二つの「拍手」のシーンに持っていく構成はとてもよく出来ていた。

公式ホームページ

関連記事『しだらでん』

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2006.01.13

親子だった?

yoko_oshima  数日振りに一階の郵便受けに郵便を取りに行ったら、大島蓉子さん からお年賀が届いていた。

数年前の昼ドラで関ジャニ∞の安田クンと親子共演されたとのこと。(03年の『ショコラ』)

なんとなく、いろいろ繋がっているようで嬉しい(^^♪

大島さんは『TRICK トリック』の大家さん役など個性派かつ実力派で私も大好きな役者さん。
かつて南果歩さん主演の単発ドラマを書いた時、それが縁で当時果歩さんが所属していた事務所に私も脚本家として所属していた時期がある。
大島さんもその事務所に所属されていて、忘年会や新年会で何度かお目にかかった。

こんな役者さんと仕事を一緒にしてみたい!

そう思う役者さんのお一人だ。
また仕事がご一緒出来るよう、頑張らなくちゃ!

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2006.01.08

名プロデューサー

5日、『朝まで生テレビ』『鳥越俊太郎のザ・スクープ』『サンデー・プロジェクト』等の番組を作ったテレビ朝日報道局エグゼクティブプロデューサー・日下雄一さん(59歳)が、がん性胸膜炎のためご逝去されたそうです。

<訃報>日下雄一さん59歳=テレビ朝日報道局(毎日新聞)

昨年7月、日本放送作家協会主催の公開シンポジウム『テレビを変えなくちゃ!』にパネリストとして参加しておられた日下さん。
NHK問題を含めて、こんな時代だからこそもっと日下さんにはお話を聞きたかった。

心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。

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2005.12.13

映画『ピアニスト』

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映画『ピアニスト』

2001年 フランス・オーストリア
原題 : La Pianiste
監督 : ミヒャエル・ハネケ
脚本 : ミヒャエル・ハネケ
原作 : エルフリーデ・イェリネク
音楽 : アルティン・アッシェンバッハ

出演 : イザベル・ユペール , ブノワ・マジメル ,
     アニー・ジラルド

【ストーリー】
 エリカ(イザベル・ユベール)は子供の頃からピアニストになるために、母(アニー・ジラルド)から遊ぶ時間など許されず厳しく教育されていた。
 現在は名門ウィーン国立音楽院のピアノ教授となっているが、母の夢だったコンサートピアニストになることはできず、自分を責めていた。父を精神障害で幼いときに亡くし、今は母と二人きりで暮らしている。

 彼女は、母親の支配から逃れるために、ひそかにポルノ映画館やのぞき部屋に通っている。彼女は今まで一度も異性に触れさせられた事はなく、潔癖性が発展した病的なのぞき趣味と、マゾヒズムの世界に生きてきた。
0512pianist-2 ある日、小さなコンサートでピアノを弾いた青年ワルター(ブノワ・マジメル)が、エリカに恋をする。エリカは彼の強い視線を感じ、いつしか彼女も彼に惹かれていく。そして、レッスンが終わってから跡を追い、彼がアイスホッケーの練習にも打ち込んでいることを知る。ワルターは音楽院の大学院を受験するが、エリカだけが彼の年齢が高すぎると入学に反対する。しかし、他の教授たちが彼を推薦し合格となる。

 その頃、学内のコンサートでの演奏に緊張する女子学生アンナに優しく話しかけるワルターを見て、エリカは無性に苛立つ。エリカはアンナのコートのポケットにガラスの破片を忍び込ませる。彼女は指を切って休学となった。
 その事件を見ていたワルターはエリカが犯人だと気づく。その現場から「血が嫌いなの」といってトイレに立ち去るエリカを、彼は追いかけて愛を告白する。そして、二人は口づけを交わす。しかし、若いワルターの求愛をエリカは応えずに、下半身だけを求める。そのアブノーマルなエリカの姿にワルターは戸惑いながらも、受け入れるしかなかった。

 個人授業でショパンを弾く彼にエリカは長い手紙を渡す。帰宅した彼女を待ち受けていたワルターは母が止めるのも聞かずに彼女の部屋に閉じこもり手紙を読み上げる。そこに書かれていたのは彼女の孤独な叫びと共に、彼女のマゾフィティックな性の秘密が書かれていた。驚くワルターは彼女の家をでていく。
 彼に嫌われたことにエリカは動揺し、アイスホッケーの練習場で「愛している。あなた好みの女になる」と告白をするが、エリカ流の愛し方をワルターは、どうしても受け入れることはできない。
 思い悩んだワルターは在る決断をする。深夜、エリカの家を訪れたワルターは不本意ながら、彼女の求める通りの乱暴な愛を交わす。エリカは初めて官能に酔いしれながら、同時に彼の深い悲しみを感じる。そして、翌日顔を腫らしたエリカがコンサート会場に現れ、彼の来場を待ち続ける…。
 公式HPより

【感 想】
 
映画の中にピアニストがどのように描かれ、ピアノ曲がどのように使われているのか・・・それが観たくて借りたDVDだった。

 しかし、見終わって、混乱と後味の悪い哀しみ が残った。

 その後、境界性人格障害のことを集中して書いている最中に、借りたままになっていたこの映画を再度見る気になった。

 一つは、主人公・エリカがあまりにも強大な母親の影響を受けており(過期待・過干渉・母子一体など)、人格障害で言えば依存型に近いような気がしたこと。
 さらに、映画の中にいくつか理解できないことがあったため、見直す気になったわけだ。

 二度目を見て改めて思ったのは、この映画を見た人の感想を読むと、エリカの「異常な性癖」に戸惑い、観終わって嫌悪感を抱いている人が多い。 しかし、私には母の期待に沿うように自分を殺して生き続け、異性の愛し方が分からないエリカが愛しく、哀れでならなかった。

 単純に恋愛もののパターンにはめれば、この映画はまさに恋愛におけるディスコミュニケーションを描いており、だからこそ切なく美しく哀しい。

 彼女の異常にも思えるのぞき趣味とマゾ志向も、私は彼女の中に性的欲望が健在しているという意味においてはホッとした。
 なぜなら、もし彼女が母親の強い抑圧の中であらゆる欲望を捨てて(殺してしまって)いたら、ピアノという楽器でさまざまな感情表現ができるはずがない し、まさに譜面を正確に弾くだけのピアニストでしかないだろう。
 そういう意味で、彼女の中にはきちんと性への欲望があるということがわかり、彼女が正確に弾くだけの無能なピアニストではないということが納得できた。

 彼女は性に無知で無経験ゆえに、のぞき部屋で性の知識を得ているわけだけど、考えてみたら、彼女の性に関するありようというのは まさに男性的だ。性体験のない男の子が視覚的(ビデオや雑誌など)に知識を得ようとするのと全く同じ行動を彼女はしている。
 それは多分に娘が女になることを嫌悪する」母親の強い抑圧に対して、彼女は無意識の内に「男の性行動」を模していると感じた。

 普通の恋愛映画だと、地味な中年女が、若くて魅力的な青年に一方的に愛を告白され、熱心にアプローチされたら、愛の力で地味→奇麗への変身が目に見えて描かれていくわけだけど、この映画はそうは簡単に変化しない。
 それがこの映画の映画たる所以なんだろう・・・。

 一度観て、どうしても分からなかったのが、剃刀のシーン。
 あまり詳しく書くとネタバレになるので書かないが、私としてはあのシーンはもしかして割礼なのかと思ってしまった。 しかし、あまり痛くなさそうだし・・・やはり分からん・・・。

0512pianist-3 最後のシーン・・・。
 一度目に観た時は混乱の方が大きかったが、二度目に見終わった時は、あのシーンに私は彼女がやっと「自分が自分になった希望を感じた。
 あの物凄い形相・・・あの時、彼女はそれまで抑圧していた自分(と母親)を殺した のだと思う。
 例えホームレスになったとしても、彼女は やっと自分らしく生きていける ・・・そう受け止めると、この映画はそう暗い映画ではなく、改めてすごい映画なんだなぁと思った。

 映画を観終わって、主役のイザベル・ユベールが映画『主婦マリーがしたこと』の主役だったと気がついた。
 『主婦マリーがしたこと』は1943年、堕胎罪でフランス最後の女性のギロチン受刑者としてその生涯を終えた一主婦・マリーを描いた作品で、今でも強烈に心に残っている作品。イザベル・ユベールって女優さんはすごい!

 ついでに・・・ジャニ系の美青年ブノワ・マジメルは年上女優のジュリエット・ビノシュとの間に子供がいる?!  ってちょっとショック・・・。ジュリエット・ビノッシュは良い女優さんだけど、私の好みじゃないから・・・(^_^;)

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2005.09.01

J フィルムフェスタ行ってきました

『Johnny's Film Festa 2005』

昨日、最終日の最終回、行ってきました。

V6は『学校へ行こう スペシャル』でたっぶり見たばかり。
嵐も映画『ピカ☆☆ンチ』をしっかり見たし。

て、今回見たいのはもちろん
が出てくると自然に頬が緩んでいます(笑)
ピンク君もちゃんといたし・・・

映画はちょうど2時間。
もっとが見たかった!

お客さんは、なるほどお母さん世代の女性もちらほら。
会場全体にみなぎるヤングイオンを全身に浴びて、元気をもらいました!!!


※これから出かけますのでBBSのお返事は帰宅してから書きますので(^.^)/~~~

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2005.08.29

映画『スクール・オブ・ロック』

schoolofrock2003年 アメリカ

監督:リチャード・リンクレイター
脚本:マイク・ホワイト

出演:ジャック・ブラック
    ジョーン・キューザック
        マイク・ホワイト




【ストーリー】
 デューイ・フィン(ジャック・ブラック)は燃える反体制ロックン・ローラー
 ロックバンド『ノー・ヴァカンシー』のメンバーだが、過剰な自己主張とパフォーマンスでお客にも、メンバーにも呆れられていた。
 彼は、かつて同じバンドだった親友のネッドの家に同居させてもらっている。しかし、デューイが家賃負担分を支払わないので、ネッドの恋人パティから出て行くよう申し渡された。

 デューイはバンド・バトルで賞金を稼いで家賃を払おうと考えるが、『ノー・ヴァカンシー』のメンバーはデューイをバンドから外してしまう。
 行き詰ったデューイは、ネッド宛にかかってきた代用教員の仕事に目をつける。名門のホレス・グリーン小学校は、週給650ドルの待遇を申し出た。デューイは自分がネッドに成りすまして、金を稼ごうと考える。
 ところが、ホレス・グリーン小学校は、厳格な校長マリンズ(ジョーン・キューザック)の下、規律がすべての世界。適当にやろうと決め込んでいたデューイは子供たちにロックを教え、バンドバトルに出場しようと思いつく ・・・。
 しかし、子供たちも一筋縄ではいかない面々だった。デューイは、クラス全員に役割を与え、ロックの授業をはじめるのだった…

原文 http://www.cine-tre.com/contents/spice/287.html より

【感想】
 ロックのことしか頭にない、一見,小汚くてむさくるしい音楽バカの偽教師デューイ。授業なんて全くやる気のなかった彼が、子供たちの音楽の授業を盗み見た瞬間、まるで金鉱で原石を見つけたかのように顔が輝く
 義務のように授業でクラシック音楽を演奏する子供たちだが、中には基礎がしっかり出来ている子供も何人かいる。

