2006.03.02

●宣伝:シナリオ専門誌『ドラマ』3月号

drama200603 シナリオの専門誌
『ドラマ』 2006年3月号(発売中)

セリフとト書き”というテーマでエッセーを書きました。

タイトルは「撃つセリフ」

本屋さんで見かけたら買う立ち読かで読んでみてください(笑)

             内容(目次)はこちら


これまで書いた作品の中から、特攻隊員をテーマにした2作品のセリフに関して。
また、あまりにも有名な『チャプリンの殺人狂時代』の中のセリフ「一人殺せば悪党で、百万人だと英雄」についても触れています。

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2005.10.30

●『小泉純一郎と日本の病理』

『 小泉純一郎と日本の病理 Koizumi's Zombie Politics   
    藤原 肇 (著) (2005/10/21) 光文社

表紙
 国民は貧しくなればなるほど強いリーダーを求める
 たとえ、彼が「ニセ改革者」であろうと
 そして、「独裁者」であろうと

裏表紙
 国民を地獄へ導く「ゾンビ政治」と「賤民資本主義」

 2005年9月11日は、日本国民にとって最悪の日である。それは、小泉純一郎首相がついに最大の権力 power を手に入れた日だからだ。「9.11」は、アメリカにおいても民主主義 democracy が死んだ日とされるが、日本においても民主主義が死んだ日として、今後は永遠に記録されるだろう。


表紙からそんな言葉が叩きつけられているこの本、10
月30日初版1刷発行と書かれているが、一部では早々に(言論統制の餌食になって)絶版になる(される)のではないかとの噂が出ている。

一時、amazon.comで早々に品切れになったのでそういう噂になったのかもしれない。

私はこの本のことを参加しているMLで知り、早速amazon.comに注文した。
10月24日に注文、29日に到着(他の本と一緒に一括発送だったので、いつもより発送が遅かったよう)


MLではかなり話題になっていたし、品切れというのは売れて品切れの可能性の方が高くて、今のところ絶版の心配はないと思うんだけれど・・・

な、なんと『きっこの日記』のあのきっこさんも10月30日の日記(性犯罪者の楽園 4&5)でこの本のことを取り上げている。

ますます、売り切れの可能性がでてくる・・・



総選挙終了後、私はテレビのワイドショーや報道番組(政治経済関連)を見なくなってしまった。

あのオトコのニタニタした顔や政界のタケチャンマンや政治家としては低レベルのチルドレンなんか見たくないし、不偏不党が死語になったニュース番組の知ったかぶり司会者やすぐに喚くもと政治家怪獣なんかの言葉を聴きたくないし・・・

今の日本の政治や政治家に対する自分の中のモヤモヤをきちんと整理しない限り、テレビの報道番組を見ても、イライラと怒りが増幅されるだけだから。

この本はそんな私のモヤモヤをきちんと整理させてくれそう。
まだ読んでないが、そんな予感を感じさせてくれる本。

著者HPより
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/books/koizumi.htm

 

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2005.01.30

●『あたらしい憲法のはなし』

六 戰爭の放棄

 みなさんの中には、こんどの戰爭に、おとうさんやにいさんを送りだされた人も多いでしょう。ごぶじにおかえりになったでしょうか。それともとう/\おかえりにならなかったでしょうか。また、くうしゅうで、家やうちの人を、なくされた人も多いでしょう。いまやっと戰爭はおわりました。二度とこんなおそろしい、かなしい思いをしたくないと思いませんか。

 こんな戰爭をして、日本の國はどんな利益があったでしょうか。何もありません。
 たゞ、おそろしい、かなしいことが、たくさんおこっただけではありませんか。戰爭は人間をほろぼすことです。世の中のよいものをこわすことです。だから、こんどの戰爭をしかけた國には、大きな責任があるといわなければなりません。このまえの世界戰爭のあとでも、もう戰爭は二度とやるまいと、多くの國々ではいろ/\考えましたが、またこんな大戰爭をおこしてしまったのは、まことに残念なことではありませんか。

