2008.12.10

●ここまでヒドイとは・・テレビ制作現場

「癒しのヒトラーおじさん」℃-ute中島早貴の発言にネット紛糾!(日刊サイゾー)

 4日深夜放送の『よろセン!』(テレビ東京)に出演したアイドルグループ℃-ute・中島早貴の発言が波紋を広げている。

 中島は『よろセン!』内の世界の偉人を紹介するコーナー「なっきぃ的 世界偉人DEN!!」にて、ナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーを"偉人"として取り上げ、「ヒトラーおじさん」「癒しの演説」などと紹介。かわいらしいイラストや空想上のモノマネを披露するなどした。また、他の出演者もこのモノマネを唱和するなど、番組は和やかな雰囲気で進行した。

 この放送中から、ネット上では番組に対する批判が噴出。

「親しみを込めてヒトラーおじさんと連呼するとは......」「いくらなんでも無知すぎる」「欧米だったら大問題になるぞ」など、中島の見識を疑う意見が多く書き込まれた他、「マネージャーはなぜこの発言を許したのか」「生放送ならまだしも、録画でこの企画はありえない」など、℃-uteの周辺スタッフや番組制作側に対する意見も寄せられ、掲示板が紛糾した。

 『よろセン!』は今年10月から始まった深夜帯の帯番組で、℃-uteやモーニング娘。などハロー!プロジェクトのメンバーが出演。メンバーのひとりが"教育者"となって生徒役の他のメンバーに様々な事柄を教えるという内容で人気を集めている。

 日刊サイゾーでは今回の放送についてテレビ東京側に「偉人として取り上げる人物の人選」などについて問い合わせを行っているが、現在までに回答は届いていない。

一つの番組が成立するためには、制作会社から企画書が出されて、局のプロデューサーがOKを出してはじめて制作に取り掛かる。

放送作家に構成を発注して、局と制作会社のプロデューサー、そしてディレクターで出来上がった構成をチェック、そして収録となる。ハロプロのマネージャーたちも構成に目を通しているはずだ。

こうして、放送されるまでに多くの大人が係わっている。
その誰一人として、この内容に疑問を持たなかったというのは驚きであり、ショック。
ヨーロッパでこんな放送したら、大問題で国によっては関係者は逮捕ですよ。

放送現場の知的水準ってここまで落ちているのかと思うと……情けない。


私がシナリオライターとしてデビューした頃には、母と同じ年くらいの戦前・戦中派のプロデューサーや監督・ディレクターがまだ現役だった。

戦時中のドラマを書いた時、戦後派の私はどうしても最初から反戦色の濃いものを書いてしまう。そんな私に対して当時の国民が現実はどうだったのかを話してくれる関係者がいた。そんな関係者と議論を交わしてドラマを作っていった。

時代は代わり、放送業界も新陳代謝を繰り返し、局も制作会社も戦後派がほとんどというのは時代の流れとして当然だとは思う。

しかし、しかし、視聴率ばかり追ってないで少しは勉強しろよ、って今回のことは本当に情けない。

関係記事アイドルが
「ヒトラーおじさん」偉人と紹介 テレビ東京謝罪 12月8日 産経新聞

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2008.11.11

●お疲れさま、筑紫哲也さん

ニュースキャスターの筑紫哲也さん 肺がんで死去

TBSが11日午後7時56分から筑紫哲也さん追悼番組

長い間、久米さんの『ニュースステーション』を見た後に、筑紫さんの「NEWS23」を見るのが1日の最後の楽しみだった。

『ニュースステーション』から久米さんが去った後は、筑紫さんの「NEWS23」だけでも出来るだけ見るようにしてきた。

私はどちらかというと論理型より感情型。
日々起こるニュースをまず感情で受け止めてしまう。なので、感情を抑えて論理的に考えを組立て直すために客観的な意見を聞くことが必要。

そのためには久米さんや筑紫さんの言葉・意見は私にとっては貴重だった。

特に筑紫さんの言葉はいつも安定感があり、信頼できた。

「少数派であることを恐れない」

そんな筑紫さんの言葉がもう聞けなくなると思うと淋しい。



今年は6月に保険評論家の佐藤立志さんも突然、結核でお亡くなりになってしまった。
ある時期、さるさる日記の更新お知らせを何件も登録していたが、時間が経つごとに各日記内容に魅力を感じなくなって一件づつ更新お知らせを解除。
唯一、最後まで解除しなかったのが佐藤立志さんの日記だった。

佐藤さんの書かれた意見にすべて賛同できるわけではなかったけど、でも、各記事に佐藤さんの“熱い思い”が感じられ、いろんな意味で参考にさせてもらっていた。

佐藤さんもまた「少数派であることを恐れない」人だったと思う。


そんな人が一人づつ去っていく現実、本当に淋しい……

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2008.10.18

●第6回 『ホームムービーの日-HOME MOVIE DAY-』

ちいさなフィルムのためのちいさな祭典
第6回《ホームムービーの日》

あなたの撮影した映像も、貴重な文化遺産です!

