2009.12.29

●個人的にかなり限界・・首相交代したほうがいい

政権交代に期待、今でも自民のままより民主への期待の方がはるかに強い。


だからこそ、首相を早く交代して欲しい。


首相が鳩山氏に決まった時に一抹の不安はあった。


鳩山氏は生粋の世襲政治家であり、麻生氏に負けず劣らずの超お坊っちゃま育ち。
小泉元首相以後、安倍、福田、麻生と世襲の超お坊っちゃまが続き、またか?! という思いもあったが、鳩山氏は民主党ということで、政権交代による期待感の方が強かった。


9月の初のアメリカ外遊時は幸夫人とともに、それまでの日本の首相外交と違うスマートで親しみのある雰囲気の外交に、政権交代を実感したものだった。


なので、好感と期待感をもって鳩山首相を見てきたのだが・・・・・・・・

少しづつ、気になってきたのは、まず声。


鳩山首相の声に、どんどん覇気がなくなってきている。
こんな大不況の時代だからこそ、一国の指導者は言葉にも強い“意志”を込めて、国民を明るい方向に導く努力を感じさせて欲しい。


なのに、今では鳩山首相の言葉を聞くたびに、淀んだ気持ちになってしまう。


さらに、最近、テレビに映る鳩山首相の目が、“死んだ鯖の目”に見えて仕方なくなった。



ガソリン税の暫定税率、子ども手当問題、普天間飛行場移転問題等など・・・あっちこっちの意見を聞いて、その挙句、決定権は実質、小沢幹事長?!


もしかして、自分がお飾りであることにやっと気がつき、その目から首相としての輝きが失せてしまっているのかも・・・なんて思ってしまう。


そしてそして、本日、インド外遊に関するテレビニュースを見て、もう鳩山夫婦は首相夫婦として外に出て欲しくないと、しみじみ思ってしまった。

091228_2 テレビのニュースで、インドを訪れている鳩山首相夫人が、インドの民族衣装サリーを着用とのニュースを見た時は、夫人ならではの外交でそれはそれでいいのではと思った。

参考:鳩山総理夫人の民族衣装サリーの体験(外務省)
参考:左写真記事


だが、次に映った映像には晩餐会だかの正式な席で幸夫人がサリーの姿のまま着席しているのを見て、思わず目を疑ってしまった・・・。


公式な席で相手国の民族衣装を着て出席なんて、そこまで相手国に媚びる必要はあるんですか?!

例えば、オバマ大統領のミシェル夫人が来日した時に、日本の民族衣装である着物をプレゼントされたり着用する。これは外交の一つとして微笑ましく受け止められるだろう。

しかし、ミシェル夫人が(そのほか他国のトップの夫人の場合でも)着物を着たまま公式の場に着席したとしたら、日本人として嬉しいだろうか?


多分、かなり違和感を感じて、そこまで日本に、日本人に媚びてくれなくてもいいのに、と感じるのではないかと思う。


相手に合わせることは“和”をもってことを進めるには大切なことだけれど、しかし、日本を代表する立場で公式の場に出た時には、日本という国にプライドを持って一国の代表としての自覚の元に行動して欲しい。


そう考えていったら、幸夫人に関して素朴な疑問がわいてきた。
確か、この人が首相夫人となってから着物でマスコミに出たのは一度だけ記憶している。
しかし、それ以外は?

鳩山首相の8度の外遊に同伴して、なぜこの人は公式の晩餐会などで日本の着物を着ないのだろうか?
国内においても影響力の強い立場にある人なのだから、ぜひ外交の場ではプライドを持って着物を着て欲しいと思ってしまった。




結局、夫婦揃って、とりあえずその場その場で“相手が喜んでくれればそれでよし”とする在り方が見えてきたような気がする。


日本でも有数のお金持ちである鳩山夫婦の在り方としては、それでいいだろうし、どうぞご自由にと思う。


しかし、日本の首相、そして夫人としてはそれでは困ります。


やはり結論は、鳩山さんは首相早く辞めてください。


次は小沢さんでも菅さんでもいいです。
まだ、民主党には期待しているので、民主党への失望が大きくならないうちに交代を。

| | TrackBack (0)

2009.09.07

●北朝鮮、お前が言うなって感じ?


自民惨敗「反動政治の末路」、北朝鮮が論評 
09年9月6日 読売新聞

 (前略)・・・北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」6日付は、衆院選についての記事を掲載し、自民党の「惨敗」は「時代錯誤の反動政治の当然の末路である」と評した。

 (前略)・・・「自民党の腐敗政治に幻滅を感じた民心」を取り戻せなかったと指摘。「政治的に無能で反人民的な政策を追求する政権は民心を失い、破滅の泥沼に陥るしかない」と結論づけた。



 お前が言うなって感じだよね。

 それとも、日本自民批判のオブラートに包んで、暗に自国の独裁政権の批判&自国の未来暗示?

 なにはともあれ、政権が変わって拉致問題が一刻も早く解決に向かうことを期待します。

| | TrackBack (0)

2009.03.05

●西松建設違法献金事件:この際、検察もメディアも徹底的に調べれば?

今のこの時期に、民主党代表の小沢氏への狙い撃ち。
司法の手が小沢氏まで及ばなかったとしても、(誰かさんが仕掛けた)目的は果たすことができるんでしょうね。

政治家へのネガティブキャンペーンっていう目的。

「今日は一大転換の日。攻められ続けて大変だったが反転攻勢だ。向こうも元気がなくなっているから、どんどん政策を進めたい」(細田博之自民党幹事長)

興奮して手を振り上げ、語気を強めて言う細田さんをテレビで何度も見た。
まさにネガティブキャンペーン成功を確信して興奮しているみたいで、いつもテレビで見るキャラと違う細田さんに違和感を感じてしまった。

民主党小沢代表への献金に違法性があったかどうかは今後の捜査の結果を見なければ真実は分からない。

この際、小沢氏だけでなく、西松建設がらみで献金を受けた政治家すべてに関して、きちんと調査して欲しいものだ。

検察だけでなくメディアもね!

