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2011.07.14

●東電社長「西へ電力を融通検討」

7月13日 報道ステーションの単独インタビュー。

東電の西澤俊夫新社長は「計画停電なしの安定供給」を目指した上で、「余力があれば西に(電力を)融通したい」と語った。

余力があれば、他に回すことに異存はない。

てぇことは、そう言えるまでに東電の電力状態は回復しているってことよね!

不安ばかりを煽って、そのおかげで節電のあまり夏の盛りに高齢者が熱中症で命を落とさないよう、東電は実態に則した数字をきちんと公にすべき。

名古屋大学・高野雅夫准教授の試算では関西電力・中部電力とも、原発電力がゼロになっても、電力は余力があると出ている。

これはあくまで、昨年、経産省から発表された各電力会社提出の数字をまとめた資料からの試算で、今年の実態が昨年通りとはいえない。

しかし、日本全国の自家発電電力(埋蔵電力)が原発数十基分あり、その余剰電力が充分活用されていないという現実を考えれば、その埋蔵電力を活用することで、真夏のピーク時の電力はカバーできるのでは?


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2011.07.11

●やはり電力は足りている(2)東電・火力発電所等の運転状況

東京電力の火力発電所の設備容量とその運転状況

【東京電力火力発電所】

 2011年度中 総稼動最大出力  4056.16万kW

  (一般火力発電  3885.6 万kW)
  (緊急設置電源   170.56万kW)

 
※ここでの数字と【●やはり電力は足りている(1)本当の電力能力を調査】で示した火力発電・緊急設置電源の数字については、いくばくかの誤差があります。(1)の数字は経産省から発表された「電源開発の概要 2010年度」の資料に基づく統計であり、ここに記した数字は現時点での統計です。



発電所別詳細


西火力事業所

 横須賀火力発電所(稼動最大出力260.4万kW)

    3号機(重油・原油) 35万kW:再稼働予定

    4号機(重油・原油) 35万kW:再稼働予定

    5号機(重油・原油) 35万kW:長期計画停止中(2004年10月から)

    6号機(重油・原油) 35万kW:長期計画停止中(2004年10月から)

    7号機(重油・原油) 35万kW:長期計画停止中(2004年10月から)

    8号機(重油・原油) 35万kW:長期計画停止中(2004年10月から)

    GT1号機(軽油) 3万kW:再稼働予定

    GT2号機(軽油・都市ガス) 14.4万kW:再稼働予定

    緊急設置電源(軽油) 計約33万kW:
           6~7月にかけ順次稼働予定(ガスタービン13基)
    
    ※7月上旬 横須賀35万kWの再稼働が始まる。
            http://www.taro.org/2011/06/post-1040.php
         

 川崎火力発電所(稼動最大出力162.8万kW)※2号系統150万kW除く

    1号系統1軸(LNG) 50万kW :運転中

    1号系統2軸(LNG) 50万kW:定期点検を短縮し起動(4/4)

    1号系統3軸(LNG) 50万kW:運転中

    2号系統1軸(LNG) 建設中(50万kW、H25.2完成予定)

    2号系統2軸(LNG) 建設中(50万kW、H28年度完成予定)

    2号系統3軸(LNG) 建設中(50万kW、H29年度完成予定)

    緊急設置電源(LNG) 12.8万kW:
           8月稼働予定(タイEGAT社より提供のガスタービン)

 横浜火力発電所(稼動最大出力332.5万kW)

    5号機(LNG/重油/原油/NGL) 17.5万kW:運転中

    6号機(LNG/重油/原油/NGL) 35万kW:運転中

    7号系統1軸(LNG) 35万kW:地震で一時停止(3/11)、同日、運転再開

    7号系統2軸(LNG) 35万kW:運転中

    7号系統3軸(LNG) 35万kW:運転中

    7号系統4軸(LNG) 35万kW:定期検査を終了し運転再開(4/2)

    8号系統1軸(LNG) 35万kW:運転中

    8号系統2軸(LNG) 35万kW:運転中

    8号系統3軸(LNG) 35万kW:運転中

    8号系統4軸(LNG) 35万kW:地震で一時停止(3/11)、同日、運転再開

 南横浜火力発電所(稼動最大出力105万kW)