ちいさなフィルムのためのちいさな祭典、第6回 『ホームムービーの日-HOME MOVIE DAY-』 は、家庭や地域に埋もれている名もなきフィルムに光をあてる記念日です。

個人的に撮影したまま、押し入れの隅に眠っている8ミリフィルはありませんか?
そんなフィルムを発掘・上映し、地域の歴史や家族の思い出をみんなで楽しむために企画されたのが、この国際イベントです。

この日をきっかけに、家庭用8ミリフィルムが記録してきた20世紀という時代を再発見する貴重な映像が、続々と発掘されています。

今年、2008年は世界11カ国(アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、スロベニア、オランダ、メキシコ、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、アメリカ)、62都市が参加。
日本では、三沢、弘前、仙台、東京7会場(北千住、北区十条、谷根千、下北沢、杉並、小平、八王子)
、名古屋、大阪港区 で同時に開催されます。

足立区・千住会場(北千住)は、今年、はじめての参加となりますが、区内の小型映画作家はもとより、近郊近県から120本以上ものフィルムが出品されています。
すべての映像をご覧いただけないのが残念ですが、ぜひ、「ホームムービーの日」を見に来てください。おそらく、あなたの映画の観方が変わります!

「ホームムービーの日 in シアター1010」上映会
日時: 10月18日(土) 13:00~18:00

招待上映:おもてとしひこ監督 『東京ホームシック・ブルース』
       (1988年度製作 カラー43分)

入場:無料

会場:シアター1010  11階 視聴覚室
    東京都足立区千住3-92 千住ミルディスⅠ番館 10F
    会場地図
    

主催:日本脚本アーカイブズ倶楽部・放送映画文化講座【てら】
    足立区千住5-13-5 学びピア5F

問合先:日本脚本アーカイブズ 【てら】
     TEL:03-3882-1071(火曜日~土曜日 11:00 - 17:00)

共催:シアター1010
後援:足立区・足立区教育委員会
協力:特定非営利法人 映画保存協会

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●第6回 『ホームムービーの日-HOME MOVIE DAY-』

ちいさなフィルムのためのちいさな祭典
第6回《ホームムービーの日》

あなたの撮影した映像も、貴重な文化遺産です!

ちいさなフィルムのためのちいさな祭典、第6回 『ホームムービーの日-HOME MOVIE DAY-』 は、家庭や地域に埋もれている名もなきフィルムに光をあてる記念日です。

個人的に撮影したまま、押し入れの隅に眠っている8ミリフィルはありませんか?
そんなフィルムを発掘・上映し、地域の歴史や家族の思い出をみんなで楽しむために企画されたのが、この国際イベントです。

この日をきっかけに、家庭用8ミリフィルムが記録してきた20世紀という時代を再発見する貴重な映像が、続々と発掘されています。

今年、2008年は世界11カ国(アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、スロベニア、オランダ、メキシコ、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、アメリカ)、62都市が参加。
日本では、三沢、弘前、仙台、東京7会場(北千住、北区十条、谷根千、下北沢、杉並、小平、八王子)
、名古屋、大阪港区 で同時に開催されます。

足立区・千住会場(北千住)は、今年、はじめての参加となりますが、区内の小型映画作家はもとより、近郊近県から120本以上ものフィルムが出品されています。
すべての映像をご覧いただけないのが残念ですが、ぜひ、「ホームムービーの日」を見に来てください。おそらく、あなたの映画の観方が変わります!