自民で次々に「西松献金返還」 でも、団体解散で方法は… 3月5日 産経新聞

疚しくなければ、コソコソ返さなくてもいいと思うんだけどね。
そこんとこも、漏らさずきちんと調べてくださいよ、検察&メディア。


西松建設
「新政治問題研究会」「未来産業研究会」
献金先一覧
  献金先 95~06年
全献金額※1
(※2+※3)
95~03年
推定
献金額※2
04~06年度
総務省届出分
献金額※3
【民主党】 計 4200万円
小沢一郎   ※4  4000万円 2600万円 1400万円
山岡賢次 200万円 . 200万円
. . . .
【自民党】 計 6632万円 . .
尾身幸次 2080万円 1680万円 400万円
加藤紘一 1400万円 . .
二階俊博 868万円 90万円 778万円
藤井孝男 600万円 200万円 400万円
森 喜朗 500万円 200万円 300万円
藤野公孝 400万円 . 400万円
山口俊一 200万円 . 200万円
加納時男 200万円 . 200万円
中島真人 . . 200万円
川崎二郎 140万円 . 140万円
林 幹雄 100万円 . 100万円
山本公一 114万円 14万円 100万円
古賀 誠 16万円 . 16万円
渡辺具能 14万円 . 14万円
平成研究会(旧橋本派) . . 60万円
. . . .
【改革クラブ】 . . .
渡辺秀央 300万円 100万円 200万円
. . . .
【国民新党】 . . .
亀井静香 ※5 97~01年 約
1300万円
.
自見庄三郎 30万円 . .
. . . .
【自治体首長】 . . .
広瀬勝貞大分県知事 . . 100万円
石川嘉延静岡県知事 . . 100万円
阪口善雄吹田市長 . . 100万円
矢田立郎神戸市長 . . 30万円
村井仁長野県知事 . . 20万円

※1:http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2009-01-26/2009012615_01_0.html より。
         資金提供を受けた側の政治家の資金管理団体、関連政治団体、
    政党支部などの収支報告書を二つの政治団体の設立時まで遡って
    調べた金額。

※2:単純に(※1)の金額から(※3)の金額を引いたもの。

※3:総務省に届け出た政治献金。

※4:民主党岩手県連 900万円も含む

※5:http://yawanews.blog82.fc2.com/blog-entry-1073.html より
   元記事は東京新聞 2008年12月30日朝刊


 clip clip clip clip clip clip clip clip clip clip clip clip clip clip clip clip 

上記表以外で、西松建設がダミーに使っていた政治団体「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」から献金を受けていたり、パーティ券を購入してもらっていた議員たち。

(議員リストは順不同。元議員や地方自治体の首長も含む)

阿部 正俊・甘利  明・石井 正弘・泉   信也・板垣 正・井上 孝・上野 公成
衛藤 晟一・大村 秀章・奥野 誠亮・小此木 八郎・越智 伊平・片岡 久議
亀井 善之・河村 建夫・菅  義偉・木村 義雄・後藤田 正晴・後藤田 正純
坂井 隆憲・桜井 新・清水 達雄・滝  実・武見 敬三・竹本 直一・竹山 裕
田村 憲久・棚橋 泰文・月原 茂晧・中川 昭一・中谷 元・中山 利生・林 芳正
細田 博之・堀之内 久男・松下 忠洋・三原 朝彦・目片 信・茂木 敏充
山崎 拓・山下 善彦・山本 公一・横内 正明

http://www.asyura2.com/09/senkyo59/msg/684.html より

細田さんも河村さんも山崎さんも、西松サンにはお世話になってるんだね。

 clip clip clip clip clip clip clip clip clip clip clip clip clip clip clip clip

検察及メディアは、上記全議員に対して、「新政治問題研究会」・「未来産業研究会」と西松建設の関係についての認識をきちんと調査して欲しいものです。


メディアは、この問題一辺倒だけど、『かんぽの宿』売却問題もしっかり追求して欲しい。
廉価での叩き売りの経緯を追求すれば、いろんなボロがぽろぽろ出そう。

かんぽの宿売却問題は大疑獄事件の一端である 経済アナリスト 森永卓郎

| | TrackBack (0)

2008.10.06

●もし、中山成彬前国交相みたいな校長がいたら?

中山氏、教育者でも失格=民主・輿石氏 (10月5日時事通信)

中山前国交相:引退を正式表明…地元・宮崎で(10月4日毎日新聞)

中山国交相辞任 日教組批判は「確信犯」(9月29日産経新聞)

根拠のない日教組批判でついに政界を引退することになった中山成彬前国交相。

もし、日教組を目の敵にする校長がいたとしたら?
ってか、現実にいるんです。

キリスト教の精神が根底にありながら、なぜか、教職員の組合を毛嫌いして、人権無視の差別しまくり。
ついに裁判に。だが、敗訴してもなおかつ反省の色はなし。メディアの取材からも逃げ回っている。

なぜにここまで毛嫌いする? と思っていたけど、中山氏の日教組批判を聞き、その校長とピタリと二重写しになった。

こんな校長がいて、被害者は生徒たち。教育を壊しているのはアンタだよ、と思ってしまった。

以下、ブログSee-Saw日記(9月21日)より転載

「夏休みの忘れ物(2)私立鶴川高校演劇・児童文化部、影絵部」

【まるで独裁者? 将軍様? のいる学校】

東京都町田市にある鶴川高校のことを知ったのは数ヶ月前だった。

Tsurukawahs 日本で唯一、演劇部と影絵部の二つの部を持つ高校。しかも両部とも部活の歴史は20年余。

学内だけでなく保育園や児童館で作品を上演、さらに他地域での上演活動にも積極的に参加・・・そう聞けば、誰だって素晴らしい高校! 部活! と思うだろう。

ところが、その両部が、ある日突然、一方的に廃部にされてしまった。

なぜ???


突然廃部されたのは演劇・児童文化部、影絵部だけではなかった。

ある日、13のクラブの統廃合が発表され、31あったクラブが18に減らされた。

残った18のクラブは3人の管理職教員で顧問を兼任することに(平成17年)
ということは3人の顧問が一人平均6部の顧問を受け持つってこと?!

驚いたのはクラブのことだけではない。
次々、一方的に様々な規定が作られている。
例えば・・・

 ■平成17年 
  ○教科外活動規定
  ★生徒は16時40分には門を出る
  ★入部は1年契約で毎年保護者の入部願いを出す。
  ★クラブの部長は顧問が選ぶ    など。
  
  ○その他
  ★クラブ活動を保障して欲しいと訴えた生徒を校長が恫喝

  ★あるクラブの部長(生徒)は元顧問と話しただけで部長を辞めさせ
   られた


  ★クラブ存続を訴えに来た保護者を長時間待たせ、結局会わず。
   
 「今後は、保護者が面会を強要した場合は部活を停止する」
    
という規定を作る

 ■平成18年
  ★3分の1の教員を隔離・収容室へ
    正規の職員室から遠く離れた別校舎の2階の教室に第2職員室をつくって、
    ここに担任を外した17名の教員を押し込む。

   ★教師と生徒の接触禁止、意見表明も禁ずる。
    「放課後など生徒との接触は禁止」(教務指導規定)
    「補習もやってはいけない」(教務指導規定)

  ★職員会議や成績会議も廃止。
    毎日の朝の打合わせ、諸行事のための打ち合わせ、教科会など諸々の
    会議を全て廃止した。
    「校長室」(校長・副校長・教頭)決定がすべての権限を持ち、教員は
    一切の意見表明の場を奪われる。
    教員は進級、卒業などに係わる単位認定や生徒の処分にさえも一切関われ
    なくなった。

 ■平成19年
  ★授業時間外に一般教諭や常勤講師が生徒を職員室・教室・敷地内・
   
施設内及び学園外に呼び出したり、会ったりすることは原則
   禁止。


    生徒を呼び出す場合には学級担任の了解を得た後、書面にて校長室教員の
    許可を得なければならない。

  ★補習授業は許可制で、期間も「5日間」に限定。
    無届けで行われた場合は強制的に中断させる。


教師を生徒から隔離し、授業時間以外の接触を禁止、補習さえも禁止する・・・

こんな学校、学校って言える?!