 そこでこんどの憲法では、日本の國が、けっして二度と戰爭をしないように、二つのことをきめました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戰爭をするためのものは、いっさいもたないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戰力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということです。しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの國よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。

 もう一つは、よその國と爭いごとがおこったとき、けっして戰爭によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめたのです。おだやかにそうだんをして、きまりをつけようというのです。なぜならば、いくさをしかけることは、けっきょく、じぶんの國をほろぼすようなはめになるからです。また、戰爭とまでゆかずとも、國の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめたのです。これを戰爭の放棄というのです。そうしてよその國となかよくして、世界中の國が、よい友だちになってくれるようにすれば、日本の國は、さかえてゆけるのです。
 みなさん、あのおそろしい戰爭が、二度とおこらないように、また戰爭を二度とおこさないようにいたしましょう。

『あたらしい憲法のはなし』は日本国憲法が公布されて十カ月後の1947年(昭和22年)8月、文部省によって発行され、全国の中学生が一年生の教科書として学んだものだそうです。(1952年には廃止)
こんな教科書があったことを今まで知りませんでした。
戦後まもなくの不戦の誓い・平和への想いがひしひしと伝わってきます。
この日本国憲法を誇りに思うことは間違いなのでしょうか?

全文はここで読めます。

下記のような復刻板も発売されています。
kenpo2

日本国憲法制定時の中学1年生用社会科教科書復刻版

何よりもわかりやすく、いきいきと憲法の平和・民主主義の精神をつたえる“幻の名著”!

日本平和委員会 頒価 一部200円

kenpo1


人はだれも差別されずに平等であり、自由であり、幸せに一生を送る権利があると説く「日本国憲法」をわかりやすく説明。

実務教科書47年刊の再刊。

童話屋編集部 1部300円

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2004.07.03

●『戦争のつくりかた』

『茶色の朝』につづいて話題になっている『戦争のつくりかた』

2年前から有事法制の勉強会をしてきた主婦や学生、教員らの
グループが作った本で、子供にも分かるようやさしく書かれています。

東京・銀座の旭屋書店では6月中旬に「バカの壁」を抑えて
ベストセラーになり、上位をキープしているとか。

その本がネット上で読めます。

ノンフィクション絵本『戦争のつくりかた』

上記ホームページの右下にPDF版、WEB版のほか、小冊子
に製本しやすい形式のPDF版があります。いずれかをクリック
するとすぐに読めます。
ダウンロードも印刷も無料、ご自由にどうぞとのこと。

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2004.06.24

●『さらぱ小泉純一郎!』

あまりにも露骨なタイトル(笑)なので、最初は買おうかどうか迷った。
しかし著者がもと外務官僚で、どんな思想や宗教にも偏った人ではないということと、
Amazonのユーズドに出ていたので(約半額)注文。

sarabakoizumi.jpg天木直人 著
講談社刊
1500円+税
2004年5月21日初版








著者は、京大法学部の学生だった時に、上級職試験に通って京大を中退して
外務省に入省したエリート。いくつかの国の大使館を経て、2001年より駐レバ
ノン日本国特命全権大使となる。そこでアラブの人々の実情を見て「アメリカの
イラク攻撃には反対する」との意見を小泉首相に直訴。しかし、そのことで
2003年8月に外務省を実質的に解雇処分となる。

橋田さんの本に続き、私はまたしても「うん」「うん」と頷きながら一気に読んでしまった。
私の中のモヤモヤしたものへ答が、いくつもあるんだよね。

例えば・・・
先週だったかテレビで岡崎久彦元駐タイ大使と漫画家・小林よしのり氏を議論
させるという番組があった。
イラク問題に関しては、私は小林よしのり氏のスタンスに近い(コトによっては
小林氏の意見にえ~っ?!となったりするんだけどね)。
岡崎氏のあまりにも日米同盟至上主義的な意見に暗澹たる気持ちになってしまった。

