●やはり電力は足りている(1)本当の電力能力を調査
テレビ朝日「モーニングバード」内コーナーの「そもそも総研」で「電力不足は本当なの? 本当の発電能力を調査」という特集より。
以下は、名古屋大学 高野雅夫准教授が「電源開発の概要 2010年度版」という経産省公式発表の電力供給能力から導いた試算。
発電設備容量 試算(万kW)
水力 揚水 卸電気事業 稼動原子力 火力 卸電気事業 緊急設置
者揚水 者火力 電源
東京電力 218 681 253 491 3819 545 200 関西電力 331 488 57 455 1636 896 0 中部電力 186 336 113 0 2390 70 0
稼動原子力を入れた合計 昨年のピーク電力
東京電力 6207 6000 (+ 3.3%)
関西電力 3863 3138 (+18.8%)
中部電力 3095 2709 (+12.5%)
稼動原子力が0になった場合 昨年のピーク電力
の合計
東京電力 5716 6000 (-5.0%)
関西電力 3408 3138 (+7.9%)
中部電力 3095 2709 (+12.5%)
※上記は各電力会社から提出された資料を元に、経産省より発表されたものです。
※予備力は5%あればいい。
よって関西電力・中部電力は原子力発電がなくても充分足りる。
※原発を全て止めたら、確かに東京は厳しくなる。
しかし、日本には「埋蔵電力」=自家発電がある。
全国の自家発電設備の出力合計は2010年9月末時点で原発40~50基分に
相当する6035万kW。5割が東北・関東地方に集中する。
これに関しては、7月7日の参院予算委員会で、菅首相が自家発電の稼動状況
に関して点検するよう指示を出した。
もし、自家発電で500万kWでも補うことが出来たら、原発なしでもこの夏は
乗り切れる。
ただ、自家発電の場合、送電網の問題など解決しなければならない問題も
出てくる。
願わくば、現在止まっている原発は再稼動せずに、この夏を乗り切りたいが。