上記のような規定を次々に作ったのは、百瀬和男理事長兼校長

歴史を見るに、学校法人明泉学園鶴川高等学校は昭和36年4月、創立者の百瀬泰男氏によって開設された。
百瀬泰男氏は昭和43年に鶴川女子短期大学、昭和47年に鶴川女子短期大学附属幼稚園、昭和59年に東京商工経済専門学校と次々に学校を開設した。

平成2年、鶴川高等学校が創立三十週年記念を迎えた翌年の平成3年1月に創立者・百瀬泰男氏が逝去。
親族の百瀬和男氏が理事長に就任。その後、百瀬和男氏は校長も兼務することとなり、現在に至る。

この百瀬和男氏が理事長兼校長になってから労使の対立が徐々に顕著になっている。

そうなのです、これまでの理不尽ともいえるような規定の数々の根底にあるのは、労使対立。具体的な発端がいつ、何があったのかはハッキリとは分からないが、百瀬和男氏が組合活動に対して、憎悪に近いような嫌悪感を持っている ことは明らかなよう。

 ★基本給に対する調整手当てを組合員に対してだけ順次減額。
 ★毎年4月の定期昇給も組合員に対しては停止。
 ★組合員のボーナスは1000円、とかゼロとか・・・


そんな百瀬和男氏のやり方に対して・・・

■平成9年 鶴川高校教職員組合は理事長の専制的な学校運営に反対するとともに教職員の待遇の改善をめざして団体交渉を求めるが、理事長側は団体交渉を遅らせ、学園が決定した内容を一方的に提示。

■平成12年 鶴川高校第二教職員組合は都労委(東京都労働委員会に不当労働行為救済を申し立て。都労委からは勝利命令を勝ち取る。

しかし、理事長は都労委からの救済命令を無視。

■平成14年4月 理事長は一方的に就業規則を変更。
  懲戒処分の項目が56項目に増えていた。

 ★基本給の据え置き、諸手当の減額、一時金の減額。
 ★ストライキを実施した場合、基本給のカット額の増額や手当・一時金も
   減額する。
 ★解雇、雇い止めについても、項目が大
幅に増加

   などなど。 

■平成16年8月、組合側はついに地裁八王子支部に教員賃下げ訴訟を提訴

■平成19年5月24日 東京地裁判決:組合側勝利判決。

 (以下5月24日付け時事通信記事より引用)
 財政状況が健全なのに一方的に賃金を切り下げたのは無効として、私立鶴川高校(東京都町田市)の教員ら10人が、同校を経営する明泉学園(百瀬和男理事長)を相手に未払い賃金計約1500万円の支払いを求めた訴訟の判決で、東京地裁八王子支部は24日、全額の支払いを学園側に命じた。

 (別記事)
 東京地裁八王子支部は昨年五月、同学園が預金など93億円を保有するなど財政状況は悪いといえず、組合との団体交渉で賃下げの具体的説明がなかったなどの理由で教員側の訴えを認め、明泉学園に約1474万円の支払いを命じました。

■平成19年 東京地裁判決を不服として明泉学園(百瀬和男理事長)は控訴

■平成19年10月11日 都労委(東京都労働委員会)救済命令
 都労委は明泉学園の組合員に対する一連の処遇は、不当労働行為に当たる
 と認定
し、明泉学園に是正を命ずる命令が交付された。

 都労委は、組合差別が教育をどのように破壊したのかに言及し、厳しく断罪。

 組合員の担任外しは、 「他の教員や生徒との接触をさせないことにより、組合の影響力の縮減を狙ったもの」
 組合員の部活顧問外しは「長年にわたって作りあげた生徒との信頼関係を消滅させようとしたもの
 組合員以外のほぼ全員を「管理職」にした上で一時金差別を行ったことについて、「本来の学校運営の趣旨を離れて、管理職になることの利益を示唆し、組合員である限り管理職に登用されないこと」により組合弱体化を目指したもの。

 学校法人明泉学園(百瀬和男理事長)は、組合への支配介入をやめるよう命じた。


■平成20年1月24日 高裁判決:教員側勝訴

 東京高裁判決(吉戒修一裁判長)は学園の控訴を退け、地裁に続き、賃金の是正を命じた。
 「財政事情は不健全とはいえず、教員に不利益を受忍させる必要性があるとはいえない」と学園側の不当性を批判し、教員2人について未払い賃金分を11万円減額しつつ、他の8人については請求通りの支払いを求めた。

 百瀬理事長は上告を自ら断念して、判決は確定した。

■高裁判決以後
 百瀬理事長は、原告に対してはバックペイを支払った。
 しかし、相変わらずその後の教職員賃金は削減したまま、原告以外の教職員には賃金是正を行おうともしていない。

 財政危機を口実に教職員の一時金(ボーナス)までも年間ゼロに削減した一方で、内部留保資金を百数十億円まで増やし続け(圧倒的黒字経営)、百瀬親子の理事報酬は引き上げ続けていという。

■教員側はこれまで、都労委(東京都労働委員会)、地裁、高裁以外にも公的&外部機関に対して、理事長の教育現場を無視した独裁的・独善的なやり方に対して訴えてきている。

 ★中央労働委員会は理事長に対して命令履行を勧告
 ★文部科学省・東京都はこの現状を注視
 ★労働基準監督署は是正指導に立入調査
 ★労働情報センター調停に入る

しかし、百瀬理事長はそれらのすべてに応じようとせず無視。

 東京都内の私立学校を管轄する都私学行政課「私学の独自性があるので、違法でない限り教育内容には踏み込めない。教師や保護者の訴えは聞いている。注視をしていきたい」。
 文部科学省「授業以外で生徒と接触してはいけないという規定は聞いたことがない」と注視の姿勢。

ということで、裁判で判決が出された支払いを済ませたなら、あとは相変わらず理事長の意のままというのが現状。

この、長きに渡る労使対決の最大の犠牲者は生徒たち

かつて、教師サイドの学校現場の現実を知るためにいろいろと調べていて、教師の間にも組合員と非組合員の間には垣根があることを知った。

組合員という理由で学校側からパワーハラスメントを受けたという人の例も聞いたことがある。

しかし、理事長(&校長)が、組合員全員に対してパワハラを行い、挙句、生徒の授業や部活にも大きな影響を与えて平然としている なんて聞いたことがない。

この学校のこの現状は平成20年4月10日朝日新聞夕刊でも取り上げられ、教育評論家で大学教授の尾木直樹氏のコメントが掲載されていた。

【教育の土台なくす】

授業以外の生徒との接触が禁じられれば、教師は部活や補習、生徒の悩みや進路の相談に臨機応変に対応できなくなる。それは、学校教育の基本的な土台をなくすこと。
生徒にしわ寄せが出るようでは、学校とは言えない。私学といっても助成を受けており、公共性も高い。私物化するようなやり方は許されない。