天木氏のこの著書を読んで、「暗澹」の元が分かったような気がした。
天木氏は岡崎氏の著書『戦略的思考とは何か』の中からいくつかの文章を引用している。

《一般的に弱者同盟というものは力の上であまりプラスにならない上に、強者を
「しゃらくさい真似をする」といって怒らせて、危険が増大する恐れがあります》

《アングロ・サクソンと同盟しているあいだの日本があまり素っ頓狂なまちがいを
犯さないのは、アングロ・サクソン世界の持っている情報がよく入ってくるからだと
思っています》

《ふつうの交友関係でも、学校や職場の中でいちばんエリートのグループ、何でも
知っているグループに入っていれば、的はずれの勉強をしたり、怪しい情報に振り
回されたりすることはない、というのと同じ単純な話です》

《日本はアングロ・サクソンと仲良くしているときは上手くいき、そうでないときは失敗
しています。力関係だけから考えても、アングロ・サクソンは過去四百年間大きな戦争
には全部勝っているわけですから、勝ったほうについていれば得で、負けたほうにつけ
ば損、これは誰にもわかる話です》

改めて親米保守派というのが上記のように考えているのだと知った時、正直情
けなかった。100%対米追従のススメだよね。
小泉さんも、岡崎氏と同じなの? 同じなんだろうね。

天木氏によると、上記のような「対米追従外交の維持」・・・これがまさに外務省の
外交そのものであり、それは(自立した)「日本外交」の放棄でしかないということ、
まさにそうだと思う。
橋田さんが「ポチ外交」というのももっともだわ。

・・・日本が世界の尊敬を得るためには、対米追従以外の道を模索し、軍事力以外の
ソフトパワーを重視していかねばならないのである。

天木さんは今度の参院選出馬要請を受けて、今の既成政党の中では希望が見出
せないということで、今期の参院戦出馬は断り、ご自分でなんらかの組織作りを始め
るとのこと。
大いに期待してますので!

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●『イラクの中心で、バカとさけぶ』

ネット注文していた『イラクの中心で、バカとさけぶ』と『さらば小泉純一郎!』
読み出したら止められなくて、立て続けに読みました。

Iraq.jpg橋田信介 著
アスコム刊
1500円+税
2004年1月20日初版








イラクで亡くなったあの橋田信介さんの本。
橋田さんの言葉の一つ一つは、私が疑問に思ってきたり、怒りを感じたりした
ことと多くの部分で共鳴する。

 ・・・日本に帰ってきて日本人であることを強く意識すると、今度は巨額の拠出金
に腹が立ってくる。日本はサダム政権にすでに7000億円の債権がある。これを
チャラにしてさらに今後四年間に50億ドルだから、一兆円をはるかに超えるわけ
ですよ。それなのに、これに関する国民の反応がぜんぜん出てこない、。マスコミ
も沈黙している。それが不思議だよね。

私もずっと債権と拠出金のこと、いったいどうなってるんだと思い続けてきた。その
ことにキチンと触れている橋田さん。私も不思議に思っています。

 2003年、ブッシュ大統領は「イラク」という毒まんじゅうを食べてしまった。その結果、
ゲリラ菌によってひどい下痢になってしまった。こりゃたまらんと、大統領は日米同盟に
基づいて日本にも協力を強要する。小泉首相も甘党なのだろう、年末ギリギリに毒ま
んじゅうを食べてしまった。熱が出るのか、寒気がするのか、下痢だけで終わるのか、
これまた誰にも分からない。
 だが、どういう病状が出ようと「自業自得」だと思うこと。なぜなら、これは戦争だからだ。
そして、その戦争を選択したのは小泉首相であり、その小泉氏を首相に選んだのは、
我々日本国民なのだから。
 2004年、どんなことがイラクで起きようと、「泣き言」はいわない決意を固めよう。
平和ボケは許されない時代が始まった。