「ホームムービーの日 in シアター1010」上映会
日時: 10月18日(土) 13:00~18:00

招待上映:おもてとしひこ監督 『東京ホームシック・ブルース』
       (1988年度製作 カラー43分)

入場:無料

会場:シアター1010  11階 視聴覚室
    東京都足立区千住3-92 千住ミルディスⅠ番館 10F
    会場地図
    

主催:日本脚本アーカイブズ倶楽部・放送映画文化講座【てら】
    足立区千住5-13-5 学びピア5F

問合先:日本脚本アーカイブズ 【てら】
     TEL:03-3882-1071(火曜日~土曜日 11:00 - 17:00)

共催:シアター1010
後援:足立区・足立区教育委員会
協力:特定非営利法人 映画保存協会

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●第6回 『ホームムービーの日-HOME MOVIE DAY-』

ちいさなフィルムのためのちいさな祭典
第6回《ホームムービーの日》

あなたの撮影した映像も、貴重な文化遺産です!

ちいさなフィルムのためのちいさな祭典、第6回 『ホームムービーの日-HOME MOVIE DAY-』 は、家庭や地域に埋もれている名もなきフィルムに光をあてる記念日です。

個人的に撮影したまま、押し入れの隅に眠っている8ミリフィルはありませんか?
そんなフィルムを発掘・上映し、地域の歴史や家族の思い出をみんなで楽しむために企画されたのが、この国際イベントです。

この日をきっかけに、家庭用8ミリフィルムが記録してきた20世紀という時代を再発見する貴重な映像が、続々と発掘されています。

今年、2008年は世界11カ国(アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、スロベニア、オランダ、メキシコ、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、アメリカ)、62都市が参加。
日本では、三沢、弘前、仙台、東京7会場(北千住、北区十条、谷根千、下北沢、杉並、小平、八王子)
、名古屋、大阪港区 で同時に開催されます。

足立区・千住会場(北千住)は、今年、はじめての参加となりますが、区内の小型映画作家はもとより、近郊近県から120本以上ものフィルムが出品されています。
すべての映像をご覧いただけないのが残念ですが、ぜひ、「ホームムービーの日」を見に来てください。おそらく、あなたの映画の観方が変わります!

「ホームムービーの日 in シアター1010」上映会
日時: 10月18日(土) 13:00~18:00

招待上映:おもてとしひこ監督 『東京ホームシック・ブルース』
       (1988年度製作 カラー43分)

入場:無料

会場:シアター1010  11階 視聴覚室
    東京都足立区千住3-92 千住ミルディスⅠ番館 10F
    会場地図
    

主催:日本脚本アーカイブズ倶楽部・放送映画文化講座【てら】
    足立区千住5-13-5 学びピア5F

問合先:日本脚本アーカイブズ 【てら】
     TEL:03-3882-1071(火曜日~土曜日 11:00 - 17:00)

共催:シアター1010
後援:足立区・足立区教育委員会
協力:特定非営利法人 映画保存協会

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2006.01.14

●偽造の天才

システムを知っていれば難しいことじゃなかった。
偽物の情報源を作ったんだ。取材ノートやボイスメール、ウェブサイトまでね。
記事になったすべての嘘の陰には、同僚を騙すための嘘が存在したんだ。

一つの嘘がまた次の嘘を生んだ。
為替グラフと同じで、動きは一定じゃないが、僕が記事を書く過程にはパターンがあった。
はじめは記事の一部を偽って書いているだけだが、やがてエスカレートして全体を捏造してしまうんだ。

ほぼ真実に近い記事をAと呼ぶことにしよう。
部分的に真実なのがBで
ほとんど捏造した場合がCだ。
Dは完全にデッチ上げたられた記事だとする。
AとBで信頼を掴めば、読者はCでも信じるようになり、Dの嘘でさえ真実になる。

記事を面白くするためのネタを試しに自分で作ってみたら、あまりに良い出来なので思わず使ってしまった。
でも、掲載された記事を見るたびにいつも考えたよ。「もう止めよう」って。
でも、できなかった。
あまりにも反響が大きく病みつきになった。
編集会議でアイデアを話すとみんな興奮して聞いてくれる。その快感が忘れられなくなった。

上記は映画『ニュースの天才』のモデルであるスティーブン・グラスのインタービューの中の彼の言葉。
1995年、グラスは大統領専用機内に唯一設置されている米国で最も権威のあるニュース雑誌「THE NEW REPUBLIC」の最年少記者(25才)だった。
同僚たちの関心が政治問題に向く中、彼は身近な問題に着目。政財界のゴシップなど数々のスクープをものにし、スター記者として成長していった。
彼の記事は1998年まで数多くの有名誌に掲載され、10万ドル以上を稼ぎ出し、大衆の心を掴む記者としてテレビにも出演し、苦情ともほぼ無縁だった。

