2006.06.18

●イラク戦争★二つの歌②Dixie Chicks

『NOT READY TO MAKE NICE』
Dixie_chicks

アメリカの女性三人のカントリーグループ・Dixie Chicks(ディクシー・チックス)の新アルバム『 IN STORES 』中の一曲。

 『Not Ready To Make Nice』を下記より聴くことができます。

 ■ディクシー・チックスを応援しよう


 ビデオクリップ・フル視聴は6月24日迄の期間限定。
 限定期間終了後は自動的に通常視聴(約45秒)になるそうです。


  

  許す。素敵なことよね。
  忘れる。私にはできそうもない。
  時がすべてを癒してくれるって、みんなは言う。
  だけど私は今も待っている。
  もう疑ったりはしない。
  すっきりしないことなんて、私にはもう何もない
  私は罰を受け
  この先もずっと償い続けなければならないの

  言われるがまま、いい子にはなれない
  撤回する気にはなれない
  私は今もめちゃくちゃ怒りまくっているし
  いろんなことに付き合っているほど、暇じゃないの
  かたをつけようにももう手遅れ
  そうできたとしても、多分私はしないはず
  だって私はめちゃくちゃ頭に来ているの
  私がそうすべきだと、あなたたちが考えていること
  とてもじゃないけど、やれっこないわ

  あなたたちは言ったわよね
  忘れてしまえないのかって
  私の世界をすっかりひっくり返してしまったのよ
  それに私は楽しんでさえいるの
  私は自分のベッドを整えて、赤ん坊のように眠る
  後悔はしてないし、黙っているつもりもない
  とんでもなく悲しいことよ
  あかの他人は憎まなければならないって
  母親が自分の娘に教えるようになるなんて
  私の言った言葉が
  あそこまで、誰かをおかしくさせてしまうなんて
  一体全体どういうわけなの
  そして私にこんな手紙を書いてよこすのよ
  余計なことは何も語らず、ただ歌っていればいい
  さもなきゃ私は一巻の終わりだって

  言われるまま、いい子にはなれない
  撤回する気にはなれない
  私は今もめちゃくちゃ怒りまくっているし
  いろんなことに付き合っているほど、暇じゃないの
  かたをつけようにももう手遅れ
  そうできたとしても、多分私はしないはず
  だって私はめちゃくちゃ頭に来ているの
  私がそうすべきだと、あなたたちが考えていること
  とてもじゃないけど、やれっこないわ

  とてもじゃないけどやれっこないわ

「私たちはアメリカの大統領が(同郷の)テキサス出身ということが恥ずかしいと思ってるわ。」

2003年3月、ロンドンのシェファーズブッシュ・エンパイアで公演中、舞台上でナタリー・メインズはそう言った。
翌日、イギリスの新聞のレビューでこう紹介された。
「戦争支持の曲を多くのカントリースターがリリースする時勢に、この発言はパンクロックだ」

その発言はアメリカでも大きく取り上げられ、彼女らの歌は放送禁止になり、ボイコット運動や死の脅迫にもさらされ、表現・発言の自由を巡って社会現象にもなった。

その時の騒動に対する答えがこの曲 『Not Ready To Make Nice』。

その経緯を知った上でこの曲を聴くと、反戦への強い意志と前向きな勇気がほとばしっていて、人間として心から救われた気持ちになる。

私もディクシー・チックスを応援します!!!


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●イラク戦争★二つの歌①Hadji Girl

『Hadji Girl』
061406_hadjigirl_st
イラク駐留米兵・海兵隊ジョシュア・ベリー伍長(23歳)が自作自演で楽しそうに歌っています。

WMP
http://www.ifilm.com/WMPPlaylist.asx?l=-388678436&ifilmId=2741992&bandwidth=300

上記がリンクされない場合&WMP以外はhttp://www.ifilm.com/ifilmdetail/2741992?ns=1 より

Video Clips「Hadji Girl」→Watch
  ↓
プレイヤー選択画面
  ↓
 再 生
で見ることができます。

  
  イラクの砂漠にでかける
  俺たちは攻撃を受けた
  どうなるかは知ったことか
  そこで最初に判ったことは
  誰もがバーガー・キングを好きだってこと
  それでドアを開けて入っていった
  自分でも驚いたことに
  少女の瞳に見とれてしまった
  それは一目ぼれだった
  彼女は言った
  
Dirka dirka Mohammed jihad, sherpa sherpa bakala
  イラクの女が言ってることを理解できない
  彼女はもう一度言った
  
Dirka dirka Mohammed jihad, sherpa sherpa bakala
  この娘にほれてしまった
  彼女は会わせたい者がいるという
  家族に会わせたいのだと
  だがなんて言えばいいんだ
  俺はアラビア語を話せない
  俺は古い小道を連れられていった
  彼女は小屋までやってくると
  ドアを開けて入った
  彼女の兄と父親が叫んだ
  
Dirka dirka Mohammed jihad, sherpa sherpa bakala
  彼らがAK銃を取りだすのが見えた
  彼らが叫ぶ
  
Dirka dirka Mohammed jihad, sherpa sherpa bakala
  俺は彼女の幼い妹をつかまえて
  自分の前に立たせていた
  銃弾が飛んでくると
  彼女の眉間から血が噴きだした
  俺は狂ったように笑っていた
  今度はテレビの背後に身を隠し
  M16に弾をこめ
  このバカどもにぶっぱなした
  そして言ってやった
  