まさに、そのコメントに尽きる。

この学校の理事長が、私には独裁者か、どこぞの国の将軍様のようにしか見えない。

では、こんな学校に行かなければいい、という意見も聞こえて来そう。
誰もこんな学校へ進学しなければ、教育の土台を踏みにじって平然としているような理事長(&校長)がいるような学校は自然淘汰で潰れてしまうだろう。

しかし、現実は・・・

この学校はハッキリいって底辺校で、高校受験に落ちこぼれそうになった生徒たちの受け皿となっている高校。
そんな生徒たちにとっては必要な高校なのだ。

たとえ底辺校といわれようと、教育熱心な先生方によって漢字検定の補習が行われ、2級に合格して自信をつけた生徒たちもいるし、演劇部や影絵部などの部活で自尊意識を取り戻し、胸を張って就職・進学していった生徒たちもいる。

理事長(&校長)は、生徒たちがこの学校以外に受け入れ先がないことを承知しており、生徒たちが学校を辞めたくなければ(高卒という学歴が欲しければ)、どんなに独裁的な規定でも従うしかないということを盾にとって、組合潰しに執念を燃やしている のだ。

こんな理事長、なんとかならないのだろうか・・・

その答えの一つがあるブログに書かれていた。

2008年4月10日(ブログ「民主主義はコストなのか。」より) 

【学校法人理事長は世界最強】

学校法人の理事長及び理事会は、世界最強です。
自治体の首長ならば、選挙あり、住民監査請求ありと、権力に制限が加えられています。
株式会社の社長ならば、株主総会あり、株主代表訴訟ありと、やはり権力に制限が加えられています。

学校法人理事長の場合、裁判なんて負けても怖くありません。ただ、辞任さえしなければいいんです。選挙もありません。ただ、辞任しなければ、支配し続けることができます。
学校法人などの公益法人の理事会・理事長は、なぜに無制限の権力が与えられているのか、制度的不備は明らかです。



確かに現行の学校教育法でも私立学校法でも、理事長に明らかな違法行為がない限りは辞任させることが出来ない

法律を変えるしかこの理事長を変える手立てはないよう・・・



ドラマの学園モノには必ず理不尽を通す管理職=悪者(理事長・校長・教頭)がいて、正義感の強い教師と生徒たちが彼らをぎゃふんと言わせて、自分たちの愛する学校を取り戻す、というパターンが多いが、現実はドラマ通りには行かない。

現実はしぶとい。

私に出来ることは、知ってしまったその学校の現実をココでこうして多くの人に伝えることだけ。


今の日本における様々な事件を見るにつけ、日本人のイメージ力の低下をしみじみ感じている私にとって、影絵や演劇は若者のイメージ力を向上させるのに最適の部活だと思う。

1日も早く、先生と生徒が自由に学習・交流できて、潰された部活が復活し、生徒たちの部活の選択肢が増え、より充実した学校生活が送れるよう祈り続けるしかない現実が歯がゆくもある。

【参考】
学校法人明泉学園鶴川高等学校 演劇・児童文化部&影絵部問題 経過表

| | TrackBack (0)

2008.09.27

●引き際もさまざまだが

ソフトバンク・王監督の退任会見は、王さんらしい人柄や知性が感じられ、テレビで見ていて心からホッとした。

各所への気配りや、自分のいる場所に関する優れたバランス感覚のある大人を久々に見たような気がする。

それに比べて、小泉元首相の引退宣言は“ご勝手にどうぞ”程度の感想しかない。
ただ、気色悪いのはテレビメディアだ。
どこのチャンネルを回しても、“国民的人気の元小泉首相”の回顧フィルムが流されている。
アメリカのグローバリズムのお先棒を担いでここまでの格差社会を作った元凶にもかかわらず、テレビメディアの持ち上げ方は異常としか見えない。

この人のやったことで、確かに拉致問題で3組の家族が帰国できたことは目に見えた成果だ。しかし、その後は知らん顔。

華々しい打ち上げ花火を上げて、残ったのは花火闇・・・

結局は世襲のおぼっちゃん政治家に過ぎず、(良いか悪いかは別として)有能な秘書や姉が支えていたからこそこの人は我が儘が言えた。

その秘書は小泉元首相の引退に対して次のように言っている。

■小泉元首相:引退へ 存在感、神通力薄れ 「支持」小池氏も総裁選惨敗(毎日新聞9月26日)より

 「小泉氏は(サプライズを生む)魔法のつえをなくしてしまった。次期衆院選で小泉氏が応援しても小泉チルドレンは負けるだろう」

 長く秘書として仕えた飯島勲元首相秘書官は、引退の報を聞くと周辺にこう語った。

“国民的人気”という過去の幻影にへつらうアホなコメンテーターが「引退後はテレビのゲストとして人気が出るのでは」みたいなことを言っていたが、花火闇しか残さない政治家にはメディアの表舞台には出て欲しくない。

人間としても政治家としてもバランス感覚の欠けている小泉という人は、塩じいには決してなれないのだから。

ハマコーのような珍獣と別種の珍獣になりたいのならご自由にどうぞとしか言いようがないけど・・・


王監督の退任会見で日本にもまだまだちゃんとした大人がいるんだと清清しい気持ちになっていたのに、そのムードに便乗したようなもと首相の引退表明、かつあからさまな世襲肯定表明・・・一挙に気分悪くなったannoy

| | TrackBack (0)

2008.09.08

●自民党総裁選の茶番

候補者乱立を毎日報じ続けるテレビを見ていると、なんだかバカバカしいったらない。

福田さん辞任発表直後に、次期総裁として麻生氏の名前が挙がり一応の対抗馬として与謝野氏の名前が登った。この時点で報道は麻生氏有利の方向に向いていたと思う。

私の印象では、もうこの時点で“誰か(老害)”がこの状況はマズイと判断して、

「今こそ国民の目を自民党に向けさせる時。メディア、特にテレビのワイドショー・ニュースが連日自民総裁選のことを報じるよう仕掛けろ」

と裏で糸を引き始めたと感じている。

すると、出るわ出るわ・・・。
小池、石原、棚橋、石破さんやゲッ、山本一太まで・・・。

この戦法、“談合ではありませんよ”というアリバイ作りが見え見え。
マスコミも分かってて乗ってるんだろうけど、アリバイ作りに加担するのはもう勘弁してよって感じ。

それにしても、政策には賛同できなくても、人間的には信頼できる、あるいは政治家としてのオーラを感じる政治家って少ないっすねぇ。

自民総裁選は私には関係ないことなんだけど、でも、総裁が首相になると思うと全く無関心というわけにはいかない。

もし私が党員だったとして、誰に?を想定して消去法で行くと・・・

○真っ先に麻生さんにはなって欲しくない。
  庶民の生活感の欠如した二世、三世のぼんぼん首相はもう勘弁してよって感じ。

 麻生さんがコミックオタクだから秋葉で人気があるとマスコミは賑々しく煽り立てているけど、秋葉の人たちって麻生さんがどれほど庶民からかけ離れたケタ外れのボンボンであるのか知らないのだろうか?