僕の記事はフィクションだから関係者は存在しない。絶対にクレームが来るはずはなかった。

そう。彼の記事は41タイトル中、半分以上の27タイトルが捏造だったのだ。

グラスは原稿のチェック係りを経験していたため、いかにチェックをすり抜けるかも知っていたという。

グラスの記事に関して他誌から捏造疑惑が持ち上がり、やがてグラスは捏造記事を書き続けていたことを認める。

映画の中で、グラスは捏造記事を書いたことを認めるものの、「悪かった」「ごめんなさい」ですべて許されると思っている。
ジャーナリストとして記事を捏造することがどれほど重大なルール違反なのかという自覚が全くなく、取り繕う言い訳ばかリが次々に出てくる。
ついに編集長がキッパリと「クビ」を宣言しても、グラスは泣きながら編集長に訴える。

「空港まで送って。ボクを一人にしないで。何をするかわからないから・・・」

罪の意識もなく、泣きつけば罪を許してもらえるとまだ思っているグラス・・・

言い訳ばかり、罪の意識の希薄さ、重大性がまるで分かっていない ・・・なんだか、耐震擬装事件の当事者たちを見ているような映画だった。

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2005.12.16

●簡裁通じ督促? NHK民営化には反対だけど・・・

NHKが受信料不払い対策、来年度から簡裁通じ督促(読売新聞)

政治介入疑惑や一連の不祥事からの信頼回復が実感として全くなされていないのに、一方的に司法の手を経て督促ってのは、ますますNHKへの反感を募らせるだけではないの・・・?

■ 平成17年度の“約束”
 “約束”と「NHK“約束”評価委員会」
■ NHK新生プランに対する視聴者のみなさんからのご意見

等を読むと努力しているようには見える。しかし、そんな努力目標だけで一旦失った信頼を回復し、支払い拒否している視聴者を納得させることはできないと思う。
信頼回復していない段階で、簡裁通じ督促ってのはいかがなものでしょう。


NHKの制度や受信料に関して、世界の公共放送との比較がまとめられたサイトを探してみたが、ないんだよね。

■ 論点:NHK 受信料制度を考える

上記サイトに書かれていることがもっと具体的に分かるようなサイトがありましたら、教えてくださ~い<m(__)m>

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2005.12.08

●NHKの民営化には反対します

  前々から NHK民営化 の論議は気になっていたのだが、小泉首相が NHK改革に意欲を見せ始め、竹中総務相がNHKの経営形態などを見直す有識者懇談会の設置を表明 したという記事を読んで、現段階では個人的には反対ということを書いておこうと思う。

小泉&竹中、NHK民営化視野…受信料未払い3割(夕刊フジ)

 かつて「See-Saw日記」にも書いたが、反対の一番大きな理由は

視聴率や商業主義に左右されないNHKでしか作れない優秀な番組も多い

 ということ。

 参考過去記事公開シンポジウム『テレビを変えなくちゃ!』(05/7/9)

 確かに受信料問題や、政治介入の問題、さらに制作費の横領などNHKには多々問題があるのも事実。

 参考過去記事NHK番組改変問題(05/1/20)
            放送法改正?(04/7/21)

 シナリオライターから見て、民放と比べてNHKの脚本料は安い。(これは俳優さんもそうらしい)
 それでも公共放送としてのNHKが必要だと思うのはまさに上に書いた理由。

 民放は視聴率が悪いとすぐに打ち切りの対象になる。だが、NHKの番組はたとえ視聴率1%でも、番組のコンセプトに則って最後まで放送される。
 視聴率スポンサーに影響されずに地味なドラマやドキュメンタリー、子供番組や教育番組が作れるのもNHKだからこそだ。

 もし、民営化されて現行の民放と同じようにスポンサー収入でNHKが運営されるようになると、どのチャンネルを回しても視聴者受けのする番組ばかりということになる。

 なんでもかんでも民営化すればいいってものじゃない。
 NHK民営化に限って言えば、小泉&竹中のいう「民営化」は多分に国民に「開かれた政府」を印象付けようとしているだけの民営化としか思えず、何が大事かをきちと踏まえた上での民営化とは到底思えない。

 女系天皇容認問題の時のようなやり方で、一方的にNHKの民営化を推し進められてはたまらない。
 私は基本的には女系天皇容認に関しては賛成だ。しかし、そこに至るまでのやり方には疑問を感じている。