    1号機(LNG) 35万kW:運転中

    2号機(LNG) 35万kW:運転中

    3号機(LNG) 35万kW:運転中

 
 東扇島火力発電所(稼動最大出力200万kW)

    1号機(LNG) 100万kW:地震で停止(3/11)、運転再開(3/24)

    2号機(LNG) 100万kW:定期検査を終了し起動(4/6)


東火力事業所

 千葉火力発電所(稼動最大出力354.8万kW)※2012年33.4万kW除く

    1号系統1軸(LNG) 36万kW:運転中

    1号系統2軸(LNG) 36万kW:運転中

    1号系統3軸(LNG) 36万kW:運転中

    1号系統4軸(LNG) 36万kW:運転中

    2号系統1軸(LNG) 36万kW:地震で停止(3/11)、運転再開(3/12)

    2号系統2軸(LNG) 36万kW:運転中

    2号系統3軸(LNG) 36万kW:運転中

    2号系統4軸(LNG) 36万kW:運転中

    緊急設置電源(LNG) 33.4万kW:8月稼働予定(ガスタービン)

    緊急設置電源(LNG) 33.4万kW:8月稼働予定(ガスタービン)

    緊急設置電源(LNG) 33.4万kW:2012年夏稼働予定

 五井火力発電所(稼動最大出力188.6万kW)

    1号機(LNG) 26.5万kW:運転中

    2号機(LNG) 26.5万kW:定期検査を短縮し起動(3/21)

    3号機(LNG) 26.5万kW:運転中

    4号機(LNG) 26.5万kW:地震で停止(3/11)、運転再開(3/12)

    5号機(LNG) 35万kW:定期検査を短縮し起動(4/6)

    6号機(LNG) 35万kW:運転中

    GT6号機(LNG) 12.6万kW:運転中

 袖ヶ浦火力発電所(稼動最大出力371.2万kW)

    1号機(LNG) 60万kW:定期検査を短縮し起動(3.24)

    2号機(LNG) 100万kW:運転中

    3号機(LNG) 100万kW:定期検査入り(4.7から)

    4号機(LNG) 100万kW:運転中

    緊急設置電源(LNG) 11.2万kW:7月稼働予定(ガスエンジン102台)

 姉ヶ崎火力発電所(稼動最大出力 360.56万kW)

    1号機(LNG/重油/原油) 60万kW:運転中

    2号機(LNG/重油/原油) 60万kW:運転中

    3号機(重油/原油/LNG/NGL/LPG) 60万kW:
                           定期検査を短縮し起動(4/4)

    4号機(重油/原油/LNG/NGL/LPG) 60万kW:運転中

    5号機(LNG/LPG) 60万kW:運転中

    6号機(LNG/LPG) 60万kW:運転中

    緊急設置電源(軽油) 0.56kW:運転開始(4月から、韓国から供与のDG)


 富津火力発電所(稼動最大出力 535.1万kW)

    1号系列1軸(LNG) 16.5万kW:運転中

    1号系列2軸(LNG) 16.5万kW:定期検査を短縮し起動(3/11)

    1号系列3軸(LNG) 16.5万kW:運転中

    1号系列4軸(LNG) 16.5万kW:運転中

    1号系列5軸(LNG) 16.5万kW:運転中

    1号系列6軸(LNG) 16.5万kW:運転中

    1号系列7軸(LNG) 16.5万kW:運転中

    2号系列1軸(LNG) 16.5万kW:運転中

    2号系列2軸(LNG) 16.5万kW:運転中

    2号系列3軸(LNG) 16.5万kW:運転中

    2号系列4軸(LNG) 16.5万kW:運転中

    2号系列5軸(LNG) 16.5万kW:運転中

    2号系列6軸(LNG) 16.5万kW:運転中

    2号系列7軸(LNG) 16.5万kW:定期検査を短縮し起動(3/11)

    3号系列1軸(LNG) 38万kW:運転中

    3号系列2軸(LNG) 38万kW:運転中

    3号系列3軸(LNG) 38万kW:運転中

    3号系列4軸(LNG) 38万kW:運転中

    4号系列1軸(LNG) 50.7万kW:運転中

    4号系列2軸(LNG) 50.7万kW:運転中

    4号系列3軸(LNG) 50.7万kW:定期検査を短縮し起動(4/5)