 昔、私がシナリオライターとしてデビューして間もなく、某国営放送の若いディレクターから、九州の炭鉱を舞台にしたドラマを作りたいので資料を調べて欲しいと依頼され、放送局の図書館からダンボール一箱分の資料を持ち帰って調べたことがある。

 その仕事で一番印象に残ったのは麻生家が九州の大財閥であったということ。
 私自身九州出身なもので、初めて知った九州の麻生帝国にショックを受けたので特に印象深く覚えているのかもしれない。

 小泉タイプのようなワガママなお坊ちゃん首相はもういらない。
 麻生さんが首相になったら小泉タイプの本性を現しそうな予感・・・。

○小池さんも勘弁してください。
 「細川チルドレン」→「小沢一郎チルドレン」→「二階俊博チルドレン」→「小泉チルドレン」→「中川秀直チルドレン」とボスをコロコロ変える小池さん。
 きっと、空気を読むのが格別上手い人なんでしょうね。

 しかし、この人のことで一番信用できないと感じたのはジュゴンのこと。
 小泉内閣の環境大臣時代、希少動物ジュゴンの保護を訴える人たちの願いを裏切って、この人は「辺野古沖のジュゴンは北限のジュゴンというふうに言われておりますが、この北限が今、地球温暖化によってどんどん上がってきているというようなこともございます。」という専門家も首を捻るような珍回答をした。
 米軍の普天間代替基地建設に関する辺野古海岸埋立てをめぐる環境破壊反対派に対して「地球温暖化でジュゴンの北限が上がるからジュゴンの絶滅はない」と科学的・学術的にもなんの根拠もない珍説を持ち出して、辺野古海岸の埋め立てを推進させようとした。

 つまり、ご自身の立身出世のために空気を読むのに才長けたこの人は、日本の環境問題よりも米軍基地=アメリカのご機嫌を取り持つほうが大事と読んだわけで。

 こんなタイプの人が首相になったら、ますます日本はどこぞの国の属国になってしまう・・・。

○石原さんもご勘弁を。
  差し障りのない笑顔の裏に、父上の石原将軍様の独裁体質が隠されているのではと思うと・・・ちょっと、ゾッ。

○山本一太って・・・この人も二世議員なんだってね。
  だったら、まだ河野太郎さんのほうがましかも。

 人間的にも政治家としても青臭くて好きになれない。
 07年の選挙の時に勝手に安倍応援団として暴走していたくせに、安倍では勝てないと分かった途端に、選挙事務所の安倍さんのポスターを表からは見えないように裏返して張っていた・・・というニュースを見て、姑息なヤツ、と思って以来ますます好きになれなくなった。

○石破茂って・・・軍事オタクさんが首相になったら・・・あり得ん。

○棚橋さんって・・・ほとんど知らなかった(勉強不足でスミマセン)

ということで、残るは一人になったけど・・・

結局は、派閥の駆け引きで麻生さんか与謝野さんになるんでしょうなぁ。

やっぱ、もうそろそろ、民主党と政権交代してみるのが一番いい、というのが今の私の結論。

| | TrackBack (1)

2008.02.05

●悪名は無名にまさる

選挙に勝つのはスポーツ紙などの大衆メディアが好んで記事にする候補(低気温のエクスタシー)

悪名は無名にまさる。有権者は候補者に識見や人格ではなく、知名度や話題性を要求する。

大衆は「陰気な善人」よりも「陽気な悪人」を好む傾向がある。

大衆は「犬神家の一族」や「八つ墓村」と、「カラマーゾフの兄弟」が目の前に並んで置かれている場合には、前者を手にとって読み出す。

与党サイドが有名人候補を擁立した場合には、野党サイドも知名度が高いか話題性があるかキャラクターが立っているか、このいずれかを備えた候補者を擁立しなければ、勝つどころか接戦にも持ち込めないことがよくわかった。

                        (低気温のエクスタシーより抜粋)


橋下徹氏が大阪府知事戦で当選したと聞いた時、心底ガックリきた。

はぁ、この国ってば、政治家になりたきゃ、まずテレビに出て名前を売って、それだけでなれるんかい・・・って感じ。

丸山弁護士しかり、丸川もとアナウンサーしかり、横峯パパしかり・・・

以前は『行列の出来る・・・』をよく見ていたが、丸山弁護士の良い人そうなキャラは、北村弁護士と対立させるために作られたキャラだとずっと思っていた。

ドラマはもちろんだが、対立軸があってこそ番組内容が面白くなるので、制作側が振り当てたキャラだと。
(悪い人ではないだろうけど、対立軸は作られた部分もあるはず)

なのにテレビの中のイメージをそのまま売りにして、国政に移行しちゃった。
この時も、なんと優しい国民だことと思ったものだ。

東国原知事の場合だけは、政治家目差して早稲田大で勉強しているから、単なるタレント候補だとは思ってなかったので中立的な目で見ていたが。
ただ、今はタレント本業、知事副業みたく、テレビに出まくって支持率UPですと。ハァ・・・

それらのタレントの中でも、私は橋下徹という人は人間として好きになれなかった。

この人がテレビに出て話題になり始めた頃、いったいどういう人やねんとネットで調べてみたら、爆笑問題の事務所に所属していると知り、それ以来、法律知識に詳しいタレント、としてしか見てこなかった。

言いたい放題の発言も、私はこの人に無関心なのでどうでもよかった。

のはずだったんだけど、忘れもしない亀田兄の八百長疑惑試合の件でのコメントには法律家としての見識を疑った。

「プロスポーツは八百長があっても当たり前」の旨、のたまわれたのだ。

確かにプロスポーツはお客さんが金を払って見に来るので、それに応える様なショーアップの演出やエンターテイメント性が求められる場合もある。
昔のプロレスみたいに。
極端なケースではケーブルテレビで放映しているアメリカのプロレスは完全にショーアップされている。

けど、そんなもんとボクシングを一緒にしていいんかい!?
サッカーや野球やマラソンで八百長があっても当たり前なんかい!?

