●日本人拘束&PMC等関連記事
イラクの斎藤昭彦さん拘束事件に関して、これまでの気になる記事を整理してみました。
■5/13 除隊後も「軍事会社勤務は原則禁止」 仏軍は外国人部隊から「傭兵」転出に冷ややかな目(日刊ベリタ)
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200505130218335
■5/12 斎藤さん「致命的な負傷」か ハート社が目撃情報発表 (産経・共同)
http://www.sankei.co.jp/news/050512/kok028.htm
■5/12 イラク人要人警護に傭兵派遣企業に支払う金額は年間70億ドル [アラブの声ML]
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/228.html
■5/12 冷戦後の『戦争ビジネス』 『軍事請負会社』のすそ野(東京新聞特報)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050512/mng_____tokuho__000.shtml
■5/12 斎藤氏拘束は自衛隊派遣に関係?武装勢力 豪、伊なども標的(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20050510/eve_____kok_____002.shtml
(前略)イラク情勢やイスラム過激派の動きに詳しいエジプトのアルアハラム政治戦略研究センターのディアー・ラシュワン氏は「(九日の声明でいう)殺害されたのが米国人などであれば、武装勢力にとって自然な手法といえる。彼らは第一級の敵だからだ。しかし日本人は第二級の敵。(武装勢力の行動に)慈悲も感じられる。交渉の余地があるということだ」と話す。
しかし、ゾバイディ氏は「日本車、日本製電化製品、そして日本人に対するイラク人の尊敬と愛は、憎しみに変わってしまった。米国の政策に奉仕するためだけに日本が部隊を駐留させている、と今や多くのイラク国民が気づいているからだ」としている。
■5/11『統治失敗』で外注バブル 警備ビジネス10兆円市場(東京新聞特報)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050511/mng_____tokuho__000.shtml
■5/11 イラクで拘束・斎藤さん 19年前本紙が取材(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050511/eve_____sya_____000.shtml
■5/11 拉致された日本人傭兵の釈放条件にイラク人入牢者解放を/掲示板に見るイラク人の生の声 [アラブの声ML]
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/213.html
■5/11 「危険を感じたら即銃撃」 民間軍事会社 内規に定める(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050511-00000037-mai-int
■5/11 機材納入の帰路に待ち伏せされ襲撃 イラク邦人拘束(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0511/003.html
■5/11 治安の民営化 イラクで増す危険 警備会社へ攻撃多発(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0510/020.html
■5/11 日本人兵士35人、入隊倍率7倍=過去に陸自出身者も-仏外国人部隊(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050511-00000864-jij-int
■5/11 斎藤さんが唯一の日本人=英警備会社(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050511-00000880-jij-int
■5/10 ハート社、日給6万円、メディアや企業を警備(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050510-00000096-kyodo-int
■5/10 斎藤さんの勤務会社 米軍の警備支援が業務(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050510-00000033-mai-int
■5/10 「占領に協力する者」…聖職者協会が交渉仲介拒否(共同通信)
http://www.sankei.co.jp/news/050510/kok096.htm
■5/10 警備ビジネス急成長、武装勢力から敵視 イラク邦人拘束(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0510/015.html
※斎藤さんの身分証などの写真掲載
■5/10 イラクで拘束の日本人、斉藤さんと確認、外務省(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0510/012.html?t5
■5/10 武装勢力、別の声明文を配布 日本人には触れず(産経・共同)
http://www.sankei.co.jp/news/050510/kok036.htm
■5/10 スンナ軍犯行声明の全文 日本人拘束か(産経)
http://www.sankei.co.jp/news/050510/kok034.htm
■5/10 イラクで日本人拘束か 武装勢力が犯行声明 (産経・共同)
http://www.sankei.co.jp/news/050510/kok006.htm
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回の邦人拘束に関して、自分でも不思議なほど静かに・・というか冷静に見守っている。それは恐らく、斎藤さんの経歴によるものだと思う。
1984年、私は『青春のブラックホール』という本で初めてフランス外人部隊に日本人がいることを知ってショックを受けた。作家と写真家がフランスまで追って取材した青年は、それから数年後、外人部隊を辞めて日本に戻り、地方の実家の稼業を継いで静かに暮らしているという。
「なぜ、フランス外人部隊を選んだの?」
その疑問が小骨のように私の中に引っかかっている・・・
時は流れ、数年前、ある会合でどこがで見たことのある青年を見かけた。名前を聞いてアッと思った。フランス外人部隊経験者としてテレビに出ていた青年だった。その青年は、除隊後日本に戻り、外人部隊体験を生かしたハードボイルド系小説を書いたり、セキュリティ関連の仕事をしているそうだ。
「なぜ、フランス外人部隊を選んだの?」
そう聞いたような気もする、聞かなかったような気もする。
なぜなら、答えを聞いたとしても当たり障りのない表面的な答えだったろうから。
表面的な答えでは我慢できないのだったら、私はいったい何を知りたいんだろう・・・知りたがる自分への疑問が湧いてくる・・・。
そうして、斎藤さんの事件を知った時、
「なぜフランス外人部隊を選んだの?」
今度は、その答えを聞いたような気がした。
「数ある仕事の中の一つとして、それを選んだ」
つまり、彼らはあまたある仕事の選択肢の一つとしてフランス外人部隊、あるいはPMCを選んだに過ぎない・・・。
うん、ここまではどうにか納得できた。
したらば次の疑問が湧いて来る。
どっちの仕事も「戦争屋=戦争のプロ=敵を殺す」商売だ。
あなたにとって、敵とはなに?
人を殺すことについてはどう思ってる?
一人であれこれ考えていると、ひどく疲れて思考停止に陥りそうになる。
私の質問はさておいて、斎藤さんの拘束事件を冷静に受け止めたのは、彼がプロの戦争屋であり、それは彼自身が選んだ仕事だということ。つまり、死ぬも生きるも「自己責任」が大前提にあるわけで。
これまでの人質事件に比べて、政府からもメディアからも以前のような厳しい自己責任論が出てこないのは、今度の場合は「自己責任」が暗黙の内に大前提にあるからだと思っていた。
しかし、しかし、なんかが違うような気もしないではない。
小泉さんにとってみれば、サマワ以外にも日本人が米軍のために働いているということはアメリカに対して「自衛隊以外にも、貴国のために働いている日本人ソルジャーがいる」と胸を張れる。
一方、イラクの人々から見たら、サマワにしかいないと思っていた「日本軍」がサマワ以外でも占領軍のために働いているんだ、ということになる。
斎藤さんの存在は、日本政府のありようだけでなく、イラクの人々にもこれまでと違う日本を印象付けている・・・
とまれ、まずは何があっても、斎藤さんが無事に救出されますよう(祈)
そして、もう、これ以上、日本人に生命の危機が及ばないよう(非戦闘地域に行ってるはずなんだから)、12月といわず、一刻でも早く、自衛隊員全員無事に撤退してきて欲しい。


Comments