 なぜなら、「皇室典範に関する有識者会議」 というのはあくまでも小泉首相の私的諮問機関にすぎない。その座長はロボット工学の専門家であり、十人の委員の中には一人も皇室問題の専門家はおらず、かつ容認派ばかりを集めて意見を聞く会議だった。
 最初から小泉首相の意見に沿って「女系天皇容認」の結論ありきの諮問会議で、専門家や反対派の意見を排した私的諮問会議の結果がそのまま政府案となってしまった。
 結論はともかく、全く議論がなされていないその過程は大きな問題だと思う。

 NHK民営化の問題も、女系天皇容認問題と同じように「民営化賛成派」ばかりを集めた有識者懇談会でNHK民営賛成案を政府案として提出なんかされてはたまらない。

 イエスマンしか受け付けない単細胞のこの首相だったらやりかねないから・・・・・


 NHKが抱える問題・・・例えば視聴料の問題にしても、ではどうしたらいいのか具体的な案を今、ここで提案出来ないという勉強不足が個人的には情けない。
 それは私の今後の宿題として、とにかくじっくりと時間を掛けて賛成派・反対派を交えた十分な議論をしてもらいたいと思っている。

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2005.01.20

●NHK番組改変問題

番組が改変されたことは事実。
では、誰の指示で? 政治的圧力はあったのか?
現場担当P、NHK上層部、朝日新聞、政治家(安倍・中川氏)の主張がそれぞれ食い違っている。
なので、自分なりに簡単に経過を整理してみると・・・

ニュースソース色分け
■朝日新聞 ■NHK ■ドキュメンタリージャパン(DJ)
■VAWW-NET  ※筆者注

2000年11月21日
 「シリーズ戦争をどう裁くか」の企画提案が番組制作局部長会で承認。
 (※DJに)制作を委託。

 DJ・HPより・・本番組のもともとの企画発案者は、NEP21(NHKエンタープライズ21)のチーフ・プロデューサー(CP)であり、同CPから企画提案票作成の依頼を受けたDJのディレクターは、一度断ったものの、他の会社への依頼も奏功しなかった同CPから再度の強い要請を受け承諾。
 企画提案票作成から取材、編集に至る全過程で、DJスタッフはNHKのCPおよび長井氏の指揮・監督の下で動いていた。
 当初、「主催団体」に近い考え方の要素だけでなく、別の視点の要素も盛り込んでいたDJ社の構成案に対し、より法廷を主にした内容で行く方針を打ち出したのは、NHKのCPと長井氏だったというのが、DJ社の把握している事実。
 いずれにせよ、DJ社スタッフと、NHKのCPおよび長井氏、NEP21のCPの3者は、2001年1月24日のNHK教養部長による試写までは、一体となって制作に当たっていた。

2000年12月8日~12日
 東京で「女性国際戦犯法廷」開催される。
 旧日本軍の従軍慰安婦問題をテーマにした民衆法廷。
 DJが取材。
2001年1月19日
 吉岡教養番組部長のDJ版1回目試写。
 「法廷に距離が近すぎる」と大幅な手直しを、DJに指示。

2001年1月24日
 吉岡教養番組部長のDJ版2回目試写。
 手直し足りず。編集作業をNHK側で引き取る。

2001年1月26日
 松尾総局長粗編試写、協議。
 「女性法廷」に批判的な意見もインタビューして入れることを決定。

2001年1月27・28日
 「法廷」直後から番組中止を要求し続けていた右翼団体の関係者約30人がNHKの建物に乱入。
2001年1月28日
 午後、追加インタビュー取材。
出演者の一人にコメントの取り直しをさせ、同日わざわざ右翼学者のインタビューを急遽追加して、「法廷」たたき、「慰安婦」たたき発言をさせた。
1月28日夜
 44分の番組が完成、吉岡教養番組部長が承認。

2001年1月29日
 未明にNHK第1次版編集VTRが出来る。(44分)
1月29日午後
 松尾放送総局長、国会対策担当の野島担当局長らNHK幹部が、中川、安倍両氏に呼ばれ、議員会館などでそれぞれ面会。

 安倍氏:朝日新聞の報道では「安倍晋三自民党幹事長代理が…NHK幹部を呼んで…」となっているが、 先方から進んで説明に来られたのであって、当方がNHK側を呼びつけた事実は全くない。
 先方が説明に来たのは、番組放送の前日である1月29日のことであるが、朝日新聞の報道で指摘されている「民衆法廷に批判的立場の専門家のインタビュー」は それよりも前に完了していたものであり、当方がこうしたインタビューをするよう NHK側に求めた事実は全くない。