 最初は「お金のため」にバンドを作らせようとしたデューイだが、やがて「お金のため」だけではなく「子どもたちのため」にバンド・バトルを目指すようになる。

 授業はすべてロックの歴史などロックのことばかり。
 ここまで徹底したロックバカには、もう尊敬の念さえ湧き起こってくる。
 大人になるってことは、現実に対してひとつづつ妥協していくこと? 夢を捨てて行くこと?
   もし、そうだったとしたら、デューイ・フィンは永遠の子供かもしれない。
   
 とにかく元気が欲しい人、ロックが好きな人、ロックが好きでない人・・・すべての人にお勧めしたい映画。

 教室でロック? あの程度の防音じゃバレちゃうよ・・・なんて細かいことは抜きにして、とにかく笑えて元気のもらえる映画です。

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映画『鬼教師ミセス・ティングル』

TEACHING MRS.TINGLE1999年 アメリカ

監督・脚本:ケヴィン・ウィリアムスン
製作:リチャード・N・グラッドスタイン/キャシー・コンラッド

出演:ヘレン・ミレン
     ケイティ・ホームズ
         マリサ・カフラン
         バリー・ワトスン
【ストーリー】
 オハイオ州の小さな町にあるグランズボロー高校に通うリー・アンは優等生だが、 母親が女手一つで家計を支えているため、 オールA評価を取って奨学金を受けなければ希望のハーバード大学に進学することができない。

 しかし、 どういう訳か歴史教師のミセス・ティングルだけが何かと難癖を付けて、 リー・アンを不当に低く評価する。
 冷酷非情な態度で生徒を傷つけることを生き甲斐にし、校長や同僚からも忌み嫌われている“鬼教師”ミセス・ティングル

 自由研究の課題に最後の望みをかけたリー・アンだが、 ミセス・ティングルの酷評に合いA評価は絶望的。元ボーイフレンドのルークは、そんなリー・アンのために試験問題を盗み出し、彼女に渡してしまう。
 リー・アンのバッグの中に試験問題を発見したミセス・ティングルは、校長に報告し、退学処分にさせると言い放った。奨学金どころか退学処分の危機に陥ってしまうリー・アン…。

 弁明のためにミセス・ティングルの家を訪ねたリー・アンと親友のジョー・リンとルークは、ミセス・ティングルに無視され口論となり、誤ってミセス・ティングルを失神さてしまう。
 そして、ミセス・ティングルをベッドに縛りつけ、成り行きで監禁してしまう。
 ついに鬼教師と生徒達の壮絶なバトルが始まった・・・。

【感想】
 だいぶ前に『鬼ママを殺せ』(主演:ダニー・デビートビリー・クリスタル)という映画を見た。ヒッチコックの『見知らぬ乗客』がベースになっているブラック・コメディだ。ここに出てくる鬼ママは確かに憎ったらしかった。

 なのでぽすれんの映画タイトルに『鬼教師ミセス・ティングル』を発見した瞬間から、この映画は見ておかなくちゃ・・・と思い続けて、ようやく見た。

 仕事柄、一番見たいのは登場人物のキャラクター設定。鬼とつくほど強烈なキャラっていったいどんなや? って感じで。

 で、見終わった感想としては・・・ホラーでも、サスペンスでもないし、ブラック・コメディでもないし・・・なんか中途半端。

 『スクリーム』や『ラストサマー』などの脚本を書いているケヴィン・ウィリアムスンの初監督・脚本作品ということで、ホラー部分もかなり期待していたんだけどね。

 言葉の暴力で生徒をズタズタにする教師は確かにひどすぎる。鬼といわれても仕方がない。
 だけど、それに対抗するのに生徒が教師をベッドに縛り付けてさるぐつわを咬ませて監禁した上で、スキャンダル写真を捏造し、採点済みの成績を書き換え、その家でもと彼とセックス・・・。
 う~む、生徒の方もおバカに見えてくる・・・。 

 ただ、この映画から強く感じたのは、本当のホラーは人の心の闇に潜む ということ。

 なぜこのように冷酷非道なミセス・ティングルという人間が生まれてしまったのか?
 この映画がホラーでないと分かってから、私の関心はそのことに移った。そしてついに、ミセス・ティングルが自分の過去を明かした。
 お~、それでミセス・ティングルの過去と主人公リー・アンの出生に隠された秘密があったりして・・・とやっとワクワクドキドキしてきた。
 が、が、な~んも秘密なんかなかった・・・

というわけで、やっぱり最後まで中途半端な印象の映画でした。

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映画『デンジャラス・マインド 卒業の日まで』

未UPの映画の中から、スクール物をまとめてUPしておきます。

dangerousminds

『デンジャラス・マインド 卒業の日まで』
1995年・米

監督:ジョン・N・スミス
製作:ドン・シンプソン&ジェリー・ブラッカイマー
脚本:ロナルド・バス、ルアン・ジョンソン

出演:ミシェル・ファイファー
ジョージ・ズンザ/ コートニー・B・ヴァンス/ ロビン・バートレット ビアトリス・ウィンデ/ ジョン・ネヴィル/ ロレイン・トゥーサント/ レノリー・サンチャゴ/ ウェイド・ドミンゲス

【ストーリー】
 ノース・カルフォルニアのバークモンド高校。海軍での9年間のキャリアに幕を閉じたルアン・ジョンソンはいまここで英語の教師というキャリアを新しくスタートさせようとしていた。それは彼女にとって長年の夢の実現でもあった。

 受け持ったアカデミークラスは教頭の弁によれば”情熱的で、挑戦的な子”ばかりを集めた特別クラスということであったが、教室に出向いたルアンは初日からいきなり失望するしかなかった。クラスは劣悪な環境であるインナー・シティー(スラム街)から通う生徒たちで占められ、彼らは先生にも学校にも何も期待せず、気ままに騒ぎまくっているだけであった。たまりかねて教室を飛び出したルアンはこの職を世話してくれた親友ハルの教室に直行。ぐちるルアンにハルは「連中の注意を引くんだ、いやならやめろ」と冷たく言い放つ。

 教科書を読みあさったルアンだが良い案は浮かばない。しかし彼らの気を引かなければ長年の夢だったこの仕事をあきらめるしかない。翌日、海兵隊で鍛えた私を甘く見ないでとばかりにジーンズに皮ジャン姿で生徒を待ち受けるルアン。「あんた懲りないね」と生徒に冷やかされつつも、ルアンは海兵隊で学んだ空手を教える事から始めた。案の定彼らは正真正銘の元海兵隊員に興味を示し、ラウルが体格のいい相手を教えられた通りに空手で投げ出すことに成功するややんやの喝采となった。

 ルアンはまず、彼ら全員に「評価A」を与える。これまでAのない人生だった彼らにやる気と自信をつけさせる作戦だ。しかし空手に熱中した彼らも、英文法の授業に入ると即座に興味を失ったしまった。その上校長に呼び出されるルアン。ノックをせずに入ってしまったためにノックをするのが常識だろうとルアンに礼儀を諭す一方、授業で空手を教える事を注意し、教育委員会の課程に従うよう忠告する。動詞がなにかも知らない生徒達に教育委員会の定めたカリキュラムですって?ルアンは少しもひるまず生徒達が勉強に興味を持つことなら何でもやる覚悟だった。
 まずは問題に正解したらキャンディーのご褒美。課題の詩を読みこなせば遊園地ツアーも決行だ。そんなルアンの熱意に生徒達も少しずつ感化され始める。
 生徒の興味を引きそうな詩としてボブ・ディランのヒット曲「ミスタータンブリンマン」を選ぶ。そこには暗号名、薬の売人クスリをくれ、麻薬が切れかかって頭がガンガン等々、意味が隠された言葉が並ぶ。生徒達の議論は白熱しかけるが、クラスのリーダーエミリオがルアンを無視すると他と生徒達の勢いも微妙なものとなってしまう。

 ディランの詩を通して学ぶことの楽しさを分かりかけた彼らだったが生活での掟は相変わらずだった。強く出ないとやられてしまう。そんな一触即発の要因を常に抱えている彼らのうち、エミリオとラウルが派手な喧嘩騒ぎを起こす。学校の警備員に捕まったエミリオは留置されラウルは三日間の停学をくらってしまう。ラウルの家を訪ね、両親に彼がどんな素晴らしい生徒であるかを話し、ルアンが彼を頼りにしていることを話すと、ラウルは信頼されることの喜びに顔を輝かせるのだった。

 しかし他の生徒はルアンが警備員に喧嘩のことをチクったからこんなことになったと思いこみルアンを非難する。いやなら出ていって、というルアンに対し、俺達は選べない、ゴミだめからバス通学、などと次々にグチる生徒達に、ついにルアンの怒りが爆発。犠牲者ぶらないで!と一喝する。なぜ構う?という生徒達に対し、構うと選択した、というルアン。そんな議論にピリオドを打つかのようにエミリオが発言する。もう一度詩を読んでくれ、という。その授業の終わりにエミリオは、「エミリオの家に行ったんだって?やるね。」とルアンに話しかける。

 この一件が終わったあともルアンは校長からの度重なる忠告を無視し、あの手この手を使って生徒達の興味を引く授業のやり方を考えた。そんなある日、クラス一優秀な生徒キャリーが妊娠のため転校を迫られていることを知る。妊娠による転校勧告はルールにないから学校に残れることを伝えるが、キャリーは子供を生んで独立するためには転校するしかないと決めていた。自分の力では生徒達の環境は変えられない。

 気を落とすルアンにさらに重大な事件が起こる.....。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000DJWGR/250-6978771-8493060より

【感想】
う~む、一口で言えば、すごく真面目な学園映画。
荒れたクラスに主人公の教師が放り込まれて、生徒たちやクラスを立て直していくというストーリーはよくあるパターン。

この映画もそのパターン通りなんだけど、パターンと違うところは実話を元にしているという。
原作はルアン・ジョンソンの自伝的小説『ルアン先生に逆らうな』であり、原作者自身、脚本に参加している。

高校生に対してキャンディや遊園地をエサに使う(笑)のはどうかなとは思うけれど、空手や全員Aのエピソードはなるほどと感心。
さらに、ボブ・ディランの歌詞を教材に使うなんて素晴らしい!
多分これはアメリカの学校ならではの教材だろうな。

未来はいつだって選べるんだ。もっと輝くはず -。

そんな力強い良いセリフがいくつも散りばめられていました。
冒頭からの音楽もすごく良かった。
映画全体に流れるブラックミュージックもセンスいいなぁ。

なによりも、ミシェル・ファイファーのファンとしてはセクシーでもミステリアスでもなく、力強い彼女を見られたのが一番!