Dirka dirka Mohammed jihad, sherpa sherpa bakala
  海兵隊を怒らせたんだと覚えておけ

    [イラク情勢ニュース] より

 BBCが報じて以来、「イラク人家族虐殺賛美」のこの歌は世界のメディアでも報じられ、米海兵隊も調査に乗り出しているとのこと。

 ong>【参考 1】
 ★米兵はイラク市民殺害を楽しんで歌に [イラク情勢ニュース]

 ★イラク駐留米兵が楽しく歌う「虐殺賛美」歌謡が問題化(低気温のエクスタシーbyはなゆー)

 ★ 「イラク人の恋人の家族を皆殺し」 海兵隊伍長(23歳)が自作の歌 「ジョーク」と釈明(机の上の空 大沼安史の個人新聞)

 【参考 2】
 下記でも歌っている映像(画像をクリック)を見ることができます。
 ★ http://hotair.com/archives/the-blog/2006/06/13/video-hadji-girl/

 ★ http://hotair.com/archives/vent/2006/06/15/hadji-girl/

 上記サイトでは、この歌を「ブラック・ユーモア」「ジョーク」であり、BBCはこの歌が歌われた経緯を正確に報じていない。BBCの報じ方は誤報だなどとジョシュア・ベリー伍長を弁護する意見が多いよう(そういう傾向のサイトなんでしょうね?)



 私には、この歌から見えてくるのはアメリカ人の驕りであり、戦争がいかに人間の感覚を狂わせてしまうのかということ・・・

 聴けば聴くほど怒りを通り越し、悲しくなってくる歌です。

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2004.12.30

●激・怒 ロックバンド「KLACK」

26日、千葉・浦安市で行われたロックイベントで、バンド「KLACK(クラック)」が演奏中に香田証生さんの殺害映像を会場のスクリーンで流したという。

コンサートには12組のバンドが参加、10~20代を中心に約五千人が来場。KLACKは演奏中、大型スクリーンに香田さんの“殺害映像”を5分ほど流したのだと。

いったい、なぜ? どんな気持ちであの映像を流すことを決めたのか?
人の命をどう考えている? 
イラク戦争をどう考えている?
見ることを望まない人もたくさん居たはずなのに、そんな人たちのことは考えなかったのか?
なによりも、香田さんのご家族への配慮はなかったのか?

もし、彼らにあの映像を使った「理由」がちゃんとあるのなら、HPできちんと説明するべきだ。
しかし、彼らのHPはすでに閉鎖されている。
都合が悪くなれば閉鎖する・・・卑怯だ!

ちゃんと顔を出して釈明しなさいっ・・・怒怒怒怒怒!!!

【関 連】
http://newsflash.nifty.com/news/tt/tt__fuji_320041228007.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041228-00000036-san-soci
http://poo-chan.com/archives/000465.html
http://www.fools-mate.co.jp/bff04/index.html

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2004.11.01

●エミネムの反ブッシュ・ソング「MOSH」

エミネムが最新アルバム『Encore(アンコール)』で、反ブッシュのキャンペーン・ソング『Mosh orr die(モッシュか、死か)』(訳注:モッシュはパンク・ダンスの一種)を発表。

「MOSH」のプロモーション・ビデオ(アニメ)http://mosh.eminem.com/video/より
→リアル・プレイヤー

→ウィンドウズ・メディア・プレイヤー


 小学生が「アメリカ合衆国に忠誠を誓います」と合唱すると

 エミネム扮するブッシュが「再選されてうれしいよ」と言う。

 イラクに行かされた兵士が・・・
 ブッシュの金持ち優遇政策でアパートを追い出されるシングルマザーが・・・
 ブッシュへの怒りに燃えて黒いパーカーを着て、エミネムに率いられて……。


  俺についてこい、闇の中から導き出してやる
  エンジンに点火してやる
  弱音を吐くな、俺に希望をくれ、力をくれ


  俺について来い、悪いようにはしない
  信じてくれ 任せてくれ 霧の中から導き出してやる


  トンネルの向こうの光に向かって
  戦うんだ 攻め込むんだ 踏み潰せ、突き進むんだ


  踏み潰せ、突き飛ばせ、押し潰せ
  FUCK ブッシュ!
  我らの兵士を戦場から取り戻すまで


  大統領にライフルを持たせて戦場に行かせろ、
  奴が勝手に始めた戦争なんだから
  親父にいいとこ見せさせてやれ


  石油のために戦争なんて御免だ
  俺たちにはこの国で戦うべきことがある


  メディア操作なんてまっぴらだ
  俺たちをハメやがって


  お国に身を捧げない奴や
  戦争を応援しない奴は
  売国奴だと信じ込ませやがった
  奴の目を見りゃ、全部ウソだってわかるぜ

  今夜、俺が殺されたら、その理由はわかるだろう
  君たちに戦えと言ったからさ

  (訳詩:町山智浩アメリカ日記より)


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