2001年1月29日夕
 NHK第1次版の松尾総局長初試写。試写後、協議。
 深夜、再度試写。43分になる。

同日夕、NHKの伊東番組制作局長が「(国会でNHK予算が審議される)この時期に政治とは闘えない。番組が短くなったらミニ番組で埋めるように」などと伝えて番組内容の変更を指示したと長井氏が証言。松尾、野島両氏も参加して「異例の局長試写」が行われた。
試写後、松尾氏らは(1)民衆法廷に批判的立場の専門家のインタビュー部分を増やす(2)「日本兵による強姦や慰安婦制度は『人道に対する罪』にあたり、天皇に責任がある」とした民衆法廷の結論部分などを大幅にカットすることを求めた。

2001年1月30日
 松尾総局長、伊東番制局長、吉岡教養部長で協議。
 中国人元慰安婦の証言などのカットを指示、さらに編集して40分にする。
 夜、放送。

30日放送ギリギリまで、番組は切り刻まれ、「法廷」を記録するのではなく、批判する番組に変わっていたのです。まさにNHK上層部の製作現場への直接介入で 改ざんされた番組が放送されのです。
2001年2月24日
 ソウルでの会合で「法廷」を主催した国際実行委員会は「性奴隷制が人道への罪であり、昭和天皇と日本国家の責任であるという判決を意図的に隠し、慰安婦が商行為であるという暴言を流して被害女性の名誉と尊厳を再度踏みにじっている」という抗議声明。
2001年2月16日
 高橋哲哉氏らシリーズ番組への4人の出演者が「番組が法廷の内容と意義を正確に知ることが困難なものになったのは 制作スタッフにも不本意な何らかの圧力があったのではないか。そのような圧力があったとしたら報道の自由にも関わる由々しき問題で見過ごすことはできない。納得のいく説明を」という申し入れ書をNHKに送付。

 出演者の一人、 米山リサ・カリフォルニア大学助教授は、海外の著名な学者ら360人の署名を集め、「NHKが法廷の重要性を日本社会にきちんと伝えなかったことを大変遺憾に思う。法廷は、戦時性暴力は奴隷制を裁こうという、国際社会で急速に共有されることになった法的倫理的基準に沿うものであり、公共放送としてのNHKには法廷を正しく伝える責務がある」という抗議文をNHKに送付。

2001年5月9日
 日本国内の学者たちも、作家やアーティストなども含め2878人の署名を集めて、「見解と要望」を手渡す。その要点は「法廷の核心部分を意図的に削除したのは視聴者に対する重大な背信行為であり、知る権利の侵害である。取材協力者や出演者の期待権や人格権を侵害しとおり、編集権を盾にとって彼らの抗議の一切をはねつけているのはマスメディアの自殺行為だ。番組大幅改編は言論が暴力にさらされる暗い時代を予感させる。右翼に対して腰砕けになったことは歴史の汚点として記憶されるかも知れない」とNHKに毅然とした行動を求める。
2001年7月
 「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(VAWW―NETジャパン)が、NHKと制作会社NHKエンタープライズ、ドキュメンタリー・ジャパンの三社を相手取って東京地裁へ提訴
 各方面からの抗議に対して、NHKは一貫して「番組は企画通りにつくった。 右翼の圧力には右されなかった」と、番組改ざんの事実さえ認めない態度をとり続けている。これでは、法的手段をとる以外ないと判断。

2002年8月2日
 「放送と人権等権利に関する委員会機構」(BRO) に米山リサ教授が権利侵害救済の申し立て。
<米山リサ・カリフォルニア大学準教授からの申立て>
http://www.bro.gr.jp/kettei/k020-nhk.html#000

2003年3月31日
 BRO 審議結論と措置
 本件シリーズ「戦争をどう裁くか」は、戦争を歴史的、多角的に検証し将来へ繋げようとする意図のもとにNHKが企画・放映したものと認められるが、以下の点で問題があったと考える。
 申立人がNHKから出演依頼を受けてコメンテーターとして出演した第2回「問われる戦時性暴力」は、「女性法廷」を中心に据えた「裁きと和解」を主題とする番組であった。申立人は「裁き」による責任の明確化の上で「和解」が初めて可能性を持つという立場から論評したが、NHKは申立人に断りなく、「女性法廷」の意義について申立人が重要とした「裁き」による責任の明確化の発言部分を全て削除した。このような編集を行う場合には、コメンテーターである申立人に対して、その旨を説明し、了解を得る努力をすべきであった。