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2005.08.12

映画『ひみつの番人』

Little Secret2002年   アメリカ

監督 : プレア・トルー      
制作 : ジェシカ・バロンデス
脚本 : ジェシカ・バードンズ

出演 :
エヴァン・レイチェル・ウッド
マイケル・アンガラノ
デヴィッド・ギャラガー
ヴィヴィカ・A・フォックス

【ストーリー】
 バイオリニストを目指している14歳の少女エミリー。彼女は、夏休みに入っても友達とのキャンプをあきらめ、夢の実現へ向けて毎日バイオリンの練習に励んでいた。

 そんなエミリーは一方で、ある仕事を引き受けている。その仕事とは、子どもたちそれぞれが抱える誰にも言えない秘密を聞き、彼女なりにアドバイスしてあげる“秘密の番人”。

 だが、そのように子どもたちから頼られる存在であるはずのエミリーも、実は大きな秘密を抱え込み、誰にも打ち明けられないでいた…。
http://shopping.yahoo.co.jp/shop?d=vd&cf=0&id=166924 より

【感想】
 とにかく全編微笑ましいです。
 秘密の番人=「SECRETS KEEPER」 相談料は50セント。
 子供たちの秘密というのが、嘘をついたことや、大切なモノを壊したことなど。中には庭を掘って「中国へ行く」という秘密もあったり。
 そんな子供たちの秘密の証拠隠滅をするのも「SECRETS KEEPER」のお仕事。

 聡明で、才能豊かで、誰にも頼られる彼女の秘密・・・そのことで悩む彼女が辿り着いた言葉、それは・・・

 「本当の人生を送りたければ、秘密を持ってはだめ」

 子供映画と侮るなかれ。ちゃんとテーマは伝わってきました。

 それにしても、「SECRETS KEEPER」でお小遣い稼ぎをするなんて、日本の子供にはない発想だよね。自分の小遣いは自分で稼ぐ・・・う~む、たくましい!

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映画『小さな中国のお針子』

THE LITTLE CHINESE SEAMSTRESS2002年 フランス(中国語)

監督・脚本・原作:ダイ・シージエ
脚本:ナディーヌ・ペロン

出演:
ジョウ・シュン
チュン・コン
リィウ・イエ
ツォン・チーチュン


【ストーリー】
 1971年、中国。文化大革命の嵐が吹き荒れる只中、医者を親に持つ17歳のマーと18歳のルオは、反革命分子の子として再教育のため山奥深くに送り込まれた。そこは、チベットとの国境沿い、鳳凰山という名が示す通り、手つかずの自然とけわしい山々がそびえる、忘れられた地域・・・・・・。    雲に至る石段を上がると、小さな村と湖がひっそりと姿を現わす。村人は素朴で、読み書きを知らず、村長によく従っていた。

 二人の再教育生活が始まった。彼らを待っていたのは、屈辱的な仕事や、つらい畑仕事、そして未開の鉱山から素手で鉱石を抽出するなどの過酷な作業だった。
 ある日二人は、年老いた仕立て屋と美しい孫娘のお針子に出会う。仕立て屋の持っているのは時代遅れのミシンだが、西洋文明からかけ離れたこの村ではモードを生み出す近代化の象徴だった。

 ルオはたちまちお針子に恋をする。そして文盲のお針子に物語を語り聞かせてあげたいと思い立つ。
 お針子は、ルオとマーに、やはり再教育で来ている若者が、外国小説を寝床の下のかばんいっぱいに隠していると伝える。この若者は、作家を父に、詩人を母に持ち、あだ名を“めがね”といった。
 彼らはこのかばんを盗むことを決意する。そして、そこで見たものは、まさしく宝物と呼ぶべき本の数々だった。フロベール、ユーゴー、トルストイ、ディケンズ、ロマン・ロラン、デュマ、ルソー、そしてバルザック。
  これらすべての文学は高度に反動的とされ、禁止されていた。見つけたことは誰にも言えない。ルオとマーは、昼間は働き、夜になると誰にも見つからないように読書にふけった。同じ危険を冒す3人は結びつきをより深め、恋愛と友情の間で揺れ動いた。
 毎晩、ルオとマーは村人たちに「ユルシュール・ミルエ」や「モンテ・クリスト伯」の冒険話からヒントを得た物語を聞かせていた。もちろん、革命を称える要素を巧みに盛り込みながら。村長は、偉大なる指導者毛沢東の功績をほめている限りはご機嫌だったのだ。仕立屋の老人が魅せられたのは、デュマが描いた人物の優雅な姿だった。仕立屋としての創作意欲が地中海のそよ風に刺激され、あたかも物語から抜け出したような洋服を作って村の娘たちを変身させてしまったほどだった。

 ルオとマーは見つけた小説から知性の糧を得て、誘惑する方法も習得していった。お針子はお気に入りの作家、バルザックの小説を通して感情教育を受けていく。バルザックの小説は、女性の美についてとてもよく書かれているから好き、と彼女は言った。しだいにお針子は自由という意識に目覚めていく。まわりを気にせず、ルオとマーと行動をともにし、自由に生きることを始めた。さらに読み書きを学び、自由に考えることを始めた。また、ルオとマーが教えたこと以上に大きなことを夢想し、自由に夢を抱くことを始めた。そして彼女はルオと愛し合い、人を自由に愛することを知った。

 その後、ルオは病気の父を見舞うため特別の許しを得て、2ヶ月間村を離れることになった。彼女が妊娠しているなどと夢にも思わずに。マーはお針子をひそかに愛していたが、ルオへの友情のために気持ちをひた隠しにしていた。そのマーが、彼女のために病院へ行き、ロマン・ロランの小説一冊と引き換えに、医者に内密に手術をすることを引き受けさせる。
  ルオが村に戻ってきた時、お針子は村を出る決意をする。たったひとりの出発だった。バルザックが、彼女に新しい地平線を開き、四川省の山々の向こう側には、もっと自由な大地が拓けていると思わせたのだろうか。

 27年後。有名なヴァイオリニストとなったマーは、現在パリで生活している。ある日、あの村が三峡ダム建設のため、まもなく水に沈むというニュースを知る。再教育を受けた思い出の地に行こうと、中国に向かうマー。
 そこで、彼は懐かしい人たちとの再会を果たすのだった。
 次にマーは上海へ行き、現在では名医として知られるルオを訪ねる。青春時代の思い出を語りあう二人。数々の思い出、今は亡き人々のこと。仕立屋の老人はすでに亡くなっていた。あの村も揚子江の川底に沈んでいく。そして二人が恋したお針子がいまどこにいるのかを知る術もなかった・・・。
http://www.albatros-film.com/movie/ohariko/ より

【感想】
 フランス国内で40万部を越すベストセラーになり、数々の文学賞を受賞、世界30ヶ国語に翻訳されたダイ・シージエ監督の自伝的小説『バルザックと小さな中国のお針子』を自ら脚本・監督した作品。

 険しい山中の延々と続く石段を登る冒頭のシーンから、とにかく映像が美しい。
 そして2人の青年と若いお針子の愛と友情に監督の温かい眼差しが注がれている。
 さらに、彼らを取り巻く辺境の地の村人たちとのエピソードすべてにユーモアが散りばめられており、時代背景も含めてともすれば暗い作品に陥りそうなのに、暖かく清々しささえ感じる作品に仕上がっている。

 一冊の本に出会ったことで、自分の人生を自分で選び取るお針子の凛とした潔さ。
 普通だったら拍手を送るところだけど、残された青年たちの気持ちを思うと、ちょっと同情さえしたくなってしまった(笑)
 きっと誰にでもあるだろう、忘れがたいほろ苦い初恋の痛み・・・のようなものを思い出させてくれる作品だった。

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映画『チャドルと生きる』

The Circle2000年 イラン

監督・製作・編集:ジャファル・パナヒ
脚本:カンブジア・パルトヴィ
出演:
フレシテ・ザドル・オラファイ
マルヤム・パルウィン・アルマニ
ナルゲス・マミザデー
エルハム・サボクタニ
モニル・アラブ
ファテメ・ナギヤウィ 
モジュガン・ファラマジ

【ストーリー】
 ある女性が赤ちゃんを産んだ。産婦人科の廊下で慌てふためく女性の母親。出産前の検査では男の子が生まれるはずだったが、生まれてきたのは女の子。新たな生命は祝福される運命にはなかった。「男の子でないと離縁されてしまう。」母親に促され叔父を呼びに行った女性は表通りの公衆電話で3人の女性とすれ違う。

 すれ違った3人は刑務所から仮釈放された身だった。警察官の姿を目にするたびに逃げ惑い、身をかくす3人。彼女たちは逃避行のためなら何でもする覚悟だった。身分証明書もなく長距離バスに乗ろうとするが、窓口で懇願し、嘘をつかなくては乗車券も買えない。
故郷を目指す少女の儚い願いは叶うのか・・・。

 時を同じくし、妊娠してしまった未婚女性が堕胎のために刑務所を脱走する。やっとの思いで実家にたどり着くも、実の兄弟に脅されて追い出されてしまう。あてもなく町を彷徨う彼女は、生活苦のために実の娘を捨てようとする母親と出会う。娘の幸せを願えばこそ、娘を捨てようとする母親に、堕胎の途を求める女性は何を思うのか。

そしてすべてを知り尽くしたような娼婦の見つめる先には・・・。
http://www.gaga.ne.jp/circle/index.html より

【感想】
 2000年ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞、国際批評家連盟賞、ユニセフ賞、OCIC賞スペシャル・メンション、セエルジオ・トラサッティ賞など、各種の賞を受賞し世界各国で絶賛されながらも、この映画は本国イランでは上映禁止だという。

 かつての厳格なイスラム原理主義の圧政から開放されたといっても、それは男性にとっての話。イランでは女性は今もって一人で自由に行動することが出来ない。また、場所によってはチャドルというベールで全身を覆わなければならず、男性の庇護の元に生きるのが普通の生き方。

 この映画に描かれた女性たちは、そんなイラン女性の普通の生き方から少し逸れてしまった女性たち。彼女たちは誰の庇護も無しに自分の意志で行動しようとする。
 その彼女たちの前に必ず立ちはだかる女性抑圧の壁・・・。

 この映画に描かれた女性たちの抱える問題は、この日本でもそんなに遠くない昔にあったことではないか。
 また、イランだけでなく他の国でも起こっていることではないか。

 この映画の原題は『The Circle』・・・円・循環。
生まれ、育ち、結婚し、妊娠し、母になり、そして娼婦に・・・循環する女たちの人生。
あるいは社会という輪の中に閉じ込められている女たちの人生。
どちらとも取れる原題だが、そのどちらともをきちんと描いた優れた作品だと思う。

 願わくばこれからのイラン女性たちの未来が、大きく広がっていくスパイラルのような円であることを・・・。

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2005.08.10

映画『トゥルー・ストーリー』

A TRUE STORY1996年 イラン

製作・監督・脚本:アボルファズル・ジャリリ
キャスト:
サマド・ハニ
アボルファズル・ジャリリ
メヒディ・アサディ
モハマド・アシャエリ医師
ファズル=アリ・アシャエリ医師
オミッド・ロハニ医師
マリヤム・アシュラフィ
ミラド・ジャリリ

【ストーリー】
次回作“時計の息子”の主役を探してたくさんの少年をビデオに収めていくジャリリ監督。なかなか思うような少年に出会えず、諦めかけていたとき、たまたま立ち寄ったパン屋で役にピッタリの少年を見かける。

さっそく翌日出演交渉に向かうが、少年は既に解雇されていた。ジャリリはなんとかその少年・サマドを見つけ出すが、サマドから脚が悪く早急に治療しないと命に関わるという事実を聞かされる。

思い悩んだ末、ジャリリは“時計の息子”の撮影を中止し、サマドの治療を助けることを選ぶ。そして、その模様をカメラに収めることにした。
http://www.discas.net/d/d/s?ap=c_goods_detail&goods_id=167266405 より

【感想】
サマド少年と出会ったことで悩むジャリリ監督。そして決意する。
「映画製作を優先させ、サマドを放っておくわけにはいかない」そして「その過程こそが映画になるはずだ」