と怒りの一人突込みを入れた。

で、決定的にこの人がおかしいと思ったのは光市母子殺害事件に関して被告弁護士に対する懲戒請求呼びかけの時。

自分が真っ先にやるべきなのに、テレビを通して他人を煽った。
私も、あの弁護団のやり方はひどいと思っている。
しかし、懲戒請求を影響力の大きいテレビというメディアを通して呼びかけるのなら、まず自分から先にやれよって感じ。

この時点で、この人は『平成の口先男』と私の中で決定。

知事戦前後からの発言を見ていても、どんどん自分に有利なほうになびいて行く風見鶏。

こんな人が府知事に選ばれるなんて、と思っていた私にとって、

悪名は無名にまさる

はまさにズバリの名言。

さて、大阪がこれからどうなっていくのか・・・

私のようなアンチ橋下をギャフンと言わせるほど素晴らしい府政をしてもらいたいもんだ。

京都に13年住み、当時、関西弁で生活していた私にとって、大阪は大好きな街。

橋下氏は早速、御堂筋パレードへの補助金を中止するなどと言い出したようだが、なぜ庶民の祭りから削っていく?

庶民の楽しみを奪うのは、もっと他の無駄を削減してからでないんかい?

大阪ならではの雑多で生命力あふれるあの独特のエネルギーが、橋下府政で消えないことを祈り続けるのみ。

| | TrackBack (0)

2007.12.13

●映画人九条の会へ

12月8日 「映画人九条の会」第2回交流集会へ初めて行って来た。

私が「映画人九条の会」に参加申し込みをしたのは今年の6月。

安倍政権になってから、テレビを見てもイライラ、新聞を読んでもイライラ。
小泉亜流政権で、しかも故岸元首相の亡霊に取り付かれ、日本を平然と軍事国家に引き戻そうとしている。かつ、小泉元首相よりもタチが悪いのは、ノラリクラリとことを進めようとしている。そんな安倍元首相についに生理的嫌悪までもよおしていた。

小泉元首相の時は、自衛隊イラク派兵等、目に見える行為があったので、反対・拒絶の声もハッキリと上げることができた。

秘書と姉に操られて、かつアメリカに媚を売り続けた小泉元首相は大ッ嫌いだが、それにも増して、ヌメヌメと軍国主義の方へ触手を向けていたナメクジのような安倍元首相は小泉元首相の数倍もゾッとしていた。

そこのところを具体的に書こうとすると、いろんな嫌悪感や反発があふれてきて、収拾がつかなくなる。なので、安倍首相になってから、このブログは沈黙していることが多くなった。

書かない、言わない・・・では思考停止していると同じではないか。
自分なりに、安倍政権にNO!を表明しておきたい。

そんな思いで決意したのが「映画人九条の会」への参加申し込みだった。

以前から「九条の会」や「映画人九条の会」のメルマガは読んでいた。
ただ、特定の集団や団体に参加することは避けてきた。しかし、もうそうは言ってられない。
改憲を目差す安倍内閣に対して、自分なりの意思表示をするとしたら仕事柄もあり「映画人九条の会」が最も私の思いに近い人々の集まり・・・ということで参加を決めた次第。

■「映画人九条の会」第2回交流集会 主な内容
     07年12月8日(土) 13:30~16:40
     東京・文京区民センター2A にて
     参加費 1000円

○代表委員の挨拶
 ・高畑 勲 (アニメーション映画監督)
 ・降旗 康男 (映画監督)
 ・山田 和夫 (日本映画復興会議代表委員)

 ※一番最初に日本語堪能な欧米系の外国人男性が挨拶されたが、お名前失念。

○予告編上映
 ・神山征二郎監督の最新作「北辰斜にさすところ」
 ・山田洋次監督の最新作「母べえ」

○講演
 ・「代表委員・小山内美江子さんの講演」-脚本家・小山内美江子
 ・ 「南京事件70年──南京事件の真実は」 - 山田朗・明治大学教授
 ・ 「映画『日本の青空』のこれまでの上映を振り返って」 - 大澤豊監督

この集会に行ってみようと思ったのは、同じ思いを抱く映像人たちの生の声を聞いてみたかったこと。
それともう一つ、私自身が抱えているあるドキュメンタリー素材(旧陸軍二日市保養所関連)について、なにか情報が得られないかという思いがあったから。

南京事件に関して、当時南京攻略戦に参加した将兵たちの日記を引用して南京で虐殺が行われたことは事実であるとする山田朗明大教授の話は興味深かった。

講演が終わり、山田教授に旧陸軍二日市保養所関連の情報に関してお訊ねしてみた。
その件は聞いたことはあるが、詳しいことは分からないという。
終戦直後の引揚者関係で、もし上記の件ご存知の人がいたら連絡をくださるとのこと。

山田教授とこうしてお話できただけでも、この集会に参加した意味はあった。

終戦直後に存在した、旧陸軍二日市保養所=秘密(堕胎)病院に関しては、今、その存在を証言できるのは、当時、そこで働いていた3人の看護婦さんだけ。
数年前までは医師も存命だったが、今はお亡くなりになり、ご健在の看護婦3人も高齢のため、早くお会いして話を聞いておきたいと思っている。

その病院に関する資料は公的機関で保存されているので、存在そのものは証明が可能だ。

この問題で私が一番こだわっているのは、旧帝大(京城大)のボランティア医師たちの手によって運営された旧陸軍二日市保養所=秘密(堕胎)病院に対して、日本政府は密命を出して独自に密かに堕胎病院を開設していたということ。

当時、堕胎罪は重罰が課され、発覚すれば医師免許が剥奪された。
ボランティア医師たちは引揚げ途中に暴行・強姦で妊娠してしまった女性たちに対して、緊急避難処置としての堕胎手術の許可を政府に求めた。

当時の厚生大臣は許可の意向を示したが、法務大臣が反対し、ボランティア医師たちの堕胎手術は議会で否認された。

ボランティア医師たちは、医師免許剥奪を覚悟して、人道的見地から旧陸軍二日市保養所にて堕胎手術を決行した。
ここで手術を受けた女性は3000人近いという記録が残っている。

ところが、堕胎手術を認めなかった政府が、密かに旧帝大(九大)に命じて、二箇所の国立療養所で堕胎手術を行っていた。
このことは、当時関わった医師が医学雑誌にその時の経緯を公表して明らかになった。
こちらでも3000人近い女性たちが堕胎手術を受けたと思われる。

国は主要な引揚げ港に近い旧帝大医学部に密命を下していたと思われるが、現在のところ医師自らが証言したのは九大のみだ。

国の堕胎病院設置の目的は、性病蔓延予防が名目だったが、その第一は“民族の純血”を守るためだった。

国の始めた戦争により、心身ともに傷ついた女性たち。

彼女たちは、従軍慰安婦問題のように声高に被害を訴え、補償を求めることはしない。

麻酔もない、消毒もできていない診察台の上で彼女たちは呻き声を押し殺して、手術の痛みに耐えた。

密かに堕胎手術を施され、故郷に帰っていった彼女たちは晴れ晴れと新しい人生を歩めたのだろうか?

あの不衛生な環境下での堕胎手術で、退院後、命を落とした人もいるのではないだろうか?