中央火力事業所

 品川火力発電所(稼動最大出力 114万kW)

    1号系統1軸(都市ガス) 38万kW:定期検査を短縮し起動(3/26)

    1号系統2軸(都市ガス) 38万kW:通常運転中

    1号系統3軸(都市ガス) 38万kW:通常運転中

 大井火力発電所(稼動最大出力 125.9万kW)

    1号機(原油) 35万kW:定期検査を短縮し起動(3/12)

    2号機(原油) 35万kW:地震で停止(3/11)、運転再開(3/17)

    3号機(原油) 35万kW:地震で停止(3/11)、運転再開(3/13)

    緊急設置電源(都市ガス) 12.8万kW:
            7月稼働予定(タイEGAT社より提供のガスタービン)

    緊急設置電源(都市ガス)  8.1万kW :7月稼働予定(ガスタービン)

 
 鹿島火力発電所(稼動最大出力 440万kW)

    1号機(重油/原油) 60万kW:計画停止中

    2号機(重油/原油) 60万kW:地震で停止(3/11)、運転再開(4/7)

    3号機(重油/原油) 60万kW:地震で停止(3/11)、運転再開(4/5)

    4号機(重油/原油) 60万kW:計画停止中

    5号機(重油/原油) 100万kW:地震で停止(3/11)、運転再開(4/8)

    6号機(重油/原油) 100万kW:地震で停止(3/11)、運転再開(4/10)

    ※1号機または4号機の60万kWは7月2日に運転再開予定
    ※7月中旬には、鹿島17.5万kwの再稼働
            http://www.taro.org/2011/06/post-1040.php より


 常陸那珂火力発電所(稼動最大出力 125.3万kW)※建設中100万kW除く

    1号機(石炭) 100万kW:地震で停止(3/11)、運転再開(5/15)

    2号機(石炭) 建設中:H25年12月稼働予定、出力100万kW

    緊急設置電源(軽油) 25.3万kW:
          7月稼働予定(ガスエンジン、ディーゼル発電機、計185台)

 広野火力発電所(稼動最大出力 380万kW)※建設中60万kW除く

    1号機(重油・原油) 60万kW:停止中に被災(復旧7/1プレスリリース)

    2号機(重油・原油) 60万kW:地震で停止(3/11)、
                    5月以降運転再開(復旧7/1プレスリリース)

    3号機(重油・原油) 100万kW:停止中に被災(※7月再稼動予定?)

    4号機(重油・原油) 100万kW:地震で停止(3/11)、
                    5月以降運転再開(復旧7/1プレスリリース)

    5号機(石炭) 60万kW:停止中に被災

    6号機(石炭) 建設中:H25年12月稼働予定、出力60万kW

    ※7月中旬には、広野320万kwの再稼働予定。
            http://www.taro.org/2011/06/post-1040.php より



memo 緊急設置電源の概要(上記記載内容詳細)

  1.姉崎火力発電所
      出力  :1400kW × 4台 (計5600kW)
      種類  :ディーゼル発電設備
      使用燃料:軽油
      運転開始:平成23年4月予定

  2.袖ヶ浦火力発電所
      出力  :1100kW × 102台 (計112200kW)
      種類  :ガスエンジン発電設備
      使用燃料:天然ガス(LNG)
      運転開始:平成23年7月予定

  3.千葉火力発電所
      出力  :33.4万kW(大気温度5℃) × 3台 (計100.2万kW)
      種類  :1500℃級ガスタービン発電設備
      使用燃料:天然ガス(LNG)
      運転開始:平成23年8月予定(2台目)
             平成24年夏(1台目)

  4.大井火力発電所
      出力  :12.8万kW × 1台 (計20.9万kW)
              8.1万kW × 1台
      種類  :1100℃級ガスタービン発電設備(タイ/EGAT社より無償貸与)
           :1300℃級ガスタービン発電設備
      使用燃料:都市ガス
      運転開始:平成23年7月予定

  5.川崎火力発電所
      出力  :12.8万kW × 1台 (計12.8万kW)
      種類  :1100℃級ガスタービン発電設備(タイ/EGAT社より無償貸与)
      使用燃料:天然ガス(LNG)
      運転開始:平成23年8月予定