ジャリリはサマドの家族を尋ねたり、足の手術シーンをそのまま撮影させてくれる医師を探して動き回る。

日本の私たちから見たら、この映画に描かれたイランの現実はあまりに貧しく悲惨に見えるだろう。

しかし、サマドを救うためにまず人間として奔走する監督、そして15歳にして11もの仕事を経験しているというサマドの明るい笑顔・・・それらを見ていると決して暗い気持ちにはならない。

どんな過酷な状況でも映画を作り続ける監督、そしてたくましく生きている少年に、人間の強さを教えられる。

ただ、映画としては何かが足りないような中途半端さを感じてしまった。
途中からドキュメンタリーにチェンジしたせいかも。

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映画『パパってなに?』

papa1997年  ロシア・フランス

監督: パーヴェル・チュフライ
製作総指揮: セルゲイ・コズロフ
脚本: パーヴェル・チュフライ
出演: ミーシャ・フィリプチュク
    エカテリーナ・レドニコワ
    ウラジミール・マシコフ
    アマリヤ・モルドヴィノワ
    リディヤ・サヴチェンコ
    アンナ・シツカトゥロワ
    オルガ・ペシコワ

【ストーリー】
1952年秋。6歳の息子サーニャを連れた若く美しい未亡人カーチャは、行く当てもなく列車に乗る。サーニャは父親を知らない。サーニャが生まれる前に戦争で死んでしまい、カーチャはひとりでサーニャを産んだからだ。当てもなく列車に乗った二人きりの母子は、そこで、強くたくましい軍人トーリャに出会う。男らしく堂々としたトーリャと、カーチャはたちまち恋におち、早朝、3人は小さな田舎町で列車を下りる。そして、カーチャはサーニャに言った。「これからはトーリャおじさんをパパと呼びなさい」。大勢の隣人が住む共同住宅で部屋を借りた3人は、家族として一緒に暮らし始める。しかし、サーニャはトーリャをパパと呼べない。なぜなら、サーニャには、会ったことのない父親の幻影がときどき見えるからだ…。
http://www.minipara.com/movies2000-3rd/papa/index.shtml より

【感想】
生まれる前に父を亡くしたサーニャは初めて大人の男と暮らすことになる。
一見、乱暴で悪の匂いのする男・トーリャ・・・

こうなると分かっていながらも、美しい母・カーチャを挟んでの息子と男の三角関係にはハラハラ・・・
「こんな男、早く別れればいいのに」とついサーニャの立場に立って見ている。

しかし、トーリャと生活する中で、サーニャはそれまで知らなかった(父から教えてもらえなかった)男の在り方を教えられていく。
戦争で何もかも失った男の生きざまはしたたかだった。
そんなトーリャを拒否しながらも、いつの間にか彼の中に父性を見ているサーニャ。

結末は悲しい・・・
スターリン時代の庶民の貧しさと、映像に刻まれた戦争の傷跡が、その悲しさをさらに際立たせる。

戦場や戦闘を描くことだけが戦争映画じゃない・・・そんなことを考えさせてくれた作品だった。
    

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2005.07.31

映画『8Mile』

8Mile『8Mile』 2002年 米

製作:ブライアン・グレイザー
監督:カーティス・ハンソン
脚本:スコット・シルヴァー

出演
エミネム
キム・ベイシンガー
ブリタニー・マーフィ
メキー・ファイファー
タリン・マニング

【ストーリー】
http://www.uipjapan.com/8mile/より
 1995年--ミシガン州デトロイト。かつてはアメリカの誇りだった自動車産業は、経済と人種から分極化。さらに史上最悪の暴動まで引き起こし、いまではドラッグが蔓延る、没落した帝国と化してしまった。
 そのデトロイトの境界線である、"8マイル・ロード"。ここは都市と郊外、さらに白人と黒人とを分ける分割ラインにもなっている。

 ヒップホップ・クラブ、"シェルター"。ここでは毎週末にDJのリズムに合わせ、独自のリリック(歌詞)をラップし、ドープ(最高の)・ラッパーを競うラップ・バトルが開催されている。
 バトルを前に、トイレの鏡の前に立つ青年--B・ラビットこと、ジミー・スミスJr.(エミネム)。彼とフューチャー(メキー・ファイファー)ら、仲間たち"313(スリー・ワン・サード/デトロイトの局番の意)"も将来の見えない仕事をしながら、いつか大きな契約にサインすることを夢見る若者である。

 白人であるジミーは、ドープ・ラッパーとしての才能を持ちながら、さまざまなプレッシャーからその力を発揮できないことに悩んでいた。今晩のバトルも棄権した彼は母親のステファニー(キム・ベイシンガー)と妹リリー(クロエ・グリーンフィールド)の住む、トレイラー・ハウスに戻る。そこで彼が見たのは、男と抱き合っているステファニーの姿。男はジミーのハイスクール時代の先輩、グレッグ(マイケル・シャノン)。事故により保険金暮らしをする彼を頼り切ったステファニーは、その日暮らしの生活をしていたのだった。

 一方、現在のドープ・ラッパーの地位に君臨しているのは、パパ・ドック(アンソニー・マッキー)率いる"リーダーズ・オブ・フリーワールド"。一部でワック(偽者)と呼ばれている彼らだが、すでに契約を交わし、デモテープを収録したという噂も流れている。そして、彼らを「スターにした」と言うウィンク(ユージン・バード)は、「ラジオ局にコネがある」とジミーたちに接触してくるが、彼らは口先だけの道化を相手にしなかった。

 ある日、ラビットは仕事場のプレス工場でアレックス(ブリタニー・マーフィ)と出会う。ウェイトレスとして働く彼女も町を出て、モデルになることを夢見ている。その後、ジミーたちは冗談半分から、数日前に幼女がレイプされた廃家を訪れる。「政府が廃家を放置することで、今回のような事件が起こってしまう」と廃家に火をつける彼ら。燃え上がる炎を眺めながら、アレックスはジミーにつぶやいた--「あなたは成功する予感がする……」。その瞬間、2人は恋に落ちた。

 一方、トレイラー・ハウスには立ち退き命令が届いていた。「このことはグレッグに知られたくない。彼が離れてしまうのが怖いから」と涙ながらに叫ぶ、ステファニー。ジミーは「リリーのために仕事を見つけてくれ」と説得するが、彼女の耳には届かない。さらに、ジミーは「カメラマンをウィンクに紹介してもらう」と言っていたアレックスがウィンクに抱かれる姿を見たうえ、フリーワールドの連中に襲われてしまう。
 身も心もボロボロになった彼のために、仲間たちはラップ・バトルへの参加を提案。さまざまな想いが交差しながらバトル・ステージにあがる、ジミー。果たして、彼はパパ・ドックを倒し、ドープ・ラッパーの新しい歴史をつくることができるか? そして、自らの8マイルを越えることはできるのか? いま、運命のターンテーブルが回転する!

【感想】
 「MOSH」を聴いて以来、すっかりファンになってしまったエミネム。(参考
 この映画はエミネムの半自伝的映画だそうだけど、全編にエミネム扮するジミーの抱えるいくつもの葛藤がきちんと描かれている。
 ジミーが最初のラップ・バトルに失敗するのはストーリー展開上のお約束(笑)。さまざまな葛藤を経て、改めて挑戦するまでの成長物語だが、エミネムの魅力とあいまって最後まで面白く見ることが出来た。

 なんといっても、クラブでのラップ・パトルが圧巻だった。
 ライム(韻)の効いたリリック(歌詞)を即興で作って、言葉で相手を打ち負かす・・・ラッパーというのは頭の回転がメチャ早くなきゃなれないんだ・・・と尊敬の念さえ湧いてくる。

 ダメ母、キム・ベイシンガーと幼い妹への愛情と葛藤も切なくて・・・

 『エレファント』を観た後にこの映画を観たために、『8Mile』がとても健全な青春映画に見えた。
 目的に向かって突っ走る・・・それが健全な青春だとしたらね。

 目的も見出せず、居場所も見出せない・・・それって確かに生きていて辛いよな・・・。

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映画『エレファント』

elephant『エレファント』 2003年 米

監督・脚本・編集 :  ガス・ヴァン・サント

出演
ジョン・ロビンソン
アレックス・フロスト
エリック・デューレン
イライアス・マッコネル
ティモシー・ボトムズ



【ストーリー】
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319046 より
 1999年に起きた米コロラド州コロンバイン高校の銃乱射事件をモチーフに、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のガス・ヴァン・サント監督が、事件が勃発するまでの高校生たちの一日を淡々と描いた青春ドラマ。
 なお、本作は2003年カンヌ国際映画祭でパルム・ドールと監督賞のW受賞という史上初の快挙を果たした。

 オレゴン州ポートランド郊外のワット高校。ある初秋の朝、生徒たちそれぞれの、いつもの一日が始まる。ジョンは、酒に酔った父と車の運転を交代して学校に到着。だが、遅刻した彼は校長から居残りを言い渡される。写真好きのイーライはポートレート制作の真っ最中。女子に人気のアメフト部員ネイサンはガールフレンドと待ち合わせ、食堂では仲良しの女子3人組がダイエットや買い物などの話で持ちきり。そんな中、いじめられっ子で内向的なアレックスとエリックは、ネットで入手した銃器を手に学校へ向かっていた…。

【感想】
  静かで美しい初秋の風景。カメラは淡々と数人の生徒たちを追っていく。

  クライマックスは分かっている。

  いったいどこにクライマックスへの伏線があるのか?  原因となった何かがどういうふうに描かれているのか?
    息を詰めて、交錯する生徒たちの時間を見つめ続ける。

  だが、普通のドラマに描かれるような「動機」を説明するようなストーリーは一切ない。また、誰かに感情移入できるような作り方もしていない。

  アレックスとエリックがネットで銃を入手したシーンで、突然、マイケル・ムーアの『ボーリング・フォー・コロンバイン』が私の頭の中に重なった。

  いとも簡単に銃を手にし無邪気に笑い合うアレックスとエリックにアメリカの現実を見る。

  「この事件を誰が、どうすれば止められたのか?」
  この映画で、ガス・ヴァン・サントは見るものすべてに大きな質問を投げかけた。

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映画『ガキンチョ★ROCK』

gakirock『ガキンチョ★ROCK』 2003年 日本

原案・監督:前田哲
脚本:長谷川隆

出演
コウメイ:西野亮廣(キングコング)
チンク:梶原雄太(キングコング)
源内:宇治原史規(ロザン)
セミマル:菅広文(ロザン)
比呂美:清水ゆみ


【ストーリー】
http://www.fjmovie.com/main/movie/2004/gakincho_rock.htmlより
 幼馴染で、ロックバンド「ガキンチョ★ROCK」を組む4人のメンバー、コウメイ・チンク・源内・セミマル。リーダーはコウメイでギターとボーカルを担当。チンクはドラム、源内はギター、セミマルはベースをそれぞれ担当している。
 自主制作CDを出すために4人はアジトで共同生活をしながら、清掃会社のアルバイトなどをしてお金を貯めている。コウメイは楽曲作りを、チンクはケンシロウ(犬)の世話を、源内は皆で拾ってきたガラクタの修繕を、セミマルは料理を、それぞれが自分の役割をもっている。自分たちのパンドはイケてるとメンバーは思っているが、ライブをしても客は3人だけだったりする。実はイケていない4人組。
 ガキンチョ★ROCKの夢はメジャーデビュー。メジャーになれば、幼い頃に別れ別れになった4人のマドンナ比呂美ちゃんに会えると真面目に考えるおまぬけな4人。アジトには子供の頃の5人の写真が今でも貼ってある。
 そんなある日、アジトの屋上で楽曲の演奏をしていると拡声器で「アホなことはやめなさい」と警官の声が。騒音で苦情か? と思いきや、なんと、自殺をしようとしているおじさんがいるではないか! 4人はいかにもアホな機転を利かせて自殺を阻止、ついにガキンチョ★ROCKが新聞デビュー。
 新聞掲載がきっかけになって、憧れていた比呂美ちゃんが彼らの前に現れる。久しぶりに会った4人と比呂美ちゃんはおおはしゃぎ。でも皆がぐっすり眠っている間に比呂美ちゃんはまたいなくなってしまう。みんなで不吉な夢をみたガキンチョ★ROCKは、比呂美ちゃんのピンチを助けなきゃ、と「比呂美ちゃん救出大作戦」を展開する。しかし、大きな勘違いが原因で逆に比呂美ちゃんの怒りを買い、絶交宣言まで受けてしまう。
 メジャーデビューの意味のなくなったガキンチョ★ROCKは解散のピンチに…。どうなるガキンチョ★ROCK。どうなる比呂美ちゃん。