彼女たちの多くは「引揚げ途中に強姦され、妊娠し、堕胎した」事実を胸の奥底に仕舞ったまま亡くなり、あるいは生き続けていると思われる。

戦争による決して見えることのない傷・・・

国はそんなことは知ったことじゃない。

沖縄戦自決問題で、教科書から国の指示が消されようとした時、私の脳裏に瞬時にこの秘密堕胎病院のことが浮かんだ。

国とはそういうもの・・・
国民にはNOと言いながら、密かにコトは行われ、だが決して責任を取ろうとも、認めようともしない。

沖縄戦自決問題だけでなく従軍慰安婦問題でも同じだ。
国が関与したという資料がありながら、直接命を下したという証拠がないから国の知ったこっちゃないと平然と嘯く。

国とはそういうもの・・・
秘密堕胎病院の問題を通して、私がいいたいことの一つはそのこと。

そして、もう一つは、戦争が、国が、女たちにどれだけ見えない深い傷を与えたか・・・
そんな戦争はもうゴメンだということ。

それらを記録として残しておくために、当時の被害者(堕胎患者)から話を聞きたいのだが、今のところ全く被害者が見つからない。

内容が内容だけに、誰にも話せない、話したくないのは当然だ。

こういう問題の場合、どこでどうやって被害者に呼びかければいいのか・・・
そのための情報やアドバイスが欲しくて山田教授とお話したかったわけだが、さて、なにか手掛かりが見つかるかどうか・・・

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.11.11

●テロ特措法 現地からの声

先日(といっても10月20日だけど)、朝のワイドショー(読売TV『ウェークアップぷらす』)にアフガンで医療事業や水源確保事業を行っている中村哲医師が出演されていた。

アフガンの現状を語る中村氏によると、灌漑用水路の工事中、発破作業をしていたら、間違われてアメリカ軍から空爆攻撃を受けて、危機一髪だったこともあるという。
タリバンに攻撃されたことはないけれど、テロを攻撃するという名目で来ているアメリカ軍に民間人が1年で、300人以上巻き込まれて死亡しているとのこと。

「『国際社会』や『日米同盟』という虚構ではなく、最大の被害者であるアフガン農民の視点にたって、テロ特措法の是非を考えていただきたい」

そんな中村氏の現地からの実感のこもった意見に対して、コメンテーターの森本敏氏は「国益」を持ち出し「そうは言ってもやはり給油は必要」と繰り返すばかり。

まるで政府の代弁者であるかのように「国益」「国益」としか言えない森本氏に対して、中村医師は身じろぎもせず一点を見つめておられた。

2001年テロ特措法が成立する前、中村医師は国会の証人喚問でアフガンの実情を報告し、 「自衛隊の派遣は有害無益である」と述べた。しかしそれにもかかわらず「国益」を盾にテロ特措法は成立した。

イラクの自衛隊派遣に関しては『イラクの中心でバカとさけぶ』の橋田信介氏はじめ現地を知っている多くの人が、「現地での自衛隊派遣は無益」と叫び続けたが、対米追随を「国益」とする政府にその声は届かなかった。

政治家の叫ぶ「国益」という言葉ほど虚しく響く言葉はない。

森本氏の連呼する「国益」という言葉に対して、中村医師は無言で拒絶、その意味を逆に問い返していたように感じられた。

※ちなみに、私は政府べったりの森本敏という政治評論家を信用していない。この人がイラク戦争肯定論で2004年第20回正論大賞を取った時、そんな産経新聞に嫌気がさして、ついに産経新聞を取るのを止めた。

中村医師の他、現地からの声として下記の記事が気になった。

実態のない、一部の人間たちにしか益をもたらさない「国益」という虚しい言葉に、下記の声がかき消されなければいいが・・・

特集ワイド:アフガンと日本の協力 武装解除指揮、伊勢崎賢治・東京外大教授に聞く(毎日新聞07年11月8日)
 ◇給油活動延長問題「実に、バカげたこと」--治安に力を

 国会の焦点となっているインド洋での海上自衛隊の給油活動延長問題だが、与野党対立の大騒ぎを、アフガンで武装解除を指揮した伊勢崎賢治・東京外語大教授(50)は「実にばかげたこと」と言い切る。それでは、アフガニスタン人は日本に何を求めているのか。

 ◇後方支援の中でも最も目立たぬ作業/「大騒ぎ」…自分で墓穴掘ってリスク/テロリストの気を引いたようなもの

 「アフガン人と言っても北と南では全く違うし、元軍閥、タリバンに寝返る南部農民と、いろいろいて、中央政府も信頼されていない。その問いかけ自体が不毛ですね」。伊勢崎さんは、一刀両断にした。

 日本は2002年に始まった復興会議のホスト国だったが、今やアフガンでの存在感はほとんどないそうだ。 「その揚げ句、どうでもいい給油活動を自分で騒ぎ、墓穴を掘って、自分でリスクをつくっている。こんなばかなことはない」 と話す。

 海上自衛隊の活動を「どうでもいい」と言い切るのは、ワイドショーの断言調をまねているわけではない。それは経験者の至言だろう。

 88年からシエラレオネなどアフリカ3国でまる10年、非政府組織(NGO)職員として農村開発や戦後処理に当たった。その後、国連の上級民政官として東ティモールの復興、シエラレオネを経て、03年から04年まで、日本政府代表としてアフガンの軍閥解体を指揮した。そんな目で見ると、日本の政治家の内向が、ずいぶんと稚拙に映るようだ。

 参院選で圧勝した民主党の小沢一郎代表が、シーファー米大使と会談し、テロ対策特別措置法の延長反対を明確にしたこの時点では「特措法の期限が切れても、黙っていれば大事にならない」程度のものだった。

 しかし、安倍晋三前首相が「職を賭して」と言い出し、一般のアフガン人はもちろんタリバンも軍閥も知らなかった給油問題 が世界中に知られてしまった、と伊勢崎さんは言う。

 「PKO(平和維持活動)などのロジスティックス(後方支援)は大変なんだけど、目に見えないものは見えない。作戦上、蚊帳の外に置かれる。やはり地上戦でドンパチやっている(国々の)方が一目置かれる。しかも、給油はロジでも最も目立たず、民間でもできる仕事。国連の軍事作戦も民営化しているご時勢だから。そんな民間でできることを官がやるのは日本くらいかもしれない。自衛隊を送らなきゃ、という国内政局からでしょ。発想が逆なんです」

    *

 「逆」とは、アフガンという現場や支援内容よりも、自衛隊派遣そのものが目標になっているということだ。「とにかく出したい」という事情は、小泉純一郎政権下で特に強まった

 「小泉さんが最初にやった自衛隊派遣は、東ティモールの国連のブルーヘルメット(平和維持部隊)。ロジのため、施設部隊約600人を送ったけど、ニーズは全くなかった僕が現地にいたその2年前は、自衛隊がしていた橋や道路の補修はNGOにやらせていましたから