橋田さんへ。
この国はじわじわと茶色に染まりかけています。小泉氏はサミットで独断で多国籍軍へ
の「参加」を表明してしまった。
この国の首相は「言葉」の持つ力をまったく軽視しているような気がしてなりません。
日本はこれまで平和維持活動に「参加」か「協力」か、そのことに長い時間をかけて
議論を戦わせてきた。それを無視して、国民に問う前に、ぺロッと他国の大統領に約束
してしまった。そのやり方はファッショへの階段を上っているとしか思えません。

「命なんざー、使うときに、使わなけりゃー、意味がない」
ハシやんは、もう一度、自問自答する。
果たして、この戦争が命を捨てるのに「意味があるか、どうか?」

何度も何度も「うん」「うん」と頷きながら読み進める。
いつも「戦場」にいた橋田さんだからこその言葉が溢れている。
人の生死のギリギリの場に立ち会ってきた橋田さんならではの、人間の愚かさと、
そんな人間への愛おしみ、そして(たぶん達観からくる)ユーモアが一杯・・・

 ハシやんは、心にも体にもヤキを入れる決意をした。ついでといっちゃ失礼だが、
日本国家にもヤキを入れねばならぬ。
 全国の自衛隊諸君、総員帽振れ。君らには、給料の他に日当一日二万五000円、
もし殉職すれば九000万円、こんないい稼ぎは、いまどき夢なのよ。
 ハシやんなんか、死んでもビタ一文出ない、自分で葬式代を負担せねばならぬの
だ。それでも決意を固めたのだ。愛する妻、幸子よ、一人息子の大介よ、お父さんは
行ってまいります。

あなたにはもっともっと生きて、まさに戦場からの「殺し」「殺される」人々の声を姿を、
平和なぬるま湯の中に投げ込んでほしかった。

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2004.06.12

●『茶色の朝』・・・頭を殴られたような寓話

たった11ページしかない寓話『茶色の朝』
世界10カ国以上で翻訳され、フランスでは50万部突破のベストセラー
だという。

実は私はまだその本そのものは読んでいない。
だけど、そのストーリーを読んだだけで、鳥肌が立ってしまった。
時折「思考停止」に陥りがちな頭を殴られたような気がした。

物書きは、自分の作品の中で主張すればいい、そうすべきだ。
そう思いながらも、ここ(HP)に書かずにはいられない・・・
なぜ?
かつて、第二次世界大戦の末期、特攻隊で飛び立った青年のドラマを書いた。
かつて、中国残留孤児のコミックを書いた。
かつて、敗戦処理のための秘密病院のことをドラマにしたくて調べた時期があった。
かつて・・・
そんな中で知ったことは、当時、多くの日本人が時代の流れに逆らえず(あるい
は疑問さえ持たずに)、気がつけば戦争の渦の中に巻き込まれていたという事実。

誰のため? なんのため?
当時は現神であるその人のためにという絶対的な大義があったんだよね。
国土が焼かれ、原子爆弾が二度も落ちて、多くの国民が死んで、相手も死んで、
たくさんの犠牲を経て、あの人は現神であることを辞めて、人間となった。
そして、私たちは世界に唯一の平和憲法を持った。
日本はもう二度と同じ過ちは繰り返さないと信じていた。

だけど、最近なんだかおかしい・・・
私が作品の中で、追体験したあの時代に似て来ているような気がしてならない。
時折、「もう言っても無駄かも」という無力感が押し寄せてくる。
でも、おかしいことはおかしいと言うことを諦めてしまったら、過去の戦争で命を
懸けて今の平和を贈ってくれた人々に申し訳が立たない・・・。

『茶色の朝』はそんなことを改めて私に突きつけてくれた。

★  ★  ★  ★  ★ ★  ★  ★  ★
『茶色の朝』
  物語/フランク・パヴロフ(藤本一勇訳)
  絵/ヴィンセント・ギャロ
  メッセージ/高橋哲哉
  大月書店 本体1000円