【感想】
 別にキングコングのファンでもなく、最近のアイドル系映画ってどんなんやろう?という軽いのりで観た。
 キャストのキャラクターを精一杯生かした元気な青春映画で、可もなく不可もなくって感じ。たっぷりキングコングが出ているので彼らのファンは見てるだけでたまらんでしょうね(笑)

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2005.07.09

公開シンポジウム『テレビを変えなくちゃ!』

午後1時より北千住駅前の「シアター1010」へ(30分遅刻したけど・・・^_^;)

私が所属している日本放送作家協会主催の公開シンポジウム『テレビを変えなくちゃ!』を聞きたくて行ってきました。

参加パネリスト
 音  好宏 (上智大学助教授・メディア論)
 坂本  衛 (ジャーナリスト・前GALAC編集長)
 日下 雄一 (テレビ朝日 報道局・統括プロデューサー )
 高橋 康夫 (NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー) 
 竹内日出男 (もとNHKにて演出・制作 脚本家・協会員 )
 香取 俊介 (もとNHK 脚本家・協会員) 

司会
 安達  充 (放送作家 「放送を考える委員会」委員長)


第1部NHK  第2部民放  第3部放送の未来

上記三部構成の予定・・・だったけれど、ほとんどの時間、「NHK問題」に費やされた。

結論からいうと・・・
★NHKを民放化すべきではない
  視聴率や商業主義に左右されないNHKでしか作れない優秀な番組も多い
★世界的に見てNHKの視聴料の設定は公平ではない
  公共放送維持のために視聴料は必要だが、その中身や徴収の仕方は見直しが必要
★現NHKの体制は「社会主義」
  体制を「民主主義」に変革して、優秀なマンパワーをちゃんと育てていくべき

等など、それらのことで予定の4時を過ぎて、1時間オーバーの5時に終了。
実際のテーマは「NHKを変えなくちゃ!」・・・
正直言って、期待していた内容と違ってちょっとガックン・・・(ーー;)

私が聞きたかったことは・・・
☆例えば、サマワの自衛隊情報で日本の大手メディアと現地メディアからの情報の差について、テレビを含めた日本のメディアはきちんとメディアとしての役割を果たしているのか?

☆北朝鮮情報に関して、現体制の特異性を取り上げる番組が多いが、拉致問題や飢餓問題に関してテレビメディアならではのアプローチが弱いのではないか?

☆世界有数のODA援助国の日本だけど、円借款の財源は約30%が財政投融資(郵便貯金などからの資金)だという。もし郵政民営化が実現したなら、その財源はどうなるのかなど、世界情勢や国民生活に密着した視点から政治をわかりやすく国民にアピールする番組を作れないのだろうか?

等など、自分の勉強不足を棚に上げて、聞きたかったことがたくさんあったんだけどね・・・

とくに日下雄一氏は『朝まで生テレビ』『鳥越俊太郎のザ・スクープ』『サンデー・プロジェクト』等の番組を作った名プロデューサー。『ザ・スクープ』の打ち切り問題の裏話を聞きたかった。
また、その機会があることを期待して・・・

最後の30分の質疑応答、この時に一つ、聞けてよかった発言があった。
「テレビと少年犯罪」の係わりに関する質問に対して・・・

パネリストのお一人が「テレビのせいにしないで下さい」とキッパリとおっしゃった。

このパネリストの発言に、私も同意する。
「テレビ番組のせいで犯罪に走った」という統計はどこにもない。
少年犯罪の元を辿れば「家庭・家族」の問題に行きつくのだ。

先日も某少年が両親を殺した事件の時に、ある番組で「ゲーム脳」の著者に出演させて、少年犯罪とゲーム脳を語らせていた。
この「ゲーム脳」に関しては出版以来、科学的・医学的に多くの間違いが指摘されている。
なのに、番組の制作者は安易に事件が「ゲーム脳」のせいで起こったような番組作りをしていた。
もし、たとえゲームやテレビ番組が少年犯罪を誘発する要因の一つにあったとしても、本当の根はそれではないと思っている。

テレビを変えるためには・・・
見る側も、作る側も、メディア・リテラシー(メディアを読み解く力)を高めることが一番大切かも・・・

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2005.06.30

はぐれ刑事純情派 最終回

久々に最初から最後まで、しっかりと見ました。

関ジャニ∞の村上信五クンの役をちゃんと見るのもこれが最後・・・という思いがあったのも事実だけど、同時に「はぐれ刑事純情派」は私にとってさまざまな思い出に繋がるドラマでもあり・・・

私が脚本デビューして間もない頃、当時夫だった人(過去形・・・^_^;)が「はぐれ刑事」の企画書を書き、通して、彼にもやっと脚本家デビューのチャンスが回ってきたんです。

が、「はぐれ」の脚本を書いている最中に彼のお父さんが病死され・・・
大きな不幸に見舞われた中、私も自分なりに彼を励ましたつもりだったけれど、彼にとっては大切な身内を無くしたショックがあまりにも強く、結局、書き掛けのシナリオを完成させられなかった。

その数年後、私たちは離婚し、それぞれの道を歩み始めた。
彼は脚本家とは違う道を選んだけど、それはそれで彼にとっては幸せな道だったんだと思いたい・・・

そんなふうに「はぐれ刑事」が始まってから18年目。
それは私の脚本家歴と同じ長さ。

これまで、「はぐれ刑事」の脚本家陣のお一人と知り合いになり、「はぐれ」の脚本作りの厳しさ、真剣さ(だからこそ長寿番組として支持されていたんだと思う)を耳にしたり・・・
知人繋がりでレギュラー刑事のお一人のご自宅でお酒を飲んだり・・・
私自身は「はぐれ刑事」とは係わりはなかったけど、間接的にそんな繋がりがあったりして、長い間、いつも気になる番組だった。

スタッフ、レギュー出演者の皆様、本当にお疲れさまでした。
終わりは始まりの始まり。
さあ、新しい仕事へ向けてGOですっ!!!

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2005.06.16

【 ご報告 】

   関ジャニ∞ドラマスペシャル「約束」

        のページに関して

 加筆・削除・訂正など一部変更させていただきました。
 今後とも、このドラマをどうぞよろしくお願いいたします

            o_peko

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重ねてファンの皆さまに感謝!

関ジャニ∞ドラマスペシャル「約束」のページを公開して以後、驚くほどたくさんのファンの方々にご来訪いただき、ありがとうございます。

また、たくさんのメールや掲示板での書き込みありがとうございました。
私が気がつかなかったミスなどもきちんとご指摘いただき、重ねてお礼申し上げます。

「約束」のページには書ききれなかった関ジャニ∞への思い、戦争への思いなどまだまだありますが、それはドラマを見ていただけば、きっときっと伝わるものと思っています。

一つだけ改めてここで書くと・・・
関ジャニ∞一人一人の役を設定する上で、一人一人の役柄の履歴書を作ります。
その作業の過程で、彼ら一人一人の役者としての可能性を強く感じました。

そんな個性豊かな8人が一つになって奏でる音楽&舞台。
強い友情で結ばれている彼らの気持ちがファンに伝わり、皆さんの強い団結力を生んでいるのかもしれませんね。

私も皆さんと一緒に全国の人々に関ジャニ∞のドラマを見ていただけるよう祈り続けますので・・・

ところで、昨日、コンビニで「TVぴあ(関東板)」に関ジャニ∞の記事を見つけて買ってしまいました(^^♪
「∞のギモン」追っかけ連載の第1回「関ジミ3 ミーツ スーパーホスト」
しっかり読みました。
もちろん「∞のギモン」テレビ放映も毎週しっかり見てます!

全国区目指して東京での仕事が増えれば、関西との往復も増えて大変でしょうが、ぜひぜひ早く全国区の関ジャニ∞になって欲しいですね。

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2005.06.14

関ジャニ∞スペシャルドラマ『約束』ご案内

050605_100115 『約束』のドラマ制作のことが6月5日、新聞に報道されたので、ファンの皆さんはもうご存じですね。

改めてご案内いたします。


(↑写真「浪花関ジャニ色」さんより)


関ジャニ∞ドラマスペシャル 『約 束』 (仮題)

【出  演】
 関ジャニ∞
  渋谷 すばる ・ 内 博 貴 ・ 錦戸  亮 ・ 横山  裕
   大倉 忠義  ・ 丸山 隆平・ 安田 章大 ・ 村上 信五

     ★
   神山    繁
  山谷  初男
  三村  恭代
     ★
  桂    ざこば

【放送日時 等】

  放送 日時 :  未定(10月頃の予定)
  放送 時間 :  90分
  放送エリア :  近畿地方(関西テレビエリア)
           ※現在のところ、残念ながら近畿地方のみの放送予定です。

  制   作  :   関西テレビ
  プロデューサー:  喜多  隆
  演   出  :   谷口 俊哉
  原   案  :   前田 朋子
  脚   本  :   清水 喜美子

  制作協力  :   ジャニーズ事務所

このドラマへの想い、関ジャニ∞のことなど詳細はコチラ ↓ からご覧下さい。
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http://homepage2.nifty.com/see-saw/drama-yakusoku.htm

     

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2005.05.30

P-LABO映画祭2005

昨日、「P-LABO映画祭2005」に行ってきました。

「P-LABO映画祭」は私も参加しているシナリオライターのネットワーク「プラネット・ラボ」主催の映画祭。メンバーたちの製作したショートフィルムの上映会です。

0505plabo1 ショートフィルム作品
『具体的な夜』18分(監督・脚本 竹内利光)
『鏡の森』18分(監督・脚本 金子大志)
『激烈!!赤子拳』2分(監督・脚本 慶希春乃
『23』15分(監督:千村利光 脚本:横幕智裕)

『ライブ・パフォーマンス』20分(劇団 楽天舞隊)
『箱舟』 20分(監督:高柴隆一,平田美和 脚本:横幕智裕)
『かさぷた』17分(監督・脚本 杉山由貴子 P-LABO映画祭2004シナリオコンペ大賞作品)


Special Guest
『ガン・ブレス 死ぬにはもってこいの夜』86分(監督:柏原寛司 脚本:柏原寛司,高橋健一)