 自衛隊はイラクのサマワでもそうだったが、土建作業がしっかりしており、礼儀正しいため評判はいいが、 「現地での軍事的ニーズはありません」 

 では、民主、自民が大騒ぎして「墓穴を掘った」とはどういうことか。

 「周りが騒いだんじゃなくて、日本自身が騒いだ。テロリストの気を引くようなものです。日本は中立というイメージにひびが入り、アメリカに政治的影響がある、ソフトターゲットの日本を狙えばいいと、テロリストは考える。01年からの国策でアフガンで働いてきた、100人は下らない日本人(のNGO関係者ら)が確実に狙われる。このリスクをどう考えるかです。小沢さんが日本人を地上軍に送るなんて言っている、とアフガン国内に広まるわけですよ

    *

 伊勢崎さんは騒ぎの渦中、4度にわたり民主党に招かれ、アフガンの実情を説明した。小沢代表は、給油活動の一部である不朽の自由作戦(OEF)に参加する「米軍協力」ではなく、原則としては、国連決議に基づく国際治安支援部隊(ISAF)への参加が正しい、と主張する。だが、実情を聞いた民主党幹部の戸惑いを見ると「根本に小沢さんの勘違いがあった」と伊勢崎さんはみる。

 なぜなら、 OEFISAF指揮権は北大西洋条約機構(NATO)軍にあり、武器の使用基準も国連が定めたわけではない。日本は条約関係のないNATO軍に自衛隊をゆだねることなどできない。だから、派兵すれば明らかに違憲なんです」 。

 小沢さんの問題提起自体がはなから間違っていたわけだ

 では、日本は今後、どうアフガンにかかわればいいのか。

 「給油などより、米国のために治安分野を立て直せば日米関係は悪くならない。アフガンの武装解除を完了させた日本に米国は頭が上がらないんです。そのためにはまず(アフガンから外国軍が出ていくための)土台である治安維持の分野に、日本政府代表を送り込むことです」

 問題は国際的、政治的センスがあり、軍事もわかる人材がいるのかどうかだが、「ダイナミックな人事が必要。内向きではだめ」と言い切る。「外部から採用し、全権を与えるのが条件です」

 と言うのも、伊勢崎さんが日本政府代表でカブールにいたとき、全権がなかった分、「仕事のエネルギーの半分以上を日本の外務省とのやりとりに奪われた」からだ。

 そんな思いきったことができるかどうか、すべてはこの国の政治力にかかっている。

==============

 ◇教育が大事--日本のNGOからアフガンに派遣され、2年半、教育支援に当たった深尾剛司さん(34)の話

 日本はISAFなど軍事的作戦に参加していない。だからこそ市民に評価されている。ISAFの復興支援は軍事活動の露払いにすぎない。本当の意味で復興に役立っているとは誰も思っていない。

 アフガンで大事なのは教育だ。考える能力が身につき、扇動されにくくなり、仕事の幅も広がり、人権意識も高まる。しかし、25年以上も戦争状態が続くこの国では、親世代のほとんどが教育を知らず、読み書きもできない。女子は学校に行かなくていい、男子は10歳を超えたら労働力という考えが根強く、これを変えるのは本当に難しい。

 カブールはましだが、地方は教師役も少ない。教育省に識字教育担当相が置かれているが、これは日本の提案で実現したものだ。日本は地道な活動を続けるべきだ。

 人々の心を変えていかなければ、何十年も殺りくが続いたこの国を平和に導くのは難しい。今でも殺し合いが続いているからこそ、あきらめてはいけないと感じている。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071108dde012010022000c.html より

| | TrackBack (0)

2007.11.08

●小沢辞任劇、一番得をしたのは

時には謙虚にも見え、時には人を小馬鹿にしたようにも見え、よく分からない人だなぁとは思っていた。
それでも、ポチ小泉よりは、ミニポチの安倍よりは、ましな気がしていた。

なにしろ、小泉・安倍時代はテレビに彼らの顔、声が流れただけで悪寒がして、チャンネルを変えていたくらいだったから。
テレビを意識しての絶叫調の安っぽいパフォーマンス・・・
テレビ目線で、しかもあの甲高い声・・・
どっちも見る(聞く)に耐えなかった。
もちろんその根底には彼らの政策・・・米に媚を売る政治家への嫌悪があったわけだけど。

政策的には彼らと大きく代わりはないにしても、福田首相になってからはチャンネルを変えなくても平常心でニュースを見れるようになった。

ただ、メディアに対していつも曖昧模糊としたこの首相には、腹の底で何を画策しているか分からない不気味さを感じていた。
あの曖昧模糊さは、老獪さともいえる。

福田がいつか何かを仕掛ける・・・
ネット上のそんな声にも頷けた。
いつか、何か・・・

11月4日日曜日夕方、羽田空港まで知人を送っていった帰りの車の中、カーラジオで「小沢辞任」のニュースを聞いた時は、まず我が耳を疑った。

そして、福田首相の「いつか何かを仕掛ける」その一つがコレだったのかと納得した。

3日、4日は知人家族が我が家に滞在。その間、テレビも新聞もまともに見てない。
空港から帰宅後、テレビ、新聞で 自民・民主の“大連立”のことを知り開いた口が塞がらなかった。

小沢という政治家も、良く分からないまでも野党第1党党首として正面から堂々と政権交代に挑む人だろうと思っていたからこそ、民主党支持の気持ちがあった。

それが“大連立”だと・・・

小沢氏への信頼が崩れたと同時に、こんなことでアタフタする民主党への信頼も崩れた。
ましてや「民主党には政権担当能力がない」とか「民主党は選挙には勝てない」と断言した党首の辞任を必死に引き止める民主党って、いったい・・・

・・・と、コレこそがまさに福田サンの狙い通りの結果。
今回の騒動で得をしたのは福田・自民。

その背後には、ナベツネやら中曽根やらサメの脳やら加齢臭プンプンのムジナだかヌエだかの超老獪老人がいて、さすがの小沢氏も嵌められたとしか思えない。

そんな小沢氏をまた党首に祭り上げた民主党は政党としてはまだ青二才というべきか。
とりあえず分裂・崩壊の危機を乗り越えた民主党がどれだけ本気で政権交代に向かって取り組んでいくか、一有権者としてじっくり見ていかねば・・・

参 考
森田実の言わねばならぬ
 小沢代表辞任と民主党の課題[1] ~[6](11/5)

 小沢代表の辞意撤回・一件落着についての短いコメント――
 「大連立」をもっとはっきりと否定すべきである (11/7)

 小沢一郎氏はどうして変節したのか――崩壊寸前の福田内閣を助けた
 小沢氏の罪、浅からず(11/7)

天木直人のブログ
 小沢辞任騒動、防衛疑惑、パキスタンの崩壊 (11/5)
 
「恥をさらす」ようだが、前言をひるがえしてもう一度書く (11/7)

阿修羅掲示板
 
結局、弱みを握られている小沢氏はこの場に及んでKYになるしかない?(11/3)

| | TrackBack (0)

より以前の記事一覧