 また、NHKは編集過程で、「女性法廷」に対し本質的な批判を述べている秦氏のインタビューVTRを挿入したことを、申立人に伝えなかったが、コメンテーターである申立人へ事前に説明して、意見を求めるべきであった。

 なお、NHKは当番組の制作責任者であるから、申立人への説明を制作委託会社のプロデューサーに任せたとしても、結局は説明をしなかったのであるから、そのことについて責任を免れるものではない。
 
 本件は、NHKが申立人への説明や了解を経ないまま編集を行ったため、前記のとおりコメンテーターとしての申立人の人格権に対する配慮を欠き、放送倫理に違反する結果を招くことになった。
本委員会は、放送局が編集を行う場合には、コメンテーターの発言の重要かつ本質的な部分は十分尊重すべきであると考える。NHKは、本決定の趣旨を少数意見を含め放送するとともに、出演者の権利と放送倫理に一層配慮するよう要望する。

2004年3月24日
 東京地裁・・制作会社一社に百万円の支払いを命じたため、ネットワークと制作会社双方が控訴。

 判決のなかで、「番組内容は、当初の企画と相当乖離(かいり)しており、取材される側の信頼を侵害した」と認定した。にもかかわらず判決は、自民党や右翼の圧力を受けて番組を改ざんしたNHKの責任を一切問おうとせず、逆に改ざんを「編集の自由」として免罪してしまった。

 その上で判決は、改ざんに抗議して最終段階で制作から降りた孫請けの制作会社DJ社に、「取材に協力したVAWW―NETジャパンに国際法廷の忠実なドキュメンタリ ーが作られるかのような期待を抱かせてしまったのが悪い」として全責任を押しつけ、「原告に百万円を支払え」と命じた。それは、「一部勝訴」どころか、ジャーナリズム の取材活動と言論活動を制約しかねない、許し難い反動判決である。

2004年12月9日
 番組制作にあたった現場責任者・長井Pが「コンプライアンス(法令順守)推進委員会」に「政治介入を許した」と訴える。
2005年1月12日
 朝日新聞報道
 http://www.asahi.com/national/update/0112/006.html
  ※ ↑元になったこの記事はもう消えている。
  このいきさつを巡り、NHKで内部告発をしたのは、当時、同番組の担当デスクだった番組制作局のチーフ・プロデューサー。中川昭一・現経産相と安倍晋三・現自民党幹事長代理がNHK幹部を呼んで、「偏った内容だ」と指摘の記事。
2005年1月13日
 NHKの長井暁チーフ・プロデューサーが「(番組に)政治介入を許した」と内部告発の会見。
番組改変指示は、中川、安倍両議員の意向を受けたものだったと当時の上司から聞き、「放送内容への政治介入だ」と訴えている。
2005年1月17日
秋山寿延裁判長は控訴審結審の延期を指示し、四月二十五日に弁論が行われることになった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
関係各社・者がそれぞれ反論のコメントを出し合い、言った言わないの水掛け論の様相。

今、全体を見渡してみて、浮かび上がってくるのは「自主規制」という言葉だ。

問題のドキュメントの放送前、NHK幹部が面会を求めたのは安倍・中川氏だけではなかったらしい。

http://sp.mt.tama.hosei.ac.jp/users/igajin/home2.htmより
 すでに、自民党の議連「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」の古谷圭司会長は「放送前にわたしを含む議連幹部の多くがNHK幹部に面会を求められ、番組について説明を受けた」と話しています。同議連の平沢勝栄会長代理、下村博文事務局長らもNHK幹部との面会を認めています。
 ここで名前が出ている古谷、平沢、下村各議員は、NHKの予算に関わる総務委員会のメンバーなのでしょうか。もし違っていたなら、なぜ、総務委員会のメンバーではなく議連のメンバーに「予算」や「事業」の説明に赴いたのか、NHKは納得のいく説明をするべきでしょう。

 1月16日のテレビ出演の時、安倍氏は当時、問題の番組に関しては永田町でも噂になっていた、と語っていた。市民団体を名乗る右系の人々がNHKに抗議に乗り込んで行き、その噂が永田町に届いていたとしても不思議ではない。 安倍氏が、番組は見ていなくても、番組の噂は知っていたというのは嘘ではないと思う。