昨年、『空蝉』に製作スタッフとして参加させてもらった金子大志監督の『鏡の森』。
独特の世界観を持っている金子作品だけど、前回に比べて今回の方がテーマがより伝わってきて、むむむ、成長してるなって感じ。

観念的な作品は嫌いではないんだけど、観念やテーマをセリフだけでやり取りされるとちょっと辛い。しかし、今回の金子作品はできるだけセリフを削ぎ、映像に語らせており、その点はよかった。

そして一番見たかった作品『激烈!!赤子拳』。乳飲み子の我が子を女優デビューさせてしまった親バカ・・・失礼(笑)、愛情溢れる慶希春乃監督。前作の『烏龍茶の逆襲』 (タイトル間違ってないよね?)で慶希監督のコメディセンスに魅せられました。今回も期待を裏切らない笑いと愛情溢れる2分間。こんなパパを持った娘ちゃんは幸せでちゅね。

特別上映作品
『ガン・ブレス 死ぬにはもってこいの夜』監督・脚本の柏原寛司氏には初めてお目にかかりました。デビュー前からそのお名前だけは知っていたベテランの脚本家でトークショーで話されていたことはすべて頷けることばかり。共通の知人の女優さんがいたりして、トークショー後に挨拶させていただきましたが、大先輩話を前にちょっと緊張しました(^_^;)

今回も無事終わったP-LABO映画祭。1年ぶりに会うメンバーたちに混ざって打ち上げにも参加。
いろいろな感性に出会い、頭の中をシャッフルされたようないい刺激をいただきました。

それにしても、若い人に勉強の場・作品製作・発表の場を提供し続ける主宰の三村渉氏(映画『ゴジラ』などの脚本家)には頭が下がります。

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2005.05.28

ドラマ『空中ブランコ』

キリンカップに続いて、久々に期待してドラマを見た。

小説『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』の精神科医・伊良部のキャラはとんでもなく面白かった。続いて同じ作者の邪魔』『最悪』を買ってしまった(後者2冊はまだ読んでないけど)

あら、私っていつの間にか奥田秀朗さんのファンだったんだ!
なのでドラマ『空中ブランコ』を見ないわけにはいかんでしょう!
そういうわけで、純粋に原作ファンとして見ましたです。

エピソードの一つ一つはほぼ小説通り。
主人公の伊良部役の阿部寛さんは、私の脳内キャラに比べるとカッコよすぎるけど、阿部さんはわざわざスナック菓子の“カールおじさん”風のメイクで、風変わりなとんでも医師を熱演、好演してましたねぇ。

ナース役の釈由美子さんは・・・謎めいたナース?
あの・・・別に謎めいてくれなくてもいいんですけど(汗)
どうしても釈さんをキャスティングするんだったら、ストーカーの被害妄想女の役をやった方が存在感が出たと思うんですが・・・

全体的には面白かった・・・が、しかし、最後にはなにも残らんかったなぁ・・・。
テーマを後半にサラッと喋ってしまってるしなぁ・・・

・・・と、原作ファンというのはこんなふうにドラマを見る目が厳しくなるのだ、ということを身を持って体験しました(^_^;)

原作ファン以外の部分で、このドラマには個人的にどうしても受け入れ難い箇所が二箇所あった。

一つは・・・釈由美子扮するナースの爪。もちろん、看護士が仕事中はマニュキュアや付け爪は禁じられていると承知の上での演出なんでしょうが、もと医療従事者(歯科衛生士)としてはドラマ上、「ついていい嘘」と「ついてはいけない嘘」の中の、「ついてはいけない嘘」の範疇に入ってしまうのです。

今の医療現場はどうか知らないけど、私が歯科衛生士をやっていた時はマニュキュアの成分が消毒薬の薬効を無効にするからという理由でマニュキュアは絶対禁止。また衛生面、さらに患者さんを傷つけないためにも爪を切り揃えておくことは仕事上の常識。

どんなに作り事のドラマであろうと、破天荒なコメディであろうと、そのドラマの中に「ついてはいけない嘘」をたった一つ見つけると、もうそのドラマの中に入っていけなくなる・・・。

もう一つ、私はこのドラマの中で耳を疑う台詞を何度か聞いた。「病は気から」・・・精神科医がこの言葉を使っちゃいけないよぉ。精神科や心療内科に通う人たちは「病は気から」という言葉自体が大きなプレッシャーになっているというのに・・・

ううむ、全体は面白く見たんだけど、細かいところが引っかかって完全には入り込めなかった。その意味では残念。

ところで、『イン・ザ・プール』は映画で封切られたばかりなんだね。
公式サイト http://www.inthepool.jp/

伊良部役に松尾スズキ、セクシー看護婦役にMAIKO・・・こっちのほうが私の脳内イメージに近いような・・・

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2005.05.05

日本の時代劇

今年に入って観た時代劇、忘れないうちにUPしておきます。

(ストーリーはぽすれんより

ameagaru 『雨あがる』

1999年

監督: 小泉堯史
原作: 山本周五郎
脚本: 黒澤明
撮影: 上田正治
音楽: 佐藤勝
出演: 寺尾聰/宮崎美子/三船史郎/原田美枝子/吉岡秀隆/檀ふみ/加藤隆之/井川比佐志/松村達雄/仲代達矢

ストーリー:故・黒澤明監督が山本周五郎の時代劇短編をベースにした遺稿を、黒澤組のスタッフたちが映画化。剣の達人ながら“人の良さ”が災いとなり、なかなか出世できない浪人の姿をユーモラスに描く。お人好しの浪人を寺尾聡が、その妻を宮崎美子が演じている。

大ヤマもなく、ほんわか淡々と話は進む。みんないい人ばかりの時代劇。現代人の忘れている何かがこの映画の中にあるのかも・・・。

doraheita 『どら平太』

2000年

製作総指揮:中村雅哉
製作:西岡善信
監督:市川崑
脚本:黒澤明/木下惠介/市川崑/小林正樹
撮影:五十畑幸勇
音楽:谷川賢作

出演:役所広司、浅野ゆう子、宇崎竜童、片岡鶴太郎

ストーリー:日本を代表する巨匠・黒澤明、市川崑、木下恵介、小林正樹によって結成された“四騎の会”の脚本で贈る痛快時代劇エンタテイメント。ある小藩の町奉行に就任した望月小平太、通称“どら平太”は、奇想天外な手腕で藩にはびこる不正に立ち向かっていく。

脚本がすごいっす。ドリームチーム?(笑)役所さんはどんな役やってもハマる役者さんですね。現代劇のようなダイナミックさがある作品でした。小藩の役職がすごくよく分かり、時代劇を書く上での参考になりました。

mibugishiden 『壬生義士伝』

2003年

原作 : 浅田次郎「壬生義士伝」(文春文庫刊)
脚本 : 中島丈博
監督 : 滝田洋二郎

出演 : 中井貴一、佐藤浩市、三宅裕司、中谷美紀、夏川結衣

ストーリー:浅田次郎のベストラー小説を、滝田洋二郎監督が映画化した傑作時代劇。混迷の幕末期に新撰組隊士として、妻と子を守るためだけに生き抜いた吉村貫一郎。副長助勤・斎藤一はそんな吉村を憎みながらも、その小さくも強固な生き方にいつしか惹かれていく。

「守銭奴」と陰口を叩かれるほど金銭にせこい(シビアな)吉村貫一郎。しかしそれが武士でありながら一番大切な大義名分・権力・名誉を捨て、故郷に残した愛する家族の為だとわかると、吉村の必死さが切なくて切なくて・・・。またそんな吉村に反発する斎藤のデカダンな生き方にも憧れを感じる。最初の二人の対立、葛藤がハッキリしているためにどんどん作品の中に引きずり込まれる。ドラマはやっぱり葛藤だなぁと改めて教えてくれた作品。見終わって、切ないです。

tasogareseibei 『たそがれ清兵衛』

2002年

監督 : 山田洋次
プロデューサー : 中川滋弘、深澤宏、山本一郎
原作 : 藤沢周平
脚本 : 山田洋次 , 朝間義隆

出演 : 真田広之、宮沢りえ、小林稔侍、大杉漣、田中泯

ストーリー:山田洋次監督、藤沢周平原作の傑作時代劇。貧乏で日々内職にいそしむ通称“たそがれ清兵衛”。ひょんなことから彼はその強さを知られ、藩命で果し合いをすることに。困惑する清兵衛だったが、これを機に幼馴染への秘めた恋に決着をつけようとする。

立身出世を諦め、窓際族扱いされつつも家族のために誠実に生きようとしている清兵衛に非情にも「藩命すなわち藩主の命令」が下り、反対派を殺さざるを得なくなる。淡々と暮らす下級武士の日常と秘めた恋が丁寧に描かれ、手汗握るような大ヤマはない。まさに現代に通じるテーマ「誰のために生きていますか」を時代劇の形を借りて、現代人に問う作品だ。

warauiemon 『嗤う伊右衛門』

2003年

監督: 蜷川幸雄
原作: 京極夏彦 
脚本: 筒井ともみ

出演 :唐沢寿明、小雪、椎名桔平、香川照之

ストーリー:京極夏彦の同名小説を蜷川幸雄が映画化。唐沢寿明、小雪を主演に、狂気と情念に満ちた世界を描く異色の『四谷怪談』。浪人に身をやつす境野伊右衛門は、病のために片側の顔が崩れた娘・民谷岩と縁合って夫婦となるが…。

失敗その1・四谷怪談をイメージして見はじめてしまった。全く別の話と思って観たほうがよい。失敗その2・画面が暗すぎて(ビデオで観た)ほとんど芝居が見えない。なのでほとんどイライラしながら見てしまった。失敗その3・小雪さんが最初から最後まで突っ張った演技をするので、情念の部分が全然伝わってこなかった。

sfsamuraifiction 『SF サムライフィクション』

1998年

プロデューサー: 江崎隆明/木村博人/林郁/高城剛

エグゼクティブ・プロデューサー: 伊藤満

監督: 中野裕之

脚本: 斉藤ひろし

音楽: 布袋寅泰

出演: 風間杜夫/吹越満/布袋寅泰/緒川たまき/内藤武敏/谷敬/神戸浩/大沢健/藤井尚之/藤井フミヤ/夏木マリ

ストーリー:浪人から刀番に執りたてられた風祭が藩の宝刀を奪って逃亡。追うはスゴ腕の剣士・溝口。風祭はその腕を見抜き、溝口に決闘を申し込む…。人気ミュージシャン・布袋寅泰が音楽を手掛けるとともに風祭役に扮し、ニヒルな侍像を創り出している。

う~む、まさにポップでスピーディで時代劇の決まりごとにとらわれていない遊び心満載の時代劇。それにしても、布袋さん、やっぱコワイヨ~、時代劇でもその顔(好みの問題ですからして^_^;)

ronin 『浪人街』

1990年

制作 :鍋島壽夫、足立侃三郎、務台猛雄
企画 :鍋島壽夫
プロデューサー: 山崎義人、野村芳樹、垂水保貴
総監修 :マキノ雅広
原作 : 山上伊太郎
脚本 : 笠原和夫

黒木和雄監督作品

出演:原田芳雄、勝新太郎、樋口可南子、石橋蓮司、伊佐山ひろ子

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=151163 より
ストーリー:「竜馬暗殺」の黒木和雄監督が、江戸末期の下町を舞台に、そこの裏界隈を生きるアナーキーな浪人たちの人間模様を描いたチャンバラ時代劇。江戸の下町。食い詰め浪人が集うところ。この街で夜鷹が次々と斬られていく事件が発生する。犯人は遊び半分に凶行におよぶ旗本一党だった。権力を傘に悪行を繰り返す一党に、反骨の浪人たちが立ち上がる……。相手は120人。対する浪人は片手にも満たない。はたして、浪人たちに勝ち目はあるのか?