  6.横須賀火力発電所敷地内
      出力  :2.63万kW × 7台 (計32.96万kW)
             2.53万kW × 3台
            2.32万kW × 3台
      種類  :ガスタービン発電設備(リース)
      使用燃料:軽油
      運転開始:平成23年6月から7月にかけて順次運転開始予定

  7.常陸那珂火力発電所敷地うち
      出力  :2.57万kW× 2台 (計約25万kW)
             0.15万kW × 64台
            0.103万kW × 26台
            1.085万kW ×93台
      種類  :ガスタービン発電設備(リース)
            ディーゼル発電設備(リース)
      使用燃料:軽油
      運転開始:平成23年7月予定



【東京電力水力発電所】


   福島県内15発電所、栃木県内3発電所、山梨県内3発電所、
   群馬県内1発電所が地震により停止⇒ 6/24すべて復旧

【揚水発電】

   本見通しでは650万kWで織り込んでいる。
   需給が厳しい状況においては、その時点における上ダムの貯水量や需要動向を
   ふまえ、揚水の発電量について詳細に精査したうえで反映する。
                      (7/8&7/7 東電プレスリリースより)


【流通設備等への影響
 
 
   ・那珂変電所 地震により停止
   ・新茂木変電所 地震により停止
                ⇒ 6/24 すべて復旧
               
【自家発余剰の購入増】

    +40万kW
      ・クリーンコールパワー研究所IGCC(石炭ガス化複合発電)実証機からの
       20万kW
      ・自家発余剰購入20万kW

                     (7/1 東電プレスリリースより)

【電力融通の減】

    ▲100万kW
       ・原子力発電所の定期検査からの運転再開が不透明な西日本からの
        100万キロワットがなくなった。
                    (7/1 東電プレスリリースより)



参 考
 http://d.hatena.ne.jp/Lasakongawa/20110525/p1
 http://www.tepco.co.jp/cc/press/index-j.html
 http://www.tepco.co.jp/cc/pressroom/images/hukkyuu.pdf
 http://www.shimbun.denki.or.jp/news/index.html





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●やはり電力は足りている(1)本当の電力能力を調査

テレビ朝日「モーニングバード」内コーナーの「そもそも総研」で「電力不足は本当なの? 本当の発電能力を調査」という特集より。

以下は、名古屋大学 高野雅夫准教授が「電源開発の概要 2010年度版」という経産省公式発表の電力供給能力から導いた試算。

発電設備容量 試算(万kW)

      水力  揚水 卸電気事業 稼動原子力 火力  卸電気事業 緊急設置
                者揚水                  者火力    電源
東京電力 218  681  253    491    3819    545    200      関西電力 331  488   57    455    1636    896      0      中部電力 186  336  113      0    2390     70      0      

        稼動原子力を入れた合計     昨年のピーク電力        
                     
東京電力     6207                6000 (+ 3.3%)       
関西電力     3863                3138 (+18.8%)      
中部電力     3095                2709 (+12.5%)    

  

        稼動原子力が0になった場合   昨年のピーク電力    
           の合計

東京電力     5716                6000 (-5.0%)
関西電力     3408                3138 (+7.9%)
中部電力     3095                2709 (+12.5%)



※上記は各電力会社から提出された資料を元に、経産省より発表されたものです。

※予備力は5%あればいい。
  よって関西電力・中部電力は原子力発電がなくても充分足りる。

※原発を全て止めたら、確かに東京は厳しくなる。
  しかし、日本には「埋蔵電力」=自家発電がある。
 全国の自家発電設備の出力合計は2010年9月末時点で原発40~50基分に
 相当する6035万kW。5割が東北・関東地方に集中する。
 
 これに関しては、7月7日の参院予算委員会で、菅首相が自家発電の稼動状況
 に関して点検するよう指示を出した。

 もし、自家発電で500万kWでも補うことが出来たら、原発なしでもこの夏は
 乗り切れる。

 ただ、自家発電の場合、送電網の問題など解決しなければならない問題も
 出てくる。

 願わくば、現在止まっている原発は再稼動せずに、この夏を乗り切りたいが。



 

 

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