 やっぱり一番の問題は、NHK幹部の「自主規制」と「保身」の体質としか思えないなぁ。
 政治家のご機嫌を損ねないよう顔色を伺いながら番組を改変した・・・
 誰からどういう指示がでたのか、長井Pから遡って行けば、元にたどり着く・・・はず。
 
 憲法二一条、放送法第三条に関して、メディアは今こそ自浄作用がまだまだ生きているということをちゃんと見せて欲しい。

 蛇足ですが、ドラマ作りにおいて、現場で脚本の一部が変更されたりということは起こりうること。
 その場合、必ず変更箇所に関して、脚本家に報告と了承がなされる。少なくともこれまで私が経験したケースはそうだった。
 しかし、今回のNHKのケースの場合、番組全体のバランスをとったにせよ、テーマが変わってしまうほどの改変となると、取材協力した人たちが「騙された」と思うのは当然だと思う。しかも、現場担当のCPまでもが内部告発をせざるを得ないほどの高圧的改変指示って・・・。
 思想信条とは関係なしに、取材協力者と現場CPの悔しさはよく分かるような気がする。

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2004.09.11

●『華氏911』アカデミー賞よりテレビ放映願望

アカデミー賞「辞退」 「華氏911」のムーア氏
「より多くの有権者が映画を見られるように、アカデミー賞は狙わないことにした」とマイケル・ムーア監督が宣言。

製作の意図を聞かれた時、ムーア監督は以下のように米メディアを批判したという。

「映画で描こうとした本当の悪漢は、ブッシュじゃない。米の主流メディアだ。ブッシュがイラク相手に戦争を始めたことには驚きもしないが、メディアはチアリーダーになって戦争をあおった。怒りの矛先はむしろそっちに向いている」

「制作の意図は観客に伝わっていると思う。映画館から出てきた人々の感想は『ブッシュは何て悪いやつだ』じゃない。『初めて見聞きすることばかり』だ。イラク戦争は戦うに値する戦争だったのかどうか。考えるのに必要な情報を、主流メディアが伝えなかったからだ。新聞やテレビは一体何やってたんだ、と観客は怒っている」

「私の仕事は、人々が見ないでいたものを目の前に突きつけることだ。主流メディアのエリート連中には、恥じ入ってほしいものだ。あなた方が怠けてしなかったことを、こんな野球帽をかぶった高卒の男(ムーア氏本人)が世界中で映像を掘り起こして、補っているんだから」


http://www.asyura2.com/0406/senkyo5/msg/266.htmlより)

さらに在米の映画評論家である町山智浩氏によると・・・

「独裁者」も「華氏911」もインテリに向けて作られた映画ではない。アメリカの大半を占める、新聞や本なんか読まない人々のために作られた映画だ。
残念なことにその人口比は60年経ってもあまり変わっていない。

アメリカにはもう大都市にしか書店はないが、そこに行けば大量のブッシュ批判の本が並んでいる。いや、政治に関する本の8割がブッシュ叩きだと言ってもそんなに誇張ではない。
でも、これを読むのはインテリだけ。普通の人はテレビとラジオでしか政治を知らない。
それは何度も書いたように共和党を支持するコングロマリットに寡占支配されている。

だから、ムーアも言っているように、アメリカの人口の4割がいまだに「イラクが911テロの犯人」「イラクは大量破壊兵器を持っていた」と信じている。
そんな人々に見せるために作られたのが「華氏911」なのだ。

だから、「『華氏911』はムーアの著作と内容が同じだ」と批判してもまったく無意味だ。この映画は、ムーアの本どころか新聞すら読まないアメリカ人をどれだけ動かすかで価値が計られる映画だからだ。

もし、民主党が勝ってケリー政権になった場合、アメリカのイラク政策がどのように変わるのか定かではない。
しかし、嘘の大儀をかざしてイラク・占領軍ともに犠牲者を増やし続けるブッシュよりはましだろう。

「(劇場公開に加え) さらに数百万人が選挙前に映画を見ることが、受賞よりもはるかに重要だ」と断言し、アカデミー賞よりテレビ放映を願うムーア監督。
彼の信念がアメリカの選挙結果を動かすかもしれない。

※私の『華氏911』感想は「See-Saw日記」

《おまけ》

小泉首相: 政治的に偏っているから見たくない
ムーア監督: 自国民よりブッシュを愛していると公言したようなものじゃないか。知的な人間なら、様々な意見や真実に好奇心を持つものだろう? 真実に目を伏せ、無知なままでいたいだなんて、最愛のブッシュに似てきたね。

同感っす。

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