昭和3年に、山上伊太郎脚本、マキノ正博監督によって発表された無声映画の幻の名作。その後数回の映画化を経るが、この作品もその一作。原田芳雄、勝新、樋口可奈子とドンピシャのキャスティング。美術をはじめ画面全体からアナーキーな雰囲気が立ち上る。「劇場での上演は不可能」といわれていたが昨年、唐沢寿明、松たか子、中村獅童らで史上初の舞台化。勝新の役は獅童さんが演じたらしい。観たかったなぁ。

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日本の戦争ドキュメンタリー

何本かまとめて観ました。

(ストーリーはぽすれんより)

arishihino 『在りし日の神風特別攻撃隊』

1953年

製作 : 安田日出男
音楽 : 加藤光男
収録時間 : 40分
発売元 : ワック

ストーリー:太平洋戦争末期に日本軍が編成した、敵軍に特攻をかける“神風特別攻撃隊”にスポットを当てた戦争ドキュメンタリー。太平洋戦争の悲劇を語る上で欠かすことのできない“神風特別攻撃隊”に従事した若者たちの姿を、貴重な記録フィルムで綴る。

ishyo 『遺 書』

収録時間 : 40分
発売元 : コアラブックス

ストーリー:1944年10月、レイテ沖海戦を前にして神風特攻隊が編成された。大西龍治郎中将自らが「外道の統率」といいつつ編成を命じたのは、この戦いが最後になると覚悟していたからであった。陸海空三位一体の集中攻撃で、奇跡的な局面の打開を期待したのである。特攻隊の目標は米軍空母の甲板に限定されていたが、次第に拡大され、沖縄戦では「全機特攻」となり、輸送船にも突入していった。生きては帰れぬ若き特攻隊員の「遺書」は、今でも私たちの胸を打つ。魂の記録である。

soranoshinpei 『空の神兵~陸軍落下傘部隊訓練の記録~』

監督 : 渡辺義美
脚本 : 渡辺義美
音楽 : 高木東六
収録時間 : 55分
発売元 : コニービデオ

ストーリー:これまで起きたさまざまな「戦争」の歴史を数々の貴重な映像と解説で検証していく戦争ドキュメンタリーシリーズ。陸戦のため、空から兵士の降り立つ姿を印象的に捉えた陸軍落下傘部隊訓練の記録映画。高木東六作曲の主題歌が当時ヒットした。

tatakafuheitai 『戦ふ兵隊』

監督 : 亀井文夫
音楽 : 古関裕而
収録時間 : 66分
発売元 : コニービデオ

ストーリー:これまで起きたさまざまな「戦争」の歴史を数々の貴重な映像と解説で検証していく戦争ドキュメンタリーシリーズ。広大な中国大陸に降り立った兵士の姿を通して、戦争の愚かさ、無意味さを問いかけ、公開禁止となった亀井文夫の問題作。





過去にあったことはあったこととして、真摯に受け止めなければならない。しかし、ただただドキュメンタリーに描かれたような時代が再び来ない事を心より願う。

戦争のために亡くなられた兵士たち、国民たちこそ今の平和を最も願い喜んでくれているはず。

彼らの死を無駄にしてはいけない・・・

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日本の戦争映画

ここ2ヶ月くらいの間に何本かまとめて観ました。

(ストーリーはぽすれんより)

hotaru 『ホタル』

2001年 東映

監督:降旗康男
製作:高岩淡
脚本:竹山洋 , 降旗康男
出演:高倉健 , 田中裕子 , 夏八木勲 , 水橋貴己

ストーリー:『鉄道員(ぽっぽや)』での名演も記憶に新しい、高倉健主演最新作が早くもDVD化。田中裕子、夏八木勲、中井貴一など演技派俳優が顔をそろえる。鹿児島で、癒しきれない過去の傷を背負いながらも、共に生きる夫婦を静かに描き出す。

20年と少し前、初めて韓国に行った時、「反日感情」というのを身をもって知りました。この作品は韓国人の特攻隊員に焦点をあてた点でも、とても稀有な作品だと思いました。

zero

『特攻 零 -ゼロ-』

2003年

監督:井出良英
製作:仁平幸男 , 石井英範
脚本:井出良英
出演:杉浦太陽 , 高野八誠 , 辺見えみり , 松田賢二

ストーリー:太平洋戦争末期に特攻隊として命を散らした青年たちの青春を描く戦争ドラマ。操縦の腕前は一流ながらその奔放さが時に仇となる軍人・龍太郎。ある日、彼の前に新隊長として大学卒の将校・久我がやって来る。対照的なふたりは何かと反発し合うが…。

うむむ、特攻隊員にしては主人公・龍太郎役の杉浦太陽クンがあまりにあどけなさ過ぎる。いまいち感情移入できない。しかし、終戦間際には16歳の少年までも特攻に志願したというから、杉浦クンのような少年がいたことも事実なんだろう。

kimiowasurenai 『君を忘れない』

1995年

監督:渡邉孝好
脚本:長谷川康夫
出演:唐沢寿明 , 木村拓哉 , 反町隆史 , 袴田吉彦 , 水野真紀 , 高嶋政宏

ストーリー:95年に公開された木村拓哉、反町隆史、唐沢寿明共演による特攻隊員の友情と青春を描いた戦争ドラマ。生きて帰れる見込みのない特攻の日が近づいてくる焦りと苛立ちの中、始めは反発し合っていた飛行隊員たちに堅い友情が芽生えていく。



髪を伸ばしてよかった海軍特攻隊。なのでキムタクのポニーテール(笑)も嘘ではないんだろうけど、やっぱり、一人だけ異色だったような・・・。唐沢とずっと対立している理由も今いち説得力が・・・。しかし、特攻隊員の群像ドラマとしては感じるところがありました。

kikewadatsuminokoe 『きけ、わだつみの声』

1995年 東映

監督:出目昌伸
製作:高岩淡 , 山科誠
脚本:早坂暁
出演:緒形直人 , 織田裕二 , 風間トオル , 鶴田真由

ストーリー:学徒出陣した若者の遺稿手記集としてロングセラーとなっている「きけわだつみのこえ」を基に、第二次大戦中に青春を過ごした若者たちの生と死、そして友情を描いた戦争映画。『卒業旅行 ニホンから来ました』の織田裕二と鶴田真由が再び共演している。

タイトルだけでドキュメンタリーと思って借りたら、劇映画だった。ラグビーというスポーツで繋がった大学生たちのそれぞれの戦争。今回見た映画の中では最もお勧めしたい作品。日本がアジアでどんなことをしたか、軍隊がどんなところだったのか、大学生たちがどんな思いで死んでいったか・・・。あれから、まだ、たった60年しか経っていないのです・・・。

zerosenmoyu 『零戦燃ゆ』

1984年 東宝

監督 : 舛田利雄
脚本 : 笠原和夫
原作 : 柳田邦夫
出演 : 加山雄三 , 堤大二郎 , 橋爪淳 , 早見優 , 丹波哲郎

ストーリー:太平洋戦争を背景に零戦に人生を賭けた人々の生き様を通して悲壮な戦争を描くスペクタクル。零戦に憧れて横須賀海兵団に入団した浜田正一と水島国夫は、共に戦争の渦中へと飛び込んでいく。

当時、世界でも最高水準の技術で完成した零戦の製作の歴史にスポットをあてており、零戦がいかに優秀だったかは伝わってくる。しかし、その後に作られた世界最強のボーイングB29に比べたら、なんと脆いことか。大男対小さな子供だ。それでも特攻隊員たちは、B29の編隊の中に突っ込んで行く・・・。

人命第一に機体を作っていたアメリカ(機体が厚い)と、人命など考えずに軽量機敏さと経済性のみで作られた零戦・・・。尼崎事故の車両のことなどふと重ねてしまった。

kumonagaruruhateni 『雲ながるる果てに』

1953年 新日本映画社

監督 : 家城巳代治
製作 : 伊藤武郎
脚本 : 家城巳代治 , 八木保太郎
出演 : 鶴田浩二 , 木村功 , 岡田英次 , 山岡久乃

ストーリー:日本映画の黄金時代を支えた独立プロによる名作を紹介するシリーズに、ベストセラーとなった同名の学徒航空兵の手記集を元に、家城巳代治監督が映画化した戦争ドラマが登場。特攻基地を舞台に、学徒航空兵という後戻りできない青年たちの悲運を描く。

特攻、というより戦争そのものに批判的だった木村功に比べて、特攻に対して意気揚う揚うだった鶴田浩二が、母や妹にも会えずに特攻突撃する直前、誰にも見られない林の中でのた打ち回って、死に対する恐怖心や悲しみを乗り越えようとする映像は本当に痛ましく、また、彼らがただただ「国のために」喜んで死んでいったわけではないと知り、ホッとするものがあった。しかし、その鶴田の慟哭を垣間見た木村が、手を負傷しているにもかかわらず特攻出撃を志願するのは、やはり戦争の悲劇だと思う・・・。

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2005.05.03

痛い・・です(2)

5月1日放送のNHK『特集 あの日 昭和20年の記憶』 

 著名人の証言でつづる60年前の日々

 60年前、日本人は今では想像もつかない日々を送っていた。
 軍国日本から敗戦、民主国家としての再出発へ。

 戦後60年の今年、昭和20年を体験した各界の著名人に、この年の一日一日をいかに過ごし、何を思っていたのか、当時の新聞を見ながら語ってもらう。

 この番組を見ていて、やはりジワジワと涙が込み上げてくる。

 個人を捨て 「国のために死ぬのは当然」 と思い込んでいた時代・・・

 そんな時代があったんだよ。つい60年前まで。

 全土を襲う大空襲で、あっという間に数十万人がアメリカ軍に殺された・・・

 アフガニスタンやイラクの話じゃないよ。 

 そんな時代があったんだよ。日本にも・・・

 戦後60年目。

 十干十二支で還暦の年。

 暦が新しく生まれ変わる年。

 60年前と同じ哀しみを繰り返してはいけない・・・

 NHK『あの日 昭和20年の記憶』 http://www.nhk.or.jp/bs/anohi/

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2005.04.26

公演ご案内 『月下美人』

moon 『月下美人 ムーンライト・ハニー』

知り合いの浜野秀昭さん出演のお芝居です。

若い浜野君が頑張ってます。

ぜひご覧ください(^^♪

  4/28 4/29 4/30 5/1

場所 麻布 die Pratze
チケット 前売り2800円/当日3000円 
作・演出 POCHI田中   
出演 白川 空司 桃乃 すもも 
駱駝瘤 オイル 真我 佐助
山口 晴志郎 他