<原書・フランス語版>たった11ページしかないこの寓話は、著者が印税を
放棄し、1998年、1ユーロで発売された。2002年4月下旬に行われたフランス
大統領選挙の第1回投票で、移民排斥などを訴える極右政党国民戦線党首の
ジャン=マリ・ルペンが18%の支持を得た時、フランス国営ラジオFrance Inter
がルペンのインタビューを流す直前に紹介。それを期に、ベストセラー入り。
以来、「現象」、「センセーショナルな本」、「引っ張りだこの小さな本」と形容され
たこの本は、2002年の年間ベストセラー2位、2003年は1位に輝いている。・・・

<日本語版>ヴィンセント・ギャロが描いた新作「Brown Morning」14点、哲学者・
高橋哲哉のメッセージが加わった日本だけのオリジナル編集。

【内容】  
主人公の「俺」はごく普通の平凡な市民。
親友のシャルリーとコーヒーを飲みながらお喋べりするのを日課にしている。

そんなある日、『ペット特別措置法』という法律が出来た。

その国の政府は、茶色の犬や猫のほうがより健康で都市生活にもなじむという
理由で、茶色以外のペットは飼わないことを奨励する声明を発表していた。
さらに街には『茶色の法律』を守ろうとする自警団が現れ、茶色以外のペットを
殺すための毒入り餌も無量で配られていた。

『ペット特別措置法』で、茶色以外の猫は飼ってはいけないというので、黒と白の
ぶちの猫を飼っていた「俺」は猫を安楽死させる。
 (少しだけ胸が痛んだが、すぐ忘れる)
次に茶色以外の犬も飼ってはいけないことになり、シャルリーは黒いラブラドール
を安楽死させた。

お互いにペットを安楽死させた「俺」とシャルリー。
 (少しだけ胸が痛んだ。すっきりしない。しかし、ごたごたに巻き込まれるのは嫌だ。
 仕事はあるし…他にもいろんなことをしなくちゃならない。)

人々は、この出来事にあまり気をとめず、科学者や国の権威筋がそういうなら
「仕方がない」と、この決定を諦めとともに受け入れた。

時は流れ、二人は日課をいつも通りつづけていたが、小さな変化が起こっていた。

いつも読んでいる新聞が廃刊になり、その系列出版社の本が消えた。
茶色以外のペットを排除する政策に批判的な記事を書いていたからだ。

図書館から日常の本が強制撤去された。
人々は話し方を微妙に変えるようになった。いつも言い表わす時、「茶色」をつけな
くっちゃならなくなったからだ。
「茶色の猫」「茶色の犬」「茶色のコーヒー」「茶色の記念日」 ・・・

街は次第に茶色に染まっていった・・・

「(政府の認めた)『茶色新報』も競馬とスポーツネタはましだから」と『茶色新報』を
読むしかないと諦め、さして不自由のない生活に慣れていく「俺」とシャルリー。
たいして変わらない日々の生活がつづいた。

「俺」は新たに茶色の猫を飼い、シャルリ-は茶色の犬を飼いはじめた。
 (「茶色」に守られた安心も悪くないとさえ思い始める「俺」)

でもその時には、さらに新しい状況が生まれていた。
新たに『過去に茶色以外の動物を飼っていたことを犯罪と見なす』法律ができた。
そのため、以前に茶色以外のペットを飼っていた者も逮捕(国家反逆罪)されることに
なり、自警団の摘発がエスカレートしていった。

そして、シャルリ-が逮捕された!
さらに他の友人たちや多くの人々も逮捕されていく。

こんなことになるなんて考えもしなかった「俺」は、やっと後悔する。
最初のあの時、警戒すればよかったのだ。
嫌だと言うべきだったんだ。
抵抗すればよかったんだ。
・・・でも、どうやって?

そしてある茶色の朝・・・夜明け前・・・主人公の家のドアをノックする音がする・・・。

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