 お問い合わせはこちら →booyan100rolingspecial@yahoo.co.jp

詳細は公式HPへ http://setsugekka.tv/raccoondog/index3.html

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2005.03.26

舞台「家族対抗歌合戦」

24日午後7時半より新宿シアター/トップスにて舞台『家族対抗歌合戦』観劇。
kazoku脚本・演出:林邦應(IOH) 音楽:木根尚登(TM NETWORK)
出演:木根尚登/名和利志子、小野剛民、北村易子
    麻乃佳世、伊東貴明、鳥居しのぶ、石山博士
    久保田武蔵、津田絵理奈
チケット料金:前売:4,500円 当日:4,800円
問い合わせ:文化放送ちけっとぽーと
          03-5237-9988
       IOH「家族対抗歌合戦」専用ダイヤル
        日11:00~15:00)090-4018-0324

ミュージシャンで小説家の木根さん効果だろうか、平日の夜だけど満席!
初主演の木根さん、音楽で鍛えた腹式呼吸の賜物か、難なく主役をこなしていた。
周りの役者さんたちも上手い。特に女優陣はみんな個性的で上手かった。

今回は制作協力の『エンパシィ』さんのおかげで拝見することが出来た。ありがとうございました<(_ _)>

※公演は明日(27日)までです。お早めにどうぞ。
(売り切れの可能性大かも・・・)

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2005.03.16

星ルイスさん

星ルイスさん(56)が、10日、肺がんでお亡くなりになったとのこと。
7日に救急車で病院に運ばれ、3日後にまさに急逝・・・

星セント・ルイスといえば、私にとって忘れられないのが舞台『ゴドーを待ちながら』。

シナリオライターを目指す前、まだ私が「文学少女」(遠い昔だなぁ^_^;)の尻尾を引きずっていた頃、戯曲の奥深さと面白さを教えてくれたのがサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』だった。

エストラゴンとウラジミルという二人の登場人物によるこの不条理劇は、人が生きる意味と人間の性(サガ)をじわじわと私に突きつけてくれた。

そんな頃、星セント・ルイスさんが舞台で『ゴドーを待ちながら』をやっていると知って、ぜひ観たかった。だが、見逃してしまいすごく残念な気持ちをずーーーっと引きずっていた。

2年前、女優の松井紀美江さんに誘われて、初めて星ルイスさんの舞台を見た。
目白の小劇場の舞台で、ルイスさんは若い人たちと一緒にちょっと不条理な内容のお芝居を元気に熱演しておられた。
お芝居が終わってから、松井さんがルイスさんに紹介してくれた。
「お芝居、ぜひやりたいです!機会があったらよろしく」 ルイスさんはそう言って力強く握手してくださった。

この人もまた、漫才にせよ演劇にせよ、舞台に立つことが本当に好きだったんだなぁと思う。
ご冥福を心よりお祈りいたします。

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2005.03.10

映画『私は「うつ依存症」の女』

utsu製作 2001年 アメリカ
公開 2003年米・日
製作 : R・ポール・ミラー
製作総指揮 : ウィリ・バール

原作 : エリザベス・ワーツェル
監督: エーリク・シャルビャルグ
脚本 : ガルト・ニーダーホッファー

出演: クリスティーナ・リッチ/ジェシカ・ラング/
    ミシェル・ウィリアムス
    ジェイソン・ビッグス/ルー・リード

【内 容】
amazon.co.jpより
エリザベス・ワーツェルのベストセラー自伝小説「PROZAC NATION」を映画化。知的で魅力的な少女が、母親の過度な期待が原因で、心に抱える不安や絶望感の中、自傷行為、自殺未遂、ドラッグを繰り返しながら「うつ病」と向き合う姿を描く。

【感 想】
まず日本語のタイトルが凄いよね。ちなみに、「うつ依存症」という病名はないそうです。
原題は『Prozac Nation』。プロザックとはアメリカの大手メーカーが1986年に開発した当時最新の抗うつ剤で、現在でもその抗力と副作用の少なさが支持され、世界100カ国、4000万人が服用している薬だそう。

ある一人のうつ病患者の戦いの記録としては理解できるのだけど、これでうつ病を理解というのは難しい。
うつや統合失調症を描いた作品、「ビューティフルマインド」・「17歳のカルテ」・「スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする」などもそうだったんだけど、それらの病気のそれぞれの一端は知ることが出来るけど、病気そのものを理解するまでには至らないなあ。

人の心の葛藤を描くのは難しい。
ましてや、(病気の為に)尋常でない心の動きを描くのはもっと難しいということなのかな。

でもそれらの病気の一端を知ることで「心の持ち方」とか「病は気から」とかの無用心な言葉でくくってはいけない病気であるということはしっかり伝わってきた。

実在の主人公が音楽ライターということで、この映画に登場してきたのが、ルー・リード!
お~、まだまだ元気でカッコ良い!!!
アンディ・ウォホールのプロデュースしたベルベット・アンダーグラウンドのレコード、久々に引っ張り出して聴きましたです(笑)

それにしても、『アダムス・ファミリー』のあの女の子がこんなに綺麗な女性になって・・・。同じく『レオン』のナタリー・ポートマンは『レオン』の女の子とはもう別人だし・・・
オバさんも歳を取るはずだわ(笑)

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映画『トーク・ツー・ハー』

talk_to_her2002年 スペイン
製作: エステル・ガルシア

監督・脚本: ペドロ・アルモドバル

出演: レオノール・ワトリング/ハビエル・カマラ
    ダリオ・グランディネッティ/ロサリオ・フローレス
    カエターノ・ヴェローゾ
    ジェラルディン・チャップリン/パス・ベガ

【内 容】
公式HPより
病室の清潔な白いベッドの上で、アリシア(レオノ-ル・ワトリング)は事故で昏睡状態となり深い眠りの中にいた。だが、彼女はひとりではない。看護士のベニグノ(ハビエル・カラマ)が、4年間、眠り続ける彼女の髪や爪の手入れをし、体を拭き、クリームを塗り、服を替える。彼女に日々の出来事や感動的な舞台や映画について語りかけるベニグノは、他人からは解らなくとも、2人の間に確かなコミュニケーションの存在を感じている。
 一方、女闘牛士であるリディア(ロサリオ・フローレス)もまた、競技中の事故によって昏睡状態で入院していた。彼女の恋人であるアルゼンチン人のマルコ(ダリオ・グランディネッティ)は、突然の事故に困惑し、彼女の傍らで泣き、ふさぎこんでいた。
 互いの境遇を語り合ったベニグノとマルコの間には、いつしか厚い友情が生まれていった。
ベニグノの盲目的とも言える揺ぎない愛は、誰も予想だにしなかった悲劇と奇跡を招き、それぞれの運命を大きく変えてゆく・・・。

【感 想】
観終わって、とにかく切なかった・・・
愚直ともいえるベニグノの愛。ここまで愛されたら、もしかしたら怖いかもしれない。でも、一度はここまで愛されてみたい・・・なんて。

マルコの愛も切ない・・・(真実はどうだったんだろうか)

相手を知りたい、理解したい、自分の愛を知って欲しい・・・なんとかコミュニケーションを取ろうと人はジタバタする。
でも、コミュニケーションは“言葉”だけではないのだということを、この映画は教えてくれる。

私はレンタルビデオを借りる時、とにかく“あらすじ”を読んで決める。なので、たまたま借りたこの作品と『オール・アバウト・マイ・マザー』が同じ監督の作品とは気がつかなかった(^_^;)
アルモドバル監督の作品は「欲望の法則」(1987) 、「神経衰弱ぎりぎりの女たち」(1987)を観ているが、どの作品にも言えるのは、観終わったあと、いつも軽い混乱が残っているってことかな。
混乱が静まると、ジワーッとテーマが沁みてくるんだよね。

個人的には・・・
ブランド物にはこだわらない私が、唯一大好きなブランド『シビラ』が映画の中に出てきた!
ちょっと嬉しかった。
あ、それから久々に観たジェラルディン・チャップリン、いい感じで歳を重ねてますね。

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映画『オール・アバウト・マイ・マザー』

今年に入って観た映画(レンタルビデオ)が溜まってきたので、少しづつUPしておきます。

all_about_my_mother1999年 スペイン
製作総指揮: アグスティン・アルモドバル
製作: エステル・ガルシア

監督・脚本: ペドロ・アルモドバル

出演: セシリア・ロス/マリサ・パレデス
    ペネロペ・クルス/カンデラ・ペニャ
    アントニア・サン・ファン/ロサ・マリア・サルダ

【内 容】
http://www.werde.com/movie/new/aamm.htmlより
マヌエラ(セシリア・ロス)は38歳の移植コーディネーター。女手ひとつで育ててきた息子のエステバンとマドリッドで暮らしていた。息子は作家志望で、母親のことを書こうとしていた。しかし母のすべてを書くには、大事なことが欠けていた。彼は父親について母から何も聞かされていなかったのである。

エステバンの17歳の誕生日、ふたりは大女優ウマ・ロッホ(マリサ・パレデス)が主演する「欲望という名の電車」の舞台を観に行く。それは20年前にアマチュア劇団にいたマヌエラが夫と共演した思い出の芝居だった。彼女はこれまで触れずにきた父親のことを遂に息子に話そうと心に決めていたのだ。だが終演後、ウマ・ロッホにサインをしてもらおうとして彼女の車を追いかけたエステバンは、脇から飛び出した車にはねられてしまう。

息子の死を前にし、マヌエラは作家を志していたエステバンが肌身はなさず持ち歩いていたノートに書かれた彼の最期の言葉を読むのだった。
「昨晩、ママがはじめてぼくに昔の写真を見せてくれた。芝居をやっていた頃の写真だ。ところが、写真の全ては半分に切られていた。切られた半分はお父さんにちがいない。僕の人生が同じように半分失われている気がする。お父さんに会いたい。たとえお父さんがママにどんなひどい仕打ちをしたのだとしても。」

マヌエラは、息子に父親が誰であるかをとうとう言い出せなかった。彼女は失った息子の最期の想いを伝えるため、仕事を辞め、かつて青春時代を過ごしたバルセロナへ旅立つ決意をする。マドリッドからバルセロナへ。17年前に別れた行方不明の夫を探す道のりは、母が“女”としての自分をとり戻す再生の旅路でもあった……。

【感 想】
主人公・マヌエラの職業が移植コーディネーターということに興味を引かれて借りてきた。
自分の息子が脳死状態になった時、移植コーディネーターである母はドナー(臓器提供者)として息子を差し出せるのだろうか? その苦悩がどのように描かれているのか、息を詰めて観た。
キリスト教が背景にある社会と、そうでない社会とでは臓器移植に対する考え方が明らかに違うということだけは再確認できた。

だが、この映画は移植コーディネーターの映画ではない。
ここから、主人公の母として、女として本当の物語が始まる。

この映画の中に「欲望という名の電車」の舞台シーンが何度も登場し、ついに主人公は代役として舞台に立つことになる。また主人公は映画の最初で移植コーディネーターのシュミレーションで「息子の死を知らされる母」の役を見事に演じている。

アルモドバル監督は“俳優ではないが演じる能力を持った人々についての映画を作ろうというのが最初のアイディアでした”と語り、演じる存在としての女性が重要なテーマのひとつになっている。

アルモドバル監督:『私の家族には男よりも‘演技’のうまい女性たちがいました。彼女たちは嘘をつくことで何度も悲劇を免れていました。40年前、私が居た頃のラ・マンチャは不毛でマッチョな土地柄で、各家庭を支配していたのは、青天井の下、アームチェアに座った男たちでした。けれども実際に問題を解決していたのは女性たちでした。彼女らは黙々と、時には必要に迫られて